GWに突入し、豪雪の2024-2025シーズンに積もった雪も溶けるのを待つばかりとなりました。
GW中も営業を続ける丸沼高原スキー場のチケット売り場で、記入した登山届を提出し、片道¥2,800+デポジット¥1,000を払って日光白根山ロープウェイに乗れるカードを受け取ります。(積雪・残雪期の登山はココヘリ携帯義務があり、持っていない人は別途レンタル手続きが必要です)
ちなみにロープウェイで登った場合、チケットカウンターでのカードのデポジット回収時に下山確認のため名前を聞かれるので、スキー場がクローズする16:30までにはセンターステーションに戻ってくる必要があるみたいです。
武尊・至仏の大展望を拝んでから、山頂レストランの裏側にある二荒山神社の鳥居をくぐって、多くのハイカーに踏み固められた雪の登山道を行きます。
奥白根山山頂までの標高差600mに満たない約2時間半の歩行は、百名山屈指の楽な道のりで、GWなのに何故か薄っすらと新雪を纏った様相の山頂付近を時折垣間見ながら樹林の中を進みます。
ロープウェイを降りてまっすぐ進んでいく、まさにバックカントリーの入り口です。
左手お隣の山頂へ。
山頂直下からは雪に埋まった五色沼が見下ろせますが、これから滑ろうとする東側のルンゼはすぐ下が急すぎて、どうなっているのかのぞき込むことができません。
登山道の脇から滑り出せそうです。
コルに立ってスキーヤーズライト側を見ると、山頂の反対…先ほどビビって滑り出すのを止めた…側の急斜面がまるっと見えました。
誰かがツボ足で登った跡がある斜面は、滑走できないことはないもののかなり急でした。
しかしながら隣の急斜面とリスクは同程度と思われ、引き返すのも面倒なので、露出するブッシュを一発クリアする方を選択してスタート。
下に続く斜面も一気に滑ります。
↑スカイラインの一番低いところから滑り出しました。
どちらにするか本当に悩ましくて迷いましたが、北東側へと滑ることにしました。
細い部分を通り抜け、右岸から小さいルンゼが合わさる頃からは、斜面がぐっと広がり、傾斜もかなり緩くなりました。
程よい斜度でとても快適に滑ることができた下部を滑り抜け、五色沼の畔で大休憩。
休憩が終わり、まだお昼過ぎだったので、欲張ってもう一本物色することにします。
こちらを選択した理由は、先が見通せて危険個所が無いことが確認できたからです。
迷った理由と全然違いますが、一番大事なことなのでまあいいか...
とはいえ、すぐ下にスキー板2本分ほどの細い箇所があります。
慎重にスタートすると、一気に高度を下げていきます。
いやー、素晴らしいところでした。
滑り降りてきた白根山を背に、五色沼避難小屋を目指して南側へと登ります。
避難小屋を通り過ぎた先の登山道が直角に曲がるところから南東斜面を見ると...
う~む。標高差200mちょっとを滑れそうですが、なんだか岩だらけですね。
記念に滑っておいてもよいかとは思いますが、今滑ったばかりの北東ルンゼと比較して、滑る快感と要する労力を天秤にかけると、ちょっと躊躇してしまいました。
というわけで、とっとと引き返します。
先ほど休憩した五色沼を逆方向に進むと、滑ったルンゼが見えました。
もうちょっと全体が見えるところまで行ってみましょうか。
あれ? 今度はカメラの露出がいまいちでシュプールが写ってませんね。
さて、白根山北側のコルに向けて帰りを急ぎます。
意外な密林の中を縫ってコルに登り、短い距離を弥陀ヶ池へと滑り降ります。
池から低い鞍部を抜けると、平坦地を多少漕ぐ必要はあるものの、あとはスキー場へと滑って行くだけです。
でも行かなかった本当の理由は、途中で何かあるとスキー場の門限16:30に間に合わず、騒ぎを起こすことを恐れたからでした。
上部の急なところは、なんだか滑ったというよりは単に「下りました」といった跡ですね...
わざと画像を加工して稚拙な跡を消したんじゃないかって?
いやあ、そんなことはないですよ。むしろトレースが見える方向に加工したつもりだったんですが...
朝よりも山が茶色くなった?