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2023年12月3日日曜日

多摩丘陵ハイキング(草花丘陵~菅生尾根~長淵丘陵~青梅丘陵)

2023年の冬の始まりは早く、建国記念日の飛び石連休には既に三国峠は雪に埋まってしまいました。

その後一旦寒さが緩んだものの、12月最初の週末も高い山は荒れ模様となってしまったので、こんなときは暖かい首都圏で、ハイカーとして後回しにしていた身近な東京の丘を巡ってみることにします。

ここはJR青梅線の福生駅西口です。
駅前から線路と直角に伸びる道路をまっすぐ歩いて行きます。

右対岸に最初の目的地である草花丘陵を望みながら永田橋を渡り、少し先のバス停にあるコンクリート階段を登って右へと道なりに500m少々行った草花通り沿いの酒屋さん(塩野商店)の角を右折すると、慈勝寺の駐車場の先に山門が見えてきて草花丘陵の入口となります。
左奥の階段を登って行きます。↑

丘を10分も登らないうちに、四阿のある大澄山山頂にさっそく到着です。

展望は思ったほどではありません。

山頂から先へと進むと、浅間岳へは右折して階段を降りろとの標識があるので、下って行くと集落脇にある八雲神社の横に降り立ちました。
このハイキングコースを逆進するときは、この神社にやってくるのが難しいかもしれません。

多摩川に沿って都道29(立川青梅)線を北へと行くと、羽村大橋から登ってくる都道250号線に突き当たるので、信号の向こう側にある細い道路を登って行きます。

最初は間違えて↓白いクルマが入って行く道に行ってしまい、慌てて引き返しました。
「たま川」の看板向かいにある無人販売所でユズを仕入れます。

こちらが正解の道で、信号の階段を下りた墓地の横を入ります。
少し登ると左上へと行く歩道がでてきます。

舗装された歩道は古い石段となり、まっすぐ登って行くと「朝日山妙見堂」の表示があり、一番高いところに社の基台跡のようなものがありました。(展望はありません)

妙見堂から下ったすぐ先の舗道道路からは左上していく歩道を登って行くと、右下の電線の向こうに多摩川と羽村の取水堰が見えてきました。

取水堰の対岸付近で展望はおしまいとなり、しばらくはTCC(立川国際カントリークラブ)の敷地境界線を上り下りしていきます。

フェンスの横を10分少々歩いて道路沿いに出ると、そろそろ四阿屋のある浅間岳に到着です。(浅間岳も展望はありません。)

浅間岳からは長淵丘陵へと向かうべく、羽村市郷土博物館へと下っている径を分けて、満地峠・小作駅方面を目指します。

アップダウンするトレイルを20分ほど行くと、小作駅まで2.5kmと右折を示す標識が出てきて、ここが長淵丘陵方面へと続く二ッ塚への分岐点となります。

二ッ塚へは、採水口に横たわる木がとうせんぼしている奥の木段を登って行きます。

木段を登りきると、二ッ塚までは古い標識に導かれて明瞭なトレイルが続いています。
先ほどの分岐に下りる草花丘陵側からもここに来る分岐があるみたいです。
大荷田川と鯉川に挟まれて、草花丘陵の満地峠と長淵丘陵の馬引沢峠の間に続く丘陵は、特に名前が無く、菅生尾根、菅生丘陵などと仮に呼ばれていますが、青梅より東の多摩丘陵では最も自然度が高く、その割には荒れていないトレイルが続きます。
また、ハイカーが歩かないためか、マウンテンバイクや東海大菅生高校陸上部の練習の場として使われているみたいです。

ただ、途中でしばらく宗教施設の横を過ぎたあたりで警察学校の敷地境界のフェンス横を通ります。

警察の監視カメラに見送られてフェンスを離れると、周囲は一転して気持ちの良い雑木林が続くようになります。

???

その先には、登山系SNSを使用している人にしか知られていない、警視庁第五機動隊のモニュメント「栄光の盾」がありました。
警察学校敷地外にあるのかはわかりませんが、梅とその花弁数のローマ数字「V」のトレードマークが記してあります。
ちなみに、第二機動隊の愛称はカッパ。第四機動隊は鬼だそうです。

栄光の盾からしばらく行くと、二ッ塚とひので野鳥の森公園を結ぶ、「日の出アルプス」の測量杭がある林道に突き当たるので、右の二ッ塚方面へと進むと、大岳山を遠望するコンクリート法面で固められた秋川街道(都道31号線)の二ッ塚峠を見下ろす場所に到着しました。

