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2025年3月14日金曜日

紙すき山牧場(BCスキー)

 3月に入って好天率も増す一方、山スキーの雪質は変化が激しく、ウインドクラストが生じなくなるくらい暖かくなるまでは、当たりはずれの差が出やすい時期でもあります。

2024-25シーズンは久々の大量降雪に恵まれたので、ここ数年は雪不足のためアプローチに難があった場所へ出かけてみました。

長野県北安曇郡小谷村 北小谷1861番地。JR北小谷駅と姫川を挟んだ国道148号線沿いにある「道の駅おたり」にクルマを停めて、裏手にある元小学校のトレーニングジム?の駐車場の斜面を登り始めます。

前日の方のものと思われるトレースに沿って、林業用歩道と思われる空間を辿ると、標高差100mほど登ったところでマンホールがある小さな鞍部に出ました。

マンホールから尾根の反対側をトラバースしていく地理院地図の歩道に雪は無く、スキーを脱ぐのが面倒だったため、尾根を標高差70~80mほど登ることにします。(が、結果はどっちでもあまり変わらないような気がしました)

植林の隙間から、左下に白い平坦地が見えてきたら斜滑降でズリ降りて、標高560mくらいの地理院地図に「大平」と書いてある場所の林道のヘアピンカーブに出ました。
ここから林道は左の方向へと幾重にもカーブしながら大きく迂回して、720mのヘアピンカーブのところで戻ってきますが、そこまで一気にショートカットすることにします。

標高610mほどで小さな小屋が立つ電柱の終点を見下ろすと、沢型の急な登りとなり、標高差80mほど登って傾斜が緩んだところの左側に林道が戻ってきます。
尚、沢型の入口は割と狭く降雪直後は雪崩リスクがありそうな地形ですが、すぐ左(南)側が安定した植林となっていました。
好展望の720mヘアピンカーブから、またもショートカット。

790mで右へとヘアピンカーブしていく林道を渡ったあたりからは、大きく広がった緩斜面が続いて行きます。
右から側壁が雪庇となって戻ってきた林道を横断して、さらに真っ白な緩斜面を登って行くと、1004.9m三角点手前付近から、急に平坦地が広がりました。

地形図の横書きの方の「紙すき」付近は、林道かその周辺を、帰りのスキーがぎりぎり漕がずに済むくらい緩い傾斜が確保できるコース取りで歩き、1080mの雪庇の丘の横の窪地で右へ迂回していく林道をブナ林の直登でショートカット。

1120mで再び林道に出ると大平原が広がり、間もなく1182m標点横の窪地に到着しました。
↑地理院地図に二つ書かれているうちの縦書きの方の「紙すき山牧場」の平地が目の前に広がります。
窪地の向こう側に見える左が1411m標点、右が蒲原山手前の1520m凸。

ここから蒲原山方向に直進しても良いですが、帰りが登り返しとなるため、昨日のものと思われる先行トレースに習って、窪地を北側から迂回して対岸の右の尾根に乗り、1182m標点を通過して登って行くことにします。

尾根の上のブナ林からは、それまで踝くらいだった雪が脛くらいの深さとなり、トレースが重宝しました。
加えてこのトレースは、平坦な尾根の上を帰路に登り返しが無いように絶妙み選びながら進んでいきます。
ありがたや。
雪温が低下してシールが凍り、スキー板がアイス棒となるころに、1411m標点よりも少し蒲原山寄りの尾根にたどり着きました。

反対側にはそれまで見えなかった白馬側の景色が広がります。
正面の最も目立つ場所にある箙岳

東尾根から谷に飛び込んだシュプールが見えました。
そのまま谷へと滑って行ったみたいですが、すごいな。
どうやって帰ったのだろう。
そのまま谷を下って行くと、北俣沢~土沢川を下り、北小谷駅の対岸に出るまで運にも強く左右される難ルートだと思いますが...

さて、こちらは緩やかな尾根をたらたらと登り、標高1520mの凸まで来たところで一旦下り(帰りは登り返し)となることに気付きました。
蒲原山までは高さで100mちょっと、距離で500m少々ですが...
ううむ。
この先の斜面がなんだかヤブっぽく見えるのは、斜度が緩いことによる錯覚なのか、帰路の登りが視覚にバイアスを与えているのか。。

