2026年5月21日木曜日

真砂沢・雷鳥沢(BCスキー)

 2025年末に寒波に襲われることはあったものの、2月以降は春の様な陽気が続いた2026年の冬は、その後も雪不足が続き、ゴールデンウイークにはほとんどのエリアのシーズンが終了してしまいました。

残るは積雪量・交通費共に国内トップクラスの、あのエリアのみか?


長野県大町市の扇沢ターミナルから4種類の乗り物を乗り継いで、インバウンドで賑わう室堂に到着。

久々のスキーなので、先ずは足慣らしとして、最高峰雄山(↓左の山)のお隣の浄土山の右にある真っ白なスロープを登ります。

登り着いた先の雪原は室堂山という名前が付いているそうです。

右手は浄土山。

登り着くと、正面の視界が一気に開けました。

左手の浄土山から続く尾根に龍王岳、鬼岳、獅子岳が並び、その先の五色ヶ原の奥には槍ヶ岳が見えるではありませんか。

時計回りに視界をずらすと、鍬崎山の遥か先に白山も見えます。

更に右側は室堂周辺。

手前の真っ白な国見岳と称名川の向こう側の大日岳・奥大日岳。

真っ白な雷鳥沢の向こうに剱岳が頭だけひょっこり。

それでは、その雷鳥沢に向かって、眼下の立山室堂山荘の前を横切って滑って行きます。

滑って来た斜面。

室堂山荘を過ぎると、右下に地獄谷の噴煙で黄色く変色した浄土沢の谷が見下ろせるので、テキトーなところから沢沿いに下って、ブルドーザーの跡に降り立ちました。

振り返ると沢の上流には山崎カール。

下りきったところから雷鳥沢キャンプ場はすぐ先で、キャンプ場から雷鳥沢の右岸尾根を登って行く人たちが蟻のように見えます。

自分も蟻の行列に加わって登って行くと、どんどん背後の展望が開けてきます。

標高2600m手前くらいで斜度が増すところでスキーを担ぎ、登って行くと、間もなく本日の宿となる剱御前小舎に到着。

裏側の剱沢の光景が目に飛び込んできます。

チェックインして部屋に入ってもまだ午後2時前だったので、散歩がてら剱沢の上部を滑ってみることにしました。

別山へと向かう登山道の途中の雪庇がないところから滑り始めます。

剱沢はどこまで滑っても終わりが無いので、剱沢キャンプ場までで止めておきます。
周辺はどこも滑り放題。

小舎に登り返してまったりと過ごし、今日は終了。

五竜岳の横から登ってくる朝日を見て朝食を食べていると、6:30を過ぎていました。
この日の小舎で朝食を食べたのは3名のみで、ほとんどの人は未明からどこかへ出発してしまったみたいでした。

最後にのこのこ小屋を出て別山へと向かいます。

右手に立山連峰、左手に昨日滑った剱沢を見ながら、ショートカットのトラバース道が通行禁止の別山南峰へと登り、

南側の真砂沢に滑り込めそうな場所を探して彷徨いますが、今一つ確信が持てず、結局登山道を真砂岳方面に下って、コルに降り立ちました。

別山からガレを下りきってすぐのここから滑り始めます。

滑り始めて5~6回ほどターンすると、スタートした稜線があっという間に遠退きます。

が、一方で下の風景にさほど変化は無く、自分が全く進んでいないように感じます。

それでも、横に見るコルの稜線が徐々に高くなっていくことから、下に動いていることがわかるようになってきました。

沢の中央まで滑り降りて、正面に鹿島槍ヶ岳を見ながら滑って行く広い谷の中央部はこれといった目印が無く、ひたすら緩い放物線状の雪原なので、先ほどからマヒしていたスピード感がどんどん失われていきます。

ちょっと後ろを振り返ってみようとブレーキをかけて止まったつもりでも、全然止まっておらず、酔っ払いの様にヨロケながら尻餅をつきました。

極めてユルいバナナ形の左カーブを曲がると、正面は白馬岳となり、徐々に谷が狭まってきました。

両壁の角度が40°くらいまで急になると、本日唯一の難所の滝となります。
遠方からでもザアザアと水が流れる音が聞こえてくるので、気づかずに落ちることは無いと思いますが、側壁にクラックが入っており、斜滑降時に躓かないように注意が必要でした。
クラック部が崩落しても、右岸(写真左)側にまだ雪が残っており、支点となる樹木も生えているので、通過できないことはないでしょう。

滝から下も不安を煽るビジュアルが続きますが、両端の要所にしっかり雪が残っており、斜滑降で通過できました。

滝から3~400mくらいでしょうか。正面が行き止まりとなり、左岸から沢が合流してきました。

こんな大きな支流なんてあったかなと思いながら滑って行くと、何と剱沢でした。
滑り始めてから30分足らず。思いのほか早い到着です。

剱沢を埋めるデブリの上から、滑って来た真砂沢を振り返ります。
なんか平凡な見た目ですね。

すぐ下には真砂沢ロッジの石垣が見下ろせました。
ここから剱沢を標高差1,000m登り返していきます。

登り始めてすぐに右岸から落ちてくる別山沢。
どこからエントリーするのかよくわかりませんが、真砂沢ほど雪不足の心配がなさそうな見た目です。

その上で左岸から合わさる長次郎谷。

次はモニュメントの様な巨岩がある平蔵谷。
ここでまだ4割も登り返してません。…ここまでの疲労度をあと2回繰り返すと別山乗越に着くといった感じ…

このあと徐々に歩く速度がカメとなり...

昨日滑り降りてきた剱沢キャンプ場までが(真砂沢出合から)3時間。
↑左下の谷からでてきました。

やっと朝出発した剱御前小舎に到着。
ふぅ~。

小屋に預かってもらっていた荷物を回収し、雷鳥沢を滑って帰ります。
雷鳥沢キャンプ場のテントが胡麻粒よりも小さくてホコリみたいです。
室堂への帰路を楽にすべく、なるべく浄土沢に近い左方向に、極力摩擦を減らして滑り込み...

ここから浄土沢を登って行きます。
いやーこのダラダラ登り、精神的に毎度長いよね~。

たっぷり一時間半かかって室堂山荘に到着。

シールを外して室堂ターミナルまで最後の滑走です。


●2026年5月15日(金)
室堂(9:30)→室堂山(10:20~10:30)
→雷鳥沢キャンプ場(10:55)
→剱御前小舎(13:10~13:50)
→剱沢キャンプ場(14:30)→剱御前小舎(15:30)
●2026年5月16日(土)
剱御前小舎(6:40)→別山南峰(7:10)
→コル(7:30)→真砂沢滑走
→剱沢出合(8:00)→別山沢出合(8:30)
→長次郎谷出合(8:45)→平蔵谷出合(9:30)
→剱沢キャンプ場(11:00)→剱御前小舎(12:00)
→雷鳥沢滑走(12:20~12:55)→浄土沢登行
→立山室堂荘(14:25)→室堂(14:30)


↓GPXファイルのダウンロードはこちら。

一日目

二日目

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