秋川街道を渡って旧二ッ塚峠方面に登って行きます。
左側の法面の上を下ってきて、↑右のトレイルを登って行きます。

旧二ッ塚峠方面への道は、頭上にある青梅テレビ中継局のアンテナの作業道と、秋川街道の法面上に沿って続くトレイルの2つに分かれますが、どちらもすぐに合流します。

中継局のフェンス近くにある↓左の藪の中へと続く径を行きます。

植林と雑木林が混じるトレイルを10分ほど行くと、釜の淵公園・青梅駅からの径が分岐する旧二ッ塚峠に到着します。

馬引沢峠・天狗岩の標識に従って進むと、今度はしばらく工場の稼働音を聞きながら、東京たま広域資源循環組合の処分場のフェンス沿いに進み、突き当たった駒木町方面からの林道を右に行くと、明治橋バス停への林道を分ける馬引沢峠となります。

馬引沢峠から直進わずかで日の出町との分岐に突き当たるので、右折して木段を急登していくと、赤ぼっこへの分岐に到着しました。

長淵丘陵の主稜線からほんの少し北側に突出した「赤ぼっこ」からは、本日随一の大展望が広がります。

右手は関東平野

西武球場(ベルーナドームだっけ?)や、スカイツリーも見えるよ。

足下は青梅の市街地ですかね。

左手は奥多摩へと多摩川の渓が続きます。

これまでところどころで見えていた大岳山の展望も素晴らしいです。

稜線へと戻り先へと進むと、5分ほどで今度は天狗岩への分岐がでてきます。

天狗岩は、稜線を一旦標高差数十メートル下ったところにありました。
展望は、赤ぼっこよりも奥多摩方面がちょっとだけ近づく以外は、樹木に遮られており、あまり見えません。

またまた稜線に戻り、青梅線宮ノ平駅近くにある和田橋に向かいます。
途中の要害山(414m標点)も展望はありませんでした。

ソーラーパネル拡張計画地を横に見ながら和田橋目指して下ります。

直進する愛宕山や梅ヶ谷峠には向かわずに、ここで右にスイッチバック。

自然林のなかを一気に下っていくと、吉野街道の梅ヶ谷峠入口交差点の少し上で都道238号線に合流するので、宮ノ平駅へと急ぎます。

和田橋で多摩川を渡り、坂を登って宮ノ平駅で線路を渡ると、最後の目的地、青梅丘陵(整備名は永山丘陵ハイキングコース)への登りです。

標高差100mほどのまさに”丘”を登った先は、古い四阿が建つ矢倉台(物見櫓跡)。
矢倉台も展望はほんのちょっとで、途中の斜面の方が良かったです。

あとは林道の様なハイキングコースを、駅裏の永山公園へと向かいます。
ところどころで林道のすぐ横にシングルトレイルが整備されていますが、歩く気が起きないので、ひたすら林道歩きです。

林道沿いに展望台と名前が付いた四阿が4つ作られています。
ここは第四展望台の脇で、春には桜がキレイそうです。

ただ、第三、第二とでてくる展望台からの展望な全くなく...

最後の第一展望台は、

こんな感じの展望でした。

紅葉のハイキングコースを下り、永山公園の球場から車道を歩いて青梅駅に着きました。


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●本日の反省
コンビニありません。補給注意。
 町の中や住宅地との境界線を歩くので、欲しいものは途中で買えるだろうと思い迂闊に歩きだしたところ、駅前のセブンイレブン福生駅西口店を最後に、道中コンビニが一軒もなかった。
 また、道端の自販機以外で買い物ができる場所も、大澄山手前の塩野酒店と宮ノ平駅前の雑貨屋さんのみで、飢餓状態には至らなかったものの食べ物の選択肢は非常に限られた。
 道を間違ったときに発見した羽村大橋の無人販売ではユズしか売っておらず、一応購入してみたが、当然それだけで食べられるものではなく、結局2㎏くらいのユズの袋をずっと背負ったまま家まで持ち帰ることになった。
 これから一週間くらいは毎日ゆず湯に入ることになります。

●今回訪れた東京西部の4つ(3つ?)の丘陵は、出だしの標識にちょっと疑問が残るところがあったものの、全ルートを通して整備良好で安心安全に歩けた。
フェンス沿いが長かったが...林道みたいな部分もか。それぞれの丘陵をつなぐ中間は、舗装道路歩きも長かったな。 だからこそ安心なのだが。

ハイカーとして当然行くのかなと思いつつも、数十年間行かずにいたことに何となく納得したような気がした。
それでも、この長い区間を整備されている方々の労力を考えると、手軽にあちこち歩けるのは非常にありがたい。さすが東京都。

●2023年12月2日(土)
福生駅(9:10)→永田橋(9:25)→大澄山(9:50)
→朝日山妙見堂(10:30)→浅間岳(10:50)
→将久保峠(11:25)→栄光の盾(11:50)
→二ッ塚峠(12:20)→旧二ッ塚峠(12:35)
→馬引沢峠(12:50)→赤ぼっこ(13:05)
→天狗岩(13:20)→要害山(13:45)
→梅ヶ谷峠入口(14:10)→和田橋(14:20)
→宮ノ平駅(14:40)→物見櫓(矢倉台;15:00)
→第三休憩所(15:25)→第一休憩所(15:50)
→青梅駅(16:10)






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