2022年12月18日日曜日

多摩丘陵ハイキング(長沼公園~柚木~絹の道~御殿峠~七国峠)

高い山の天気が荒れる冬型の気圧配置の日は、近所の丘陵をハイキングしましょ。

八王子市と町田市にまたがる多摩丘陵西端は、高尾山と隣接する関東山地との境界線で、市街地の中に点在する丘陵部をつないでみることにします。

それにしてもこの日は関東の冬特有の青空もなく、一日中とても渋い中をスタートです。

京王長沼駅の改札を出て正面突き当りを右へと行くと、山田うどんが建つ北野街道(都道173号線)を渡った正面の六社宮の先に都立長沼公園の入口があります。

広大な敷地に豊富な自然が残る園内の中央を貫く遊歩道「霧降の道」を登って行きます。
秋に土砂崩れで通行止めだった道は復旧していました。

霧降の道を登りきると、広い頂上園地があります。

公園は共に多摩川の支流である浅川と大栗川の間を東西に横たわる丘陵の北斜面に広がっており、駅周辺との間に何本かの散策路があります。
頂稜部に続く遊歩道を少し東に行くと四阿の立つ展望園地があり、日野や八王子I.C.付近の街並みが見下ろせます。

稜線を西へと戻り、公園西端の殿ヶ谷戸の上まで行ってみます。
冬枯の寂しい光景ですが、春は緑が萌えて桜がきれいなところです。

そのまま公園を出て住宅地を進むと、幹線道路の野猿街道(都道160号線)に出るので、登って行くとすぐに野猿峠です。

次なる目的の「柚木の尾根」は、峠の信号を右の鑓水方面に入った先にあります。

大学セミナーハウスを目標に幼稚園の先を左折すると...

あれ?なんでここに停まってるんだろう?

セミナーハウス横の坂を登って降りたところの左脇にある鉄パイプ手摺の階段が柚木の尾根入口です。

夏は草ぼうぼうですが、最近誰かが整備してくれたと思われる快適な里山のトレイルが続きます。

大栗川沿いの柚木街道まで、野猿街道と並行に丘陵地を緩やかに下って行きます。

途中左右に下って行くいくつかの径を分けながら、下柚木の里まで下りてきました。
里にでる付近ではうっかり人家に入ってしまいそうになるので注意しましょう。
今度は大栗川の対岸にある富士見台公園に行ってみることにします。

野猿街道と柚木街道のT字路となる下柚木交差点を立川方面に行き、下柚木交番前交差点を曲がって川を渡ると、柚木中学校の裏に富士見台公園があります。

富士見台公園は都市地図で見ると大栗川沿いの「大石やかた公園」とつながっているように見えますが、実際は微妙で、中学校の裏を目指すのがわかりやすいと思います。

丘の斜面にとてもよく整備されたニュータウンの憩いの場です。

公園の頂上部にあるこの展望台からは、本日2回目の展望が開けます。

先ほど下って来た下柚木の尾根方面の丘と街道沿いの町並みです。

今度は丘の反対側にある松木日向緑地に向かうべく、展望台の裏手にある富士見台公園南の交差点の向こう側の階段から都立大学の敷地に入ります。

大学の野球場を目指していくと、球場の外周沿いにひっそりと小径があるので、入って進んでいきます。

松木日向緑地はどこからどこまでの区間なのか定かではありませんが、大栗川(柚木街道)と太田川(京王相模原線)の中間に広がる丘陵の頂部にある都立大学の京王線側の斜面に、隠れ里のように細長く続いています。

整備されたトレイルは、途中で大学の施設や通学路を横切りつつ、丘の斜面を上下しながら南大沢駅近くを目指していきます。

園路?には番号が打たれた表示が設置してあり、野球場から②③④⑥~⑨の順に進むと、八幡神社の裏手を登ってアウトレット裏のひょうたん池にでます。

池の裏手の階段を登ると、都立大のメインキャンパスから生協へと登る坂の途中に出るので、道路を2つくぐって北へ進むと、すぐに柳沢の池公園があります。

柳沢の池公園は、江戸時代に下柚木村の柳沢さんという方がつくった同名の池が中央にある公園ですが、池の周辺は立ち入ることができず、西側一か所からフェンス越しに垣間見るだけの状態でした。

