2026年1月5日月曜日

大野山(ハイキング)+洒水の滝・河村城跡

 首都圏を対象としたハイキングの類の情報に必ず登場する山北町の大野山は、山頂周辺が牧場で邪魔な樹木が無いため、ほぼ360°の大展望が望める、晴れた日に登るべき山です。

山頂のすぐ下まで舗装道路が通じており広い駐車場も完備されているため、地元ではドライブの山との認識が定着しており、自分も歩いて登ったことがありませんでしたが、歩くといったいどうなっているのでしょうか。
大野山のみだとのんびり歩いても4時間足らずなので、帰りがけに寄り道した、近くにある洒水の滝と河村城跡の分も記載しました。

大野山
JR御殿場線の谷峨駅から、↓右上に見えるハゲ山目指してスタート。
御殿場線はJR東海なので、ICカードで東海道線からうっかりそのまま乗り継いでしまった人が改札の端末に拒否され、困って車掌さんに相談しいつも電車が遅れます。
乗換の国府津駅では、必ず清算しろとしつこいほどアナウンスされているのですが...

駅をでてすぐ右にある跨線橋を渡り、正面に見える歩行者用の吊橋(↓画像右の陰に僅かに写ってます)を渡って酒匂川の上流へと向かい、つぶらの公園の標識に従って舗装道路を登って行き、2つ目のヘアピンカーブの先の左側の標識から登山道に入ります。

登山道は一旦さきほどの舗装道路に合流し、すぐにログハウス風トイレの右側へと分岐して、まっすぐ登って行きます。

次に舗装道路を渡るところにあるカリンの無人販売所からは、樹林が伐採された萱の原をスイッチバックで急登していき、徐々に展望が広がってきます。

標高640m付近で傾斜が緩くなり、登山道がトラバース気味になると、左(西)側には遮るものが無い展望が広がりました。

南側は箱根・愛鷹山を背景に、足下に出発した谷峨駅を見下ろします。

歩いてきた人だけが味わえる風景を堪能しながらゆっくり登って行きます。
これは爽快。

またまた一旦舗装道路を歩いて、すぐに右の登山道の階段を登ると、反射板が見えてきて、平坦な山頂の一角に到着です。

行く手には屏風のように並ぶ丹沢山塊。

富士山の方に向かう尾根は、富士箱根トレイルの山だっけ?

広々とした山頂には、ドライブで来た人たちやハイカーが思い思いにくつろいでいました。
みんなが座ってみている方向は、今まで見えなかった丹沢湖の方ですね。

中央のダムの先の中川の谷の奥に大室山。右の檜洞丸と共に独立峰としては丹沢で2番目と3番に高い山です。

ダム湖畔の権現山はどこにでもある名前ですが、ここから見ると畦ヶ丸へと続く尾根も含めて意外と大きく感じます。


ポカポカの日差しの中、のんびり絶景を満喫したので、そろそろ帰ることにします。

山北方面へと下る道路の駐車場の上からは、足柄平野・相模湾・大島。

その右には大涌谷の噴煙も見えました。

草を食む牛の向こうには江ノ島も見えるではありませんか。
奥の三浦半島・房総半島もはっきり見えますね。

手前の檜岳山稜の右奥に大山がちょこっとだけ。

牧場のゲート前を右折して階段を下って行くと、30分少々で地蔵岩の舗装道路に降り立ちました。
ここからはずっと舗装された道路となります。

10分ほどで古宿集落にある共和小学校跡。
周辺は長閑な山上集落ですが、すぐに植林内の急降下となり、鍛冶屋敷集落の下で東名高速のガード下にある都夫良野入口バス停に下りてきました。

車道をひたすら歩くと国道246号線の安戸交差点が見えてきました。

大野山入口バス停から246と並走する安戸隧道の先を左折すると山北駅で、大野山のハイキングはこれで終了となります。


洒水の滝

さて、時刻はまだ13:30なので、ここからは滝見物するため、信号を右折して足柄橋を渡り、県道726号(矢倉沢山北)線を行きます。

県道を10分ほど歩くと、小さな橋の向こう側に洒水の滝への道路が分岐します。
ちなみに、この後で行く河村城跡は、橋の手前を左折せよとの標示があります。

滝へは川沿いに遊歩道が設置されていますが、対岸を並走する車道でも行くことができます。
途中にある駐車場からは沢の右岸の道路を登ります。

県道から600mほどで、長い階段の横を川沿いに直進すると大きな大きな滝が見えますが、この道は橋が落ちてしまったのでここで通行止め。

引き返して200段ちょっとの階段を登ります。

登り着いた展望スペースからは落差100m超の滝が一望できました。
これは壮観。
想像していたよりもずっと迫力がありました。
なんで今まで来たことが無かったのだろう。

