2023年6月20日火曜日

甘利山 (ハイキング)

 夏至を3日後に控えた2023年6月17日に、富士山を見ながら甲府盆地の夜景を見下ろしましょ。


開花期が終わりつつあるツツジの花が残っていることを多少期待しつつ、韮崎の甘利山へ。

ここは標高1640m!にある甘利山の駐車場です。
夏至直前の日没15分前となる18:40に到着しましたが、近くのグリーンロッジに宿泊するであろう人々や、ツツジ見物を終えた団体ハイカー、それにバズーカ砲カメラを抱えたシニアたちで結構な騒ぎです。

駐車場の目の前にある既にクローズしたツツジ園の左側から柵の中の遊歩道に入ると、5分で三角点のそばにある東屋に到着します。

東屋のすぐ先からは、暮れ行く甲府盆地と富士山が望めます。

暗くなるまで少々時間があるので、甘利山の山頂まで行ってみることにします。

暮れ行く山肌を見ながら、緩やかな斜面に続くよく整備された遊歩道を登って行きます。

名物のツツジの花は多くが散りかかっており、アップでの撮影をもくろむバズーカ砲おじさんたちは残念そうに木道を占領しています。(邪魔だからどけろよ)
でも、性能の悪いカメラで遠くから撮るぶんには結構キレイですね。
そう感じるのは感性に欠けているからなんでしょうか?
でもやっぱり、ほとんど散っちゃってますね。

山頂が近づいてきました。

それでは、先ほどの東屋まで戻って、黄昏までの甲府盆地を眺めましょう。
富士山も見えなくなりました。
駐車場まで3分の径を下って帰ります。

タイムラプス↓


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2023年6月17日(土)
甘利山駐車場(18:40)→東屋・三角点(18:45)
→甘利山(19:00)→東屋(19:15~19:45)
→甘利山駐車場(19:50)





2023年6月19日月曜日

羅漢寺山 (昇仙峡;ハイキング)

 長期予報でも雨続きだった6月中旬。突如梅雨前線が消滅して生まれた梅雨の晴れ間に、青空を求めてハイキングにでかけました。


昭和の社員旅行の定番だった山梨県甲府市の昇仙峡は、昭和の時代に社員旅行で訪れて以来ですが、どうなって/どう変わっているのだろう。
社員旅行の思い出を辿るだけならもっと年を取ってからでも十分なので、当時は山麓のロープウェイ駅を見るだけで終った、その先の羅漢寺山をメインに訪れたいと思います。

甲府市の最高気温が30℃を越えて、盆地一帯がほぼ真夏日となった炎天下に、昇仙峡の入口と言われる天神森の駐車場からスタートします。
時刻は午後1時近くとなり、駐車したクルマの中がたちまち灼熱となる炎天下の中を、長澤(とろ)橋を渡った対岸すぐの登山道入り口のフェンスを開けて登り始めます。

沢沿いの登山道を登るとすぐに行き当たる舗装道路をしばらく歩き、あらためて左手のパノラマ台と表示された登山道に入って尾根を登って行きます。
木漏れ日は差し込むものの、広葉樹林の日陰の中は涼しい風が通り抜け、ゆっくりと歩いている分には汗が流れ落ちないくらいの快適さです。

天神森の登山口から40分ほど登ったところで、「外道」なる別の登山道がクロスすると、その先で傾斜が緩くなり、建物が建っていたと思われる石垣の平坦地が続くようになります。

そして、登山道脇に卵型の大きな石が置いてあるところには、「広重が描いた外道ノ原」という表示がありました。
「外道」というのはとても聞きなれない単語で、自分の人生の中でも、尊敬する探検家、宮城公博氏の著書「外道クライマー」でしか見聞したことがありません。

そもそも宮城さんってクライマーだったのか?...
というくらいの意味を持つ単語なのかもしれません。

その外道を名乗る土地を過ぎると、目の前に不気味な岩壁が登場します。
表示は「虫喰い岩」とのことです。
これも食の字が口辺なところがちょっと意味ありげです。

虫喰い岩に沿って左上していくと、「太刀の抜き石」の表示がでてきたので、寄ってみます。

おお、これは太刀。
でも、太刀って、日本刀のことだっけ。
太刀の岩ではなく、それを抜くための石なのか?

