2025年7月1日火曜日

帝釈山・田代山 (ハイキング)

 







福島県檜枝岐村の国道352号線を「燧の湯」入口で左折してそのまま道なりに、ほとんどダートの林道川俣桧枝岐線(舟俣林道)を約12km・40分間走行して到着する馬坂峠のトイレ右側にある登山口から、木の階段が良く整備された登山道を40分ほど登ると、突如視界が開けて帝釈山の山頂に到着します。

北西に広がる駒ヶ岳周辺の山々。

中央の一番高い奥白根山の右は尾瀬・奥利根。

その左は日光の山々。

南東には鬼怒川の支流、川俣湖へと流れる馬坂沢の谷が大きく広がり、その左遠方には高原山の峰々が望めます。

これから行く平たんな田代山の向こうは那須連山でしょうか。

こちらは南会津の地味な山々。

そのままお隣の田代山へと進むと、親切にアルミハシゴが設置された岩尾根を下り、やがて平坦な尾根上の樹林内を行きます。

樹林内はところどころにサラサドウダン、ゴゼンタチバナ、ミツバオウレンやハクサンシャクナゲが咲いています。




沢を渡った登山道が尾根の左(北)側をトラバース気味に進むようになると、間もなく上り坂となり、トイレが隣接する弘法大師堂(避難小屋)に到着しました。

避難小屋のすぐ先で田代山湿原にでました。

草原の中をよく見ると、いろいろな花が咲いています。

一番数が多くて目立つのは紫青のタテヤマリンドウ

これはチングルマではないか?

ツマトリソウとオノエラン?、コバイケイソウ

イワカガミとヒメシャクナゲが多いところには何故かモウセンゴケも見られました。

湿原の木道は二つに分岐しますが、反時計回りに通行せよとのことなので右へと進みます。

好天の下で咲き乱れるワタスゲを見ながらのんびりと行きます。

猿倉登山口方向に下り気味に進んでいくと、樹木が無くなり平坦な湿原が広がってきました。

分岐を猿倉登山口方向へと下って行く人たちを見送り、振り返ると、

巻雲がちょっと虹色に見えるのは、環水平アーク?ラテラルアーク??

周回するように弘法大師堂の方へ戻るところにあるのは弘法沼。

沼の畔には田代山の看板があり、近くで休憩できます。

沼を後にして...

一周してきました。

帝釈山・馬坂峠へと来た道を戻ります。

馬坂峠にはバスが待機していましたが、あの林道をはるばる通ってここまでやって来たのか?

●2025年6月28日(土)
馬坂峠(11:10)→帝釈山(11:50)
→弘法大師堂(12:50)~田代湿原周回
→田代山・弘法沼(木賊温泉分岐;13:20)
→弘法大師堂(13:40)
→帝釈山(14:35)→馬坂峠(15:00)


■オマケ

ワタスゲのシーズンはヒメサユリの開花期と概ねダブるので、南会津町の南郷に寄ってみました。

会津高原南郷スキー場のゲレンデに咲いているのは…ヒメサユリではありませんね。

こちらはスキー場の麓にある県指定重要文化財の旧山内家住宅。
葺き替えられたばかりの茅葺屋根の保存状態が良好です。

町指定文化財の旧斎藤家住宅は、ちょっと見た目が貧相です。
関東で江戸期以前に建てられた曲家(馬屋が突き出した家屋)は国指定文化財となるくらい貴重ですが、ここでは天明年間(1780年くらい)のものが県指定ですらありません。
お隣に建つシンプルなつくりの山内家住宅の方が文化財としては格上ですが、山内家は建物ばかりでなく、全国で7件ほどしか残っていない大規模な宗門改帳を伝承してきた家でもありるらしいです。

それでは、スキー場からクルマで10分ほどの高清水自然公園へ。
観光地化してがんばってますね。
入場料は¥500。

時期的には終了一週間前くらいの終盤戦で、遠くから見ると咲いているのがわからない??


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