2022年2月27日日曜日

根子岳(BCスキー)

2022年2月最後の寒波と北日本の大雪が去った直後の晴れ間を狙って、関東から最も近いパウダーエリアの根子岳に行ってきました。

気温が4月中旬並みに上昇するらいしいのですが、本当にパウダーがあるのか?


ここは長野県上田市の菅野平高原の一番奥にあるスキー場、その名も「奥ダボス」スノーバークです。
¥1000(うち¥500はチケット情報が入力されたクレカ様カードのデポジットで、カードを返却すると返金してくれます)を払って1回券を購入し、3基あるリフトの一番右側にある第一トリプルリフトに乗ります。

リフトのトップが、スキー場が「スノーキャット」と呼ぶ雪上車の乗車場所となっており、登山口を兼ねています。

スキーを背負って雪上車が圧雪した固い路面をスキー靴で歩いて行きます。
圧雪された路面はとても歩きやすく快適で、多少のアップダウンはあるものの適度な緩傾斜が続き、どんどん距離と高度を稼いでいきます。

時間経過とともにどんどん視界が開けて、木々も白くなってきました。
ちなみに、スノーキャットを使うと山頂の100mほど手前まで歩く必要もなく、楽チンですが、この日は予約が一杯となっていました。

リフトトップから2時間半で到着したスノーキャットの終点は、多くの人で賑わっています。
ガイドらしき人の説明を聞きながら皆が見ているのは志賀高原の方かな?

せっかくなので山頂に行ってみます。
10分少々で到着した山頂は、ほぼ360°の大展望。

志賀高原か?

お隣の四阿山。

北アルプス~後立山連峰かしら?
ただ、スノーキャット終点にスキーを置いてきてしまったのがちょっと悔やまれます。
山頂から直接滑り出せました...

仕方がないのでデポした板まで戻って、登路の左(南)側の浅い沢状の地形を滑ります。

この日は四月中旬の気温で日差しも強かったのですが、標高がある程度高いためでしょうか、ほぼ上質のパウダーで、とても快適に滑ることができました。
斜面は既に多くのスキーヤーのシュプールでギタギタですが、滑った感触はほとんど影響なく、見た目以外の感触だけだと面ツル斜面と同様です。
ただ、高度が下がるにつれて斜度もどんどん緩くなっていくので、往路まで戻るのが大儀にならない場所(標高約2000mくらい)で、圧雪車のトレースに出てもう一度登り返すことにします。

目指すは山頂手前北側にある2128mの凸。通称小根子です。
このピークの向こう側の北~北西斜面は、先ほどの斜面よりは滑る人が少ないことを期待します。

斜面を期待して到着した小根子は、展望も根子岳に劣らず、いや、それ以上に良好です。

お隣の真っ白い根子岳。

時計回りで菅平~善光寺平です。

登って来た菅平方面。

後立山?

善光寺平の向こうに妙高・戸隠。

真北に見える低いけど存在感があるのは高社山でしょうか。
そちらへ向かう尾根の上にはほとんど滑った跡がありませんが、あっち側は戻ってくるのが大変そうですね。

なので、妥協案として、北西~西北西方向。下の写真の左方向に滑ることにします。

山頂付近のクラストした雪を飛び降りると、ヒザ下くらいのパウダーが続きます。
適度な緩斜面をスピードに乗って緩いターンで快適にどんどん飛ばします。
まさに、畑も飛ぶ飛ぶ家も飛ぶ じゃなくて、 この身もかけるよ かける。

下るにつれてブッシュが増えてきますが、右手へと行くとまた広い斜面が広がります。

あまり右に行きすぎると戻れなくなるとイヤだなと思い、標高1720mくらいからトラバース気味にスノーキャットのコースに戻りましたが、菅平グリーンゴルフ場北側の谷を越えて離れなければもっと下まで行けそうですね。
まあ、斜度はどんどん緩くなってしまうので、スキーコースに滑ってたどり着けるかどうかですが...

