2018年11月17日土曜日

生瀬富士~月居山~男体山 (ハイキング)

梅雨明けが早かった今年は秋の開始も早く、本来は12月に入ってから本格化する首都圏の紅葉もかなり早く到来しそうです。
例年11月中旬が見ごろの北関東の紅葉も終わってしまうかも。


町営袋田の滝第2駐車場より望む生瀬富士。
7:30に到着した時点で、滝の1kmほど手前にある町営駐車場のうち、24時間使用できる滝に近い方の第1駐車場は既に満車となっていたので、150mくらい離れた第2駐車場に入ろうとするも、入場開始が8:00で、開門待ちとなりました。
トイレに行ったりして時間をつぶしていると、15分くらい前からおじさんが車止めを外してくれたので、入口に待機していた数台と共に入場し、8:00に出発します。


駐車場前の車道を滝方面に向かい、第1駐車場の10mほど手前を左折すると、ほどなく生瀬富士の登山口となります。
ただ、この左折箇所、(自分は気付かなかったのですが)標識があるかどうかわかりません。

そして、この登山口も遠くからでは不明で、左側に登って行く別の施設の表示ばかりが目につきます。
近寄ってみると、写真右の小屋の脇に、、


廃棄物と共に標識がありました。


造林用の歩道だったと思われる登山道は、小さな涸れ沢沿いに、ところどころ倒木に埋まりながら続いて行きます。


ただ、コース全体は地元の中学生によると思われる標識が各所に設置されており、迷わず登っていくことができます。


登るに従い、終わりかけなのかこれからなのかが微妙な紅葉がだんだん増えてきます。


振り返ると、前夜から早朝にかけて降ったであろう雨が、日の出と共にガスとなって沸き立ちます。


頂上が近付くと斜度が増してきます。
トラテープとクサリが設置してあるので問題ありませんが、濡れた岩はとにかくよく滑ります。


出発から1時間で生瀬富士の山頂に到着。


山頂はちょうど雲の上でした。


クルマを停めた滝川沿いの谷は濃い朝靄に包まれています。


山頂北側の展望を見るために、地形図の408m点の方に向かって岩稜を辿ってみます。


稜線の先には福島県境へと続く山並み。
岩が乾いていればもう少し先へと進んでみたいところですが、今日はこのへんにしておくことにして、山頂へと引き返し、神立山へと向かいます。


神立山とのコルは美しい広葉樹の樹林が広がります。


少し登って神立山。


神立山を一旦下った次の岩峰ピークからは霧が晴れた袋田の滝下にある温泉街が見下ろせます。


その下流側には車をとめた駐車場と水郡線が走る久慈川の谷が続きます。


その左手には目指す男体山へと続く山並みが。
まだまだ序盤戦です。


袋田の滝上流へと下る径は若干木々が色づき始めたところです。


しばらく登山道を下って行ったところで本日最初のルートミス。
「生瀬方面」と右折の矢印が書いてある大きいが腐りかけた表示版がでてきますが、地図上の目的地は東南東にあるので、そのまままっすぐだろうと尾根を直進しますが、だんだん踏み跡が怪しくなります。標高50メートルほど下ると、踏み跡は気持ち程度となりほぼ消失。
写真には全く写らない程度のものとなってしまい、道迷いを確信します。



が、先ほどの表示版よりも明らかに麓に近いところまで下ってしまったので、そのまま強行突破。
尾根上を直進して下合付近の民家の裏手に降りてきました。
標高360m付近から、本来東南方向にある凸を目指さなくてはならないところを、真東の尾根に乗り、大野川が西流からUターンするあたりに着いたことになります。


これはかなり的外れなところに来てしまいました。
田舎道を大回りして月居山の麓を目指します。
目指す月居山を見ながらトボトボと舗装道路を歩きます。



滝見の湯のある交差点からは国道461号線を歩き、トンネル手前の酒屋脇から生瀬滝の方向へ右折。
滝川沿いにポツンと建つ民家の横から月居山の登山道を登り始めます。
(降りてくる道を間違いなければここの下の川を渡ってきたんですけれどね。。。)

