2024年3月16日土曜日

東谷山(BCスキー)

 2月に都内で夏日を記録した温暖な2024年冬は、もう冬が終わったかとあきらめかけていた月末から寒波がカムバック。

上越の山々には2週間ほど断続的に積雪があったので、ここがチャンスとばかり、何故か今まで縁がなかった三国峠付近の東谷山に行ってみることにしました。

湯沢町三俣の国道17号線、かぐらスキー場のみつまたステーションから1kmちょと三国峠側にある貝掛温泉入口の路肩に広く除雪された場所でスキーを履きます。

ガードレールに沿って歩いたすぐの大ヘアピンカーブから一旦国道を離れ、その国道の橋の下をトンネルでくぐり、並走する橋を渡ってそのまま林道を登って行きます。

東谷山の西北西尾根に乗ったところで、この尾根を忠実に登って行くと、標高1400m付近で西南西側の二居峠から登ってくる尾根に合流して、南側の谷川連峰の景色が見えるようになりました。

二居峠方面からやってきた大勢のハイカーのトレースに並んで、緩やかな尾根を標高差150mほど行くと、東谷山の山頂に到着です。

谷川連峰~三国峠方面~苗場山の白い山並みが一望できました。

登って来た先には、この時期ハイカーに人気の日白山へと尾根が続きます。

その右は、万太郎山~仙ノ倉山~平標山の真っ白な稜線。

三国峠とその遠方の白砂山、佐武流山などを経て、

苗場山や神楽ヶ峰へと続きます。

さらに魚沼丘陵の丘や越後山地まで、巻機山方面を除いてぐるっと見渡せます。
山頂で、2日連続ここに来た方や、昨日神楽ヶ峰を滑った方々と会話しながら一服です。

ちなみに、低気圧通過直後の昨日は、神楽ヶ峰は夕方一瞬雪が雨に変わったのの、東谷山は日中絶好のパウダーコンディションだったとのことでした。
一方で、日本雪崩ネットワークのこの地域の雪崩情報(TL)は、降雪が全くない今日だけが危険度1(低い)で、若干冬型となる前日と翌日は2(留意)でした。
場所は変わりますが、昨日は危険度2だった白馬の小日向山北東斜面で雪崩による負傷者が発生する事故が生じました。
…まさにコンディションの良さとリスクは比例する。

それでは、何も考えずに目の前の斜面に突入です。
ちょっと重めですが十分に快適なパウダーを、標高差150mほど一気に滑走します。

が、滑り込むはずの清津川の谷が眼下には見えて来ず、何故か右手の樹間から北東にある八海山方面の景色が見えてきました。
あれ?
間違えて一つ右隣の北斜面を滑ってしまっていたみたいです。

このまま滑って行っても三俣に行くスキーのルートではあるのですが、全く心の準備ができていおらず、慌てて左へと方向転換して、当初予定だった北西面へと方向転換しました。

ただ、北/北西面の間の尾根は地形が若干複雑かつ斜度もそれなりにあり、表層雪崩が散見されていたため、途中で斜度が緩い尾根を選んで登り返すことにしました。

結果、滑走した高さをほぼ登り返して、山頂まで100m足らずのここから、北西面に合流です。

こちらも傾斜・雪質共に申し分ない良好な斜面でしたが、道間違いで出遅れた分、多くの人のシュプールが入り乱れていました。

山スキーのためにある様な樹林ルートを標高差350~400mほど滑ると、徐々に傾斜が緩くなり、ブッシュが目立ってきました。

ブッシュをかわしながら、最後は障害物を避けながら小沢の底を滑って行くと、左手に往路の林道が見えてきました。

登りに使ったトレースを滑って到着です。

●本日の反省
 ルートミス。
 勘違いや地図見間違い以前のノーチェック。完全なボーンヘッドでした。これはやばい。

 クルマに戻って装備を解除したら、もう一つの懸案だった貝掛温泉日帰り入浴の受付終了時刻でした。
 また来ようね。

●2024年3月15日(金)
貝掛温泉入口除雪スペース(8:15)
→西北西尾根→東谷山(11:05~35)
ルートミス(北面滑走)・登り返し(11:40)
→標高1480mから滑りなおして西北面滑走(13:00)
→貝掛温泉入口(13:40)





2024年3月13日水曜日

神楽ヶ峰(BCスキー;かぐらスキー場から)

