地球沸騰化の2年目を迎えた2024年は、前年にも増して猛暑が続いています。
8月恒例の泳ぎ沢は、今年は奥利根へ。
須田貝ダムのバックウォーター洞元湖で利根川に合流する木の根沢の支流大沢は、2022年にサワグルイに紹介されて以降、たちまち人気の沢となりました。
水源の上州武尊山に詰め上げる記録もありますが、下流の大滝で引き返すと、短い行程の中に納涼と観光の要素が詰まっていて、まさに人気に偽りなしの良渓です。
2つ並んだ駐車スペースの下の方の脇から薄い踏み跡を辿ると、すぐに対岸から大沢が流れ込む川原に到着。
ここは右岸の岩盤の上をどこでも通過できます。
ここは左岸の踏み跡で巻きます。
沢に戻ったところには水路付きの2m滝がありました。
全然取り付く島がありませんでした。
濡れ鼠になって巻きます。
さて、しばらくは(といっても20分ほどですが、)ナメと小滝と釜が続く穏やかな癒しの渓相となります。
遠目には左岸枝沢かと感じていたのですが、近づくと滝で落ちる本流が短いゴルジュの間から流れ出てきていました。
ちょうど林道の橋(大沢橋)の下です。
沢に戻ったところには水路付きの2m滝がありました。
ここまでは浸かっても先に取り付く手掛かりがないとの理由で水線沿いに進まず、巻いてばかりでしたので、試しに泳いで取り付こうとしてみますが、
傾斜が緩い左側に行こうとすると、水流の中心に突入してしまい全く歯が立ちません。
なかなか美しいところではありませんか。
石ころの川原になるとすぐに、遠くに滝のようなものが見えてきました。
さて、どちら側から突破しましょうか。
閉塞感があるものの、苔生す岩を慎重に探すと結構ホールドがあり、奥へと進むにつれて水中のスタンスが平坦かつ増えてきました。
深そうな見た目とは異なり、ここまでのところ水に浸かったのはヘソくらいまででした。
最後にずぶ濡れとなり小滝を這い上がって橋のゴルジュをクリアです。
橋の上流は美しい渓流となりますが、5分ほどで次のゴルジュが登場します。
入口は浅いのでどんどん奥へと入って行くと、
この辺から足が着かなくなってきました。
右の壁を結構ヘツって行けるのですが、この辺で限界。
釜の右側の方が浅そうなので、水底に沈む大きな石の上を歩いて取り付き、左岸をヘツって行きます。
ここまで来ると一安心。
滑滝の水流右を快適に登って行けます。
が、滑滝を登り切ったところにある小滝の釜は泳がないと取りつけませんでした。
左側をヘツれそうにも思えますが、面倒くさいので泳ぎます。
最後にずぶ濡れとなり小滝を這い上がって橋のゴルジュをクリアです。
左側の流れが巻き戻るところへと渡って滝に取り付こうとしますが、結構水流が強くて押し戻されてしまいます。
右をヘツり切ろうとしてもここまででドボン。
何度かトライした後にあきらめて、右壁上のルンゼから滝の途中を渡ることにします。
…ここから対岸のオレンジ色のヒモを掴みにいきます。
水流に勝る体重を活用して滝の中を横切り、ヒモにぶら下がってクリアです。
あとは川原を歩いてゴールのチョックストーン(CS)大滝へ。
右から小沢が入ると間もなく、左岸から滝が連続し始めて、奥に大きな滝が見えてきました。
これは左岸から落ちる最後の滝。
すぐ隣に大滝があります。
水煙が当たらないところから奥を覗いていると、右岸の水線沿いに幅15cmほどの桟道が伸びているのが見えたので、行ってみることにします。
カメラおじさんたちに被写体となる許可をもらって、ハングした右岸岩の下に入って行きます。
左から細い水流が落ちてくる辺りまで歩いて行けるかな?
もうちょっと行けるか?
水流付近まで来たので、欲張って身を乗り出して上空を撮ろうとしたら、脆いホールドがポロっと剥がれて釜にドボン。
ちなみに、帰りはこの枝沢の30mほど下流の左岸にあるピンクテープから簡単に林道に出ることができます。
滝が巻き上げる水煙に直射日光が当たり、煙って良く見えないのか、神秘的なのかよくわかりませんでした。
滝の手前には5~6名ほどの写真愛好家が陣取っていました。
みんな林道から最後の100mくらい沢の中を歩いてやってきたとのことです。
カメラおじさんたちに被写体となる許可をもらって、ハングした右岸岩の下に入って行きます。
左から細い水流が落ちてくる辺りまで歩いて行けるかな?
もうちょっと行けるか?
0 件のコメント:
コメントを投稿