2024年12月23日月曜日

房総ハイキング (鴨川富士・魚見塚)

 ここ5年くらい毎年年末年始近くになると訪れている房総半島南部に今年もお出かけします。

寒いときには比較的暖かい土地で。


■鴨川富士

県道24号線(房総スカイライン)の大日交差点付近にある登山口からスタート。

WEB情報によると、向こう側に見える石渡製菓の駐車場が使用可能とのことなので、クルマをとめさせていただきました。

舗装道路をまっすぐ登って行くと、鴨川富士の案内板と石碑があるこの角は直進せずにクランク状に左手の茶色い建物の前を通って行きますが、

突き当りの瓦屋根の廃屋で径が途切れます。
左の奥のヤブを少し入ると、径跡のようなものが現れてきますので辿ると、コンクリート製の貯水槽のような建物の先で西尾根に乗るので、途中に建物跡のような平地があるその尾根を登って行きます。

途中で竪堀の様なギャップを越えると、間もなく右側に展望地があらわれました。


特に表示はありませんが、恐らく打墨浅間と呼ばれるところからは、加茂川平野と鴨川の街が見下ろせました。

眼下の溜池付近には出発した石渡製菓の建物も見えます。

平野の奥には航空自衛隊峯岡山分屯基地と山頂レーダードームがある千葉県最高峰の愛宕山。

稜線上の径は奥へ、多少上下しながら展望の無い鴨川富士(花房浅間)に続いています。

花房浅間からの展望はほとんどありませんが、富士山の方角だけ木が伐採されていて、標識もあります。

ん? どの富士山のことだ?
じゃなかった、富士山はどれだ?

お~ぉ。

反対側は鴨川漁港が見えるところだけ木が切られていました。
それでは、あそこに行ってみることにします。

登って来た尾根の反対側に続く花房集落への踏み跡を下って行くことにします。

途中にある五本松の標柱からはちょっとだけ町の展望。

要所に設置してあるロープと標柱に従って進むと、蓮華寺の史跡の裏手に降りて来ます。

最後は民家の脇から集落に飛び出しますが、反対側からやってきてこの登山口の看板を見ても、果たして山頂まで行けることやら...

県道(天津小湊田原線)に出て駐車した場所へと戻ります。

●2024年12月18日(金)
打墨(石渡製菓;6:55)→花房浅間(鴨川富士;7:35)
→五本松(7:50)→花房口登山口(8:10)→打墨(8:30)


■魚見塚

鴨川富士から下りた足で、鴨川市の貝渚にある魚見塚展望台駐車場にやってきました。
トイレの奥から、丘の上に立っている何かに向かって階段が伸びています。

地元出身の芸術家の作品とのことで、この像が立つ展望台の途中あちこにちは鍵がかかった(というよりも、鍵をかけるために設置した)フェンスが置いてあります。
湘南平や織姫神社などの同趣旨の鍵かけ場所とは異なり、付けられているカギは種々雑多で、使わなくなったと思われる自転車のカギもあちこちについています。

しかしながら展望は素晴らしいです。

海に向かって左側は鴨川市街と、それに続くシーワールドの海岸線。

反対側の右手は太海の海岸

正面の鴨川漁港と港内に浮かぶ島に行ってみます。

展望台の裏手をまっすぐ海の方へと下って行くと、浅間神社があり、神社の参道を下って行くと、急斜面に細い路地が張り巡らされた漁港の漁師町の中にでます。
人しか通れない路地を下り漁港の岩壁まで出て防波堤目指して歩いて行きます。

防波堤の隙間に階段があるので上がってみると、

下って来た浅間神社の丘が見えます。

反対側の島には橋が架かっていて渡れそうなので行ってみましょう。

グーグルマップは乗っていない参道の橋を渡った先の神社は何故かフェンスが閉まっていたので、横にある平均台の様な防波堤の上を通って奥に行ってみます。

島の南側は足場もそれなりに整備されていて海釣り天国となっていました。

もう一つ先にある島に架かっている橋は、もっと細くてスリリングそうです。

残念。灯台の管理用と思われる橋は立ち入り禁止でした。

なので、先端まで防波堤の上を歩いて行ってみることにします。

グーグルマップでは海となっている防波堤は、対岸のシーワールド目指してどんどん沖へと伸ばされてますね。

引き返すことにします。

帰りは漁師町を通らずに松島海岸側から登って行くべく、岩見堂下バス停付近の伊南房州通往還をちょっと登った松島旅館の脇から、地理院地図の歩道を辿って駐車場に戻ることにします。

お、グリーンのマットが敷いてあるとは親切だな。

と思ったら道は消滅しており、完全な廃道でした。
藪の薄いところを選びながら登って、展望台への階段の途中に到着。


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2024年12月18日(金)
魚見塚展望台駐車場(8:50)→誓いの丘(8:55)
→浅間神社(9:00)→鴨川漁港(9:15)
→弁天島(9:30)→防波堤突端(9:45)
→松島旅館(10:05)→駐車場(10:15)


