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2025年11月15日土曜日

山伏山(ハイキング)

 山伏山?

祇園祭の山車のようですが、山の名前です。どこにでもありそうですが、実は同じ山名は多くなく、新潟県と長野県の境界付近にある実質ここだけ。(静岡市にあるのは単なる「山伏」)

周囲は森林公園として整備されていますが、知名度は隣接する無印良品の津南キャンプ場の方が高いです。

一時間ほどでお手軽に登頂できて、行き帰りの方が大変ですね。

新潟県津南町上郷寺石にある溜池「薬師湖」の畔にある駐車スペースから、陣笠の様に尖った山目指して出発。

すぐにでてくる無印良品キャンプ場への道路を見送って直進するとすぐに登山口です。
キャンプ場への分岐の先にも広い駐車場がありました。がっかり。

シーズンオフのためか道標は根元から抜かれていましたが、迷うことない登山道が続いています。

標高差でちょうど中間点くらいのスイッチバックからは、山頂直下の岩壁が望めます。
遠望では気付かなかったのですが、柱状節理が水平に積み上げられる珍しいものでした。

山頂直下で南側の展望が広がりました。
眼下の左側の池がスタートした薬師湖。
信濃川の河岸段丘の向こう側は秋山郷方面でしょうか。

すぐ上は祠と仏像が置かれている山頂で、東側の魚沼丘陵の方向だけが開けていました。

ブナ林の中を標高差100mほど下ると山麓の「山伏山の風穴」がありました。

富士山の風穴をイメージしていたので、洞窟かと思っていたところ、単なる石垣の窪地でしたが、石の隙間から噴き出す冷風を利用して繭を冬眠させる養蚕施設だそうです。
解説版によると、山伏山の周辺には同様の風穴がいくつかあるとのことでした。

風穴そばの駐車場から舗装道路を歩いて戻ります。


●2025年11月13日(木)
薬師湖(8:34)→登山口(8:38)
→山伏山頂(9:00)→風穴(9:13)
→薬師湖(9:34)



こちらは山伏山から東へ行った津南駅の裏山にある「川の展望台」。
津南の市街地と、信濃川・中津川が長年削った見事な河岸段丘が展望できます。


2025年8月24日日曜日

渋川 (横谷峡;沢登り)

 2025年のお盆休みに諏訪大社詣でをして、余った時間で蓼科の横谷峡遊歩道を歩いてみましたが、そのときに遊歩道から垣間見た渓谷美が素晴らしく、遊歩道が並走していない区間はいったいどうなっているのか気になったので、沢登りとして再訪してみることにしました。



茅野から国道299号線(メルヘン街道)を登り、蓼科中央高原別荘地の入口付近にある横谷峡の看板のY字を右折すると、すぐ右に無料駐車場があるのでクルマを停めて奥へと進みます。

蓼科パークホテルの手前にある木戸口神社の前を右へ。

神社の裏を轟々と流れているのが乙女滝の水源で、道路をくぐったところが落口です。

乙女滝は見ずに直進していくと、遊歩道は長期休業中の横谷温泉の敷地を抜けていきます。

霧降の滝を過ぎて、遊歩道が舗装となる上り坂のあたりからテキトーに横を流れる川に入って遡行開始しました。

すぐに赤い岩盤のナメがはじまります。
横の遊歩道から垣間見るのと、ド真ん中を行くのでは見える景色も違ってきますね。

あっという間に鷲岩に到着。
ナメはますます平坦になって行きます。

ここは遊歩道に氷瀑と表示された分岐のどん詰まりで、ハイキングでも来れますが、

沢登りだと、その奥に続く赤ナメも見ることができます。

一枚岩の表示があるところで、再び遊歩道と接近しますが、遊歩道はここで川を離れて上へと登って行ってしまうので、マイナスイオン15000の場所から自己責任で足下が悪い方へと進みます。

