2017年7月30日日曜日

水干沢 (沢登り)

2017年の梅雨は、真夏のような晴天が続いていましたが、7月末になって梅雨空に逆戻りとなり、7月最後の週末も南海上に停滞した2つの台風の影響で先が読めない天気となりました。

この一週間で最も雨が少なそうな29日の土曜日に出かけてみたのですが。。。


国道411号線、青梅街道の最高地点の柳沢峠付近から、犬切峠を目指してさらに奥へと進みます。
山梨県に入る頃から降り出した雨は、道中の丹波山村役場あたりから本降りとなり、コーヒー色に濁った道路脇の小川を見ながら一之瀬高原の片隅にある作場平橋に到着します。
駐車場に車を停めると、思わせぶりに薄日が差し始めたので、予報通りだと思い笠取山登山口からスタート。


登山道を15分ほど歩くと、ベンチの脇で沢を横断します。
この沢が本日登るルートです。
ここは幸いなことに水が濁っていません。


ただ、水量が少し多いのと、下流部がなんとなく面白くなさそうなイメージがあるので、もう少し上流から入渓することにします。
登山道をそのまま進み、一休坂の十字路を馬止方向に少し歩いた、同じ沢を木橋が渡るところから入渓します。
「49|47」の林班境界標が目印です。

しばらく続くゴーロの川原を、時折左岸にあらわれる踏み跡のようなところを歩きながら進むと、ナメのような流れが始まります。




前半部のこのナメは、断続的に100m以上続きます。


終わる頃に右岸からスモウトリ沢が小滝で流れ込みます。


しばらく単調な川原を行くと、水干沢と黒槐沢の二俣となるので、左俣の水干沢を行きます。


滝が2・3個でてきますが、いずれも人の背丈くらいで簡単に通過できます。


これは左岸から入るシラベ沢との合流点の滝


その先から、またもナメが時折現れます。



川底の平坦な岩盤の上をずんずんと進みます。

この頃から景色が霧に煙り、雨が降り出しました。


右岸からウタノ沢が合流する少し手前で、倒木が散らばる平凡な川原となりました。
苔むした石積みを目印に、なおも本流を行きます。


すぐにでてくる笠取小屋からの登山道の木橋をくぐり、5メートルくらいの最後の滝を右から巻いて、右側のザレを見ながら笹交じりの細流を進むと、、、


突然水が涸れて、登山道から降りてくる木段が出現します。
二時間弱の短い沢ハイクはここで終了。
土砂降りの中を靴に履き替えます。


せっかくなので水神社を見て行こうと、整備された道を登ります。


立派な看板と真新しい道標が建つ水干に到着。


雨の中で水神社の岩を拝みます。


すぐ近くにある笠取山に登って帰るつもりでしたが、予期せぬ豪雨に意気消沈して帰路を急ぐことにします。
既にカッパを着る気も失せるくらい全身ずぶ濡れで、自動車が通れると思うくらいの立派な登山道を下山します。
水干から15分ほどのところにある「小さな分水嶺」を見学。


雨はどんどん降り注ぎますが、気温が高いので寒くはありません。
あっという間に火をたく煙が立ち込める笠取小屋に到着。
立派なトイレができていました。


小屋からの下りの道も立派に整備されています。


途中から往路に合流してのんびり下山しました。

●本日の反省
 天気予報が当たらなかった(山の天気を甘く見ていた?)。
 下山して車のラジオを聞くと、いつの間にか南関東各地に大雨注意報や警報がでていた。
 でも、沢も(たぶん)いつもより水が多いみたいで良かったし、短い時間ですんだし、寒くもなかったので、まあいいか。

 多摩川源流とされている水干沢は、まったく困難なところがなく、極めて短い行程で源流の旅が味わえた。
 でも、これ以上長いとたぶん途中で飽きるだろうなあ。
 今日より水が少ないチョロチョロした流れだと貧相に見えるかもしれないなあ。
 
2017年7月29日(土)
作場平橋(8:15)→(笠取山登山道・水源巡視路)
→黒槐沢(9:20:入渓)→水干沢/黒槐沢二俣(10:00)
→水干沢遡行→遡行終了(11:05)→水神社(11:15)
→小さな分水嶺(11:30)→笠取小屋(11:40)→作場平(12:50)

2017年7月18日火曜日

逆川 (沢登り)

海の日の三連休をどう過ごそうかと考えていたら、なんと15日と17日に出勤する羽目になってしまった。
なんかむしゃくしゃするので、近場で納涼も兼ねた気分転換できる場所はないかと探したところ、2008年に行ったことのある奥多摩の逆川を思い付き、しばらくぶりに再訪してみることにしました。