ちょっと講釈が長かったですね。スミマセン。
この凸から滑って帰ることにします。


北俣沢の谷の向こうに横前倉山を望みながら往路を滑り降りていきます。

標高が高くなったためか、今まで堂津岳~奥西山の稜線に隠れていた戸隠山がちらりと顔をだしているではありませんか。

その左側の大渚山の裏には妙高が。

そして、標高1200m超の北東向き斜面は、ごらんの通り日射角度がとても小さく、午後2時を過ぎてもパウダーが残っていました。

牧場に入ってからはなるべく速度エネルギーをロスしない様こころがけて。

1004.9m三角点から下のスロープは、スコップの様に板に力を入れて生コン化未満の雪を強引に滑ります。

あっという間に大平の建物が見えてきました。

帰路は歩道を行ってみることにします。
下側の建物の少し先に見えるトラバース気味の空間に滑り込むと、雪が消えた夏径が続いていました。
谷底への滑落に注意しながら歩いていると、往路のマンホールの鞍部に出ました。


●2025年3月10日(月)
道の駅おたり(9:30)→紙すき山牧場最下部(10:20)
→牧場最上部(12:40)→1510m凸(14:00~14:20)
→往路滑走→紙すき山牧場最下部(15:15)
→道の駅おたり(15:40)


2025年3月3日月曜日

小布施まちなか 閑散期ウォーク

長野市郊外に位置する小布施町は、20世紀末の上信越道全通以降、近隣を代表する観光地となりましたが、地元では昔から小布施といえば栗。

長野県北部の企業の手土産は、必ず竹風堂か小布施堂、甘精堂のお菓子詰め合わせで、自分も長野県の企業とのお付き合いを通じて小布施の栗を知りました。
栗の収穫期となる9~11月は大変な賑わいとなり、江戸時代のままの狭い街で身動きがとれなくなりますが、シーズンオフはどんな感じなのでしょうか?

管理人もおらず閑散としている、町の中心部にほど近い町営「森の駐車場」にクルマを停めて大日通りを山の方へと歩くと、北信五岳のうち4山を望む畑の道となりました。

浄光寺の石段の上に立つ茅葺の薬師堂は、室町時代に建てられた国の重要文化財ですが、この日は檀家の人々が集まってお掃除をしていました。

浄光寺から田舎道を10分ほど歩くと、岩松院があります。

ここは本堂の天井に描かれた葛飾北斎の絵で有名なところで、¥500を払って拝観します。

天井絵は撮影禁止なので、代わりにパンフレットで。

庭の撮影は制限ありませんでした。

町の中心部に引き返して、おぶせミュージアム・中島千波館へ。
ここも中は撮影禁止なので外観だけ。
同町出身の日本画家、中島千波氏の作品を中心に展示されていますが、代表作の桜の絵以外にも金屏風絵を中心とする多彩な作品が、画材調整や製作過程・筆使いなどが想像できるくらい至近距離で鑑賞でき、迫力が体感できる素晴らしいところでした。

敷地内には祭りの曳屋台を保管する倉庫もあります。
ここは撮影禁止とは書いてなかった気がするので...
屋台はここの5基以外に、ご近所の北斎館にも2基常設展示されており、そちらは超絶技巧の工芸品ですが、撮影禁止。

ミュージアムから町の中心部へは、車道の間を繋ぐ小道が各所にめぐらされています。
タイムスリップしたような感覚に引き込まれる小路の周囲の建物は、全て小奇麗にリフォームされており、中を彷徨っているうちに北斎館の前にたどり着くように町がつくられていました。
インスタ映えという言葉が存在すらしなかった昔から、いったいどうやってこの街並みを作り続けてくることができたのでしょうか。

●閑散期
 人が写っている画像が3枚、6人だけだった。
 一人は上の画像左端の観光客。3名は薬師堂をお掃除する人々。残る二人は子供ですが、どこに?


●2025年3月1日(土)
・市街中心部と浄光寺、岩松院を周回するコースの所要時間は、歩行おおよそ一時間弱+各施設の見学時間です。
 ただし、浄光寺には参拝者用駐車場、岩松院には市営駐車場が整備されており、わざわざ歩いて巡る必要はありません。
・1月~3月の冬季閑散期は多くの町営駐車場が営業を休止しています。
 森の駐車場は係員が不在ですが、解放されており(無料)、トイレも使用できました。
 大日通りをさらに東へ行った松村駐車場は完全閉鎖。
・町内の美術館3つ(北斎館(¥1,000)、おぶせミュージアム中島千波館(¥500)、高井鴻山記念館(¥300))全てに入場できる「三館共通入場券」(使用期限なし)が¥1,300で販売されています。
 これら3館は、飲食店や土産物店が集中する町の中心部に、互いに徒歩5分ほどの距離にあり、北斎館から千波館へ行く途中に鴻山館があります。


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