2023-24年の冬は、少雪と2月の夏日記録が過ぎたの後に、雪崩が多発する寒波と大雪を経て、3月半ばに1日だけ低温下で高気圧に覆われることとなりました。

長らくお預けとなっていた初スキーにようやくお出かけしました。

湯沢町三俣の国道17号線沿いにあるかぐらスキー場・みつまたステーションからロープウェイに乗って、スキー場最上部を目指します。

ロープウェイを降りてからリフト→滑走→ゴンドラ→滑走→高速リフトと乗継いで到着したかぐらスキー場最上部の第5ロマンスリフトに並び、BCゲート前に降り立ちます。

平日のためなのか、係員が居ないゲートでアバランチトランシーバーをチェックし、多くの人が向かう中尾根ノ頭方向に登り始めると、早速背後には越後の山並みが見渡せるようになります。

ここに来るのは初めてなので、先ずはリフト終点のすぐ上にある凸。通称ニセ神楽から緩斜面を足慣らしに滑ることにします。

ニセ神楽の稜線裏側には、お隣の神楽ヶ峰と背後に立つ苗場山と北側の三角・霧ノ塔との間に、遠く北アルプスから妙高、頚城丘陵が見渡せました。

先ずはリフト方向に標高差100mほど滑走します。
今シーズン初めて履いたスキーではさすがに無理があり、早速転倒。雪まろけです。

このままいきなり中尾根北斜面は無謀とも感じられたので、すぐ南側の神楽ヶ峰から反射板へと延びる緩斜面の尾根を滑ることにします。

というわけで、先ずは神楽ヶ峰へ。

緩やかな稜線を南へと登って行くと、眼下にカッサダムのダム湖が見えてきます。

立入禁止の稜線反対側は、樹林の向こうに苗場山。

あっという間に谷川連峰・魚沼盆地が見渡せる神楽ヶ峰に到着です。

左手は、巻機山から越後三山を経て守門岳・日本海へと続く山並みと魚沼盆地。

平標山(右)~茂倉岳~巻機山の純白の峰々が並ぶ正面には、これから滑る反射板への緩い尾根が横たわります。

苗場山の中腹には5本ほど滑った跡が...

手つかずのバーンを選んでさっそく滑り出します。
傾斜が緩いのでスピードはあまり出ませんが、このくらいでちょうど良い感じですね。

それでもあっという間に稜線が離れていきます。

ある程度まで滑ったら、反射板への尾根に乗るべくトラバース。

尾根に乗ったら、先行者のトレースに従い、左(北)側を巻き気味に反射板に到着。

このすぐ下はかぐらスキー場の田代エリアで、左側のかぐらエリアへと戻るトラバースゲレンデが見下ろせます。

一枚バーン・ところどころ疎林の斜面は、パウダー滑走を満喫するためにある様な場所で、好きなところを滑って行けます。

が、多くの人にとっても魅力的な場所なので、時間帯が遅いとごらんの様にギタギタです。
中段から下は、特に第5ロマンスリフトからトラバース気味に合流してくるたくさんのボーダーの強固な斜滑降トレースが何本か横切っており、パウダーとシュプール、ボードカットが入り乱れる不安定な雪面をロデオライドの様に乗りこなすこととなりました。

ギタギタ斜面を下って田代エリアの第8ロマンスリフト降り場に到着。
連絡コース「H2」を通って、かぐらエリアへと戻ります。

ガクガクの足で和田小屋(ゴンドラ降り場)のすぐ下にあるかぐら第1高速リフトの乗り場に帰着しました。

●本日の反省
全然ダメや。どうしよう。
・トータルで標高差200も登っていないのに、足がガクガク・最後はフラフラ。
 深雪で転ぶと起き上がるにも一苦労。
・ゲレンデに戻ってからリフト代(1日券¥6,800!)回収のためみみっちく練習するも、ちょっとコブ斜面を滑ろうものならたちまち足が攣り、それは帰りの車中でも...
・できればもう一度リトライしたい。(1回滑ってから、第5ロマンスリフトが運行終了する13:00前までに戻れるように早出して。)

半月に1日くらいの絶好の天候に恵まれました。
スキーは散々だったものの、ハイキングとして考えると、この上ない稀有な日でした。

●2024年3月11日(月)
かぐらスキー場第5ロマ終点(10:50)
→ニセ神楽(11:30)→足慣らし
→神楽ヶ峰(12:25)→反射板(13:10)
→田代第8ロマ終点(13:25)
→かぐらスキー場(第1高速リフト乗り場;13:30)




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