2021年1月25日月曜日

権現山・弘法山 (ハイキング)

 初心者向けのハイキングガイドであればどんなメディアにでも登場するといってもいい、丹沢山麓の丘のハイキングです。

近年では特に寒波の激しい年といわれる2021年の一月の最終週末に行ってきました。

ちなみに、天気は雨です。

前日夕方の予報では、「南関東の平地でも広い範囲で雪が降る」とのことだったので、本当は雪見ハイキングに行く予定で、蓑毛からヤビツ峠に登ったのですが、風雨が予想以上に激しいうえに、標高1000m近くまでは雪は全く見られず、敗退してバスで秦野駅に戻ってきました。


というわけで、秦野駅前のバス降車場から、ぐっと難度を落として仕切り直しです。

市街地の東側にある丘を目指して水無川沿いを歩きます。

弘法山への径は、水無川沿いの道を左折して、県道71号線が金目川を渡った先にある登山口の標識が目印です。

フェンス沿いにある橋を渡り、少し惨んだ感じのする川沿いを回り込むように歩いた先から丘を登り始めます。

最初はぐいぐい登っていきます。

急な階段を人登りすると、弘法山へ向かう尾根の途中のテラス状の平地に「浅間山」との表示がありました。
それなりの高さまで登ったみたいです。

途中で舗装道路を横切りながらさらに登っていくと、長い階段の先に中華風の塔のようなものが見えてきました。

登りついた塔は、広く平らな権現山の山頂の一角に建つ展望塔でした。

展望塔の上に登り、雨に煙る秦野の街を見下ろします。
これは二宮方面。

小田急線の電車が、がたんごとんと走って行きます。

その右手に広がる秦野の市街地と、雲に覆われた丹沢の山々。

さて、先へと進むことにしましょう。

足元の広場は弘法山公園の一角となっているようで、すぐ先から立派な階段を下っていきます。

階段を下った先も立派な車道が続きます。

この大きな石碑のところで車道は左下へと下っていくので、まっすぐすすむシングルトレイルの階段を上ります。
車道を下った先は「めんようの里」(グーグルマップでは「木里館」)があるみたいです。

階段を上った先は鐘撞堂と立派なお堂が立つ弘法山でした。

あいにくの天気ですが、お堂の扉は開かれており、中には新しいお花とお供えが供せられていました。

弘法山から先は、ところどころで里に近づくものの、木立の間から町を見下ろす気持ちの良いシングルトレイルが続きます。

この分岐は直進ですね。

迷いそうな分岐にはちゃんと表示がしてあります。
ここは右折して下りへ。

国道246号線のトンネル付近では、トレイルがぐっと国道の近くまで下ってきて、そのトンネル上の善波峠から下ってくる径が左から合流してきます。

右へと分岐する標識が数回ほど出てきますが、今回は鶴巻温泉駅へと向かうよう、まっすぐ歩きました。

おや、反対の左側(矢倉沢道)へと下る分岐もでてきましたね。

最後の登りに差し掛かると、間もなく四阿の立つ吾妻山となります。

ここまで来ると、歩いてきた丘の標高はかなり低くなっており、鶴巻温泉近くの宅地がすぐそこに見下ろせます。

ずんずん下って、この右への鋭角な分岐に入れば、間もなくトレイルはおしまいとなります。

東名高速をこのトンネルで抜けると、あとは表示通り(突き当りを1回右折)で、「弘法の里湯」の前を通って鶴巻温泉駅に到着します。

●2021年1月24日(日)

秦野駅(8:10)→権現山(9:00)→弘法山(9:30)→吾妻山(10:10)→鶴巻温泉駅(10:30)


思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のハイキングの記録はこちら




2021年1月3日日曜日

多摩丘陵ハイキング(小山内裏公園~長池公園~蓮生寺公園~長沼公園)

 寒波に見舞われる2021年の新年に、小春日和に恵まれた多摩ニュータウン内の京王線の駅の間を散歩した記録です。


ここは京王相模原線の多摩境駅。

北東端にあるA1出口を出ると正面に見える丘が小山内裏公園です。


コンビニのある交差点の立派な標識を登ると、マンションの横にすぐ入口があります。

丘の上に上がると、広い尾根緑道、通称戦車道が走っており、右手に行くとすぐに南側を見晴らすことができる東展望広場があります。
晴れている今日は橋本方面の街並みの向こうに丹沢の山並みが見通せるここからスタート。

