2021年10月18日月曜日

むさし野ハイキング(府中本町~浅間山公園~野川公園~国立天文台)

 週間予報では晴れ、前日予報は曇りだった10月中旬の雨の日に、府中・三鷹・調布各市の公園を結んだハイキング(というよりはウォーキング。いや、散歩かな?)です。

小ぬか雨が降る昼下がりに、JR南武線/武蔵野線の府中本町駅をスタート。

駅から歩いてすぐのところに大國魂神社があります。
府中にはこれまで数十回(もしかすると百回超えか?)来たことがありますが、府中本町駅の競馬場直通改札か府中競馬正門前駅しか通過したことがなく、神社を含めて街中に来るのは初めてです。

想像していたよりもはるかに大きくて立派な神社なのと、雨なのに人がたくさん歩いているのにびっくりです。
とても広い境内は、その昔武蔵国府があった場所だそうです。

京王線の府中駅への路も賑わっていて、なんとなくオシャレです。

甲州街道を都内方面に500mほど進み、ドン・キホーテの近くで左折すると、「府中の森芸術劇場」があり、その裏が広い公園(府中の森公園)となっています。

まっすぐな公園のメインストリートを行くと、府中市美術館の先で公園を抜けるので、突き当たった「美術館通り」を右へ進み、平和の森公園と生涯学習センターの先を左折すると、木の茂った丘が見えてきます。

この丘が都立浅間山公園です。

この公園は、標高差20~30mの小さな3つの小山(西から前山、中山、堂山)で成り立っており、小山を繋ぐ尾根道の途中からは、晴れていれば富士山が見えるそうです。

それぞれの山頂は木が伐採された広場となっており、ベンチが置いてあります。
今日はあいにくですが、天気が良い日に来れば快適そうです。

最も東側にある「堂山」の上には、この公園と周辺の地名の由来となったであろう浅間神社が立っていました。

木々の間から望む周辺は住宅地に埋め尽くされています。

浅間神社の東側を下り、「キスゲ橋」で浅間山通りの上を渡ると、向こう側は多磨霊園です。

再来年に開園100周年を迎える広大な多磨霊園は、一つ一つの区画のほとんどが10畳以上の巨大さで、我が家の墓が30個ほど立ち並べるくらいの大きさです。
お札の肖像画になった方から夏目雅子さんまで、錚々たる方々が埋葬されているとのことで、立派な区画も納得ですが、草茫々の区画も結構あり、少々寂しい面も感じます。

広い園内は路線バスも通り抜けます。

運転免許試験場から霊園の北側に沿って走る東八道路を東京方面に行くと、すぐに霊園の反対側に武蔵野公園が広がってきます。

この公園、なんだか整然としているなと思ったら、街路樹などとして植える木を育てる苗圃だそうです。

公園の北側を流れる川(野川)の向こう側は「ハケ」と呼ばれる国分寺崖線が続いています。
橋を渡って、所々で水が湧く野川の反対側(左岸)を下って行きます。

川に沿って西武多摩川線の下をくぐると、公園は「野川公園」という名前に変わります。

野川公園は、とても広々とした公園で、元は国際基督教大学(ICU)のゴルフ場だったそうです。
ゴルフ場を持っている大学って、どんなだろ。
卒業生である眞子内親王と小室圭さんのことくらいしか思い浮かばないんですが...

自然観察センターの横から東八道路を越えて、園の南側に入ると、人の数がぐっと増えました。
雨も上がり、繰り出してきたのでしょうか。

公園の南端にあるサービスセンターを抜けて正門を出、人見街道を左(東)へと進みます。

野川を渡る御狩野橋あたりで”ハケ”は緩やかとなって行き、ハケの末端の湧水付近には古民家や横穴墓群の遺跡があります。

ハケの斜面を登り、住宅地と畑が入り混じる台地の上を、都道123号線(天文台通り)方面へと向かいます。

天文台通りを調布方面に数百メートル歩くと、その名の通り国立天文台があります。
野辺山の電波望遠鏡やすばる望遠鏡、アルマ望遠鏡を運用している、あの国立天文台の本部がこことのことで、緊急事態明けに伴い、10月からは屋内には入れないものの毎日見学(実質的には散策)が可能です。

敷地内には、赤道儀室、太陽塔望遠鏡、屈折望遠鏡などを収納するドームや、電波望遠鏡、子午線標などの、よく言えばレトロな昔の観測施設が点在しています。

年季の入った古い建築物の多くは国の有形文化財とのことで、このボロボロの建物の中には重要文化財に指定されている測定器もあるとのことです。
建物の中には入れませんが、スマホの音声ガイドで解説を聞くこともできます。
(別に現地に居なくとも、どこからでも聞けるんですが...)