岩の名前はともかく、展望は素晴らしいです。

抜き石の上に登ることができます。
グレードは登るときは付かないくらいで、下りはボルダー7級くらいでした。

2つ飛び出た先端の岩にも乗ろうと思えば乗ることができますが、

バランスを崩して向こう側に落らたただでは済まなそうなのでやめておきます。

岩の先端につかまりながら富士山と甲府盆地を眺めます。

展望を満喫したら、弥三郎岳目指してどんどん先に進むことにします。

抜き石から20分くらい登った(といってもほぼトラバースですが)ところにある白山までの径をちょっと外してしまいました。
登山道は尾根上ではなく、西側にトラバース気味についていました。

「白山展望台」の手書き標識から分岐する径を80mほど入ると、白砂の山頂(というか尾根の突起)の白山です。
太刀岡山や茅ヶ岳が間近に望めます。


茅ヶ岳の東麓のかなり高いところに集落の様なものがいくつか見えますが、あれは何なのだろう。

左側は南アルプスの北端ですね。

さらに登山道をトラバース気味に登って行くと、今度は白砂山への分岐が出てきたので寄ってみます。

林の中の尾根を歩いて行くと、徐々に地面が白くザレてきて、突如景色が開けました。

白い砂浜の様な山の向こう側に見える岩山が総称「羅漢寺山」と呼ばれる山群の最高点弥三郎岳でしょうか。
目を凝らしてみると山頂付近で人が動いているのが見えました。

その右側は富士山と甲府盆地が見渡せます。

ここでも絶景を堪能して、先ほどの登山道まで引き返し、パノラマ台方面へと進んでいくと、たくさんの観光客がスマホ台で自撮りをしている場所に出ました。

すぐ横の階段を登ると神社の裏に出て、その先の鳥居の向こうはロープウェイのパノラマ台駅でした。
駅前も展望スペースとなっています。

ロープウェイ駅の向こう側には、弥三郎岳に向けて一段と整備された遊歩道が続いていました。
すぐ先の展望台のような場所(ここも景色が良いです)を通り過ぎて、弥三郎岳へと登って行きます。

急ではあるもののよく整備された階段を登ると、ハゲ頭のような花崗岩の岩の上にでました。

もう少し高いところにも人が立っているので行ってみましょう。

階段状の岩を登ると、そこが弥三郎岳の山頂でした。

ここは東側の一部を除いてほぼ四方が見晴らせます。
すぐ足下が先ほどのハゲ頭。

その向こうには今まで見てきた茅ヶ岳周辺の山々に加えて、その奥に聳える金峰山や昇仙峡側にある荒川ダムまで見えました。

こちらは今までの展望スポット各所で見てきた甲府盆地側。

先ほどこっちを見た白砂山が見下ろせます。

ん~。ここまでやってきた道中で、ここから見る景色が一番ですね。
ロープウェイの駅から15分で着けるのなら、ここだけでいいや。

駅まで戻ってロープウェイで下ることにします。
片道¥700/大人で、20分間隔で運転しているロープウェイで、あっという間(5分)に山麓の仙娥滝駅に到着しました。
せっかくなので昇仙峡も見物しようと、駅をでたところで駐車場のおじさんにどっちに行けばいいかを訪ねると、何と渓谷沿いの遊歩道は工事中で通り抜けできないとのことでした。
工事は2023年7月20日に終了予定で、それまでも工事区間までは双方から折り返しで行けるとのことでした。

さすがに折り返してまで見る気力はなくなっていたので、覚円峰などの主要部の見物はまたの機会とすることとして、路線バスで下るべく、うらぶれた昭和の観光地跡をバス停へと向かいます。

ロープウェイから最寄りの、滝上バス停(影絵の森美術館のそばにあります)から、グリーンライン昇仙峡バス停までの1区間だけ乗車します。

県営駐車場にあるバス停で降り、パスしてきた方面を見ながら渓谷へと降りていきます。

グリーンラインバス停から下の渓谷沿いの車道は、先ほど通行止めを教えてくれたおじさんによると、上流の遊歩道よりもつまらないとのことでしたが、「もしもこの流れを遡ったり、下ったりしたらどうなるのだろう?」と想像しながら見てみると、とてもエキサイティングなところでした。

昇仙峡のメインランドスケープとなる覚円峰と比べると見劣りするものの、立派な岩壁も続きます。

ちょっと「おや?」というネーミングの岩もありますが、渓流としては豪快です。

水量が多い時期なのでしょうが、ここなんか、水線通しに行こうとすると、命の危険まで感じますね。

出発した天神森までの一時間があっという間でした。


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2023年6月17日(土)
天神森市営駐車場(12:55)→登山口(13:00)
→外道分岐点(13:35)→外道ノ原
→虫喰い岩→太刀の抜き石(14:00)
→白山(14:20)→白砂山(14:50)
→ロープウェイ・パノラマ台駅(15:15)
→弥三郎岳(15:30)→パノラマ台駅(15:50~16:00)
→(ロープウェイ)→仙娥滝駅(16:05)
→昇仙峡滝上(15:22)→(バス)
→昇仙峡グリーンライン・県営駐車場(16:30)
→昇仙峡遊歩道→天神森駐車場(17:25)






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