その池が見える広場から坂を下ったところにある歩道橋を渡り登って行くと次の見晴らしポイントの上柚木公園となります。

上柚木公園は屋外スポーツ施設の公園ですが、中央に芝生の丘があり、その頂上に小さな展望台が設置してあります。

その展望台から芝生広場を見下ろすと、本日3回目の眺望が広がりました。
先ほど下って来た柚木の丘と並んで遠方に奥多摩の山並みが望めます。

特徴的に飛び出た大岳山がすぐにわかります。

高圧線鉄塔の向こうにある平らな丘の左端にセミナーハウスが見えます。
丘の右の建物が密集しているように見えるところが柚木街道沿いの谷でしょうか。

背後は南大沢駅周辺のビル群。

お隣にある陸上競技場の横を通って更に西へと進みます。

陸上競技場の先の野球場の向こう側で公園は終わりとなり、大栗川沿いへと下って行きます。

次なる目標の「絹の道」へは、大栗に架かる御殿橋(橋自身にも周辺にも「絹の道」の表示があります)を渡って坂を登って行きます。
舗装された坂道は国道16号線(東京環状)の御殿峠から多摩ニュータウンへの抜け道となっているためか、結構な数のクルマが高速で下ってきます。

御殿橋から4~500mのところに絹の道資料館があるので寄ってみます。
民家の跡地を利用した小さな博物館ですが、この地域のことがよくわかるように展示が工夫されており、何より入館無料です。

資料館のすぐ先で右正面に分かれる小道が絹の道みたいです。

民家が途切れると舗装も途切れて、まっすぐ丘を登って行きます。
 
すぐに右手に北野台の住宅地が見えてくると間もなく、正面に給水タンクがあらわれ、その先正面に、奥に三角点がある道了堂跡へと登る階段が登場します。
ちなみに、この先片倉方面へは階段の前を左へ行きます。
大塚山公園・北野台緑地とはこの辺りをさすのでしょうか?

道了堂跡から降りて片倉方面に行くとすぐに、アンテナ塔が2つあり、その先で八王子駅方面の展望が開けて、16号バイパス方面に下りていく階段に片倉駅を指す標識があります。

が、今日はすんなり駅へと向かわずに、御殿峠を経て七国山へ直接行く道にトライすることにします。
最初におことわりしておくと、北野台緑地から直接御殿峠に行くルートと、その先の相原町作ヶ畬までの径は、歩くことをおススメできません。
その理由を知りたい方のみ以降の17~18枚の写真をご覧いただき、それ以外の方は飛ばすか、ここで打ち切りとされるのが良いと思います。

それでは、先ずは16号バイパスを越えるべく、アンテナ塔の横の径を入って行きます。

昔は車道だったであろう道はすぐにバイパスを渡り、対岸の丘を登って行きますが、そこは東京工科大学の敷地(の境界線)となっています。

ただ、工科大の手前には延々とフェンスが設置してあり、工科大の敷地に沿ってそうではない土地を進んでいくと、大学と反対側には救護施設関連と思われる造成地が見えてきますが、こちらもフェンスの内側ではありますが、ガードが固く入って来るなオーラが立ち込めています。

そうこうしているうちに、宗教施設と思われる赤い鉄骨製の構築物のところで行き止まりとなってしまいました。

アンテナ塔まで戻って帰ろうかとも思いましたが、結構歩いてしまい面倒なので、16号までワープすることにします。

というわけで、渋滞する16号線の最高点、御殿峠までやってきました。

ここから七国峠方面への径は、1つ先の信号「御殿峠南」の信号を右折して、八王子平安閣裏側の駐車場脇にある道路左側の「駐車禁止」看板の泥の壁を登ります。(上の方にピンクテープが見えます)

斜面には親切にトラロープが設置してありますが、バリエーションルート最後の詰めと同等かそれ以上の難路を登ると、径は二手に分かれいるので、歩いてきた舗装道路に近い方の左の径に入り尾根上を行きます。

丘の上の径は落ち葉カサカサの気持ち良いトレイルでしたが、すぐに16号側から廃棄物処理や工事の重機の音が聞こえだして、一旦廃棄物用の舗装道路となった後は藪っぽい細道へと直進していきます。

藪に埋もれないのはどなたかが手入れをされているからなのでしょうが、初冬の曇天とあいまって周囲は薄暗く、ちょっとコワい雰囲気になってきました。
周囲の鬱蒼とした光景もさることながら、径の右側に2本平行に続く明らかに人工物と思われる高さ1~2メートルほどの土塁状の地形と、その間の車両が通れるくらいの幅のヤブに埋もれたトレンチが何となくただならぬ気配を放ちます。
反対の左側のコンクリート塀の向こう側には何があるのかと覗いてみると、そこにもヤブに埋まった同様の土塁が...