河村城跡

最後は駅の裏山。河村城跡です。
河村城は関東地方特有の土で造成された戦国時代の城で、いわゆる城のイメージである石垣や天守閣といった見栄えがする遺構はなく、風光明媚な場所でもありません。
見た目以外に興味の無い方はここでおしまい。


洒水の滝入口から県道を横断して、滝沢川の水門の先の高瀬橋で酒匂川を渡り、川沿いの農村を歩いて行くと、城跡への標識がでてきました。

標識に従って舗装道路を登ったどん詰まりから右後ろの山道を登ると、すぐに城跡に到着します。

山北町のサイトから拝借した城跡のマップ画像を加工して参考までに掲載します。
絵の左下からやってきて、中央上部の駐車場マークへと抜けていく感じです。


城跡に入ると径が二手に分かれるので右上に行くと、馬出郭という平坦地の縁を通って、奥の一段高い本城郭にでます。
平地の奥にある神社の裏から下を見てみると、明らかに人為的に掘ったと思われる急斜面の向こう側に、図面では小郭に当たる小さな台地がありました。
これは思っていた以上の規模です。

掘削部の横に歩道がついているので、下って行ってみます。

小郭の先も堀で切られており、その先には茶臼郭という台地がありました。
二つの郭を区切る堀の底から見上げてみます。

茶臼郭の上に登れるようになっているので登ってみると...

一段上に小郭の断崖と、その奥に堀切を持った本城郭が見えました。
大きな犠牲を払って麓からここまで攻めてきた敵は、上の郭からいろいろなものが降ってくる中を、崖をあと二つクリアしなくてはいけません。

そして崖下の堀は、横に土塁状の壁で仕切られており、中を容易に動き回ることができず、狭い桝型の中で上からの妨害に耐えなくてはなりません。

ここまで来たついでに、小郭や本城郭の西側にある谷はどうなっているのか見てみることにします。
案内図で馬洗場や水郭と書かれているところは植林に覆われて、深い谷となって下って行っており、谷の対岸に本城郭と並行に尾根が続いています。

藪を登ってその尾根上に立つと、西郭の標柱とベンチがありました。

西郭を下って行くと尾根上の低地の先で登り返して北郭。
北郭の先には張出があるそうですが、ここで引き返して、西郭に登り返して通り抜けると、洒水の滝方面から最初に入ってきた馬出郭下の分岐に到着したので、もう一度本城郭へ。

今度は右側の橋の先へと行ってみます。

かつては堀切であったであろう谷に架かる橋を渡ると蔵郭という平坦地となっており、その先には日差しに照らされた広い空地が見えましたが、そこまでの間には谷が割り込んでいます。

遊歩道で谷底に降りると、先ほどの本城郭と小郭にあったのと同様に中が細い土塁で区切られた堀切(畝堀)となっていました。
堀を渡るダムの様な橋の壁に描かれた茶碗の絵は何だろう?

堀切の反対側は近藤郭という名前が付いた平地となっています。
近藤郭から振り返った蔵郭は、崖のような堀の上にあり、難攻不落の様相でした。

近藤郭の奥にある大庭郭の展望櫓に登って近藤郭を振り返ります。
今は平坦地続きとなっている二つの郭ですが、江戸期の宝永山(富士山)の火山灰に埋まってしまったためで、戦国時代に堀があった場所を縁石で示していました。
往時は入り組んだ要塞地形だったことが想像できます。

大庭郭と2mほどの段差で隣接する多地屋敷の平地の先には、酒匂川・御殿場線の谷と高松山が望めます。

そして、櫓の立つ大庭郭の向こうには足柄平野が一望できます。
郭の東端の一段低くなったところにあるベンチまで行ってみます。

振り返ると、降りてきた大野山が一望できました。

本城郭から下った駐車スペースから山北駅までは10分ほどでした。


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●本日の反省…最後の城跡はマニアックすぎた。。
 自分で読み直しても今一つ画像と文章が噛み合いません。
 そして、中世の歴史は知っていてたとしても城郭に興味がない人にとっては何のことやら...
 まあ、城跡とはそういう場所ですが。

 行く前はどれも小粒だと思って、そんなに期待していなかった山北町ですが、なかなか良いところではありませんか。

●2026年1月3日(土)
谷峨駅(9:53)→吊橋(10:05)
→都夫良野の頼朝桜(10:35)
→かりん無人販売所(10:50)
→大野山(11:30~12:00)
→イヌクビリ(12:15)→地蔵岩コース
→地蔵岩(12:50)→旧共和小学校(13:00)
→都夫良野入口バス停(13:20)
→大野山入口バス停(13:30)
→洒水の滝(13:55~14:15)
→河村城跡(14:40~15:40)
→山北駅(15:45)

GPXファイルのダウンロードはこちら。


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