すぐに生瀬滝への分岐があるので行ってみます。


林の中をトラバースするとすぐに径が崩壊しており、生瀬滝を真横から見るあたりで行き止まりとなったので、引き返して月居山へと登ります。


道はすぐに袋田の滝方面から登ってくる立派な遊歩道に合流し、コンクリート階段を登って行きます。


途中で先ほど通った生瀬富士を望める見晴らしの良い場所を通ります。


生瀬富士の右側には袋田の滝の横にある崖と、その下の紅葉の中に小さく滝の展望台(写真左下)が見えました。


さらに階段を登って行くと月居山北嶺に着きます。
山頂からほんの少し下ったところにあるこのベンチから、今度は下りの階段となります。


階段を下りていくと突如、山中に立派な鉄筋コンクリートの建物が建っていました。
月居観音堂というそうです。


観音堂のすぐ下は鐘撞と地蔵が建っており、このすぐ横が南嶺と北嶺とのコルでした。
ここから南嶺の間は急にハイカーが増えました。


急な登山道を標高差50メートルほど一気に登って、三角点のある月居山南嶺に到着。


山頂横には「月居城跡」の表示と解説の石碑が建っています。


石碑の下あたりから山頂方面を見ると、何となく段差が曲輪の様に見えなくもありませんが、写真では今一つはっきり見えませんね。


男体山方面へ下ると、明瞭な堀切跡を渡ります。
写真右から降りてきて、左の岩盤はロープを頼りに登り返します。
堀切の底から撮った写真

岩盤の上は短い区間、小さな尾根となっており、山里の上にこれから向かう男体山方面への山並みが続くのが見えます。


その後急な登山道を下ると「男体山登山口」の石碑があるコルです。
ここからまた鍋転山へと登り返しです。


登山口の碑から明るい広葉樹林を20分ほど登ると、


休憩施設のある鍋転山に着きました。
第一展望台の石碑もあります。


展望台の名の通り、久慈川の谷が一望できます。
遠くに望めるのは日光方面の山々でしょうか。


径は緩やかにアップダウンしながら男体山方面へと南下していきます。

これは第二展望台







紅葉や紅葉が終わった落ち葉だけの径や、これから紅葉するであろう木々が入れ替わりながら続きます。



複雑な地形の谷を進んで登り返すと、白木山方面への分岐です。
ここを右折すると男体山は近いです。



滝倉への下山途中を過ぎると、すぐに頂上直下の四阿に着きます。


建物の右側から健脚コースが合流してきます。



四阿からは10分足らずで、神社の建つ男体山T字路頂上です。






神社の裏は切れ落ちていて高度感があります。


展望を満喫した後は、先ほどの四阿まで戻り、健脚コースを下ります。


健脚コースは下の方で意味不明の分岐があるものの、クサリが良く整備された急勾配で、一気に高度を下げて大円地山荘近くまで降りてきました。
さっきまで居た男体山の岩峰を振り返ります。


左側の一番高い所が山頂の神社のあたりです。
(拡大すると少し右側に山頂のアンテナが見える?)


南へ続く尾根も岩で切り立っていました。


●本日の反省
・また道を間違えた(というか外してしまった)。
 最近はバリエーションルートはおろか、登山道でも目的地に行けない。
 しかも、表示には気付いていたのに。
 過度のGPS依存による脳の劣化が止まらない…


さて、大円地で奥久慈パノラマ林道の路肩にデポしてあったチャリに乗り、袋田の滝駐車場にクルマ回収に向かうべく、林道を滝倉の方向へ向かうと、いきなり急な登りの連続となる。
下り坂に転じる滝倉隧道までは距離にして500mもないと思うのだが、自転車を押しながら登るこの急坂が、ダメージ的には本日の核心となった。
やっとのことで平坦なトンネルを抜けると、そこには「健脚コース」と左側を指す看板が。
あれ?健脚コースって、さっき下った径じゃないのか??
なんだろ?
と思いながらも、滝倉沢沿いの舗装された道を一気に下って到着した上小川駅では、午後3時台の列車は無く、ちょっとがっかりしたが、それよりも衝撃だったのは、駅に置いてあったこの↓「大子町厳選おすすめハイキング」のパンフレットだ。
http://www.town.daigo.ibaraki.jp/data/doc/1536296801_doc_82_0.pdf
なんと、トンネル出口で見た案内板の通り、「健脚コース」の途中から(トンネルの上を越えて)トンネル脇に続く登山道が書かれているではないか。
無料配布のガイドとはいえ、大変精緻にできている完成度の高いチラシで、この存在を先に知っていれば、、、

・帰りの国道118号線は立派に整備されており、昭和の時代を思うと隔世の感があるものの、路肩が狭くてちょっと緊張しました。
・クローズ(17:00)前に駐車場に到着しましたが、袋田の滝から国道までの道は滝見物から引き上げるクルマで大渋滞だったので、夕暮れの滝見物をしてから帰りました。
 紅葉シーズンはこんなに混むのかと驚きましたが、暗くなったとたんに渋滞はぱったりなくなりました。
・でも日没後の袋田の滝にはまだたくさん人が繰り出しており、そのほとんどが外国人(主に中国語と韓国語)だったのはまたびっくり。
茨城の中では大変珍しく美しいところだと思うのですが、わざわざパスポート取ってくるほどなのだろうか。自分の国の近所に、似たようなところはないのかしら?

袋田の滝の人たちは売店も公共施設も皆とても親切でフレンドリーでした。

2018年11月10日(土)
袋田の滝第2駐車場(8:00)→生瀬富士(9:00)
→立神山→農道(10:00)→滝川渡渉点(10:30)
→月居山(11:05)→男体山登山口碑(11:20)
→鍋転山(11:40)→水根分岐→袋田・白木山分岐(13:05)
→上小川駅分岐(13:30)→男体山(13:45)
→大円地(14:45)-(自転車)→西金駅

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