地理院地形図にも幅員1.5m超道路として記載されている並走する土塁間のトレンチが道路だとすると、なぜ手入れされて通れるのがそちらではなく今通っているここなのか?
コワいよぅ。。
いったいいつだれが何のために藪の中にこれらの土木構造物を作り、いつからなぜ道路ではなくなったのか。
※御殿峠を含む横浜線の片倉~相原駅間には鎌倉古道(旧鎌倉街道)が通っており、街道沿いに平安時代の武士の館があったことが峠名の由来となっているという説があります。

足早に通り過ぎて、ようやく鑓水交差点方面から登ってくる道に合流します。
ここは右折してドコモのアンテナ塔の横を通り過ぎ、

柵に囲われたヤブの広場の手前で右に分岐すると、作ヶ畬集落の最上部にでます。

そのまままっすぐ下った突き当りを左折して相原駅方向へ下ったすぐの↓ここから右に入って林の中を登って行くと、そこはもう七国・相原特別緑地保全地区です。

最初は道路の様な手摺がついていますがすぐになくなり、里山のハイキングコースとなります。

ところどころで北側の八王子みなみ野駅徒歩圏となる工場や宅地が見下ろせます。

北側の本日ラストとなる展望が見えなければ、奥多摩の稜線を歩いているかのような雰囲気の径が続いて行きます。

八王子市七国の宅地造成は、この10年間で一気にすすみました。
計画上はこれからもどんどん増えそうです。首都圏の人口が増え続ければの話ですが。

径は南の町田市側にいくつか分岐を分けた後で、七国峠のT字路に突き当たります。
右は行き止まりとの表示なので左へ。

すぐに出羽三山供養塔のY字分岐となります。
左は相原中央公園で、大日堂・家政学院大学方面は右ですが、標柱の案内表示に書かれていない、さらに右の斜面を登って行く3本目の径(踏み跡)があります。

その踏み跡を登って行くと、すぐに大日堂に到着です。
(下のY字分岐を右…出羽三山を十字路と考えた場合は真ん中…を行っても途中で右に登る鉄パイプの階段からここに出ることができます)
東海道と甲州街道を繋ぐ道として鎌倉時代から明治まで使われていたことを記した古い看板と名勝七国山関七州見晴台跡の石柱があります。
ちなみに関七州どころか展望は全くありません。
そういえば、223.2mの三角点には気付かなかったなあ。

表示に従って丘を下って行くと、家政学院大が見えてきて、前を通る都道506号線にでます。

土曜日に一時間2本、相原駅行きがやってくるバス停はすぐ左側にあります。
日曜日は運行しないみたいなので注意。
(相原駅までは速足で歩いて30分ちょっとで、途中町田街道に出ればもっとたくさんバスがやってきます)


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●本日の反省
ちょっと節操なく歩きすぎたか。
ただ、各地を巡ってみて整備された歩きやすいところがどのあたりかがよくわかった。
結果、今度行くとしたら場所を絞って以下の区間のどれかにしよう。
1.長沼公園でのんびりくつろぐ
2.長沼駅から南大沢駅まで
3.橋本駅からバスで柚木街道のバス停(絹の道入口か多摩美大)~片倉駅
4.相原駅から七国峠往復
このエリアの特徴としては、駅や市街地に近いほど展望が良好で、店も多くて便利。
多摩ニュータウンは古いけど完成度が高いな。

●2022年12月17日(土)
長沼駅(10:30)→長沼公園(10:40~11:10)
→野猿峠(11:20)→柚木の尾根(11:30~11:55)
→富士見台公園(12:10~12:35)
→都立大学・松木日向緑地(12:35~13:15)
→柳沢の池公園(13:20)
→上柚木公園(13:30~14:00)
→絹の道資料館(14:20~14:35)
→道了堂跡(14:45)→御殿峠(15:15)→作ヶ畬(15:40)
→七国・相原特別緑地保全地区(15:45~)
→七国峠(16:15)→東京家政学院大学バス停(16:25)



