2024年1月19日金曜日

倉岳山~高畑山・九鬼山 (ハイキング)

 1月の平日に突如日本晴れとなったので、富士山が良く見えるとされる山へとでかけてみました。

平成の初めころに山梨県大月市が「秀麗富嶽十二景」として選定した中から、比較的近接した場所にある倉岳山・高畑山と九鬼山を選んでみます。

※倉岳山、高畑山と九鬼山は尾根続きで隣接していますが距離と自家用車アクセスの都合上、九鬼山のみは一旦下山して別の登山口から登りました。


■倉岳山&高畑山

上野原駅からの路線バスが一日一本停まる、県道25号(四日市場上野原)線の浜沢バス停には、立野峠の標柱よりもかなり大きくて目立つ矢平山コースの看板が立っていますが、上の方に何か貼ってあります。

拡大してみると...
お達しの通り、矢平山の道標はこれっきり一度も登場せずに、「立野峠」への標識に従って登って行くこととなります。

特殊な形のケヤキがあるお寺?の横を通り、小学校跡の裏を通って電気柵扉を抜けて、人家跡の様な石垣が続く植林を登って行くと、標高600mあたりから自然林の斜面となりました。

ぽかぽか陽気の広葉樹林を登り、登山口から45分で立野峠に到着です。

峠からは時折樹間に富士山を見ながら、稜線を登ったり、時々小さく下ったりしながら、30分弱で倉岳山に到着しました。

秀麗の名に嘘はなく、富士山が見えますが、

木の葉が落ちていないとちょっと怪しいのではないでしょうか?

明るい陽に照らされる自然林の中を穴路峠へと下って行きます。
鳥沢と旧秋山村の無生野を繋ぐ径がクロスする穴路峠を過ぎて次なる高畑山へと登って行きます。

自然林と植林が交互に現れる登山道を登り(時々下り)、高畑山に到着。

ここの富士山は、あと5~6年くらいするとかなり怪しそうです。

穴路峠へと引き返して、無生野へと登山道を下ります。

高度を下げて植林に入ると、コナラの大木との表示があったのでちょっと寄ってみました。

枝径を少し行くと、そこだけ植林が憚られた空間に、本当にコナラかと疑うほどの堂々たる大木がそびえていました。
これは見事。

コナラの大木からは、ぐっと傾斜が緩くなった植林の中にこれまた石垣が続く中を下るとやがて径は林道となり、無生野集落の少し上(都留側)で県道に出ました。
県道を歩いて浜沢に戻ります。

秋山側に下山した場合、帰りのバスは無いので、最初からクルマを利用するか、中央線の鳥沢駅に下山することになります。
高畑山から更に稜線を東へ、鈴ヶ音へと行く選択肢もありますが、それはちょっと...

●2024年1月17日(水)
浜沢バス停(8:10)→立野峠(8:55)
→倉岳山(9:20)→穴路峠(9:45)
→高畑山(10:10)→穴路峠(10:35)
→県道35号線(11:10)
→無生野バス停(11:23)→浜沢バス停(11:35)

■九鬼山

国道139号線からわかりにくい枝道に入り、登録有形文化財に指定されている落合水路橋の下をくぐってやってきた登山者用駐車場から出発します。

九鬼山への標識に従っていくとすぐに、どちらも九鬼山へと行く分岐となります。
ちょっと迷いますが、右の杉山新道と行ってみましょうか。

杉山新道は、入口付近で少し藪っぽいところがあるものの、新道の名の通り極めて登りやすく整備された径で、急な尾根をスイッチバック状に登りやすい一定の傾斜で高度を稼いでいきます。
ただ富士山は、植林を抜けた標高550mくらいのところから木の枝の背後に少しだけ見えるものの、展望というほどのものはありません。

一時間ほどで稜線の弥生峠に到着すると、傾斜は一段落して、久美山で鈴ヶ音(鈴懸)峠から、富士見平で落合水路橋からのもう一方の径を合わせると、九鬼山山頂に到着します。

山頂標識の背後は、富士山ではなく大菩薩の山並みでした。

滝子山から雁ヶ腹摺山までをアップ。

その右には旧七保村の山並みの遠くに奥多摩方面まで見えます。

更に右手は中央線沿線の山々ですが、ちょっと藪がかぶってきます。

肝心の富士山は背後の植林の間から、そこだけが伐採されていて見ることができました。
今日は秀麗十二景を謳う3つの山から富士山を見てきましたが、どこもなんとか頑張って富士山を確保している感じです。

帰りは愛宕神社側の径から下ります。

だいぶ下って来たところで、ついに「眺めよし」が。

おお。これは素晴らしい。

ここだけでよかったかも。

急坂が終わると、田野倉方面からの分岐となり、左の禾生駅方面へと下ると駐車場近くの愛宕神社に到着しました。


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2024年1月17日(水)
落合水路橋(12:05)→杉山新道→弥生峠(13:00)
→久美山(13:15)→富士見平(13:20)
→九鬼山(13:22)→天狗岩(13:35)
→池の山コース分岐(13:53)→愛宕神社(14:15)
→落合水路橋(14:17)



2024年1月16日火曜日

飯能アルプスの一部(ハイキング;子ノ権現~天覚山)