かつては王滝へと続く遊歩道の残骸が残る川をどんどん遡っていきます。

この滑滝だけは遊歩道跡が使えないかな?
滑滝を登ってすぐのところにある大きなプールの向こう側が、王滝でした。

二段の滝の中間に、かつての遊歩道の終点と思われるマイナスイオン25000個がありました。

上の段にも近づいてみます。

王滝の直登は難しそうなので、左岸の踏み跡で巻いて行きます。

滝の落口左岸の岩峰の裏を通る形で登って行くと、落口へと下る腐ったロープが見下ろせたので、そこから赤いナメの川に降り立ちました。

滝の上に立ち下を見ると、正面の斜面の木が伐採されている辺りに支柱の様なものが垣間見えました。
あそこが遊歩道の王滝展望台で、帰りに寄ることになります。

さて、王滝上の赤ナメはすぐに終わってしまい、比較的大雑把かつ平凡な川となります。
この区間の遊歩道は右岸の高いところをトラバースしており(2025年8月現在は通行止め)、川の様子を見ることができませんが、見る価値がないからそうしているのか、崖に阻まれて近寄れないからなのが微妙です。

加えて、遡行するにつれて、建築資材の散乱も目立ってきました。
上流に温泉が3軒あるので致し方ないところではありますが...

単調な区間を我慢して歩いていると、徐々に赤い岩が復活してきて、

左岸をウロウロする人がでてくると、間もなく明治温泉の建物と階段が見えてきて、おしどり隠しの滝に到着します。
横谷温泉付近にあった表示によると、横谷観音からここまでの遊歩道が通行止めの理由は、今立っている場所にあった橋が流されてしまったからみたいですが、今日はそんなことは関係ないので川の中をざぶざぶ行くと、

最上段は青い大プールでした。

プールと滝は右岸から巻きます。

そして、少し先には少々汚いプールと滑滝。
地理院地図の滝マークの場所です。

地図通り、すぐ横には渋川温泉・保科館跡地の柵やコンクリート壁が迫り、温泉成分の様な水も落ちてきてました。

更に先へと行くと、腐った橋の先でナメが復活。

緑色に変化したナメは一層ヌメって滑りやすくなり、ラバーソールで来たことを少々後悔しはじめます。

加えて、保科館から上の右岸は常に人の手が入っていると思われる地形で、ピンクテープの踏み跡まで登場してきます。

徐々にナメ比率が低下していく川を登って行くと、右岸にぽっかり空いた岩屋の先で二俣となりました。

左俣の苔生した水量の少ない方が逆川で、苦労させられたヌメリ成分はここから流れてきていると思われます。
滑るのを気にしなければ、こちらの方が早く舗装道路に着くことができます。
(まあ、もっと早く舗装道路に出たいなら、明治湯や保科館でも行けますが...)

右俣の本流は、ナメもすぐになくなり、出合から10分ほどで赤い壁を持つ滝が見えてきます。
赤い壁の上の平地に立つと、地面の一か所から少々臭う水が湧いており、「名所 雨もり日陰の湯」と書かれた古い板が置かれていました。

そして、すぐ横には遊歩道を思わせる看板があったので、薄い踏み跡を上流方向へ辿ってみることにします。

そして、何と消えかかった踏み跡はやがて鉄製の桟道に変わり、

再び森の中に消えてしまいましたが、対岸を見るとすぐそばにガードレールが見えたので、川を渡って路上の人となりました。

渋・辰野館付近と蓼科中央高原をつなぐ道路は、別荘地の「こまくさ平」に続いており、「あずさ平」で芙蓉荘の先にある赤い建物の右にあるロープが懸かった草の道を行くと、大滝神社に出ました。

社殿前を下って着いた横谷観音前の展望台から遊歩道を下ります。

3時間前に居た場所を見下ろします。




●2025年8月22日(金)
横谷峡遊歩道駐車場(9:00)
→横谷温泉(9:05)→霧降の滝(9:10)
→鷲岩(9:30)→一枚岩(9:45)
→王滝(10:00~10:15)
→おしどり隠しの滝(11:05)
→渋川温泉の滝(11:20)→逆川出合(11:45)
→雨もり日陰の湯(11:55)→湯みち渓谷
→舗装道路(12:05)→大瀧神社(12:45)
→横谷観音(12:55)→王滝展望台(13:08)
→横谷温泉(13:35)→横谷峡遊歩道駐車場(15:40)


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