ラベル 沢登り の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 沢登り の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年11月4日土曜日

木地屋渓谷(荒城川;沢登り)

9月の冷え込みとは打って変わって暖かい秋となった2023年。 

文化の日の三連休に、少し遠出して紅葉狩りにでかけました。

このサイトは、岐阜県丹生川の荒城川を木地屋大橋から標高1010m二俣の小屋まで遡行した記録です。
通常同場所とセットで遡行されている柳谷右俣は遡行していませんのでご了承願います。

ここは岐阜県高山市丹生川町折敷地にある丹生川ダムのバックウォーター五味原湖に荒城川が流れ込む場所に架かる木地屋大橋です。
橋付近の広い路肩に駐車してスタート。

橋を渡ったところにある案内板には「一枚岩の岩盤の上を、ヒスイ色をした清涼な水がサラサラと流れる美しい渓流」と記載されています。
ヒスイ色に紅葉も加わったカラフルな渓谷に期待します。

案内板を右折して川沿いを行くとすぐに出てくる小橋の脇の踏み跡から、橋下の枝沢を経由してナメの岩盤の荒城川に降り立ち、遡行を始めます。

出だしからはじまるナメと小滝と淵を、左岸に下がるテープに従って遡行していきます。

時折登場する淵や小滝は、序盤は左岸を進んでいくと歩いて通過していくことができます。
また、渓谷全体も登攀が必要な箇所は無く、特別な技術や装備なしで歩いて行くことができます。

ごらんの通り、標高950mくらいまでは林道の真横を流れていくのでいつでも離脱でき、ちょっと通過しにくい滝や淵も横の道路から簡単に巻くことができます。
というよりも、わざわざ川を遡行しなくとも、ほとんどの流れは林道横のヤブを分けると見下ろすことができると思います。

ただ、所々にあるオレンジ色の岩盤が恐らく元々非常に滑りやすいことと、川沿いに堆積した落ち葉が水に溶けて腐りかかっているのとで、いたるところがまるで石鹸を塗った様によく滑り、ちょっと気を抜くとスッテンころりとなります。

2019年に大被害をもたらした台風19号通過の10日後にここに来た時には、足を滑らせたら五味原湖まで流されそうな恐ろしい濁流に洗われていたので遡行を中止し、今回渇水した状態を狙って再訪しましたが、ここまで水が少ないと逆に落ち葉を洗い流しながら岩盤一杯に水が流れる光景を見たくなってしまいます。

それでも、傾斜が緩くなるところは水を満々と湛えた広い淵があらわれます。
それにしても岩が良く滑り、ただでさえ遅い足取りが一層遅々として進みません。


土地の名前が示す通り、古くから林業が盛んだった木地屋渓谷は、基本植林の山ですが、植林されていないところには色付いた自然林が残っていました。

林道ゲート付近にあるこのナメのすぐ先くらいで岩盤のナメは一旦終了となり、転石の川原となります。

転石の川原を200mほど歩くと、三条の小滝がありました。

おお。これが看板にかいてあったヒスイ色か?

滝の上のナメが終了するあたりから、並走していた林道は高度を上げて沢沿いから離れていくと共に、渓相も一旦石ころだらけの殺風景なものとなります。

途中ちょっとアクセントとなる小滝付きの淵がありました。

標高990m付近で川が右にUターンするところにある二条滝は、岩壁がユルくなる左岸から巻きました。

二条滝の上の蛇行部には白い岩盤が広り、このあたりから右岸の緩やかな斜面に沿って紅葉が本格的に広がってきました。

少しの間退屈な川原を行くと、徐々に周囲が開けてきて、緩やかに開けた谷の中に平坦な川床が広がってきます。

広々とした川沿いをのんびり歩いていると、右岸の上に小屋が立つ1010m二俣が見えてきました。

ここで装備を解除し、二俣から小屋へと上ります。

これは小屋から見下ろした右俣(左岸枝沢)。

小屋は高山市(旧丹生川村)の文化財でした。

当初は林道を歩いて上流の柳谷も遡行しようと思っていましたが、ツルツルの岩に時間と気力を取られて、時刻も中途半端となり、ポカポカ陽気でヤル気も喪失してしまいました。

小屋前の平地の向こうを走る、紅葉の林道を歩いて帰ることにします。

林道の下半分はこんな感じでした。

●本日の反省
 落葉期の沢は滑る
 ここ数年、沢での紅葉狩りを恒例としているが、やはりこの時期の沢はとても滑って危険。かつ遅々として進まない。
 ケガする前にそろそろ控えた方が良いか?

木地屋渓谷は高山市街地からも近く、川沿いに林道が整備されて気軽に渓谷美が満喫できるところだったが、紅葉ピークの三連休にもかかわらず何故か誰にも会わなかった。
Googleで検索しても、出てくるのは沢登りの記録ばかりで、実は一般の人は知らない秘境なのかも。

●2023年11月3日(祝)
木地屋大橋・荒城川遡行(8:30)→林道ゲート付近(9:30)
→二俣(惟尊親王小屋・脱渓;11:00~11:10)
→林道→ゲート(11:30)→木地屋大橋(11:50)


New

三岩岳(BCスキー)

 国道352号線を檜枝岐村へと向かうと、高畑スキー場の先で小豆温泉スノーシェッドの手前にふくしま国体の表示が立つ登山口があります。 三岩岳と窓明山を周回して巽沢山からここに戻ってくる登山道は、橋の手前の広くなった路肩か、2つ先のスノーシェッドの中にある分岐にある空地にクルマを停め...

Tips