2026年8月24日月曜日

栗原川 (沢登り)

 関東随一のナメを持つ大水量の川を遡行しました。

かつては皇海山へのアプローチだった(2019年以降は閉鎖)栗原川林道に沿って流れる栗原川は、ガイドブックに記載されているように支流のツバメ沢・ケヤキ沢とセットで一泊二日で遡下行するのが一般的ですが、ゲリラ豪雨の無い日が1日しか続かなかったので、栗原川のみの遡行に止めて、円覚ノ滝から林道を引き返してきました。


国道120号(沼田桧枝岐)線を尾瀬へ向かう途中にある吹割の滝市営駐車場横の歩車分離式信号を右折して利根町追貝の農地から利根テレビ中継局目指して林道に入り、そのまま奥へと進むと、砂防工事の事務所から先は一般車両通行止めとなります。
ラジオ体操と朝礼が終了した工事管理者の方に駐車場所を相談したところ、トイレの前の空地ならどこでもいいよとのことなので、有難くクルマを停めさせていただき、皆が現場に出動して空っぽとなった管理スペースからスタートします。
奥のガードレールから先も広い舗装道路が続いていますが、工事車両以外通行禁止。すぐ左に廃道となった栗原川林道のゲートが閉まっています。

絶賛工事中の作業道を下って行き、川原の工事現場に入らないように手前で川岸に降りました。

時折ナメっぽく見えるものの、歩くと全然ナメではない大水量の川原を行くと、出発から約一時間で左岸からケヤキ沢が二段の滝で出合います。

そこからすぐ先に見える岩小屋を持った右岸の岩壁手前から松ゾリ沢が流入してきます。

3分ほどで、今度は左岸に岩小屋の岩壁がある対岸は、栗原川林道と往来できる数少ない場所で、かつての(今もか?)入渓場所。
そして、ここから30分ほどの退屈な歩きの後で岩塚ノ滝が見えてきました。

ここを目的とするだけでも十分と思える立派な滝。

岩塚ノ滝は登れないので、少し下流に行った左岸の枯沢との間の尾根から巻いて行きます。

10分ほど踏み跡を歩いて自然に戻った川は、幅広い黄色いナメでした。


ナメをヒタヒタと5分ほど歩き、中央が石垣の様にも見えるインゼルを過ぎると、右岸が平坦となってきて、人工物が垣間見れるようになってきました。

源公平の集落跡で、上部はどのくらいの広さなのかまでは見ませんでしたが、川沿いに1km近く石垣や家屋跡と思われる平地が続きました。

その間も、横を流れる川は時折ナメを交えながら流れています。

集落に入ってから15分ほどで、左岸から小沢が滝で落ちると、その先に源公平ノ滝がありました。

かつて集落の子供たちの遊び場だったとのことですが、暑い夏に毎日ここで遊べるとはちょっとうらやましい。

源公平ノ滝からは川原が少なくなり、一時間ほどの割と単調な渓谷歩きとなります。
大膳ノ滝まで小滝が3つほど、ナメも多少でてきました。

岩塚ノ滝まではラバーソールの渓流シューズがバチ効きだったのですが、岩の色が赤みを帯びてくるにつれて徐々にヌメりが生じてきました。
赤い川底はもちろん、真っ白な花崗岩が少しピンクがかったところも、無造作に力を入れると滑りました。

ゴーロとなってしばらすくると、4mの滑滝がでてきます。
この滝の下から大膳ノ滝を巻きはじめますが、一旦大膳ノ滝を見てから戻ってきます。
滝そのものは左側の岩を登れそうですが、ヌメっているとのことなので、右岸の踏み跡から巻きます。
巻き終わると、奥に大膳ノ滝側面の岩壁が見えてきました。

釜は半分くらいがヒザ下くらいの深さ。

腰下くらい浸かれば滝の左壁にも取り付けますが...

この左壁がすごくヌメってツルツルでした。
タワシを持ってこなかったので、へっぴり腰で引き返します。
登ってもどうせその先は行けないのですが、更に二段続くとされる上段をちょっと見て見たかったな...

先ほど巻いた滝まで戻って来たら、右岸のガレの小沢を登って巻いて行きます。
水が流れる沢は右側の草の生えたマウンドの裏にあり、

すぐに6mの小滝となりますが、この滝は登れないので、またガレ沢に戻ることになります。
ですので、小滝を見る必要が無い場合は、最初からガレをどんどん登った方がよいです。

そして、先ほどの小滝の少し上くらいの高さになると、右の岩壁に思わせぶりなテラスが続いて行くのが見えました。
が、このテラス。通路の様にも見えますが、傾斜がかなり(40°くらい)外向きで、ちょっと滑ったり足下が崩れたりしたら先ほどの小滝に向けて転がり落ちていくこと必至の、通路というよりは恐怖のバンド。

なので、びびって高巻きを続けることにします。
例のバンドの岩壁を上から越えるような感じで疎林の斜面を乗り越えると、向こう側に簡単に降りることができました。

下って行くと、先ほどの恐怖のバンド(に続いているのかはわかりませんが、)の方向からやってくる踏み跡に合流して、円覚址の中に入って行きます。

集落跡を東へと歩いていると、20mくらいの高さの尾根の向こう側からざあざあ水の流れる音が聞こえてきます。
地形図に記載されているユルい曲線からはイメージできない鋭い尾根に乗り、上についている径を登っていくと、すぐに円覚ノ滝の落口に到着しました。

3段40m超とも言われる滝の一番上が見えているだけですが、それでも相当巨大です。
広角で全体を収めようとしますが、樹林が邪魔なので、落口の少し下にある樹木が無い場所へと、そろりそろりと降りて...

2画面分を結合するとこんな感じでした。

ノーマル一泊コースのツバメ沢へは滝の上流の踏み跡を行きますが、今日はここで帰ることにして、滝左上の石垣の上に続く尾根の径に入って、栗原川林道を目指します。

踏み跡は概ねしっかりしているものの、林道が近づくにつれて普通の植林内の急登となりましたが、何故か新しいトラロープがFIXされていました。
登ること20分ほどで林道のカーブミラーに到着。

あとは往路と並行に反対向きに2時間歩いていきます。
林道は遮断されている箇所はないものの、最初のうちは路面が相当荒れていましたが、半分を過ぎたころから良好となり、涸れた松ゾリ沢を横断してしばらくすると、往路で下った舗装道路が下に見えてきて、ゲートに到着しました。
反対の根利側のゲートと異なり、南京錠が付いたチェーンで封印さたゲートは、脇も抜けれず、一旦舗道道路に降りて帰着。

往路5時間、復路2時間の旅でした。
日程と天候が許せば、ノーマルなツバメ沢・ケヤキ沢経由で帰ってくるのが合理的ですね。

●2026年8月18日(火)
栗原林道砂防工事事務所(8:20)
→入渓(8:40)→ケヤキ沢出合(9:20)
→松ゾリ沢出合(9:25)→岩塚ノ滝(10:00)
→左岸巻き終了(10:15)
→源公平集落跡(10:40~)
→源公ノ滝(10:55)→4m幅広滝(11:20)
→大膳ノ滝(12:00~12:20)
→円覚址(12:40)→円覚ノ滝(12:55~13:15)
→栗原林道(13:35)→砂防工事事務所(15:20)


GPSが不調で、ルートを反映できてませんでしたが、GPXファイルのダウンロードはこちら。

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