2017年3月22日水曜日

自家用車で登る百名山 ~その10~瑞牆山(積雪期ハイキング)

日本百名山の金峰山から下ってきて到着した富士見平小屋。
ここは同じく百名山の瑞牆山への登山道が分岐する場所でもある。


時刻はまだ正午を少し回ったばかり。
という訳で、2個目の瑞牆山を目指して小屋の横からスタート。


木立の隙間から、目指す瑞牆山を垣間見ながら30分くらい歩いて天鳥川まで下り、


川を渡ったここから急登開始。
このつっかえ棒の岩は、桃太郎岩っていう名前だっけ??


出だしは凍った沢を右手に見ながら(又は氷の上を)登り、


40~50分くらいで大ヤスリ岩の下に出ると、頂上はもうすぐ。


本日2つ目の百名山の頂上です。


小川山方向に続く岩の稜線。


先ほどまで居た金峰山。


眼下には大ヤスリ岩を見下ろします。


甲府盆地の向こうにある富士山や南アルプスは春霞の中。


西に聳える八ヶ岳も霞んで見えません。


頂上には、若者のグループに加えて、せかせかあちこちをデジカメで動画を撮影しながら、写す場所の解説を録音する関西弁のおじさんが一人。
撮影が終了し、「どこから来たん?」と聞かれたので、横浜と答えると、「わしは神戸や。港町同士やのう」とのこと。

ひぇっ。そんなに遠くから。。。 
わざわざ遠くまで来なくても近所にもっといいところがあるんじゃないの?
「百名山登っとんのや。」

げげっ。百名山ハンターか。。。 何とご同輩ではないか。
「朝、金峰山登ってきたんや。これで2山ゲットやでぇ」

あら、それも同じだ。
「金峰山はごっつぅ風が強かったでぇ。大変やったろ」

いやー、登ったのが遅い時間だったんで晴れてたよ。
「そうかぁ。何時頃出発したん?」

今朝家を出て駐車場着いたのが7時ちょっと前。
「ええっ。そんな手軽なんか。関西は百名山が少のぅて大変やでぇ。こっちはたくさんあってええのぅ」

・・・そうなんだ。
そう言われてみると、自分が子どもの頃に育った北海道も、面積の割に数が少なかった様な気がする。
というか、選定感覚が何か変だった。・・・阿寒岳や斜里岳・羅臼岳が隣同士で選ばれる一方で、名山の定評が高いカムエク、ペテガリやニペソツが無かったり。
数日間の旅行に来たついでに、周辺のちょっと高い山を固め打ちして帰ったみたいな感じだ。

ちょっと高い山の固め打ち・・・・ まさに我々が今日やっていることではないか。

高速道路が発達し、一般道も整備された現在。幹線道路沿いの山へのアクセスが簡単となり、登山道や駐車場を整備する地域も集中できて、まさに登り手・受入地域双方のニーズにマッチした選定。
途中にある温泉施設なども、集客に一定の上積みが期待できるだろう。
誰がいつ頃どんな企画で選んだのかはわからないが、道理で流行って人が集中するわけだ。

「ほな、これから温泉入って、のんびり家帰るで。深夜12時過ぎてから高速降りたら料金ごっつう安くなるさかい。あんたも気ぃつけてな」

さて、自分も帰ることにするか。

多くの人が春先の雪を踏みつけた登山道は、平たく固くコチコチに凍り、滑り止めをつけて歩くと、まるでアスファルトの舗道を歩いているようだ。
そのアスファルトをコンベアーを流れるようにみんなが三々五々下山していく。


戻ってきた駐車場は、ほとんどの車が引けて閑散とし、閉店間際の地方のスーパーの様だ。
百名山を固め打ちする人は思っているほど居ないのか、それとも前日から/もっと朝早くから出動してとっくに引き上げてしまったのか。


2017年3月19日(日)
富士見平小屋(12:30)→瑞牆山(14:10)→富士見平小屋(15:30)
→県営駐車場(16:20)


●本日の反省
特になし。
百名山登山の神髄に触れた。(ような気がする)
というか百名山ハントのなんたるかが、なんとなくわかった?
山頂でのおじさんとの会話で。。。

帰りに立ち寄った増富の湯の風呂はぬるかった。

自家用車で登る百名山 ~その9~金峰山(積雪期ハイキング)

春分の日の三連休に久々の百名山ハントに出かけることにしました。
夏の三連休初日の「山の日」に出かけて大渋滞に巻き込まれて懲りた経験を生かして、中日の19日だけ日帰りとします。
この時期日帰りで手軽に登れる百名山を探すと。。。。


横浜市の自宅から中央高速道路経由で2時間半。
瑞牆山荘前の県営無料駐車場に到着。
さすが三連休の百名山。この冬に出かけた場所とはクルマも人も数が圧倒的に違います。
この後は一日中、ほぼ人の姿を見ながらの行動となりました。


早朝は気温が氷点下なので地面はまだ凍っていますが、登山口周辺に雪はほとんど残っておらず、春本番目前の様相です。


30分ほど歩くと富士見平小屋に着きました。
こんなに近かったっけ?


