2016年8月14日日曜日

湯川 (安達太良山;沢登り)

お盆も間近に迫る8月11日。遠出をして東北地方の沢登りに出かけました。

東北自動車道、二本松I.C.から車で20分くらい山を登った二本松塩沢スキー場から、先ずは登山道を進みます。



登山道が並流する湯川を渡る丸太橋のところから、湯川に入渓します。
出発しようとしたら単独行の男性が到着し、同じルートを行くとのこと。
折り返し点の霧降の滝まで、前後しながら進むこととなりました。

出だしは小さな滝がいくつか現れますが、どれも簡単に水流中や脇の壁を越えて行けます。






一時間ほどで三階滝に到着です。

先ずは一番下の滝。
流れの左横を、比較的簡単に登れます。


続いては、さきほど少し奥の方に見えていた二段目(中段)の滝です。
こちらは一段目と違ってかなり手ごわそうです。


流れのすぐ右側が唯一取り付けそうなので近寄ると。。。

コンクリートスラブのような垂直の一枚岩を水が豪快に落下して、すごい迫力です。
垂壁の右にある大きな岩塊を乗り越えようとしますが、大きすぎるのと、体重が横に振られるのとで、うまく行きません。

残念ながら敗退です。


仕方がないので、後から来た先ほどのおじさんが登るのを見学します。
ちょうど今人が居るところから先が登れなかったのですが、両足をスメアリング気味にしたボルダームーブで難なく超えて行きました。


仕方がないので、右岸を巻きます。
滝のすぐ横に登山道のような整備された道があり、ピンク色の目印テープがところどころにぶら下がっています。

すぐ上が三段目(一番上)の滝になっています。
さきほどのおじさんがホールドの少ない難しいラインを攻めています。



今人が登っているラインの少し上の岩がごろごろしているあたりが簡単そうですが、下の滝で全然歯が立たなかったのと、すぐ脇を通る登山道を知ってしまったのとで、モチベーションが完全に消失してしまい、引き続き脇の道を登って落ち口に着きました。

落ち口でしばし歓談します。

単独行の男性は地元の方で、ここには良く来られるとのことでした。
この沢のことや近隣にある他の沢登りルートのことなどを色々教えていただきました。
ありがとうございました。

「いやー、滝を2つも巻いちゃったら、楽しさ半減じゃない。夏なんだから、もっと涼しく濡れて楽しまなきゃ」
うぅ~ん。確かにそうなのですが。力量が。。。

でも、安全な登山道?が並走しており、支点となる樹木もたくさんあるので、ちゃんとしたロープを持参していれば、トップロープでも十分に楽しめそうな環境です。
次回来るときは是非ロープとアッセンダー持参で来ようと思いますが、いかんせん、家からかなり遠いので、今度はいったい何時になることか。

仕方がないので、寂しく先に進むこととします。

すぐに川幅が狭くなり、水の中を涼しく登っていけるようになり、ところどころ滑床も現れます。





30分ちょっとで八幡滝が見えてきました。


ここは流れの右側を簡単に登れるうえ、右手の方に何故か鎖のようなものがついています。
その昔登山道だった頃の名残とのことです。


八幡滝の上は、しばらくの間、岩盤の上を水が流れる滑床となり、廊下を歩くように快適に登って行けます。


途中に黒い滝があり、その上もさらにウォータスライダー状の流れが続きます。



岩盤がなくなって少しすると、本日の折り返し点である霧降の滝が見えてきます。


滝の下はマイナスイオン全開の納涼スポットでした。
優美な光景を見ながら、しばし休憩です。


本日前後しながら一緒にやってきた男性はここからさらに古い登山道を辿って進むとのことで、ここでお別れし、私は来た道を引き返します。


さっそく先ほどのウォータースライダーが出現。
これをすべっていくと、早くて楽ちんだろうなあ。
でも、下にある黒い滝をジャンプ台のように飛び跳ねて、その後どうなるんだろうなあ。


我慢して地道に歩いて下ります。

続いては平板のスライダー。
ここも勢いつけるとスピードでそうだなあ。
でもこの下は確か八幡滝。


止まらなかったら、こんな感じで空中に飛び出すんだろうなあ。


ばかなことを考えてないで、どんどん下りましょう。

登ってくるときは水中を進んで取りついた滝は、下りになると全部飛び込み用のプールになっていました。




来るときには後ろ側で気付きませんでしたが、大きな柱状節理の壁もありました。


八幡滝から30分ほどで三階滝の上まで到着。

ピンクテープの目印をたどって登って行くと10分足らずで安達太良山登山道の「屏風岩」と書いてある場所の少し上にでました。

あとは登山道を辿って、出発点の塩沢スキー場に到着。


2016年8月11日
二本松塩沢スキー場(10:40)-(登山道)→馬返し(10:50:入渓)
→塩沢遡行→三階滝(12:00)→霧降の滝(13:10)→引き返し
→八幡滝(13:41)→三階滝(14:10)-(登山道)→二本松塩沢スキー場(15:10)


●本日の反省

1.「山の日」を甘くみていた

 今日は新たな祝日「山の日」で、今年から実質的にお盆休みの初日となり、各地の高速道路は大渋滞。
 東北自動車道も朝5時前から渋滞がはじまり、福島県内に入っても下り線は切れ間のない渋滞が続いた。
 仕方なく、一般道を地道に走って何とかたどり着くことができた(まったく、よくあきらめずにきたもんだ)が、出発がかなり遅れた上に、気力も消失しかかってからのスタートとなった。
 来年からこの日はおとなしくしていたほうが良い。

2.百名山ハントを逃した

 入山したときから安達太良山の登山道を使用することはわかっていたが、下り道で地図(「山と高原地図」のコピー)を見たら、何と安達太良山に「百名山」のマークがついているではないか!
 ああ、でも今更登る気はしないのよね。 せっかく苦労して福島まで来たんだけどね。
 ということで、さっさと帰宅してしまった。
 帰り道は全く渋滞していなかった。(対向車線は全く車が途切れなかったが。。)



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