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2025年4月8日火曜日

窓明山(BCスキー)

 豪雪の2025年冬に南会津の豪雪の山へ。



三岩岳と窓明山登山口そばの沼田街道(国道352/401号線)の小豆温泉スノーシェッド手前には、いつの頃からか十数台が駐車できる路側が除雪されており、すぐ北側に保太橋沢が流れています。

昨年同時期には脛くらいしか積もってなかった雪が、まだ車高を越えるくらい残っている保太橋沢を渡ってすぐの急斜面を登り始め、登山道が通る小尾根に乗ると、

あらら、尾根筋の雪は消えてしまい、登山道歩きとなりました。

それでも1006m標点付近からは地面の露出はほぼ無くなり、1070mくらいから傾斜が緩くなってくると、ブナの森は一面の雪となります。

保太橋登山口からのんびり一時間半ほどで巽沢山に到着。
一旦5mほど下って、家向山方面へとゆるゆる登って行きます。
右のピラミッド型の家向山には登らず、その左にある通称南西ピークに向けて登ります。
最終ゴールは左の真っ白な山。

眼下に高畑スキー場、遠くにたかつえスキー場が見えてくると、間もなく右側の家向山がほぼほぼ同じ高さとなり、南西ピークに到着です。

ピーク付近からは三岩岳(左)と窓明山(右)が、ようやく遮られることなく見えるようになりました。
完全に南西ピークまでは登らずに、その手前のテキトーなところから、トラバース気味に窓明山手前のコルまで滑走し、コルから再び登り始めます。

窓明山大斜面への登りは、左手に三岩岳を望みながらブナの疎林を行きます。

ブナ林は徐々に疎らとなっていき、標高1500mを越えると、一面の雪原となりました。

緩く弧を描いた斜面を登って行くと、窓明山山頂付近のドームが顔を出してきて、先行者のトレースは山稜に連なる雪庇の一番小さい部分を目指して登って行きます。

先人が崩した雪庇をシールでよっこいしょと越えると、ハゲ頭のような山頂に到着。
無樹林の山頂は、まさに360°の大展望です。

お隣の三岩岳。

その右側に連なる平ヶ岳~奥利根の山々~越後三山

その右は北隣の坪入山から、高幽山、梵天岳と左へ大きく弧を描き、その先に丸山岳。
ずっと奥の方は未丈ヶ岳や毛猛山などの奥只見・田子倉周辺の山々でしょうか。

更に右は黒谷川の谷を挟んで南会津の里山。
一番右手前の稲子山が目立ちますね。左奥は会津朝日岳?
正面遥か遠くは、もしかして飯豊ですかね。

展望を満喫したので、山頂平原にちょこんと頭を出す家向山に向かって滑り出すことにします。

小さな雪庇を飛び降りて大斜面を滑走。
いやー、これは快適。

家向山への登り返しまであっという間でした。

南西ピークから午後の日差しを受ける窓明山を振り返り、再び滑り始めます。
こちらもブナ林の中の快適な滑走。
登って来た時に受けた印象よりも適度な斜度で滑りやすかったです。

1316m標点付近からは右に二重稜線の様な尾根を見ながら、巽沢山に到着。

巽沢山からは徐々に雪が途切れてくる斜面を意地汚く滑り続けて、夏径が露出し始めるところからは残雪を期待して東側の斜面を滑りましたが...
これはかなり強引でした。
根開きの凹凸を飛び降りたり、狭い場所でジャンプターンを繰り返しているうちに足が痙攣。
ヨボヨボと密林を滑ってようやくスタート地点に戻りました。

●2025年4月5日(土)
保太橋登山口(8:00)→巽沢山(9:35)
→家向山南西ピーク(11:20)
→窓明山(13:20)
→家向山南西ピーク(14:45)
→巽沢山(15:00)→保太橋登山口(15:40)



2025年3月24日月曜日

博士山(BCスキー)

 豪雪の2025年冬は3月になってから首都圏で2回も降雪がありましたが、彼岸を過ぎると一気に気温が上昇してきました。

本格的な高温となり大底雪崩やブロック雪崩が頻発する前に/傾斜が緩く雪崩リスクの少ない豪雪の山へと出かけます。

ここは福島県柳津町琵琶首。
志津倉山東面を水源とする下平沢が滝谷川と出合う、地理院地図の「下平」にある神社マークの社の小さな森の左側の舗装道路を入り、背後に場良山と志津倉山を望む田んぼの道を登って行きます。

