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2025年5月2日金曜日

自家用車で登る百名山 ~その41~ 日光白根山(BCスキー;北東ルンゼ)

 GWに突入し、豪雪の2024-2025シーズンに積もった雪も溶けるのを待つばかりとなりました。


GW中も営業を続ける丸沼高原スキー場のチケット売り場で、記入した登山届を提出し、片道¥2,800+デポジット¥1,000を払って日光白根山ロープウェイに乗れるカードを受け取ります。(積雪・残雪期の登山はココヘリ携帯義務があり、持っていない人は別途レンタル手続きが必要です)
ちなみにロープウェイで登った場合、チケットカウンターでのカードのデポジット回収時に下山確認のため名前を聞かれるので、スキー場がクローズする16:30までにはセンターステーションに戻ってくる必要があるみたいです。

8:30始発のロープウェイに乗り、あっという間に標高2000mの山頂駅に到着。
武尊・至仏の大展望を拝んでから、山頂レストランの裏側にある二荒山神社の鳥居をくぐって、多くのハイカーに踏み固められた雪の登山道を行きます。
ロープウェイを降りてまっすぐ進んでいく、まさにバックカントリーの入り口です。

奥白根山山頂までの標高差600mに満たない約2時間半の歩行は、百名山屈指の楽な道のりで、GWなのに何故か薄っすらと新雪を纏った様相の山頂付近を時折垣間見ながら樹林の中を進みます。

30分少々歩いた七色平付近からは、崩落による溝を何回か横切りながら奥白根山の西斜面をトラバース気味に登って行きます。

登山道が南西斜面の直登に転じる頃から、木々には積雪や霧氷がみられ、すぐに山頂部が望めるようになりました。

展望が広がった斜面を標高100mほど登ると、溶岩ドームとクレーターが並ぶ山頂部に到着。

神社の立つピークからは今まで見えなかった裏側の中禅寺湖や日光連山が目に飛び込んできました。

左手お隣の山頂へ。

山頂直下からは雪に埋まった五色沼が見下ろせますが、これから滑ろうとする東側のルンゼはすぐ下が急すぎて、どうなっているのかのぞき込むことができません。

なので、山頂の反対側の弥陀ヶ池側へと下る登山道が通るコルへと移動します。
登山道の脇から滑り出せそうです。

コルに立ってスキーヤーズライト側を見ると、山頂の反対…先ほどビビって滑り出すのを止めた…側の急斜面がまるっと見えました。
誰かがツボ足で登った跡がある斜面は、滑走できないことはないもののかなり急でした。

こちらはというと、急な部分の長さはお隣の半分以下で、そのすぐ下はぐっと斜度が緩む様子が見えますが、滑り出しすぐの一番急なところにブッシュと岩らしきものが露出しており、そこだけ滑れる幅がとても狭くなっています。
しかしながら隣の急斜面とリスクは同程度と思われ、引き返すのも面倒なので、露出するブッシュを一発クリアする方を選択してスタート。

下に続く斜面も一気に滑ります。
↑スカイラインの一番低いところから滑り出しました。

目の前に広がる斜面を滑るとすぐにルンゼの分岐が登場します。
馬の背状になった雪の上に立ち、左右を物色。

右(東)側の五色沼避難小屋方面へと続くルンゼは、喉元の様な岩壁の間をS字状にカーブして続いて行っており、深い溝の中を行く非日常感が期待できそうです。

反対の左(北東)側は、五色沼めがけてほぼ一直線で下っており、こちらは展望爽快。
どちらにするか本当に悩ましくて迷いましたが、北東側へと滑ることにしました。
こちらを選択した理由は、先が見通せて危険個所が無いことが確認できたからです。
迷った理由と全然違いますが、一番大事なことなのでまあいいか...
とはいえ、すぐ下にスキー板2本分ほどの細い箇所があります。

慎重にスタートすると、一気に高度を下げていきます。

細い部分を通り抜け、右岸から小さいルンゼが合わさる頃からは、斜面がぐっと広がり、傾斜もかなり緩くなりました。

程よい斜度でとても快適に滑ることができた下部を滑り抜け、五色沼の畔で大休憩。
いやー、素晴らしいところでした。

休憩が終わり、まだお昼過ぎだったので、欲張ってもう一本物色することにします。
滑り降りてきた白根山を背に、五色沼避難小屋を目指して南側へと登ります。

避難小屋を通り過ぎた先の登山道が直角に曲がるところから南東斜面を見ると...

う~む。標高差200mちょっとを滑れそうですが、なんだか岩だらけですね。
記念に滑っておいてもよいかとは思いますが、今滑ったばかりの北東ルンゼと比較して、滑る快感と要する労力を天秤にかけると、ちょっと躊躇してしまいました。
でも行かなかった本当の理由は、途中で何かあるとスキー場の門限16:30に間に合わず、騒ぎを起こすことを恐れたからでした。

というわけで、とっとと引き返します。

先ほど休憩した五色沼を逆方向に進むと、滑ったルンゼが見えました。
上部の急なところは、なんだか滑ったというよりは単に「下りました」といった跡ですね...

もうちょっと全体が見えるところまで行ってみましょうか。

あれ? 今度はカメラの露出がいまいちでシュプールが写ってませんね。
わざと画像を加工して稚拙な跡を消したんじゃないかって?
いやあ、そんなことはないですよ。むしろトレースが見える方向に加工したつもりだったんですが...

さて、白根山北側のコルに向けて帰りを急ぎます。

意外な密林の中を縫ってコルに登り、短い距離を弥陀ヶ池へと滑り降ります。

池から低い鞍部を抜けると、平坦地を多少漕ぐ必要はあるものの、あとはスキー場へと滑って行くだけです。

往路の登山道からは見えなかった七色平の湿地を抜けて、密林の中をハイカーのトレース沿いに下って行くと、二荒山神社が見えてきました。
朝よりも山が茶色くなった?

緩やかなゲレンデを滑って、リフト運転終了のアナウンスが流れるセンターステーションに滑り込みます。
リフトカードのデポジットを払い戻して帰宅。


●2025年4月30日(水)
日光白根山ロープウェイ山頂駅(9:00)
→七色平(9:40)→白根山(11:40)
→北東ルンゼ滑走(12:00~)→五色沼(12:20)
→五色沼避難小屋(13:05)
→東斜面下(引き返し;13:10)
→五色沼(13:20)→弥陀ヶ池(14:10)
→七色平(14:40)→ロープウェイ山頂駅(15:05)
→ゲレンデ滑走→ロープウェイ山麓駅(15:25)



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