 お正月でちょっとカラダがなまっている様に感じるので、ちょっとカラダを動かしに。

でも、天気もいまいちな成人の日連休の次の週末に、体力維持を目的に近場にお出かけしました。


西部秩父線の西吾野駅を降りると、唯一の道路は高麗川沿いを走る国道299号線へと下って行きます。

突き当たった国道を左に行くと程なく、ロックガーデンカフェの駐車場に接した小床橋に子ノ権現の看板があるので、橋を渡って沿道に墓地が点在する舗装道路を1㎞弱歩いた静之神社から先はシングルトレイルとなり、奥武蔵らしい植林の中の登りとなりました。
静之神社まで行く前にでてくる小床峠への分岐を左折すると、浅見茶屋がある関東ふれあいの道経由で同じところまで行けるみたいですが、今回は距離優先で直接子ノ権現へと向かいました。

小床橋から30分少々で県道南川名栗線の舗装道路に出ると、もうすぐ子ノ権現で、お寺直下で道路のヘアピンカーブをショートカットすると山門のすぐ下に出ました。

門前の売店の前を通り抜けると、カラフルな仁王像?のすぐ先の社務所を折り返して、横に下駄と草鞋のモニュメントがある本堂に参拝します。

鐘撞堂がある本堂の裏手の凸に登り、これから行く先を眺めます。
数年前よりも木が伐採されて見晴らしがよくなったように感じます。

関東平野の手前に乳首の様にあるのが天覚山でしょうか?
せめてあそこまでは行きたいものです。

それでは、奥武蔵グリーンラインとの間の谷を走る西武線の南側に並ぶ尾根を、飯能方面に向けて出発。

一旦参道を引き返して駐車場のすぐ先にあるヘアピンカーブから、地面付近にある「破線ルート」の標識の「→」の方向に入ります。

「破線ルート」ってどんな意味かはわかりませんが、植林内のよく整備された下り基調のアップダウンを快適に歩いて行きます。

「山と高原地図」に「スルギ」と記載されている箇所を北側から巻いて、このコース唯一の岩盤のギャップを登って行くと、地形図の522m標点「栃屋の頭」からは、北側がSKマテリアル吾野鉱業所と接する断崖の上を急降下していきます。

下り終えると一旦舗装された林道を400mほど歩いて、左側にでてくる前坂への登りへと入ります。
この林道の区間が、終始植林内を徘徊するこのルートの中で唯一展望が開ける場所でした。

吾野駅から中藤への径が交差する前坂の先で舗装道路を渡り、しばし植林内を行くと、大高山への急登が始まります。

493m標点の大高山からは、奥多摩方面の展望が僅かに開けるのみでした。

大岩の横を通り過ぎて、植林内の地味なアップダウンを越えて行くと、大高山から一時間ほどで天覚山に到着です。

木々の間から見る山頂からの展望は、まあ御覧の通りです。

天気がもう少し良ければ、ベルーナ(西武)ドームや都心がクリアに見えるかもしれません...

奥多摩方面もちらっと見えました。
お昼休みを少し過ぎたくらいの時刻なので、本来ならば飯能を目指してこの先を進むところではありますが、空模様が怪しくなってきたのでSCWをチェックしてみると、雨雲の進行がかなり前倒しになって来たみたいなので、ここから先はまたの機会とすることにします。

山頂直下の両峯神社跡の平地から、2つに分かれる登山道の沢筋のコースで東吾野駅へと下山しました。

長尾坂配水場からは登山道に気付かず、舗装道路を通りましたが、ちょっと遠回りだったかも。

電車に乗ったら雨が降り始めました。

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら


●本日の反省
 途中で天気が崩れて残念。
 雨が降ってくることが分かっていたので、あえて展望の無い場所にしてみたのですが、展望がないからこそ日差しが重要なように感じました。
 後日、天覚山から先を歩いた記録はこちら。

 展望がない植林の中に細かいアップダウンがひたすら続く(しかも意外とザレた急斜面が多い)、ザ・奥武蔵ともいうべき今回のコースは、奥武蔵ロングトレイル105km(途中からは35kmも合流)コースの一部となっている様で、当然のことながらトレラン比率が高く、すれ違った方の約半数がトレランでした。
 ルート全体が径も標識もよく整備されており、迷わず快適に歩けたのは、ひとえにロングトレイルのコースであることのおかげで、とても有難く感謝です。

 が、逆にトレランでない人は何故ここを歩いているのでしょうか? 自分も含めてちょっとよく理解できませんでした。
 コースの主役であるロングトレイルは、梅雨の時期にこの山道を延々105km、累積標高差8千メートル走り続ける完走率50%くらいのレースとのことですが、今回そのうちの1割くらいを歩いただけで、こちらもよく理解できなくなりました。
 スミマセン。
 
●2024年1月13日(土)
西吾野駅(9:00)→小床橋(9:13)
→子ノ権現(10:10~10:25)→スルギ(10:40)
→堂平山分岐・大高山入山(11:10)
→栃屋の頭(522m標点;11:25)
→林道(11:40~11:45)→前坂(11:54)
→大高山(12:20)→天覚山(13:20)
→沢コース→林道(13:50)→東吾野駅(14:20)



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