最後は途中で停止しないようにスピードを上げてリフト終点まで。
あとはゲレンデを滑ります。

高速の渋滞にはまってしまったため到着が遅くなり、駐車場が満車となっていて、リフト乗り場よりも数百メートル下にあるグランヴィリオGCのクラブハウスにクルマを停めました。
スキー場の駐車場は滑走禁止なので、猫をかぶって一旦スキーを担ぎ、道路に出てから往来がなくなったところを見計らって車道を一気に滑走してクルマ回収。

実質4時間くらい、滑走含めて10km程度のプチハイキングでしたが、大満足の好条件でした。
関越の事故渋滞をあきらめなくてよかった。


●2022年2月26日(土)
奥ダボススノーパーク・第一トリプルリフト終点 (10:48)
→スノーキャット終点(13:20)→根子岳山頂(13:40)
→往路南側滑走(標高2000mまで)→登り返し
→小根子(14:30)→北西斜面滑走→往路滑走
→ 奥ダボススノーパーク(15:00)




2022年2月25日金曜日

鎌倉ハイキング(荒井沢市民の森~高野の切通し~台峯緑地~タチンダイ~大仏切通)

鎌倉市街地の外周を回り込む形で、横浜市金沢区の「朝夷奈切通」から、町の反対側にある「大仏切通」までを歩きます。

この記録は、上記外周ルートの後半となる散在ガ池から荒井沢市民の森、台峯緑地を経て大仏までの区間を記載します。

前半の朝夷奈切通から散在ガ池からまでの記録はこちらです。

散在ガ池の堰堤の脇、管理事務所がある場所から、簡易舗装された坂道を下って行きます。
この舗装道路に沿った谷底に「せせらぎの小径」という遊歩道があるのですが、立入禁止となっていました。

下りきると、今泉不動バス停がある丁字路に突き当たるので、左側の横断歩道の先にある荒井沢市民の森へと向かう小径を登り始めます。

ここかな? と思ったら間違いでした。
すみませんでした。

こっちの階段を登って行きます。
標識は何もないのですが、すぐに植林に入り、登っている途中ででてくる小さな標識をいずれも右(桂台南方面)へと進みます。
そして、ここからは横浜・鎌倉市境の小さな尾根を行くことになります。

左手の横浜市側はところどころに農地が広がり、右の鎌倉側は鎌倉カントリークラブの広大なゴルフコースが広がります。
ゴルフ場の向こう側には、一時間以上前に居た大平山の脇にあったクラブハウスが手に取るように見えます。
あそこからここまで、結構なアップダウンを経て来たのですが、こうも近くに見えるとなんだかがっかりです。

そうこうしているうちに、市民の森入口の標識が出てきたので中に入ります。

とてもよく整備された荒井沢市民の森は、鎌倉に隣接する丘陵部と、北側の谷戸で構成されています。
炭焼き広場への入口を通り過ぎてスズタケの藪を抜けると、突如「皆城山展望台」に到着します。

展望台からの眺望は...
開けている方角が一方向のみでした。 遠くにランドマークタワーが見えます。

展望台下のスズタケの藪から「極楽広場」なる表示の方へと進むと、径はすごい勢いで下って行きます。

一気に下って、昔貯水池だったという平坦な湿地に降り立ちました。
木道を歩いて堰堤の上へと行くと、下には更なる平地と田んぼが広がっています。

谷戸状に続く田んぼの下には小さな池があり、その先が公園の出口となっていました。

公園を出て、特養施設や墓地の横を緩く下っていきます。
そういえば、標識にあった極楽広場ってどこのことだったんだろう?

少し進んだ右手の「リハビリポート横浜」という施設の駐車場の向こうにに大きな崖が見えます。
もしかして、あれが「横浜グランドキャニオン」と呼ばれているものでしょうか。
コロナ禍が終わったら、是非本物のグランドキャニオンを見てみたいものです。
さて、ここからは再び市境尾根を越えて鎌倉側へと戻りますが、市民の森に戻らずに直接行くには少々工夫が必要です。

方法は、リハビリポート横浜の少し先左側にある、この先行きどまりの表示がある宅地内の道を登って行くか、公田町1019番地の戸建て宅地の最奥まで行くか、それともその中間に広がる農地を突っ切るかです。
詳しくは記載しませんが、一番最後の方法で進むときのキーワードはTANIDAさんの玄関前です。

地理院地形図には、農地の下にグランドキャニオンを見下ろす市境尾根の鳥獣保護区看板付近から鎌倉市の今泉へと下っていく径が描かれていますが、とても不明瞭です。

確実な道程は、鳥獣保護区から少し桂台側へと行った看板のY字路を右へと行き、次の分岐も右折する、明瞭な径を行く方法です。

遠くに大船観音が見える開けた場所を過ぎてどんどん下っていくと、今泉一丁目の谷戸の奥の宅地に降り立ち、クルマが通れないくらいの路地を進むと、大船駅から散在ガ池方面へと向かうバス通りに出ます。

バス通りの20mほど散在ガ池側にある今泉小学校入口の信号を右折して坂を登り、岩瀬中学校と福祉施設の間にあるスリップ注意の小径を登って行くと、ロータリー交差点(というか道路の終点)にでます。

