2026年2月2日月曜日

東国三社詣+佐原の歴史的建造物ウォーク

真冬になると訪れる、関東地方の重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)。
昨年冬は栃木県栃木市に行ってきましたが、今年は千葉県の佐原へ行くことにしました。

 どうせ行くなら同じ市内にある香取神宮にも寄ってみよう。

香取神宮へ行くなら、ついでに東国三社巡りの残りの二つの神社にも。

というわけで、鹿島神宮、息栖神社、香取神宮の三社詣でがメインとなりました。



鹿島神宮

三社詣での最初は茨木県の鹿島神宮からスタートすることにしました。
当初の目的地の佐原とは県が違ってますが、距離は17kmほどしか離れていません。
また、三社を詣でる順番も特に決まりはないようなので、遠い順から。

東関東自動車道を終点の潮来まで走り、ひたすら鹿嶋市を目指すと鹿島神宮の標識が出てくるので、表参道を突き当りぎりぎりまで詰めると、大鳥居の左側に普通車¥300の第一駐車場があり、平日はほぼ確実に停めることができます。

大鳥居の奥正面の工事中の楼門をくぐると、すぐ右側に拝殿がありました。

拝殿の裏には本殿・幣殿・石間がありますが、一部がちらりと見えるだけ。

拝殿から参道を挟んだ対面には、高房社という緑色の屋根の小さいお社があり、参拝者が引きも切りません。
手を合わせる人が多いので不思議に思いましたが、本殿・拝殿参拝の前にこちらに参拝するのが習わしだと帰ってから知りました。
高房社の左横の黒い社は仮殿という本殿よりも古い建物で、かつては参道の正面に建っていたそうです。

拝殿と高房社の間を奥へと行くと、県の天然記念物となる広い森が続いており、「さざれ石」や鹿園の先に奥宮がありました。
奥宮は、現在の本殿の場所に建てられた最初の本宮で、ここに移築されてきたという鹿島神宮最古の建物だそうです。

奥宮の裏手へと入って行くと、左側に意味ありげなY字路がある道を横切り、「要石」に到着。
中央部が凹んだ漬物石くらいの石が埋まっていました。
この石のキーワードはナマズだそうです。

奥宮まで引き返して、奥宮前の「瀞(trom)」という名前の茶屋の先を下って行くと、御手洗池という池。
昔は参拝前に禊をしたという池の周囲は公園となっており、大きな売店もありましたが、何と無料駐車場もあるではないですか。
駅前のロータリーから線路沿いを東へ進むと、宮下1丁目にある池の駐車場に着けることに気付きました。


息栖神社

二社目の息栖神社は、国道124号線鹿島バイパスを南下し、筒井北交差点を鹿島港の方へ直進せずに右折していくと、常陸利根川を渡る手前で右への標識が出てきます。

↓右の茶色い道の駅のような建物、「息栖にぎわいテラス」の奥に見える二ノ鳥居の奥に神社があり、「にぎわいテラス」の駐車場か、向こう側の鳥居周辺に無料で駐車できます。

後を振り返ると常陸利根川(北利根川・外浪逆浦・常陸川の総称)の船溜りに面して一ノ鳥居があり、鳥居の両側に忍潮井という鳥居付きの井戸があります。
忍潮井(おしおい)とは。
日本三大霊泉の一つともいわれる鳥居の下から真水が湧きだす井戸との解説板がありましたが、ここから見ると利根川の水と地下でつながっているだけの様にも見えます。
しかし、井戸ができたとされる西暦200年前後のこの辺りは、「流海」という太平洋の巨大な入江で、当時東京湾に注いでいた利根川がこの地を流れるようになってからまだ400年も経っていないことを考えると、井戸の霊性が備わったころの光景はちょっと想像が難しいです。

さて、二ノ鳥居をくぐって奥へと進むと、途中には力石なる力比べに使用された石や、鹿島神宮のさざれ石と関係あるのかないのか、同名の石が置かれており、三社の中では最もシンプルな社殿に到着しました。
鹿島神宮や香取神宮と比較して知名度が今一つで、それらと並んで東国三社に数えられるのが不思議ですが、主祭神が道祖神のルーツであり、古事記冒頭の黄泉の国伝説に登場する岐神(くなどのかみ;衝立船戸神)となっており、ご利益も魔除けなどの呪術的かつプリミティブなものです。

ちなみに、鹿島の武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)と香取の経津主神(フツヌシノカミ)の両祭神は、どちらも大国主命(オオクニヌシノミコト)を強請って日本の国をガメた軍神で、時代もずっと後の方たちですが、勝負事の神様であるところが人気の違いかもしれません。
でも、やったことが明治以降敗戦までの日本と似てるような気がして、過度に頼るとちょっと不安ではあります...