さて、天文台から歩いて10分ほどのところに、神代植物公園と深大寺があります。

到着した夕暮れ迫る植物園の入口は、30分以上前に既に入場終了となっており、閉門を前にして退場してくる人々と共に、調布行きのバスに乗って帰ることにします。

●本日の反省
 今日も出発が遅かった。
 ほんとは植物園を見学してから、深大寺そばでも食べて帰ろうと思っていたのだが、そうするには三時間以上早く家を出なければ。。。
 それにしても今年の秋の週末は天気が良くないな。(気のせいか?)


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら


●2021年10月16日(土)
府中本町駅(12:30)→大國魂神社(12:45)
→府中の森公園(13:10~13:30)→浅間山公園(13:45~14:10)
→多磨霊園(14:10~14:30)→武蔵野公園(14:35~14:50)
→野川自然観察園・野川公園(14:50~15:25)
→国立天文台(16:00~16:20)→神代植物公園(16:30)



2021年10月8日金曜日

八重山・能岳 (ハイキング)

 各駅停車に乗って新宿から1時間、横浜から1時間半で行ける山梨県上野原市の市街地に立つ八重山と能岳は、地元のキャッチフレーズ「気軽に行ける、でも眺めは絶景」の通り、お手軽な絶景の山です。

登山口からの歩行時間2時間程度(展望台往復だけだと1時間未満、駅から往復すると+1時間ちょっと)で、首都圏から半日で行ってくることができ、高尾山に次ぐくらいのお手軽さです。

上野原中学校の門の上にある登山者用の駐車場からスタートです。

入口に表示がある坂道を登っると、中学生が清掃してくれているキレイなトイレが完備されている全面舗装の駐車場があります。


トイレの前には八重山へと虎丸山への2本の登山道の入口があり、能岳が目的地であればどちらからスタートしても同じようなものですが、右側の八重山に向かう径を行くことにします。
展望台までの登山道は「五感の森」という名前で半ば公園化され、整備が行き届いています。

五感の森の中の一部の登山道は、崩落により通行止めとなっていましたが、他の道を通って全く問題なく登山できます。

あっという間に稜線近くまで登り、尾根上を進むと間もなく、立派な展望台に到着します。

一気に展望が開け、尾根の上部以外の3方が見渡せます。

進行方向には藤野の町の先に丹沢山地が広がります。
写真中央から左側が、蛭が岳から焼山へ連なる丹沢主脈。
その右側が檜洞丸。さらに右側に一番高く見えるのは大室山でしょうか。

丹沢山地の高い順に3つの山々を見渡す反対側は、笹子峠へと続く中央線沿いの山々が並んでいます。
まさに絶景。
この展望台の往復だけでも十分な満足が得られます。

その中央にはコモア四方津、倉岳山、御正体山の奥に富士山の堂々とした姿が。

その右は、いわゆる北都留三山と呼ばれる山並みです。
こうやって全体を見渡すと、ここは郡内というよりは関東にとても近いことが実感でき、地元住民が上野原都民を自称するのも頷けますね。

絶景を満喫した後は、お隣の能岳へと向かうことにします。
下の写真の右側に写っているお隣の山は「八重山」で、能岳はその向こう側にあります。

これは展望台のすぐ上にある鐘です。

少し先には、この山と園地の由来が記載された八重山の歌碑なるものがあります。

八重山山頂までの細かいアップダウンの径には、五感の森と同様の各種説明/案内表示があります。
これはジンライムの香りがする松の仲間。

展望台からのんびり10分少々歩くと、四阿の立つ八重山頂上に到着します。
富士山が見えるところだけ、藪が払われています。

八重山からは展望の無い暗い森の中、細かいアップダウンを10分ほど進むと、ベンチが置かれた能岳に到着します。

富士山が見える方角だけ、木が伐採されています。

帰りは虎丸山を経由して、駐車場まで周回するような形で下山します。
一旦八重山方面に引き返すとすぐにでてくる虎丸山への径へと右折し、植林の中を下って行きます。

そのまま下っていくと山風呂へと下山しますので、途中の標識で左折して小尾根を登って行くと、虎丸神社の社がある468m標点の虎丸山に着きます。

その先にもいくつか分岐がありますが、上野原中学校の表示に従って進んでいきます。
微妙な凸凹が続く尾根には、石祠の小ピークやビールケースが置かれた広場などが意味ありげに登場します。

標高430mのビールケースの広場から一気に下ると、疫神様などを祀る社があり、その下が出発地の駐車場でした。

昼寝に興じる営業やメンテナンスの車を横目に帰路につきます。

●本日の反省
 展望台だけでよかったかもしれません。
 展望以外のランドマークはないので、休日に丸一日かけて行くのであれば、道中なにか他の観光と組み合わせるのがよいと思います。
 ただ、他に何か良いものがあるかと問われるとちょっと。。 なんせほとんど八王子か相模原みたいなものなので。

 夕食前の散歩や部活のランニングなどの日常でここを利用できる上野原市民がうらやましいですね。

●2021年10月6日(水)
上野原中学校前登山口(11:20)→展望台(11:45)
→八重山(12:05)→能岳(12:15~12:30)
→虎丸山(12:50)→上野原中学校登山口(13:15)

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