2017年12月17日日曜日

権現岳 (積雪期ハイキング)

この冬一番の冷え込みが日々更新され続ける12月の初旬。
金曜夜の首都圏に冷たい雨が降った後の一瞬の寒気の緩みを狙って、新雪が積もっているはずの八ヶ岳へ。

チェーン規制開始となる中央自動車の小淵沢I.C.で一般道に降り、県道11号線の上り坂の途中でチェーンをつけて観音平口のゲートまで。


前夜うっすらと積もった雪の上には二人の先行者の足跡が。
しかもこの二人は道の駅の方から歩いてやってきたみたいです。


舗装された林道を行く足跡と別れて自然歩道ハイキングコースの方へと右折すると日が登ってきました。


左折してハイキングコースの防火帯を、南アルプスの山々を背に登ります。


正面には目指す権現岳が朝日に輝きます。


防火帯は途中から登山道に変わり、ヒカリゴケの岩屋の前を通って観音平に到着。
ここからは登山道を行きます。


観音平から一時間弱でベンチのある「雲海」に。
ここで先行者の方一名が休憩していました。
二人組かと思っていたら、別々で先頭の方とは顔を合わせてはいないとのことでした。


以降はこの方と前後しつつ進みます。
雲海から一時間弱で押手川の先にある展望スペースに。


さらに一時間半で静まりかえる青年小屋に到着です。
ここに至る途中の、編笠山の山腹をトラバースする登山道の途中で、先頭の方のトレースが消えてなくなりましたが、なぜか小屋で復活していました。


トレースを使用させていただきながら最後の樹林帯を登り、標柱の立つノロシ場に到着です。


ノロシ場から見上げるニセギボシ(西ギボシ)と、奥に見える阿弥陀岳。


ニセギボシの右奥には権現岳の山頂部も見えます。


そして、これまで閉ざされていた下界の視界が一気に広がりました。


ニセギボシの岩壁に見守られながらアックスとクランポンを装着し、南面(右側)を回り込む登山道を歩いて山頂のすぐ裏手に出ると、


目の前にギボシ(東ギボシ)が登場します。
背後の権現小屋も間近に見えます。



振り返るとニセギボシの先には諏訪湖が。


登山道は稜線上を進んだ後、ギボシの南側を巻いて登って行きます。


山腹を登ると、だんだん岩の露出が多くなります。


振り返ると、南アルプスの山々がほぼ同じくらいの高さとなってきました。


コーナーを曲がると、傾斜が急となりクサリ場が始まります。
雪が横一線に付いているところが登山道で、鎖はほとんど見えていました。


クサリ場を通過して稜線に出ると権現岳は指呼の間です。
ここからギボシのピークまでは50メートル足らずですが、細い稜線に新雪が中途半端に貼り付いておりちょっといやらしいので、そのまま権現岳に進もうとすると、向こうから人がやってきました。


もしやトレースをお借りしていた本日最初の先行者の方かと思い声をかけると、ギボシを目指して天女山から来られた方でした。(後にSNSでsprout氏であることがわかりました)
ここで会ったのも何かの縁なので、やはりギボシに登って行くことにします。