このロータリーは六国見山への登り口でもあるバスの終点、高野台です。

高野台バス停から大船高校沿いに下っていくと階段があり、その下にある六国見登山道の道標を右折した先が高野の切通しです。
多門院・福寿寺の東沿いのここに、なんで切通があるのか、どことどこを結んでいたのか?住宅地の中に囲まれた今となっては想像できませんが、この100mほどだけ時間の流れが止まった様に感じられる不思議な空間です。


さて、大仏を目指して先へと進みます。
街中に下りて横須賀線を渡り、県道横浜鎌倉線を越えて山崎小学校を目指します。

小学校へと登って行く道路の横にあるグランド「さくら青少年広場」の横を左折して登っていく道が台峯緑地の尾根の上を通る径への入口です。
小学校を見下ろす位置まで行くと、明るくて適度な起伏が快適なシングルトレイルが始まります。
この尾根と西側一帯に並走する倉久保の谷を合わせて台峯緑地と呼んでいるみたいですが、更に西側にある鎌倉公園を合わせるととても広い範囲に自然が広がっています。

女子高のグランドを見下ろした少し先の展望が特に素晴らしいです。

向こう側に見える六国見山との間の谷には横須賀線が通り、多く人々で賑わう寺社があるとは思えない長閑な風景です。

すぐ先で径は車道となり、緑地管理事務所の先からは舗装道路を100mほど歩いて、右にある葛原岡神社への道に入るとすぐに、梅と椿が美しい葛原岡神社に到着です。

神社の鳥居横の「こもれび広場」の横からも多少展望があります。
ここからは一旦、葛原岡・大仏ハイキングコースを行きます。

大仏を目指すハイキングコースのこの階段(手前にNo.26の標識があります)を下ったところで、峯山・梶原口方面へと左折してちょっと寄り道。

細くなったハイキングコースを少し行くとでてくるT字分岐を「タチンダイ」方面へ左折して丘を下っていくと、右側にタチンダイとの標識があるので、そちらに向けて谷戸を奥へと進んでいきます。

奥の行き止まりには、その名もタチンダイという中世の遺構がありました。
範囲としては北条氏常盤亭跡の一角にあたりますが、この跡地は結構広範囲であるため、地形図に記載されている常盤亭跡の印字よりはかなり東側にあります。

そのまま径を引き返してそのまま直進して長谷隧道に続く車道にでます。
ここからすぐのトンネル脇にある樹ガーデンからハイキングコースに戻ることもできますが、一日を締めくくるべく大仏切通を経由していくことにします。

大仏切通の入口は、長谷隧道の一本南側を通る県道32号線(藤沢鎌倉線)の「火の見下」バス停のすぐ大仏隧道側にあります。
表示は何もありません。
宅地裏の路地を行くと森に入り、表示板と階段が見えてきます。

木の手摺がある階段は切通への径ではなく、すぐ上の矢倉跡で行き止まりで、切通は反対側の右の坂を登って行く方にあります。

すぐに径が狭くなり両側が崖となり、少しの間断続的に続きます。

切通しは稜線のかなり藤沢側にあり、通過した後はトンネルの上までしばらくの間傾斜の緩い径が続きます。

小さな稜線を越えると、左手から大仏ハイキングコースが合流してきて、大仏隧道の長谷側に降り立ちます。

拝観料¥300を払って大仏に参拝します。
参拝終了の17:00間際でしたが、若者で結構賑わっていました。

そういえば、この史跡の名称は「大仏殿跡」。

交通の便が良くて、かつ極力辺鄙なところを選んだつもりだったのですが、やはり市街地を歩くことが多かったです。
逗子市境からスタートすると、もっと市街地から隔離される場所が多いとはおもうのですが、そうなると20km超えとなるのでちょっと...

前半の朝夷奈切通から散在ガ池からまでの記録はこちら

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2022年2月23日(祝)
朝比奈バス停(10:35)→十二所神社前バス停(11:10)→番場ヶ谷(11:15~11:50)
→天園→大平山(12:20)→今泉6丁目(12:40)→散在ガ池森林公園(12:50~13:15)
→今泉不動→荒井沢市民の森(13:40~14:00)→今泉小学校入口(14:30)
→高野台バス停(14:40)→高野の切通し(14:45)→山崎・台峯緑地(15:10~15:25)
→葛原岡神社(15:40)→タチンダイ(16:10)→大仏切通(16:20~16:30)
→高徳院(16:40)→長谷駅(16:55)





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