2026年7月31日金曜日

熊倉沢 左俣 (沢登り)



東京都檜原村を走る都道33号線(檜原街道)の南郷バス停付近から矢沢林道を走ること0.5㎞。
ゲート手前の路肩にクルマを停めて奥へと歩きだし、すぐに右へと分岐する熊倉林道へ入ります。

以前は見なかった表示が立ち、途中まで伐採による修復が施された林道は、10分ほどで昔の荒れた路面となり、歩きだして30分足らずで右俣と左俣の出合に到着しました。
木橋で右俣を渡り、すぐに橋が外れた左俣を渡渉して右岸を5分ほど歩くと、作業径が渡渉(橋は消失)して径が左岸を登って行くところで沢支度をします。
すぐ上で右岸枝沢が小滝で落ちていました。

1分ほど遡行すると西沢と東沢が出合います。
西沢へ入った途端に小滝が連続して続きました。
どれも涼しく快適に直登していけます。

連続する小滝が一段落すると、標高570mで左岸枝沢が流入するところまで、右岸に林業の作業場跡の様な場所が続きました。

水流がある左岸枝沢に対して、本流はほぼほぼ枯沢となり、標高600mの炭焼窯跡がある左岸枯沢出合からは、完全に伏流となって暑さが蒸し返してきました。

我慢して遡行していると、ようやく水がチョロチョロ復活して、小滝も登場してきました。

そして、炭焼窯から30分ほどで、この沢の核心となる4mCS滝に到着しました。
CSは、真ん中の巨岩ではなく、左の小さな水流の上にある石のことみたいで、この石の下の壁がトポ(東京起点沢登りルート100(宗像兵一著;山と渓谷社))に記載の通り細かくて(かつヌメって滑り)ムズかった。
何とかダマしながら登りましたが、ダメな場合はどうするんだろう?
右壁を上がって行くバンドはありましたが、落ちると洒落にならない感じで、右岸の土斜面を巻けそうなきもしますが...

CS滝でビビった10分後に奥の二俣に到着しました。
写真写りは二俣に見えませんが、正面の水流の左にある急なルンゼが、山頂に突き上げる本流?で、おじいさんのおしっこくらいの量の水が流れています。

入るとすぐに滝があり、最初は簡単に登って行けますが、

最後の8mほどで傾斜が急になりました。
左側のフェイスですっきりしたクライミングができそうですが、なんだかイヤな予感がしたので、右の落ち葉が溜まったところを登って落口まで行くと、

落口の向こう側はヌメった逆層でした。
イヤな予感的中です。あっち側を迂闊に登っていたら進退窮まっていたかもしれません。
あぶないあぶない。

奥二俣から10分ほどで、3mCS滝に到着しました。
恐らくこれが最後の滝。
どちらからも簡単に巻けそうでしたが、巻くよりも簡単に登山道に着きたくて、左岸尾根を登ることにしました。

滝の右に枯れた沢が合わさりますが、その沢の左岸尾根に取り付くと、明瞭かつ平凡な尾根が笹尾根の登山道まで続いていました。
あっという間と言いたいところですが、遡行時間の2/3が涸れ沢か水流がほとんど無い沢だったためか、蒸し暑くてバテバテで、最後の滝からここまでの標高100くらいに30分近くを要しました。

さて、涸れた沢はまだまだ続きます。
同じ沢の東沢を下りますが、こちらはもっと単調な一本調子の谷で、最初の標高差300mほどは全く水が流れていませんでした。

630mで右岸枝沢が出合う少し前くらいから、ようやくチョロチョロ流れ始めます。

そして枝沢を合わせると、割とすぐに滝が登場。
最初の4m滝は巻きもクライムダウンも簡単です。

次の5m滝は、降りれませんね。
左壁を懸垂下降しました。
落口すぐに支点となる丈夫な木がありました。

次は5m+8m。

右岸の踏み跡を漫然と下っている途中でふと横を見ると、

あら、巻き道から下りてしまったみたいです。

沢に戻ってから、慌てて引き返して滝見物。

8m滝の下からは、谷が比較的開けていて、一帯がかつては林業の作業場だったような雰囲気が漂います。

二連の小滝の横を通過すると間もなく、往路で遡って行った西沢が見下ろせてきました。

入渓した場所で沢装備を解き、往路を戻ります。

●本日の反省…盛夏向きの沢ではないかも。
 2年前の梅雨明けに、同じ沢の右俣を今回同様左右の沢を遡下行したが、その時と印象がかなり異なっていた。
 森の植生や山の雰囲気は全く同じで、ガイドブックでも実質一体として扱われている沢なのだが、今回の左俣は水が流れていない部分が長く、猛暑日の遡行は堪えた。
 それもそのはず、遡行した西沢は、入渓した東西沢の出合標高510mから標高差70mほどで一旦伏流となり、その後水流が復活しても流れが細く、下降した東沢も水が流れ出すのが640mほどで、熊倉山山頂との高度差966mとの高度差456mのうちの7割以上(右沢に至っては85%近く)に、水が無いかあってもチョロチョロの谷歩きだった。
 一方、陸軍滝が入口となる右俣は、到達する浅間峠の標高が840mと、熊倉山よりも100m以上低いことに加えて、標高700mを超えるところまで水が流れており、6割以上が流れの中で、水枯れ後すぐに山頂といった印象で、ガイドブックや他の人の記録の紙面情報ではこの差をなかなか感じることはできなかった。
 晩秋に入渓する人が多いことと、左右の俣を継続遡下行した感想を「単調」とする人が多いのも納得だ。
 じゃあどうするのか? と問われれば、個人的には右俣の遡下行だけでおしまいとするのがおススメだが、どうしても同じ日に左俣を見てみたいと感じる方へは、西沢の遡行をプラスするのが良いのではないだろうか。とはいうものの、その場合は稜線上で沢歩きが終わるため、アプローチと下山方法の組み合わせがなんだかパズルみたいになり( どの沢から登り始めるのかに加えて、下山は浅間峠から上川乗か/右俣中間尾根か/軍刀利沢左岸尾根か とか、公共交通機関でやってきて山梨県側に下るのか/その場合どこからかなど)、沢登りとは別の能力の比重が高まるに違いない。

●2026年7月25日(土)
矢沢林道ゲート(8:40)→熊倉林道入口(8:43)
→熊倉沢右俣左俣出合(9:05)
→左俣西沢東沢出合(入渓;9:10)→西沢遡行
→570m左岸枝沢出合(9:45)
→600m炭焼窯跡左岸枝沢出合(10:00)
→4mCS滝(10:30)→奥二俣(10:38)
→左俣遡行→3mCS滝(標高860m;11:00)
→左岸尾根→笹尾根登山道(11:20)
→熊倉山(11:25)→東沢下降開始(11:35)
→630m右岸枝沢出合(12:35)
→5m滝→5m+8m二段滝(13:00)
→西沢東沢出合(脱渓;13:20)
→右俣左俣出合(13:40)→矢沢林道ゲート(14:00)


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