リッジの新雪をかき分けてギボシの山頂に到着。


先へと続く尾根は立場川本谷へと落ちていきます。


そして眼下には登ってきたトレースのついた尾根が。


遮るもののない山頂からは、周囲が全て見渡せます。



雲がかかる赤岳を左に見ながら権現岳を目指します。
だんだん空が暗くなってきました。




山頂からは、引きつづき南側の景色が良く見えます。
三ツ頭の先に甲府盆地。


こちらはさっきまで居たギボシ。


さて、来た道を引き返すことにします。
雲海から一緒に登ってきた方はキレット小屋まで進んで泊まるとのことなので、権現小屋で別れを告げます。

下山するにつれて、一段と風が強くなって雲は暗くなり、八ヶ岳の山々も徐々に雲に覆われてきました。


ノロシ場の少し上で立場川の谷を見下ろします。


青年小屋を見下ろす陽だまりで装備を解除。
あとは長い下山のハイキングです。


 針葉樹の暗い森をひたすら下ります。


雲海からは登路とは異なる富士見平への登山道を下り、


富士見平からは舗装道路を歩いて、夕暮れのゲートまで戻りました。


●本日の反省
体力の低下を痛感した。
あわよくば赤岳まで行けるかもしれないと、かすかな期待をしていたものの、自宅の出発と小淵沢でのチェーン装着にもたつき、アプローチでも遅々として進まず、あっという間に時間を食いつぶして、青年小屋の遥か手前で期待は粉砕された。
まあ、その分山頂付近でゆっくり過ごせたからいいか。

帰ってきてヤマレコに記入し終えると、「最近の登山で会ったかも?」の項目に、最初のトレースを刻まれた方の投稿が。
自分よりも年長のsandyouさんは、終電を使用して午前一時に小淵沢の駅を出発し、暗闇の編笠山巻き道でのロストをリカバーして、夕方までにな・なんとオーレン小屋まで到達したとのことです。恐るべし。
素晴らしい熱意と体力に思わず拍手!!!


2017年12月9日(土)
観音平口(6:45)-(自然歩道ハイキングコース)→観音平(7:45)
→雲海(8:35)→押手川(9:20)→編笠山巻き道経由青年小屋(10:55)
→ノロシ場(11:30)→ギボシ(12:35)→権現岳(13:00)
→ギボシ(13:00)→青年小屋(14:10)→押手川(15:15)
→雲海(15:50)→富士見平(16:35)→(舗装道路経由)観音平口(17:15)

2017年11月26日日曜日

高尾・陣馬スタンプハイク Complete in one day

11月25日(土)に、体力つくりを兼ねて紅葉の高尾山にスタンプハイクに行ってきました。
年に2回、京王電鉄主催の恒例スタンプハイクを一日で11か所全部収集するのは、自分としては初めての試みですが、どうなることか。

高尾山口駅で最初のスタンプをゲットしたら、ケーブルカー駅への喧騒に背を向けて、甲州街道沿いにある「高尾599ミュージアム」へ。
できたばかりと思われるピカピカの施設です。
朝のせいか訪れる人は少なく、従業員の方が多い状態でした。


2つ目のスタンプを押し、キレイで快適なトイレを使用させていただき、国道向かいのコンビニでお昼ごはんを仕入れて饅頭屋の通りをケーブルカー駅へ向かいます。
この辺りも閑散としていますが、駅に着いたらケーブルカーを待つ人が長蛇の列でした。

ケーブルカー駅前の広場で早速3つ目のスタンプを押したら、比較的空いているエコーリフトに並びます。
家を出るときは混雑を予想して上まで歩いて登ることを覚悟していましたが、待ち時間数分で乗ることができました。
飛び石連休にしては意外と人出は少ない方なのでしょうか。


リフトの山頂駅で4つ目のスタンプを押し、薬王院へと向かいます。
どうやって登ってきたのか、結構な人出です。


しばらく行って山門をくぐると、



お馴染みの不思議なキャラクター達がお出迎えです。
この先で早くも6個目。


でも私が本当におススメなのは、階段を登った本堂手前にあるこちらの天狗の皆さんです。
金網に入れられてちょっと可哀想ですが、なかなかユニークなキャラで、この山のミシュラン三ツ星獲得に大きく貢献していると思うのは私だけでしょうか。


本堂を後にすると、その上は本社です。



ここの軒先にも、ユニークなキャラクターが揃っています。


本社上の奥の院から先は普通の山道(とは言っても随分立派な歩道ですが)となり、路駐を通り過ぎると、


6つ目のスタンプが置いてある頂上です。


スタンプの数は半分を超えましたが、距離的にはこれからが正念場なので、先を急ぎます。
小仏城山。7個目。


綺麗な富士山を望む場所から、スタンプハイク最大の難所である城山下売店(富士見茶屋)に向けて、相模湖方面へと標高差450mを下ります。


この道はかつて比較的急傾斜で、すってん滑りやすい登山道だったのですが、今は階段が適度に整備され、急斜面は折り返して緩やかに、大変歩きやすく整備されていました。
人口密度もぐっと少なくなり、約40分の快適なハイキングで売店に到着し、8個目のスタンプをゲット。