先ずはウォーキングに励む人たちと一緒に尾根緑道を東へと向かいます。

このまま緑道をまっすぐ行くと、公園を出て小山田桜台の方面へ向かってしまいますので、左手のバードサンクチュアリが終わったところで一旦左の枝道へと下り、登りなおして園内の草地広場へと向かいます。

雑木林の丘を左方向へと昇り降りすると、草地広場へと下っていきます。

広場の先を南大沢小学校方面に下ったところにある多目的広場が公園の北東端です。

公園を出たら、ニュータウンの住宅地を通り抜けて、南大沢中学校付近へと向かいます。
ニュータウン内はおおむね専用歩道が整備されており、徐々に歩車分離がはっきりしてきます。

中学校の角を右折すると、小さなショッピングモールの先に大平公園が見えてきます。
中に池もある大規模な公園ですが、お昼近くとなったので先へと急ぎます。

大平公園の北沿を進み、大きな通りを越えた古い団地の終わりの突き当りが清水入緑地です。

雑木林の中の階段を下ると、南北に細長い緑地の真ん中あたりに出るので、右折して南へ。

緑地南端にある交差点の向こう側にあるコンビニの裏から、ニュータウン西部最大規模の長池公園がはじまります。
南側入口周辺の「やまざとひろば」と呼ばれる開放的な区画を登っていきます。

登りついたところにある夕日展望台なる場所から、緑地の中へと入っていきます。

右手に長池が並ぶここは、十年ほど前は鬱蒼とした森の中を行く径だったと記憶していますが、年々整備されて大都会の中の公園みたいな様相となっています。実際都会の公園なのですが。

それでも長池の周りは、工事の手が加わっておらず、里山の風情が色濃く残っています。

林の中の小径を通っていくと、公園北側の築池の畔にでました。

築池の北側は堰堤で、堤中の導水路から満水時に水があふれるようになっています。

導水路の下流側は、姿池という四角い水路状となっており、その上に長池見附橋が架かっています。
周囲の光景に似つかわしくないのかマッチしているのかがよくわかりませんが、四谷駅の上を越えていたの甲州街道の橋をここに移設したものだそうです。

近寄ってみると今でも都心で十分使用に耐えるのではと思われるほどの巨大で頑丈な構造で、郊外の公園内では周囲を圧倒する存在感です。
ちなみに、日本現存の鉄製アーチ橋としては最古のもので、国の文化財に指定されているとのことです。

アーチ橋の下をくぐって先へとすすみます。

公園の北側は、流れ出る小川沿いに、両側を団地に挟まれて歩道が整備されています。
歩道の傍らにこんなレリーフがありました。
当時の住宅・都市整備公団(今のUR)が建設した「ライブ長池せせらぎ計画」を表彰したものとのことです。
この”都市緑化機構”の表彰って、どのくらいのステータスがあるのかな?と思い、検索してみると、
首都圏在住の方なら、結構身近にたくさん受賞作品や団体があるみたいですね。

さて、せせらぎの歩道専用道はまだ続くみたいですが、初めて車道が横断するので、車道を左へと進み、蓮生寺公園のほうへと行ってみましょう。
まずは、信号の先にあるこの車止めを入って先にある階段を登ります。

階段を上ったところは、浄瑠璃緑地という地図に書かれていない宅地の中の細長い緑地の端付近です。
蓮生寺公園へは、右折して住宅地の縁をゆくと、下り坂となり、元の高さまで下りていきます。

坂を下ったところに何故かポンプが設置されており、その横からまた階段が上がっています。

階段の上くらいからが蓮生寺公園です。
保育園の上にある三角屋根の公園施設の裏側に吊り橋や池、展望広場がありますが、大きな展望はなく、野性味のある起伏に富んだご近所の散歩道という風情です。

トイレのある門前広場の出口を出て一本先の通りが幹線道路(都道155号線;町田平山八王子線)です。
下りてきた蓮生寺の丘を横に見ながら道路を堀之内駅の方へ行きすぐの信号の別所交差点を右折します。

