2020年2月25日火曜日

自家用車で登る百名山 ~その28~ 赤城山(積雪期ハイキング)

冬型の気圧配置で水上・上越地域に雪崩注意報が出た日は、晴天が約束された関東平野の山に出かけましょう。


中央前橋駅から赤城山へ向けてほぼまっすぐ登っていく県道4号線の鳥居をくぐり、次の信号で交差する国道353号線を左折すると、すぐに道の駅に到着です。
道の駅にある富士見温泉の前のバス停から、赤城山ビジターセンター行きのバスが出ているので、温泉入浴割引機能がついた¥1,700の往復乗車券を購入して、路線バスでスタートです。

例年この時期は山上の道路は完全に凍結しており、夏タイヤでは走りたくないのでバスを利用したのですが、大沼湖畔のあかぎ広場に到着してみると、舗装道路は完全にドライ状態。
ここまでの道中も特に凍結しているところはみられませんでした....

大沼も凍結しており、わかさぎ釣りのテントが並びますが、よくよく見ると神社周辺の岸辺には湖面が凍結していないところもあり、この冬が極度な暖冬であることが実感できます。

湖畔の道路を神社方向に向けて歩いていきます。

神社を通り過ぎてしばらく行くと、黒檜山への登山口に到着です。
ここからは一部が凍結している登山道を登ります。

登山道はおおむね地面や岩が露出しているので、氷の上を避ければ普通の靴でも歩行可能です。

十数分登ると、見晴らしが良いところへでました。

山頂方向を見上げると、上部の木々には霧氷が付いています。

右手の谷の向こうの尾根も真っ白です。

目線を遠くに持っていくと、真冬の様相にも見えますが、足元はほとんど雪が積もっておらず、笹薮が露出しています。

せっかくやって来たので、なるべる厳冬期っぽいところだけを見るようにして登っていきます。

小一時間ほど登ると、山頂付近の稜線に到着しました。
左折して低い木々の間を通って山頂へと向かいます。

あまり展望のない黒檜山の山頂。
「絶景スポット2分」の表示に従い、さらに先へと進みます。

小さな祠の建つ広場で、視界が開けて、みんなが休憩していました。

足尾方面の山かしら?

その左側は武尊山と雲がかかる谷川岳。

谷川岳をアップ

武尊山?
あまり白くないですね。

同じ赤城山の外輪山の一つである鈴ヶ岳の向こう側には、浅間山でしょうか。

こちらは、その反対側の関東平野方向です。

黒々と続く丘の遥か向こう側に何か山が見えます。

靄の上に浮かぶように見えるのは筑波連峰でしょうか。

景色を堪能したので、稜線の上を引き返します。

登って来た径を右手に見送り、駒ヶ岳を目指すべくそのまま稜線を進むとすぐに鳥居と祠があります。

祠の前をさらに進むと、駒ヶ岳への分岐のところに「60歩で絶景ポイント」といった趣の表示がありました。

駒ヶ岳方向へと右折せずに直進してみます。

まさに60歩すすんだところに、南~東方向が見晴らせる絶景ポイントがありました。

駒ヶ岳と小沼の左手には前橋や高崎の市街地が、陽光を反射して輝いています。

景色を眺めた後は、駒ヶ岳へ向けて急坂を下っていきます。

途中のコルには雪が溜まっていましたが、下って来た黒檜山の方向を振り返ってみると、雪がほとんど見られず、ゴールデンウイークのような様相です。

コルからは少々の登りで駒ヶ岳に到着です。

引き続き、稜線をそのまま緩く下っていきます。

右手の木立の間からは、大沼がどんどん近付いてきました。

東側の斜面は、稜線に吹き溜ったところ以外、雪はほとんど残っていません。
休憩をするたびに、付近の人と「春みたいだ」「今年は異常だ」といった類の話題となってしまいました。

稜線から下ると、あっという間にあかぎ広場付近の駒ヶ岳登山口に到着です。
帰りのバスに乗るべく、ポカポカ陽気の舗装道路を歩いて、ビジターセンターへと向かいます。

バスの発車時刻まで30分ほど時間があったので、そばにある覚満淵に寄ってみることとします。

ここも雪はほとんど積もっておらず、木道も全て露出していました。

この池は自然が豊かだとの触れ込みだったので、今までは漠然と天然の湿原だと思い込んでいたのですが、人造だったのですね。

さっきまで居た駒ヶ岳の斜面にも雪は見られません。

湖畔のなるべく雪が多そうなところを選んで、雪の上を歩いてみることにします。

固く締まった雪は、運動靴のまま歩いても沈まず、そのまま自由に周囲を歩くことができます。
まさに、雪解け直前の春の雪国のようです。

それでは、バス停へと戻ることにしましょう。

●本日の反省
 路線バスに乗るまでもなかった。
 こんなに雪が少ないのなら、わざわざ富士見温泉からバスで登らずとも、自家用車で登山口まで行くことができた。
 そうしていれば、時間の制約を受けずにもっといろいろ見て回ることができたに違いない。
 ということに、バスを降りてから気が付いた。
 そして、ここから見る限りでは、雪崩注意報がでていた水上・上越方面の山々は、雪崩れるほどの雪が積もっているようには見えなかったのだが、、、


 雪は無くとも、黒檜山の山頂付近だけは何故か木に霧氷がきれいに張り付いており、なんちゃって雪山 の気分が味わえた。
 どのような条件が揃うと霧氷が発生するのだろうか?