2022年12月12日月曜日

房総ハイキング(三石山~元清澄山~妙見山~石尊山) 後半;清澄寺から七里川温泉

 房総半島南部の丘陵を歩くハイキングの後半、妙見山・清澄寺から麻綿原を経て石尊山(七里川温泉へ下山)までの記録です。

片倉ダム・三石山から清澄寺までの前半の記録はこちらです

清澄寺の見物を終えて正門(仁王門)に戻ってきました。
麻綿原への道は門の前の舗装道路を道なりに登って行きます。

門前集落の先で舗装が途切れた一杯水林道は、寺の敷地の北側を時計回りに巻いて行きますが、入口でいきなりゲートが閉まっていました。
土砂崩れにより危険なため通行止めとのことです。
車両のみの通行止めにしては両脇も固くガードされているため、歩行者も通れないのかと思いますが(全面通行止めなので、誰も通れないことは当たり前なのですが、「全面」が人もクルマも全てなのか、林道全面を車両が通れないことを意味するのか、自己都合の勝手な解釈で)ちょっといけるところまで行ってみることにします。

林道は時折右の海側の展望が開ける以外は、整備された普通の林道で、電柱が倒れているものの土砂崩れは見当たりません。

ところが、麻綿原が近づいてきて右下を神明川沿いの舗装道路が並走するころになると、突然一か所崩れていました。
土砂崩れの上には何者かの薄い踏み跡がついているものの、真ん中あたりの2~3歩がスリッピーで、足を滑らせると30mほど下の道まで止まらなそうです。
これは全面的に通行を止めなくてはアブナイ。

土砂崩れの場所は麻綿原側の林道入口のすぐそばで、こちら側のゲートも固く閉ざされていました。

ゲートの横をすり抜けて舗装道路を左へ登って行くと、10分ほどで麻綿原天拝園の入口となり、お寺とその向こうの丘にお堂の様な建物が見えてきます。

目的地の天拝園はどこなんだろうと思って道標を見ると、フェンスの向こう側でヤブの中を指しているので、仕方なく丘の上の六角堂(正式名称がわからないので仮称です)に登ってみると、好展望が広がっていました。

六角堂から舗装道路に下ってくると、対面に登って行く小径があるのに気付いたので登って行くと、神社があり、初日山・天拝園との表示がありました。

本物の天拝園からはさらに素晴らしい展望が開けます。
先ほど居た六角堂との位置関係はこんな感じです。

内浦山県民の森や養老川源流方面のジャングルも見渡せます。

神社の裏手に道標があったので、石尊山へと向けて入って行きます。

トレイルは一旦先ほどの舗装道路と並走して下り、道路と接するここから本格的に山の中へと入って行きます。
時刻は午後二時半近くで、冬至まで二週間ちょっととなった午後の日差しが傾きかけてきます。

さて、これから入って行く麻綿原高原から石尊山までの区間の麻綿原歩道は、標高300m前後のこれといった特徴のない鬱蒼とした丘が続く場所で、千葉の山林でも最も深い箇所の一つです。
なので、知名度は低く知る人は少ないと思うのですが、今から20年ほど前の確か2003年に、この山域で発生した30名ほどのシニア団体の遭難騒ぎが「麻綿原高原」の知名度を一気に上げ、当時山歩きなどしていなかった自分も、それがきっかけでここのことを知ることになりました。
遭難騒ぎ直後に道標が整備されたとのことですが、その後の年月の経過や2016年の台風被害の影響がどうなっているかなど、不確定要素を含めて、二の舞(日没時間切れ)にならないように祈りつつ、いざ突入。

というわけで、これといった特長がなく、ランドマークも乏しいここから先は、径の状況の記載が主となります。
ですが、なんせどこの景色も同じようなもので違いがあるのかないのかわからないので、最初にポイントとなる場所を地図でマーキングしておきます。
尚、地図に記載されているメモは通過した日の個人の感想ですので、その後の経時変化や人それぞれの着目点によって印象が大きく異なることがあります。
記載内容や現地での事故には責任を一切負いませんので、実際に行かれる場合は自己責任で状況を判断し、ご自身の能力で行動願います。

麻綿原歩道に入ると間もなく、真根沢支線歩道との分岐がでてきます。
石尊山への麻綿原歩道は右折して北へ下って行きます。

さらに左に真根坂歩道を別けると、その先の不動明王の石があるところで左(西)から広い道が合わさりますが、そちらはロープが張っており、石尊山は右側の小径です。

麻綿原歩道は三石山-元清澄山間と同様、鞍部は土橋のように整地され、石の尾根は切通しが入っていますが、何となく荒れた感じで、凸を巻いていく径もアバウト気味です。

356m標点の西側を通過して下って行くと、正面の径は植林の中を横瀬方面に下りて行きますが、石尊山へは植林手前の小さな道標に従って掘り込まれた径を左下へカーブしながら下って行きます。
荒れ気味の斜面を西に斜降すると稜線に戻るので、北へ行くとこのコース唯一の見どころ?となる巨木のゾーンとなります。

