2024年4月10日水曜日

三岩岳(BCスキー)

 国道352号線を檜枝岐村へと向かうと、高畑スキー場の先で小豆温泉スノーシェッドの手前にふくしま国体の表示が立つ登山口があります。


三岩岳と窓明山を周回して巽沢山からここに戻ってくる登山道は、橋の手前の広くなった路肩か、2つ先のスノーシェッドの中にある分岐にある空地にクルマを停めて登って行きます。

ちょうど積雪期が終わる端境期の今は、多くの人はほんの一部だけが露出した木の階段に気付かず、隣の小さなルンゼを登って行きます。

が、春の強烈な日照で溶けていく雪は途中でたちまち失せてしまい、標高900m付近にある無線中継所まではブッシュ漕ぎとなりました。

中継所から先の細い尾根に露出した登山道を標高100m弱登ると、これまた中途半端に雪が残った急な傾斜が登場します。
本来であればこの斜面もスキーで滑走して戻ってきたいところですが、そのためには登山口に立つ標識の半分くらいの高さまで雪が残っていてほしいものです。

急斜面を標高100m少々登って斜度が緩くなったところで、初めて雪が途切れず続くようになったので、スキーを装着して登って行きます。

標高差150mほど登ると、1308m標点がある台地に乗るので、尾根上を進みます。

そして、1308m標点台地の先からはじまる尾根から上の標高差500mほどが、この山でスキーをする際の最も特徴的な場所となります。

振り返ると白く平らな1308m台地が横たわっています。
あそこは帰路に登り返しとなるため、右(標点の南側)を巻いて行くことになります。

コンスタントな傾斜を登って行くと、右の樹間から北隣の窓明山が見えてきました。

最初左に緩くカーブしながら登っていた尾根は、明瞭な凸形の1699m標点の手前で右にカーブしていきます。

疎林と適度な傾斜の雪面は1699m標点で終わり、そこから上は傾斜がぐっと緩くなり、針葉樹の疎林へと変わりました。

針葉樹の中を標高150mほど登った1845mに、屋根だけを出した避難小屋がありました。
夏ならば登山道が分岐するところです。

避難小屋からは、ますます傾斜が緩くなった疎林を登って行きます。

標高差200m、距離1kmほどのダラダラ登りですが、山頂が近づくと背後の景色が見渡せるようになってきました。

避難小屋の向こうの方向には真っ白な窓明山から右の家向山への斜面。
いつかはあそこも滑ってみたいところです。

窓明山の左奥は、坪入山、高幽山、梵天岳を経て丸山岳への稜線が続きます。
こちらもいつかは行ってみたいところですが、はたしてスキーがあった方が良いのか良くないのか。

その左奥は奥只見や田子倉湖方面の山々でしょうか。

山頂に向けて最後の斜面を登ると、反対側の景色がぱっと開けました。

山頂に到着。
三岩岳山頂稜線の向こうには、御神楽沢の源頭を取りまく大戸沢岳、会津駒ヶ岳、中門岳の山々が並びます。

大戸沢岳の東側の斜面もまた滑ってみたいですね。

伊南川の谷の方向には、山名の由来となった三ッ岩。

こっちは裏側の景色です。

登っているときは只見側は晴れていて強い日差しが照り付けていたものの、徐々に関東の前線の雲が帝釈山地を越えて迫ってきました。
雨が降り出す前に国道まで戻るべく、往路を滑ることにします。

避難小屋の方向に向けて、左下へと緩く下って行く尾根を滑って行きます。

亀裂が入る三岩岳東面を右に見ながら快調に滑って行きます。

平坦な台地状は右をトラバースして...

往路でスキーを装着した場所でシートラして下ります。

途中スマホを落として30分少々捜索。

無事回収して、無線中継所からは露出していた登山道を辿り、国道まで降りて来ました。
数日前に同じルートを下って来られた方の投稿では、登山道の最後はデブリで難儀したとのことでしたが、ほとんど溶けてしまっていました。

●2024年4月8日(月)
国体コース登山口(7:55)→家向山無線中継所(8:25)
→スキー装着(標高1100m;9:10~9:25)
→1308m標点(10:00)→1699m標点(11:15)
→三岩岳避難小屋(12:00)→三岩岳(13:00)
→標高1100m(13:50~14:20)→家向山無線中継所(14:45)
→国体コース登山口(15:00)



0 件のコメント:

コメントを投稿

New

三岩岳(BCスキー)

 国道352号線を檜枝岐村へと向かうと、高畑スキー場の先で小豆温泉スノーシェッドの手前にふくしま国体の表示が立つ登山口があります。 三岩岳と窓明山を周回して巽沢山からここに戻ってくる登山道は、橋の手前の広くなった路肩か、2つ先のスノーシェッドの中にある分岐にある空地にクルマを停め...

Tips