幹線道路を右折するとすぐに道路と並行する流れ沿いに遊歩道があるので、駅へと向かいます。
先ほど歩いていたせせらぎの通りの先に戻ってきた形ですね。

駅のそばで京王線をくぐり、市街地の中の155号線をさらに進みます。

ニュータウン通りと野猿街道の2つの大きな通りを渡ると、神社の下を抜けるトンネルの先にあるスーパーマーケットと公園(堀之内こぶし緑地)の間の道路を右に入ります。
その先のインドアテニス場の建物の先が「堀之内寺沢里山公園」の入口です。

この里山公園は北にある中央大学の方まで続いていくシンプルな山で、今歩いている南端に管理施設があるだけです。
その先にある宝篋印塔から公園を出て、155号線の旧道を行きます。

この旧道は100mほど左側を並走する立派な新道がありますが、新道が行かない多摩動物公園方面への近道となるため、結構交通量があります。
なので、すぐに出てくる不法投棄監視カメラの看板のところから左の田舎道に入ります。

この田舎道は地図の空白地帯を行き、やがてクルマが通れない歩道となりますが、なおも進んでいくと、ベンチのようなものが置いてあるここで二手に分かれるので、左へ入り登っていきます。

少し登ると、径は「終わりと始まりの広場」というところに出ます。
ここが平山城址公園の南東の端となっていて、ここから先ほどのベンチのようなものが置いてあった二俣までの間は、将来の公園拡張予定地みたいです。

落葉樹に覆われた平山城址公園の東園は、この時期ほぼ全域が陽だまりの丘となっていました。

標識に導かれて展望広場なる場所へ行ってみましたが、眺めはこんな感じでした。
公園の案内広告によると富士山が望めるそうですが、どこだろう?

京王グランドと薬科大に挟まれた中央の細い部分を通って西園の方に歩いていきます。
園内は起伏に富んでますが、車椅子でも通れるくらいの緩やかな斜面に近年整備されたみたいです。

公園中央部を通過してやってきた西園は、湧水でできた池があり、常緑樹が多めの少し暗い感じのところです。
次に向かう長沼公園に近い西端にある六国台展望台に向かって雑木林の中を登っていきます。

到着した六国台は、案内版があるだけの小広いところで、周囲の展望はありません。
下にある住宅地に向かってスロープを下っていきます。

公園を出てから、お隣の長沼公園までは、斜面に広がる住宅地の中の細い道をくねくねと進んでいくことになりますが、ヒルサイドテラスのすぐ下を通ることを目標に進んでいくと、その先で野猿街道に向けて山を越えて行くつづら折りの道路に出ますので、登っていきます。
登途中から豊田方面の景色が一瞬開けます。

長沼公園への入口(平山口)は迷うことはありません。
手すり付きの立派な長い階段を登ると、公園上部の稜線上にでます。

緩やかな尾根に続く平たんな径を行くと、北側の展望が開ける園地とトイレが完備してブルーベリー農園がそばにある頂上園地があります。
お正月の時間を持て余したと思われる近所の方々が、各所でのんびり歩いています。

園内には、頂上部から長沼駅のある平地に向かう尾根や谷に何本かの遊歩道が設置されています。
そのうちの一つを上り下りしてみました。頂上園地から「中尾根」を下って「霧降の道」を登り返すとこんな感じです。
時折外から聞こえてくる電車やエンジンの音が無ければ、奥多摩のどこかのトレイルを歩いているみたいですね。


頂上園地からは、西端の野猿峠口に向かって野猿の尾根道を下ることにします。
途中にある鎌田鳥山も小さな美術館も、お正月のせいでしょうか、コロナの影響でしょうかひっそりとしています。

歩くこと10分ほどで野猿峠口に到着です。
広く切り開かれた斜面は、春には桜の花の向こうに八王子の街が見渡せる爽快な場所ですが、今は冬枯れの林が夕日に照らされています。

下に降り、古くからの集落を抜けて北野街道を渡ると長沼駅はすぐです。

里山と市街地の距離感が絶妙なところでした。
山の中も多くが公園化され、迷くことなく/迷ってもすぐにどこかに出ることができて、安心して歩くことができます。

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●2021年1月2日

多摩境駅(11:00)→長池公園(12:00)

→蓮生寺公園(12:55)→京王堀之内駅(13:20)

→平山城址公園(14:30)

→長沼公園(14:50~15:30)→長沼駅(15:45)




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