先ずは「もみ太郎」の名がついた巨木。

その先にヒメユズリハの保護樹。
楪としてはかなりの大木ですね。

しばらくいくとこれは「もみじ太郎」か?
麻綿原と石尊山のほぼ中間点となる282m標点の先にルート最大のトラップがありました。
(画像はありません)
登山道が北から西向きに曲がる290mの凸は、地形図では南西側に巻き径が描かれていますが、この径は一部消失しており、現地のピンクテープは290m凸に一旦登らせてから西へと降りるよう誘導していますが、凸からの下降方向が切り返しとなっているため、気づかずに尾根を直進して310m標点の方へ誘導されてしまいました。
310m手前で尾根が二手に分かれる(標点は北の左側)のと、マーキングが無くなっているのとでルート外れに気付き、慌てて引き返しましたが、切り返して下るところが意識してもわかりにくいと感じました。

それ以降は迷うところはないと思います。
白い壁の下を横切って小倉野の人家への分岐に近付くと、稜線の切り払いはぐっと広がり、人工物が増えて人里が近くなったことを実感します。

難所を越えてほっとする一方で、日没がどんどん近づいてきます。

たどり着いた石尊山直下は、麻綿原側から山頂に直登する径はなく、北東方向に山頂下をトラバース気味に迂回して、Uターン後にアンテナを2つ通り過ぎ、黄昏直前の山頂に到着です。

山頂すぐ西側の石祠群(大山阿夫利と大小天狗)からは、ヘッドライトを点灯して風化した石段を急降下し、湿っぽいトレンチ状の参道を駆け下りて七里川温泉に下山しました。
おつかれさまでした。
ちなみに、温泉から片倉ダムへは、デポしておいた自転車でクルマを回収しました。
いやー、これ、途中で中断する場合はどうやって家に帰るんだろう。

前半(片倉ダム、三石山、元清澄山から清澄寺の区間)はこちら。

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●本日の反省
計画も下調べも、とても雑だった。
というか、無計画に近い。
・片倉ダムの通過時間に制限があるとは知らずに出発時間ロス
・一杯水林道が通行止めとは知らなかった
・麻綿原林道は運よくほぼノートラブルで通過できたが、道に迷って一時間くらいロスして暗くなってたらどうなったんだ?
・一方で、清澄寺では貴重な日照時間を削ってのんびり寺見物。
 ただ、結果的にこのお寺見物が本日ほぼ唯一の意義のように感じられたのも事実だ。
 …だったらクルマで寺見物にだけ行こう。

元清澄山周辺と麻綿原歩道は、房総南部特有の森林が続く自然豊かなところで、じっくり味わうととても興味深いところだった。
ただ、どのような手段にせよ交通の便がとても悪く、前者は金山ダムか片倉ダムからのピストン、ないしは元清澄山直下で一瞬関東ふれあいの道と共用となる田代川林道の通行止め区間を通って「道の駅ふれあいパーク・きみつ」から周回。後者は麻綿原高原か七里川温泉からのピストンくらいしか考えられない。
公共交通機関(又は乗用車2台で回収)は、恐らく「道の駅ふれあいパークきみつ」と清澄寺しかなく、この区間をスルーハイクした場合は半分が林道歩きとなる。
(石尊山周辺に至っては公共交通が全くない)
それぞれ実行した場合をイメージしてみると、なんだか無謀な計画と大差ないようにも感じるが...

休日に28kmくらい・9時間以上歩いて、途中の寺院以外で人にあったのが5回(狩猟の軽トラ3台とハイカー2組3名)だけだったことを振り返ると、もしかしてハイキングする場所じゃなかったのかも?

●2022年12月10日(土)
片倉ダム(宮の下ピクニック園地;7:30)
→三石山展望台(8:10)→地蔵峠(9:15)
→清澄山分岐(9:55)→元清澄山(10:15)
→清澄山分岐(10:45)→元清澄入口(10:25)~郷台林道~
→清澄寺(12:40)→妙見山(13:15)~一杯水林道~
→麻綿原高原入口(14:00)→初日山・天拝園(14:15)
→麻綿原歩道入口(14:25)→もみ太郎(15:00)
→標高282標点(14:25)→小倉野分岐(16:10)
→石尊山(16:40)→七里川温泉(17:05)




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