2018年1月22日月曜日

松木渓谷(積雪期ハイキング)

年が明けて冷え込みが厳しくなってきた「大寒」の翌日に、渡良瀬川源流の松木渓谷に行ってきました。


足尾銅山の奥にある銅親水公園にクルマを停めてスタート。


遮断機が下りた林道をすぐに左折して久蔵川を渡り、松木川沿いの林道を行きます。


30分ほど進むと、旧松木村があったとされる石碑の脇を通ります。


左側、松木川右岸の山並みを見ながら進みます。
反対側は鉱滓が廃棄された山の斜面が延々と続きます。


この少し先で車道は終了です。


左岸から大ナギ沢が流入するここが車道の終点です。
車道の跡は左岸にまだまだ続きますが、路面は荒廃し、崖下の道はほとんど落石で埋まり、ガードレールはぐにゃりと曲がっています。


対岸の山々も徐々に岩がごつごつしてきました。



振り返ると松木川が朝の日を反射しています。
渇水期のためか水量は非常に少なくて、良い感じ?



左岸から流れ込む丹平治沢に架かるコンクリート橋が近付いてくると、徐々に谷は狭く・岩壁は急になってきます。





松木川の対岸にそそり立つ岩壁を眺めながら行きます。


岩壁のところどころには、氷瀑が連続するところがあります。
これは黒沢と呼ばれる氷瀑群か?


クライマーが取り付いています。




こちらはナツコヤ沢でしょうか。


クライマーが登る準備をしはじめたところみたいです。


この堰堤で林道跡も終わりとなります。


広い河原に降りて先へと進みます。
奥の方の川原が狭くなり始めるところが、


右岸からウメコバ沢が合流するところです。


ウメコバ沢には先を歩いていたクライマーが丁度到着したところでした。


ここから先を行くモノ好きは自分だけとなりました。


箱の中を行くような切り立った谷の中に続く川原を行きます。


川原に放置された重機の先には、最後(最上流)の堰堤です。


最終堰堤を右側のハシゴから越えると、左岸から三沢と小足沢が続けて流入してきます。



川原が広くなり左にカーブすると、奥に皇海山が見えました。


まもなく、川原はなくなり、沢の中を歩くようになります。
左岸から落ちるのは大ナラキ沢か?







左岸から滝で流れ込む釜ノ沢。


この沢で唯一のゴルジュ。


左岸から簡単に小さく巻けます。


小さな滑床もありました。


丸石沢出合いが近付いてくると川原が広くなり、正面に鋸尾根が見えるようになります。


多くのマーキングが付けられたニゴリ沢の出合い。
左岸から流入するニゴリ沢に入ります。


南向きに流れるニゴリ沢は、日当たりが良く、積雪量もぐっと少なくなります。
左岸に堆積した土砂の上を辿り、沢が左曲するところから、下流を振り返ります。
ヲロ山方面の山並みが見渡せました。


ここから間もなく、モミジ尾根の取り付きに到着します。
木にマーキングが散見されるので、迷うことはないでしょう。

ここまで断続的に使用させていただいた数日前のものと思われる先行者のトレースはここで終わっていました。
自分も引き返すことにします。


辿って来た道(沢ですが。。。)を引き返します。






小足沢の近くまで戻ってきました。


せっかくなんで小足沢を覗いていくことにします。


深くて大きな滝壺は、水が流れる周辺以外は厚い氷におおわれていました。


ただ、凍っているのは滝壺と一部だけで、ほとんど水が流れています。
そういえば、ウメコバ沢から上流は、本流も含めて全ての沢に水が流れていました。


逆に本流への合流間際の流速が緩いところはコチコチに凍っています。


もうすぐ最終堰堤。
深い谷底に戻ります。



20分ほどでウメコバ沢出合いに到着。


ここもちょっと見て行ってみようかな。


凍り付いていますが、結構水が流れていました。


振り返ると松木川の広い河原と、松木山地の山。


次の堰堤まで河原を歩いてから、林道跡を通って車道終点に戻ってきました。


朝は快晴だった天気もだんだん下り坂。


車道を歩いて帰途につきます。


●本日の反省
ちょっと寝坊しました。
といってもスタートしたのは8:00前でしたが、それでも駐車場を出たのは最後で、モミジ尾根を登って稜線までとはいきませんでした。(行こうと思えば行けたけど、帰りに暗くなるといやなので。。。)

でも、ひざ下サイズのゴム長靴とチェーンスパイクの組み合わせが当たり、十数回繰り返す渡渉に全く躊躇することなく、また、異常に滑る川底の石や河原の氷結を気にすることも無く、無雪期とほぼ同じコースタイムで歩けたと思います。
長靴はノースフェイスのかかとに突起がついたもので、ゴムの輪がついたチェーンスパイクとの相性が抜群でした。

静寂が支配する冬の無人の谷底は、もう少し雪が積もってから泊りがけでのんびり過ごすのがよさそうですが、これ以上積雪が多いとワカンが必要となり、渡渉の度に着脱となると、そうのんびりもしていられないのでしょうか。
ちなみに、翌日の首都圏は、家までちゃんと帰れなかった人の方がおおいくらいの、久々の大雪み見舞われました。

2018年1月21日(日)
銅親水公園(足尾)(7:50)→ 旧松木村(8:20)→車道終点(8:35)
 →ウメコバ沢出合い(9:40)→最終堰堤(三沢出合)(10:00)
→大ナラキ沢出合(10:50)→ニゴリ沢出合(11:30)
→ モミジ尾根取付 (12:10)→ 往路引き返し→丸石沢出合(12:50)
→小足沢出合(13:50)→ウメコバ沢出合(14:20)
→車道終点(15:20)→銅親水公園(15:50)

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