2021年11月30日火曜日

三浦半島ハイキング (衣笠山~大楠山)

昨年(2020年)の春に、三浦半島の三浦富士から安針塚までの区間を歩きましたが、そのときに、衣笠I.C.付近から大楠山までの区間で、通行止めに行く手を阻まれてどこを歩けばよいのか迷いました。

当時はもうこの区間に来ることはないだろうと思っていたのですが、その後、同年秋に横須賀市の清掃工場「エコミル」が完成し、入れなかったその敷地にトイレ付きの登山口ができたこととや、横須賀集客促進・魅力発信実行委員会が衣笠山から大楠山への区間を掲載したハイキングコースマップを公開したことなどを知り、不可解に感じたままだった大楠山への道の謎を確かめてみたくなりました。


JR横須賀線、衣笠駅の改札を出て右手の線路沿いにあるアーケード街に入ると、線路をくぐる歩道があるので、駅の南側へと抜けます。

漠然と衣笠山公園の方角に歩いて行くと、どの道も行き止まりとなり、仕方がなく茶色いマンションを目指して県道にでます。
どうやら最初から県道26号線(三崎街道)を歩いてきた方がわかりやすかったみたいです。

その三崎街道の公園入口信号付近に、斜上していくハイキングコースの入口がありました。

舗装道路を右に外れると、突然山深くなり、ハイキングコースは森の中を上り下りしながら、やがて若芽堰方面から登ってくる園路と合流し、秋のサクラが咲く公園の中央部へと続いていきます。
山頂目指して舗装された園路を登って行きます。

これはトイレ前の広場にある忠犬タマ公。
新潟県に住んでいた犬とのことですが、何故か横須賀に像があり、政治家小泉家とつながりがあるそうです。

さらに登って行くと展望台があり、横須賀の市街地が見下ろせます。

そして、更に上にももっと高い展望台がありました。
ここが衣笠山の山頂みたいです。

立っている場所も、展望台の建物の高さも、先ほどの展望台よりも高いのですが、電線や木にじゃまされて、展望は下にあるのよりも狭いです。

その代わり、木立の合間から富士山と、これから向かう大楠山が見えます。

展望台の下にある標識に従い、大楠山方面へと下って行きます。
道は階段でどんどん(というよりもむしろ激しく)下って行きます。

そして、片側2車線の県道27号線(横須賀葉山線)の脇に降り立ちました。
降り立ったところには「しょうぶ園」と「大楠山」を指すハイキングコースの道標が立っています。
が、この道標。行先と距離がテプラで上貼りされていて、何か珍妙ですね。
それに、示す県道をどちらに行けばいいのかが指されていません。
う~ん。先に見える横須賀方面のT字露を右折すると、トンネルで直接衣笠I.C.へと行ってしまって、大楠山方面に行けないような気がするな...

というわけで、鋭角にターンして葉山方面へと歩き始めます。
広い県道は、本町山中道路入口の横須賀I.C.方面を目指してひたすら単調に続きます。

そして、魅力発信実行委員会のハイキングコースマップが案内する「しょうぶ園」の手前の交差点で左手を見ると、何としょうぶ園の先の順路となっているエコミルが後ろ側にみえるではありませんか。
慌てて左折してエコミルトンネルの前まで行きます。

道路の左側にあるエコミルトンネル正面の路傍には、草に埋もれてひっそりと大楠山直登コースなるルートの入口があります。
何故か標識はありません。
昨年の春にはこの直登コースなるものを通って一気に大楠山に登ったのですが、今回はエコミル登山口が目的なので、トンネルをくぐってエコミルへと向かいます。

トンネルを出ると、左手に横横道路とここに来るまで通って来た道路を見下ろしながら、エコミル前の市道終点に到着しました。
いやー、ここまでの舗装道路歩きが長かった。

市道終点の手前には公衆トイレがあり、ここが大楠山の登山口となっています。
ただ、どういう訳か、清掃工場の入口であるだだっ広いトイレ周辺は駐車禁止で、徒歩か二輪車でここまで来なくてはならないみたいですね。

そして、トイレの道路の向かい側には、立派な標識が立っています。
今歩いてきた左側は「しょうぶ園」となっていますが、反対側の道路終点方面を指して「衣笠城址」と書いてあります。
あの行き止まりにあるバリケードの先を行けということなのでしょうか?
それを言い出すと、反対側のしょうぶ園も、その手前からここにやって来たのですが、途中で合流してくる道は無かったように感じたのですが...
もしかすると、どちらもケツに「方面」と書いてあるのがポイントなのかもしれません。
…衣笠城址に行けるわけではなく単に、あっちが衣笠城址のある方向よ?

さて、ハイキングコースを大楠山へと向かうことにします。
奥のコンクリートブロック壁を登る階段を目指すこれがハイキングコースで、エコミルの敷地を離れるあたりからそれらしくなります。

いかにもハイキングコースといったトレイルは、小尾根上を登り下りしながら続き、右から「直登コース」を合わせると、間もなくゴルフ場のフェンスに当たります。

トンネルのようなゴルフ場フェンスをくぐり、その先の長い階段を登ると、大楠山の山頂です。

緊急事態が解除になり、山頂のレストハウスの営業が再開され、展望台にも登れるようになっていました。
高い展望台の上から、何年かぶりの大展望です。

先ずは南側から。
パノラマ写真の左側は東京湾の向こうに横たわる房総半島です。

手前の山は武山でしょうか。

武山の右には三浦半島の先端部

小和田湾右の輝く相模湾の先には大島と伊豆半島

ぐるりと振り返った北側です。

左側から、この山のランドマークとなるレーダー雨量観測所の横に富士山。

足下の葉山国際C.C.の遠くには丹沢

追浜方面の先は、左の横浜から首都高沿いに続く湾岸

横須賀市街地と猿島の先は木更津方面か?
左海上に東京湾横断道が見える?
三浦半島最高点のそのまた上から望む風景は、まさに半島随一だと実感します。

絶景を堪能したので帰ることにしましょう。
芦名口コースが通行止めとなっていたので、最もポピュラーな前田橋コースから下山します。

緩やかなハイキングコースをゆっくり下ること小一時間で、前田川を渡る尾形瀬橋に到着します。
前田川沿いの遊歩道は、ここから上流側は土砂崩れのため通行止めでしたが、下流側(国道134号線方面)は問題なく通行することができました。

橋の手前の階段を登ると、国道の前田橋バス停は間近です。


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら


●本日の反省
 何となく感じていたが、やっぱりか。

 2回目の挑戦(というよりも試行錯誤?)の大楠山行きだったが、結果は舗装道路歩きに近いものだった。
 問題なく行くには行けたんだけど、かなり遠回りしたように感じたのは個人の感想か?
 トラックログはほぼまっすぐなんだけど、なんかそんな感じが...


●2021年11月28日(日)
衣笠駅(10:30)→ハイキングコース入口(10:55)
→衣笠山(11:40)→平作4丁目交差点(12:18)
→エコミルトイレ(12:40)→大楠山(13:20)
→尾形瀬橋(14:18)→前田川遊歩道→前田橋交差点(14:40)


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