ここからは一旦甲州街道の車道を相模湖方面へと数百メートル歩き、底沢橋から小仏峠に向かう道へと入ります。

ここは甲州古道と呼ばれる、かつては甲州街道だった道の様で、今もJR中央線と中央自動車道が通る交通の要衝です。


右折して小仏峠に向かう丁字路に何やら看板が。
そう言えば城山山頂の東海自然歩道の掲示板にも同じイラストが描いてある名所案内があったな。

書かれている文章が少し強引そうだが、言い伝えとはまあだいたいそんなものか。
ただ、話の出典がなさそうなので、一体だれが考案したストーリーなのかが怪しいが、
往復1kmちょっとなので、寄ってみるか。


小仏峠への道を右に見送り、そのまま直進すること550mで、道路の右側(山側)に標識と四阿様の建物が。
遊歩道状に整備された坂を上ると、すぐに看板があらわれました。
真新しいクサリもついているぞ。


そして、横をチョロチョロ流れる小川が階段状になったところで、径はなくなってしまいました。
恐らく、....というか確実に、目の前に見えているのが七ツ淵  なのではないかと。。。


気を取り直して引き返し、当初の目的通り小仏峠へと向かいます。
30分弱の~高尾山にリフトで登った分をチャラにする~寄り道でした。

小仏峠への登山道は古い街道の風情を残す歩きやすい道でした。
障害物のほとんどない平坦な路面から察するに、景信山への資材搬入の小型クローラーが通るのかもしれません。


あと二つ。。。
景信山より望む富士山(右端)

最後の山頂陣馬山に到着。

あと1つ。

富士山が少し霞んできました。


陣馬高原下のバス停目指して登山道を駆け下り、山下屋前に置いてある最後のスタンプをゲットして15:25のバスに飛び乗りました。



2017年11月25日(土)
高尾山口駅(8:20)→高尾599ミュージアム(9:00)→清滝
→(リフト)→山上駅→薬王院(9:45)→高尾山(10:00)
→小仏城山(10:40)→城山下売店(11:20)→七ツ淵(12:00)
→小仏峠(12:50)→景信山(13:10)→陣馬山(14:45)
→陣馬高原下バス停(15:25)

思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のその他のハイキング記録はこちら


●本日の反省
 めでたく1日で全部のスタンプを入手。

さて、パーフェクトコースの賞品を選ぼうとすると、3択で、
A アンジェBBQ VILLAGEお食事券・・・20名様
B 高尾山薬王院精進料理の会ご招待・・・25組50名様
C 京王プラザホテル八王子 ペアランチバイキング招待券・・・5組10名様

あら、意外とほしいものが無いのね。
大好きな温泉招待券はパーフェクトコースでなくとも、スタンプ5個で応募できるではないか。

あと、予想以上に天気が良すぎ(無風・快晴)だったので、この日にわざわざ来なくともよかったかも。



行く前に見たネットで様々な情報がありましたが、やってみると思ってたよりも楽勝。
歩いてみて良かったのは、意外にもパーフェクト賞に向けたハードルとされている
城山下売店への下りと、小仏峠へ登り返す甲州古道でした。
メインルートが混雑していたので、反動でそう感じたのかも知れないが、、


New

三岩岳(BCスキー)

 国道352号線を檜枝岐村へと向かうと、高畑スキー場の先で小豆温泉スノーシェッドの手前にふくしま国体の表示が立つ登山口があります。 三岩岳と窓明山を周回して巽沢山からここに戻ってくる登山道は、橋の手前の広くなった路肩か、2つ先のスノーシェッドの中にある分岐にある空地にクルマを停め...

Tips