久々に訪れた奥多摩駅は、炎天下にもかかわらず登山客でごった返しており、たまたま到着した川乗橋行きの臨時バスに潜り込みました。
満員のバスは、ほぼ全員が終点で降りて川苔山を目指すみたいです。

川苔山への林道は、途切れることなく老若男女が連なります。


自分は途中のこのカーブミラーから踏み跡を下ります。


川乗谷に降りたところから入渓。


川乗谷を遡行しはじめてすぐに左岸から流入する逆川に入ると、なにやら周囲が煙っている様に感じられます。
付近にキャンプ場みたいなところは無いはずなのですが,,,,


しばし渓流を行くと、最初の関門の二段の滝に到着です。


2段目は高さ7メートルと言われる傾斜の急なもので、流れの右側を登ります。
出だしに手がかりが乏しく、凹面を突っ張りでスタートしますが、その後は適度にホールドがあります。


滝の上は、もうもうと煙が立ち込め、この岩を越えると、、


なんと家族連れが川原でキャンプしていました。
ここだけ見ると変哲のない渓流のキャンプなのですが、いったいどこを通ってきたのだろう?

左岸に下っていく踏み跡がついていましたが、あそこを辿っていくとどこに着くのでしょうか?


その先は、時折小滝が登場してきますが、どれも快適に直登できます。





この流れが見えてくると、泳いで越える3つの滝が続くゴルジュが始まります。


最初はこの直瀑。
右側を簡単に登れます。


だんだん狭くなってくる廊下を少し進むと、


次の黒い滝です。
傾斜が緩く、どこでも簡単に登れます。


その直後に大きな窯を持った滝があり、これは手がかりの少ない左壁に泳いで取り付いたはずなのですが、
あれ? 登りやすいように木が立てかけてあります。


しかも、よくよく見ると、流れの左側に長いシュリンゲもついているぞ


そして、釜の左側を進むと、何とほとんど埋まっており、首はおろか腰くらいまでの深さしかありません。
最大の難所のはずが、シュリンゲ引っ張って楽勝。
面白くないので、人工物に頼らないで登ろうとすると、シュリンゲと木がじゃまして、うまく体勢がとれないので、そのままスルーします。


その後も2~3手で越える小滝が断続的に続きます。




左岸から大ダワ沢が滝で出会います。
そういえば、かつてこの辺に大ダワ林道の木橋が架かっていたような気がするのですが、無くなってしまったのでしょうか。


その後は頻度が少し冗長となりますが、どんどん滝を越えて行きます。



一番上の段を突っ張りで越える3段の滝


そのすぐ上にある滝。
左岸に巻いた跡がついていますが、流れのすぐ右を登れます。


そして、最後に10メートルの大滝に到着。


これを一人で登るには相当の実力が必要か


でも、よく見ると、右側に傾斜がユルくて手がかりが豊富なところを発見。
しかも滝よりも低いように見えます??
ということで、早速登ってみると、岩がしっかりしていて安心して登れました。


途中から下を見るとこんな感じ


大滝のすぐ上をウスバ林道が横切ります。


沢はこの先も川苔山に向けて2つの滝を懸けて続きますが、今日はこの径を通って鳩ノ巣駅へと向かうことにします。

ウスバ林道は新潟県の登山道よりも明瞭で歩きやすく、、、


15分も歩くと視界が開けて、目指す大ダワ(尾根の一番低い部分)が見えてきます。


尾根で続く本仁田山や、日原川の対岸に続く石尾根の山々も見えました。


大ダワの十字路を直進(歩いてきた径は通行止めだったので、建前上は丁字路を東進)して、登山道を鳩ノ巣駅へ。
正面のロープの向こうから出てきました

大滝の上を出発して二時間後には電車に揺られて家路につきました。

●本日の反省
 暑くてもやもやした三連休に、水と緑の楽園を満喫。
 涼しくて良い気分転換ができました。

 全体的に水位が低く、難度が低下したように感じたが、なぜか最初の7メートル滝だけは以前より難しくなったような気がする。
 感じ方の変化なのだろうか。

 手軽で便利でしたが、遡行だけだと3時間足らずは、少し急ぎすぎ/端折りすぎか。


2017年7月16日(日)
奥多摩(8:35)-(バス)→川乗橋(8:50)→(川乗林道)→川乗谷入渓点
→逆川遡行:(9:40~)→中間ゴルジュ(10:40)→大ダワ沢出合(11:25)
→ウスバ林道(12:00)→大ダワ(12:45)→(登山道)→鳩ノ巣駅(14:00)

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