途中で除雪が途切れた鹿沢沿いの道は、スタートから1kmほどでおしまいとなるので、正面の密な植林を登って行くと、標高差100m少々で左側に並走していた尾根の上(868m標点の300mほど東)に出ました。
この後下山時に滑ることになる1012m標点がある尾根を左手に見ながら雑木林の中を急登。
一旦平坦となり復活した植林が再び無くなった標高1100mから上はブナの森が続くようになります。

程なく標高1150mで林道を横断すると、尾根上につづく木には大きなものが混じり始めて、一面爽快なブナの疎林が続くようになりました。

左(北)側の尾根が合わさってくるところで、神社の向かいの路肩の同じ場所にクルマを停めていた先行パーティーが滑り降りてきました。

合わさった尾根の上を、右上に見える1476m標点目指して先行パーティーのトレースを辿って登って行くと、標点手前で尾根の向こう側にある博士山が見えました。


左に博士山を見ながら尾根を登ると、すぐに1476m標点に到着。

右から合流してくる大岐沢右岸の尾根からもトレースがやってきていました。

距離にして500m少々の博士山へは、数回の細かいアップダウンがあるので、シールを付けたまま向かうことにします。

小さなデコボコを越えて山頂に到着。
途中どこかからやってきたスノーシューのトレースが東へと延びて行っています。

北東向側に続く尾根の向こう側には会津盆地が広がっていますが、春霞のためかあまり見えません。

北側の博士沢源頭には標高差200mほどの滑走に適した広い斜面が広がっていますが、登り返さないと帰れませんね。

南側で目立つのは1455mの王博士。

春本番の暖かい日だったのですが、何故か風が強くなってきて木の枝にはエビの尻尾もでき始めたので引き返すことにします。

細かい凸凹を引き返して、

1476m標点でシールを外して本格的に滑走開始。
途中ちょっとだけある登り返しは、本当にほんのちょっと。

先行パーティーは往路をそのまま滑って行った模様なので、トレースがついていない一本北側の尾根に入ることにします。

時にユルくて止まりそうなくらいの程よい?傾斜と、適度に疎らな樹林がとても快適で、あっという間に林道と交差する1100mまで滑り降ります。
積雪が多いためか、林道に崖の様な箇所は無く、横断するのに特に危険は感じませんでした。

林道から下は、植林が散在し始めて、自然林もやや樹林密度が高くなります。

なるべく木々が疎らな箇所を選んで滑り、登り返しとなる1012m標点は左(南)側の側面から巻きました。

最後は尾根を回り込んだ先の沢へと突っ込みます。
自身が滑って叩き落した湿雪がバームクーヘンとなり成長しながら転がって、滑り終えた自分めがけてあたってきます。

谷の下は植林となっていましたが、余裕をもって滑れる程度の樹間が確保されており、沢沿いを快適に滑って農地にでました。

雪に埋もれた作業道を見つけて沢を渡り、出発地の神社の小さな森を目指して農地の畦道を滑って到着したのは、道路横の雪の壁の上でした。

うっかり転落注意。

●本日の反省…相変わらず遅刻の習慣が抜けない。
 スタートが9時過ぎで、二時間も経たないうちに高温で雪がズブズブになってしまった。
 もう少し早く出発できれば展開も違ってくるかもしれない。 いや、あまり違わないか...
 ただ、湿雪ではあるものの滑るのに苦労するような雪質ではなく、それなりに快適に滑ることができた。

 同じ会津地方の尾瀬や駒ケ岳周辺の山々とは違った趣の、ユルい感じが素晴らしかった。
 (あくまで精神的にだけですが、)山スキーというよりは限りなくハイキングに近い、心休まる癒しの里山ハイクが満喫できました。

●2025年3月21日(金)
琵琶首(9:20)→尾根上到着(標高930m;10:15)
→林道横断11:05)→1476m標点(12:30)
→博士山(12:45)→1476m標点(13:00~13:20)
→滑走(1012m標点の尾根)→林道横断(13:45)
→琵琶首(14:25)


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