2020年2月24日(月)
あかぎ広場前バス停(8:55)→黒檜山登山口(9:10)
→黒檜山(10:00)→駒ヶ岳(11:07)
→ビジターセンター(12:00)→覚満淵周遊
→ビジターセンター(12:25)



2020年2月11日火曜日

宝登山・長瀞(コタツ船)

いい陽気の建国記念日に埼玉県唯一の観光地?長瀞周辺に遊びに行きました。


国道140号線と秩父鉄道長瀞駅の駅前通りの交差点建つ鳥居をくぐると、そこは寳登山神社の参道です。
そのまま直進した神社の境内にも駐車場がありますが、手前にあるロータリー交差点を左折して少し登ったところに大駐車場(1日¥500)があるので、そこにクルマを停めます。
大駐車場は宝登山登山道である林道の起点で、すぐ脇にトイレ完備で、上にはロープウェイの駅があります。

車両通行止めとなっていますが、山頂付近まで未舗装の車道が続きます。

車道はところどころにショートカットする踏み跡がついており、その気になるとどんどんショートカット可能ですが、その方が楽なのかと言われるとあまり大差がないように感じました。
たまにショートカットの方が遠回りとなり、かつ見晴らしがよい場所があります。

この皆伐された見晴らしの良いコーナーのすぐ先にもショートカットの入り口があるので入っていきます。
入り口の前に通せんぼするように道標が立っているのを気にせずに登っていきます。

林道に戻ると、だんだん見晴らしがよくなってきました。

小動物園の手前で切り返して登っていくと、、、

ほどなく寳登山神社の奥宮へ到着です。

奥宮の下は蠟梅園となっており、東側から南に向けての展望が開けています。

ロープウェイの駅の左側に広がる荒川の下流方向です。

駅舎の下に広がる長瀞駅周辺の家並み

右手には武甲山の右に奥秩父の山並みが続きます。

蠟梅は、遠目の写真では枯れているように見えますが、近づくと満開に近いです。

木立の中に入ると黄色さがよくわかります。

青空を背景とすると映えますね。



そよ風と共に独特の芳しい香りが周囲に漂います。


蠟梅園のすぐ上は宝登山の山頂です。

山頂付近からは蠟梅の海の上に奥秩父のさらに奥の山々が見渡せました。

両神山です。
山名の由来の一つに「オオカミ山」が転じたという説があるそうですが、ここ寳登山神社の狛犬も三峯神社と同じく狼とのことです。

さて、往路を引き返して今度は長瀞見物です。
撮り鉄が群がる長瀞駅横の踏切を渡り、観光用に作られた古い商店街「岩畳通り」の路地を荒川岸へと向かいます。

秩父鉄道が運営する観光船は、真冬の時期だけ「川下り」ではなく、岩畳の横を往復する「コタツ船」となります。
岩畳通りが終わって川に降りたところが船着き場で、予約なしでふらりと訪れてもすぐに乗ることができました。
約20分間で大人一人¥1,000.

荒川の対岸は崖となっており、船頭さんの説明では三国誌にちなんで「秩父赤壁」という名前がついているそうです。
思わず頭の中で荒川と揚子江を比べてしまいます。

川の水は入浴剤のように濁っていますが、これが通常の色ではなく、上流にあるダムの排泥を目的とした放流の影響とのことでした。
また、今年は夏に続いた台風の豪雨により水量がなかなか減らず、平年よりも水嵩が高いとのことです。

舟から上がり、岩畳の遊歩道からさっきまで浮いていた水面を見下ろします。

遊歩道も舟も若者で一杯です。
この10年の間に、こんなにたくさんの若者のグループをショッピングモール以外で見たのは、ここと水上町のラフティングのみですね。

最後は駐車場への帰り道に、若者の消えた寳登山神社に参拝しておしまいとします。

船頭さんのお話では、秩父三社の中で唯一、ミシュラングリーンガイドの星を獲得した神社とのことです。
訪れてみると、他の二社(三峯神社・秩父神社)と比較して、社殿・社域も小さく、装飾もかなり少なめですね。

なんでここだけがミシュランの星獲得なんだろ。
と思い、「ミシュラン・グリーンガイド9つの評価基準」https://www.michelin.co.jp/auto/michelin-guide/green-guide
を見てみたところ、知名度やレジャーの充実ぶり、旅行のしやすさと利便性、旅行者の受け入れの質 といった項目も評価されていたのですね。なるほど、
そうだったのか。高尾山。....

今回は旅行なので、タイムテーブルはありません。
・今回記載した範囲は、どこも徒歩で気軽に行き来することができます。
 (山頂までのロープウェイの待ち時間が長いときは歩いたほうが早い場合もあります。)
・駐車場はたくさんありますが、祝日のこの日は、昼以降はどこも入場待ちだったので、なるべく午前10時くらいには入った方が良いと思います。
・コタツ船ではなく、川下りをしたい方は、ウォーターパーク長瀞で乗せてくれると思います。駅前通りの(駅から見て)右側に「荒川ライン下り」の看板が目立つ事務所があります。

思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のハイキングの記録はこちら

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