飯森山の斜面のを横切る途中から、森の中を行くようになると、登山道が雪道となりました。


順調に進んだことに気を良くして、途中、大日小屋の手前にある分岐から鷹見岩に寄り道します。
鷹見岩への道はトレースが無いので、スパッツとチェーンアイゼンを装着します。
関東の冬の里山で行動範囲を広げる、トレランシューズとチェーンアイゼンの組み合わせ。


分岐から15分ほどで到着した鷹見岩からは、これから辿る金峰山の稜線が見通せます。
黒い雲が掠めながら流れて行く頂上付近が、春と冬との境界線でしょうか。
この頃の金峰山稜線は強い風が吹いていたことが後で聞いてわかります。


振り返ると飯森山の向こうに瑞牆山。


元の登山道に戻って、途中大日小屋、大日岩を通過しながら針葉樹の森を登ります。


鷹見岩から2時間弱で稜線が見渡せる砂払ノ頭に到着。
頂上は目前です。


踝くらいの深さの雪に多くの人がつけたトレースを辿って
千代ノ吹上の岩を横に見ながら。


小さな突起を超えながら。


目の前に迫る五丈岩。


金峰山頂に到着。


今日歩いてきた稜線。 瑞牆山が遠くなった。


反対側の国師岳方面。


そして山頂に居座り珍妙なポーズで写真を撮り続ける二人。


これを反対側から山頂を見るとこんな感じ。


帰り道は風も穏やかで、時折日差しも届く稜線漫歩となりました。



樹林の中の登山道は凸凹が全て雪で埋まり、ファンスキー感覚?で靴底をつるつる滑らせながら富士見平小屋まで下りてきました。
前半戦終了。



2017年3月19日(日)
瑞牆山荘県営駐車場(6:45)→富士見平小屋(7:20)→鷹見岩(8:10)
→大日岩(8:45)→砂払ノ頭(10:00)→金峰山(10:30)(往路引き返し)
→富士見平小屋(12:30)

2017年3月16日木曜日

西沢渓谷 (ハイキング)

上越国境の稜線は吹雪くものの、首都圏では春の気配も強まり、杉花粉もピークに達した3月中旬に、かねてより行ってみたいと思っていた冬の西沢渓谷(山梨県)に散歩に行きました。



中央線に乗車していたハイカーとおぼしき服装の人たちは、途中徐々に少なくなっていき、塩山で大菩薩に行くと思われる一行が下車するのを最後に居なくなってしまいました。

山梨市駅で下車し、西沢渓谷入口行きのバス乗ります。


この市営バスは通年運行しているみたいですが、シーズンオフのこの日は駅で乗った乗客は私以外に二人のみで、その二人も途中の三富温泉で下車してしまい、そこから先の区間は往復とも一人ぼっちとなりました。


トイレに寄るために終点の1つ前の道の駅で下車。
春から秋にかけてはハイカーで賑わう駐車場もガラガラで、時折訪れるツーリングのグループが去ってしまうと静寂が漂います。


渓谷入口の売店も、シーズンオフは閉まっていて、客引きのおばちゃんの声もありません。


遊歩道へと続く林道は、春の日差しが照りつけ、雪は全くありません。
冬は完全に終わってしまったみたいです。。。


この田部重治の石碑から遊歩道となります。手前にトラロープが。。
死亡事故発生。。。


二俣吊り橋から望むおなじみの風景。
河原に多少残雪が見られる以外はいつもとあまり変わらない?


それでも谷が深くなってくると、溶けきらない雪や氷が見られるようになります。


最初のスポット 三重の滝。
冬は谷底に日差しが届かないためか、美しい碧色の水は見られず、普通の渓谷?みたいな光景です。


人が多い時期にはなかなかできない遊歩道からはみ出しで谷を覗きます。


竜神の滝の手前から、遊歩道がところどころ氷結しはじめたので、チェーンスパイクを装着します。
やっと冬の気配が感じられてきました。

















早くも七ツ釜五段の滝の手前に来ました。


今日はここで引き返します。


せっかくなので、普段立ち入ると顰蹙を買いそうな?滝壺まで、遊歩道のロープを越えて行ってみることにします。


暗い滝壺はそれなりに氷が残りますが、豊富な沢の流量は雪解けを感じさせます。


2017年3月11日(土)
西沢渓谷入口(11:30)ー(渓谷遊歩道)→七つ釜の滝(13:20) 
(往復:14:50バス停戻り)




●本日の反省
冬が終わっていた。

年明け以降、近所でのんびりハイキングなどしている間にすっかり冬が終わってしまっていた。
どこに行くと雪が残っているんだろう?

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