香取神宮

東関東道の佐原香取I.C.で降りると、大きな看板に従って左折して香取神宮の駐車場に導かれます。
I.C.から徒歩でも15分ほど、JR佐原駅前からの路線バスや、鹿島神宮と同様に東京駅からの直行バスもあります。

バス停がある第一駐車場から商店が並ぶ参道を500mほど歩くと、入口の総門に到着します。

こちらは総門の階段下にあった勅使門。
県の文化財ですが、門の由来は何だっけ?

総門の先右側にある楼門をくぐると拝殿に到着しました。

拝殿の裏側の本堂と一緒に周囲を一周できます。

こちらは拝殿の横に立つ神楽殿で、現拝殿ができる前の拝殿を移築したものだそうです。

駐車場へ戻る際に、総門をくぐって来た道を引き返さずに直進すると旧参道となり、左の少し入ったところに「要石」があります。
鹿島神宮にあった石と同じ名前ですが、こちらは中央部が凹んでいませんでした。

そして、奥宮の前を下って行くと、駐車場に戻りました。



佐原 重要伝統的建造物群保存地区

香取神宮から2kmほどのところに佐原の市街地があります。
古い町並みを残した観光地は道路が狭く、一方通行が入り組んでいるため、国道356号線沿いにある道の駅と川の駅??が併設された「水の郷さわら」にクルマを停めて、街中まで歩いて行くことにしました。

川の駅の横を流れる小野川に沿って上流へ800mほど歩いて行くと、成田線の踏切を渡った先にある開運橋を過ぎたあたりから、古い建物があらわれ始めます。

こちらは右岸(進行方向左側)。

こちらは左岸(進行方向右側)。

中橋という次の小橋からは、両岸に古い建物が密集してきます。

側にイタリア料理店が立つ線路から3番目の橋、「共栄橋」から伊能忠敬記念館までの300mほどが重伝建の核心部となります。

二階が畳敷きでくつろげるようになっている、さわら町屋館という休憩施設に入ると、小野川の対岸に「正上」という古い商家が見下ろせました。

町屋館の中を通り抜けて裏側に出ると、そこは上川岸小公園という小さな広場になっていました。

川沿いの通りに戻って先を行きます。

県文化財の商家、旧油惣商店を過ぎると、高速I.C.からの道路がクロスする町で最も繁華な交差点、忠敬橋に到着しました。
千葉商船の目立つ三階建ての建物の市街地側には正文堂などの旧家が並びます。

佐原山田線の反対側には中村屋商店。

I.C.方向の奥に見えるレンガ造りの建物に行ってみます。

途中に建つ中村屋乾物店

油茂製油は今も現役の店舗でした。

レンガ造りの三菱館(三菱銀行佐原支店旧本館)の中には、隣接する町並み交流館から入ることができます。

忠敬橋まで戻って小野川沿いに進むと、すぐにジャージャーと水が流れる音が聞こえてきて、この街の観光の核心となる樋橋と、その横に立つ白い土蔵の伊能忠敬旧邸に到着します。

伊能忠敬旧邸は、これまで立ち並んでいた旧家と比較すると破格の広さで、彼の偉業が引退後に始めた測量だけではなかったことが実感できました。

樋橋の反対側の路地の奥には忠敬の記念館がありますが、佐原の伝統的建造物が立ち並ぶ道はそろそろおしまいとなります。

山本舞香さんがツンデレ演技をしたテレビドラマのロケ地となるイタリアレストランの前を通り過ぎると、小野川は左へと蛇行していき、埠頭の跡の脇に立つ赤いポストの休憩所で家並みは途切れていきました。

●訪れた日;2026年1月18日(日)

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら


New

東国三社詣+佐原の歴史的建造物ウォーク

真冬になると訪れる、関東地方の重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)。 昨年冬は栃木県栃木市に行ってきましたが、今年は千葉県の佐原へ行くことにしました。  どうせ行くなら同じ市内にある香取神宮にも寄ってみよう。 香取神宮へ行くなら、ついでに東国三社巡りの残りの二つの神社にも。 とい...

Tips