2024年12月1日日曜日

小金沢連嶺 (ハイキング)

 運行開始から15年以上の年月が経過し、今ではすっかり大菩薩登山の主力交通機関して定着した甲斐大和駅発の栄和交通 大菩薩上日川峠線の路線バスは、春から12月第3日曜日までの主に週末に運行されていますが、10月と11月は不定期ながらほとんどの平日も運行されています。

紅葉の週末は登山客でごった返すとのウワサを耳にしたので、11月の終わりの迫った平日に今シーズンラストチャンスで乗りに行きました。

JR中央線甲斐大和駅の改札を出て右方向に線路を渡ったところにあるバス停からスタート。
紅葉もほぼ終わった初冬の平日とあって乗車率は約5~60%でゆったり乗ることができました。

終点の上日川峠の1つ手前の小屋平バス停で下車して、霜を踏みながらバス停向かいの登山道を登ると、小一時間で樹林を抜け出し、富士山と大菩薩湖(上日川ダム)を望む稜線に出て、間もなく石丸峠に到着しました。

大菩薩峠峠との間に立つ熊沢山から笹原が続いてきています。

それでは、富士山を半分隠す小金沢山方面に向かって歩いて行くことにします。


すぐに登場する牛ノ寝通りを左に見送って直進していくと、天狗棚の先からは再び笹原が広がります。

左手には鶴川や葛野川周辺の山並み。

右手に甲府盆地を眺めながら展望の稜線を行きます。

こちらは振り返った熊沢山と妙見ノ頭。

笹原を過ぎると径は樹林に入り、小金沢山までは稜線の少し右(西)側をトラバース気味に進んでいきます。

石丸峠からここまで約一時間くらい。

次の雁ヶ腹摺山までの30分は笹原の中の疎林を行きます。



雁ヶ腹摺山からの下りは立ち枯れの林...
おっと、これは下日川峠へと下る径ですね。間違ってしまいました。
慌てて稜線沿いの縦走路に戻ります。

登山道は一旦賽ノ河原と呼ばれる笹原を下って、川胡桃沢ノ頭へと登り返します。

そこからは樹林の稜線を緩やかに上り下りしながら黒岳へ。

黒岳からはそれまでの笹原と針葉樹から一転、樹相が変わり、シオジや朴、栃などの森となります。

そして白谷ノ丸で再び展望が開けました。

ハマイバ丸や大谷ヶ丸、滝子山へと稜線が続いていますが、既に時刻は13時近くとなり、富士山にも雲が懸かってきました。
ほぼコースタイム並みのペースで歩いてきたのですが、霜柱が溶けた南斜面が泥だらけで、ローラースケートの様に滑り降りる都度体制を整えたためか思いのほか時間を要してしまい、このまま先へと進むと日没時間が怪しくなってきました。

なので、少し下に見える踏み跡がついている丘に登って休憩しながらどうするかを考えることにします。

雁ヶ腹摺山や扇山、百蔵山がこんな感じで見えるのね。

振り返った白谷ノ丸。

湯ノ沢峠まで下ってみると、その先も霜が溶けた泥が続いていたので、今日はここで引き揚げることにします。
峠の避難小屋の前から栖雲寺方面へと下山します。

小屋のすぐ下にある水場の流れはどんどん水量が増えていき、、

画像だけ見るといったい登山道がどこにあるのか?(ピンクテープは頻繁に打ってあります)と思うような沢沿いの径...

かと思うと意味が分からないガードレールがあったりしながら、何度も渡渉を繰り返して、

徐々に砂防堰堤の工事用林道となり、40分ほどで湯ノ沢峠から下ってくる舗道道路に合流しました。

廃村や八大竜王神社の脇を通る焼山沢真木林道を一時間歩いて、やまと天目山温泉に到着。
市外在住者¥520(利用三時間以内の場合)でひと風呂浴びてバスで駅まで(¥300)。

●本日の反省 …溶けた霜柱に思いのほか苦戦。
 行けるんだったら滝子山を越えて初狩駅まで行きたかったんだけど、南斜面の下りが思いのほか泥で時間を要した。
 でも、それは言い訳で、霜柱が無くても同じような時間だったかも。

 大菩薩峠もそうだけど、南側に続く今日の稜線も好展望が続いてとても快適。
 ところどころで展望が無くなる樹林も、場所ごとにそれぞれ趣が違っていて飽きることなく楽しめる素晴らしいところでした。
 そして、アップダウンの少ない稜線は、進むのが早い早い。いわゆる「山登り」の感覚でいると、要した時間の割に進んだ距離が長くてびっくり。
 やっぱり滝子山まで行けたかも?

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2024年11月29日(金)
小屋平バス停(9:00)→石丸峠(10:00)
→小金沢山(10:55)→牛奥ノ雁ヶ腹摺山(11:30)
→川胡桃沢ノ頭(12:00)→黒岳(12:27)
→白谷ヶ丸(12:50)→湯ノ沢峠(13:30)
→湯ノ沢峠登山口(14:15)→やまと天目山温泉(15:15)


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