栃木県の宇都宮・鹿沼・日光の三市境に連なる古賀志山は、平野の中に立つ低山で、那須や日光、足尾などのいわゆる登山を対象とした山地に属さず、首都圏にも隣接していないため、神奈川県の住民としては気にはなるもののちょっと地味なイメージを感じていました。
個人的には、昭和の時代にこの山域の西端にある赤岩山にあるパラグライダーのテイクオフに、モノラックに乗って登ったことがあります。
その時の印象が岩と崖のワンダーランドといった感じで、その後も気になっていたので、30余年の年月を経た令和の時代に歩いて登ってみることにしました。
このサイトは宇都宮市の森林公園駐車場から中尾根経由で古賀志山までの記録です。
引き続き歩いた古賀志山から赤岩山の記録は後半に記載してあります。
ここは宇都宮市福岡町にある宇都宮市森林公園の駐車場です。
時刻はそろそろお昼となる頃なので、サクッと行ってきたいところですが、11月以降は駐車場が17:00でクローズされるため、念のため外の道路沿いの区画に駐車して、奥へと歩きだします。
もうちょっとロープを長くしてくれると掴みやすいのですが、恐らく掴める人にだけ登ってほしいのだと解釈して飛び付いて登り始めます。
最初のハングっぽい部分はロープに体重がかかりますが、大人の身長ほど登ると欲しいところにホールドとスタンスが出てきます。
その下にあるスタート地点の細野ダムの水たまりとの高度感はこんな感じです。
三番岩は急な箇所もありますが、岩が順層でスタンスが多く、ロープに頼るほどではありませんでした。
但し、中尾根全体で言えることですが、スリップして勢いがつくと止まらずにどこまで落ちるかわからない状況が続きますので、岩場の名前がついている/いないにかかわらず慎重に登ります。
標高500m弱の地点で岩場の尾根は一旦おしまいとなり植林の中へと入って行きます。
標高540mの凸で二枚岩への径を右(北)に分けると、北主稜線が近づいてきて主稜線と並走する径が交差するようになってきます。
斑根石山から主稜線を巻く径が交差する頃からは、北主稜線の方向からはおばさんハイカーの大きなおしゃべりの声が聞こえてきて、ロープの岩場を1か所登ると、標高約525mの中尾根最高点に到着しました。
ここからは傾斜もぐっと緩くなり往来の多い北主稜線を、古賀志山主稜線を時折見ながら、古賀志山へと向かいます。
0 件のコメント:
コメントを投稿