2022年1月23日日曜日

房総ハイキング (高宕山・御殿山)

2022年の成人の日の連休に出かけてみた千葉の山で、その手軽さに気付いたので、その2週間後のお給料日前にもう一丁に出かけてみることにしました。

今度は前回雪に阻まれて近づけなかった修験の山・高宕山と、伊予ヶ岳からお隣に見えた御殿山です。

先ずは高宕山から。


朝9時少し前に到着した、トンネル手前にある石射太郎登山口の駐車スペースは既に満車で、路駐してのスタートとなりました。
その後もどんどんやってくるハイカーの数は引き上げていく人数よりも多く、駐車スペースに停められるよりもたくさんのクルマが路上に連なり、この山の人気の高さがうかがえます。

スタートして植林内をすぎるとすぐに昔の石切場跡の様なところの急登となり、15分ほどで鹿野山への分岐となります。

分岐のすぐそばには作業小屋の建つ石射太郎があり、そのすぐ上の山林組合解散記念碑の横にあるベンチからは東京湾側の展望が開けます。
富士山には薄雲が懸かっていて、肉眼では何とか見えるのですが、写真ではちょっとわかりませんね。

日差しに溢れた尾根の上を歩いていくと、登山道が階段で右下へと下るところに、まっすぐ向かう踏み跡があったので、ちょっと入ってみます。

踏み跡のすぐ先は、足下が切れ落ちた岩の上となっており、さっそく大展望が広がります。

進行方向にはこれから向かう高宕山が聳えます。
足下に広がる複雑な地形の樹林内をこれから歩いて行くことになります。
山頂がどこなのかわかりませんが...

背後にあるのはマザー牧場でしょうか。

展望の岩の上から一旦少し下り、樹林の中の緩いアップダウンを20分少々歩いて行くと、樹間からだいぶ近づいてきた山頂らしきものが望めました。

そして間もなく愛宕観音の階段下まで来ると、その手前の左側に「←熟達者コース」と書かれた小さな標識が目に入ったので、ちょっと寄ってみることにします。

コースに入るとさっそく、煙道洞窟なるただの穴があります。
その脇にあるロープを伝って登ってみると。。

荒れた斜面の上部に岩壁が見えてきました。

倒木を見下ろしながら岩壁の下を横切って登って行くと、踏み跡が二手に分かれているので、先ずは左へ入ってみます。

覆いかぶさる岩壁の下に並ぶ石塔や石仏の前を行くと、すぐ先の壁に観音像が彫られたところで行き止まりとなりました。
これが西国観音でしょうか。

観音様の前からは東京湾が見えました。

今度は反対の右手の踏み跡に行ってみます。

すぐに石柱(これが辞世の句?)のある小さな穴があり、熟達者コースの標識があります。

その熟達者コースは、小穴の横から砂礫岩に切ったステップを登って行きます。

目の前の岩を登り切ったら、少し右側へとトラバースしてロープの岩場は終わります。

するとその右側に、今度は行者窟なる標識があるので、ちょっと行ってみると、小径はすぐに消えて代わりに下へと下るロープがありました。
下ってみると、そこは登山道の階段途中にある石塔が立つハング岩でした。

もう一度引き返して熟達者コースに戻り、ロープを辿って登って行くと、またまた二手に分かれるので、右の「天空の岩」なる方へ林の中を行くと、突然景色がぱっと広がり断崖の上に出ました。

正面にそびえる高宕山の山頂の方角を見下ろすと、お隣に半球形の岩があり、その上まで行くステップが切ってあります。
ちょっと行ってみましょう。

半球状の岩の上まで登り、天空の岩を振り返ります。
垂直に切れたあの岩の上からここにやってきました。
天空の岩は、観音堂の上に覆いかぶさっている岩で、今立っているのは観音堂の先で登山道がトンネルで抜ける岩みたいですね。
この岩の上からは直接登山道に戻れないので、一旦天空の岩の上に戻り、下っていく踏み跡を辿ることにします。

天空の岩から北へと斜面をトラバース気味に下る踏み跡(赤テープがついています)を進むと、すぐにロープの急な下りとなり、下りきったところの右が先ほど立っていた岩の観音堂とは反対側になります。

このハングした岩の下をトラバースしていくと、登山道のトンネルの上側に到着します。

山頂目指してそのまま登山道を行くことにします。

観音堂から15分ほどで到着する山頂直下を、左から回り込んで短い梯子を登ったら、祠と標柱が立つ狭い山頂に到着です。

360°の大展望。

房総半島の特徴であるこれといった特長のない山々が連なります。

少し離れていますが東京湾の展望がアクセントとなります。
海の向こうは久里浜から金沢あたりにかけてでしょうか。

平坦な牧草地が広がるマザー牧場と、アンテナが立つのは鹿野山?
軽食を食べながら休憩し、絶景を満喫する間にもどんどん人が登ってきます。

だんだん落ち着かなくなってきたので、往路を引き返して下山します。
帰路は熟達者コースは通らずに、観音堂裏のトンネルを抜けて普通の登山道を下ります。

裏側から見た岩にめり込む観音堂。
この建物は長い階段の一番上にあることがわかりました。

寄り道をしない帰り道は、一時間弱で石射太郎に到着しました。
ボランティアの方々が手入れをしているのでしょうか。房総の平地では既に枯れてしまった水仙が満開でした。

●高宕山(2022年1月22日(土))
石射太郎山登山口(8:50)→石射太郎(9:05)
→熟達者コース(9:50~)→天空の岩(10:25)
→高宕観音(10:35)→高宕山(10:50~11:05)
→(往路引き返し)→高宕観音(11:15)
→石射太郎(12:05)→登山口(12:20)


高宕山は高低差が少ない割に道中が変化に富んでおり、山頂も途中の要所でも展望に優れた人気の山ですが、東京湾は見えるものの少々海から遠い位置にあり、房総特有の単調な山並み主体の展望でした。

今度はもう少し変化を求めて、海に近い半島のもっと南側に移動することにします。

というわけで、南房総市にある御殿山にやってきました。

下の写真は2週間前に伊予ヶ岳から撮影した御殿山ですが、このあたりから東京湾と太平洋が同時に望めるようになってくるはずです。

南房総市山田1162番地にある高照寺の入口横にある駐車場から、目の前の橋を渡ってスタートです。

標識がよく整備された、開花したばかりの梅の花が咲く山里の舗装道路を登って行きます。

最終人家のある標高200mほどまでは舗装道路(結構急ですが...)。
そこから先は舗装されていないものの、250mくらいの大黒様の像までは軽の四駆なら登って行けそうな車道が整備されています。

周辺がよく整備された大黒様からは、眼下に山田の集落と平久里川の谷が見下ろせます。
この時はここまででも十分かなと思ったのですが、まだまだ先へと行ってみます。

車道は大黒様で終わりますが、その先もとてもよく整備された道が続きます。

階段で一旦大黒様の標高まで下りますが、その後は緩斜面でじわじわと標高を上げて、駐車場から40分ほどで大日山への巻き径との分岐となります。
分岐からは急登一気で石祠が建つ山頂となります。

石祠の前に建つ四阿からは、北側以外の3方向の展望が広がります。

どれがどの山かは、四阿の横に設置されたとても見やすい展望図に説明していただきます。

こちらは太平洋側です。
この日は風もそんなに強くなく、日差しもポカポカで、居眠りも交えた一時間近い大休憩です。

帰路は同じ道を下ること30分少々で、高照寺まで到着。

●千葉の山はお手軽で好展望です。(その条件の場所を選んでいるからなのかもしれませんが)
 もっと登り方を工夫しても良かったかも。
 いや、シンプルに山頂往復でゆっくり満喫した方がいいな。


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2022年1月22日(土)
御殿山登山口駐車場(13:20)→大黒様(13:45)
→御殿山(14:05~14:55)
→(往路引き返し)→駐車場(15:30)


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