2024年6月11日火曜日

多摩丘陵ハイキング(八王子郵便局~武蔵五日市駅) 後半:秋川丘陵~小峰公園

梅雨入り直前に秋川沿いの丘陵を歩いた記録です。

八王子から加住丘陵・滝山丘陵を歩いた前半に引き続き、東秋川橋付近の高月城跡から五日市を目指します。
大岳山を正面に見ながら秋川沿いの農地を上流方向へと歩いていると、野球練習で賑わう あきる野市雨間グランド・第3水辺公園に出ました。

用水沿いの蛍の郷の看板を曲がり、平野姓の家が立ち並ぶ雨間集落の中を歩いて行きます。

南雨間バス停付近で東秋留橋から来る都道176号線を左クランク状に横切ると、1.5kmほどで圏央道と並走する都道169号線・滝山街道の秋留橋に到着します。

橋の南側の信号は東京サマーランド前という名前で、圏央道側はサマーランドの敷地です。
戸吹トンネルの上が秋川丘陵です。

さて、交差点と圏央道との間に丘へと登る径があるはずなのですが...

サマーランドの標識から入る従業員用駐車場を徘徊すると、奥の方に朽ちた標識があり、消失しそうな径が奥へと続いているので登って行きます。

すぐに径は崩落しており、迂回して(左右どちらからもできます)尾根の上に出ると、何と今通ってきた径は通行できないとの表示がありました。
廃道を通ってきてしまったみたいです。
まあ通れただけでも良しといったところですか。

網代弁天山への方向にはか細い径が続いて行きます。
山林も手入れされているのかされていないのか。
トレイル周辺は鬱蒼としている一方で、すぐ左(南)下の樹間からは戸吹集落の人家が指呼の間に見下ろせます。

錯覚なのでしょうか、切岸のような城跡地形も登場してきます。

細かいアップダウンの尾根を1km弱歩くと、中が良く見えない社の様なものが立つ切り開きが登場しました。
ベンチも並んでおり、上戸吹バス停からの径が合流してきます。

ここからトレイルはぐっと整備されてきて、上戸吹バス停からのもう一つの径を合わせると、オフロードバイクが通れるような感じになってきます。

というか、左下の一段低い場所は車両が通った跡のようなものが続いて行きます。

そして、トレイルが左カーブして南へと方向を変えるあたりからは車道になりました。
ふと道標を見ると、先ほど通過してきた方向に「二城城址」なる記載があります。
二条城ではないのか?(あきる野にそんなのあるわけないか...)
距離的にはちょうどベンチと社があったくらいの位置ですが、全く思い当たりません。

30年ほど前にあきる野市に統合された秋川市の廃看板が放置された道は、やがてGMG八王子ゴルフ場の境界沿いに進んでいきます。

路傍の私有地の看板をみていて、ふと後ろから呼ばれたように感じて振り返ります。

後方にあるゴルフ場との境界のこの小さな突起が地形図上の264m標点、雹留山でした。
山名表示はありません。

が、100mほど歩くと、左手に「雹止山」の表示があり、登るとそこは私設の「雹留山」でした。
標高は264mもありません。
ただ、この雹留山付近には立派な神社があります。

車道は左手に上川霊園を見送り、上川集落からの都道61号線を合わせると舗装道路となって排水処理場のフェンス沿いに続きます。

フェンスのそばに「重忠の駒つなぎ石」なる表示がありましたが、どの石のことでしょうか?

こっちか?

東京五日市CCの間を抜けて網代トンネル北の交差点に降りて来ました。
いつの間にか標識ごと消滅した「網代弁天山」へは、ここから一旦里歩きとなります。
トンネル北の信号から下って網代集落の中を通って行くのが定番と思われますが、ショートカットしたさに五日市トンネル方向に向かうことにします。

地理院地図や古いガイドにはこの突き当り(左が五日市トンネル)から弁天山へと直登する登山道が記載されているのですが、消滅してしまったみたいです。

なので右折して網代の家並みへと一旦下り、ここから公民館と鳥居の横を通って弁天山へ。

さっそく径が分かれます。
「洞窟」にちょっと興味があったので、直登ではなくて一旦左へトラバースします。

貴志嶋神社のすぐ横にあるこれは...洞窟ではありませんね。

洞窟は少し先にありました。
「奥の院」の石板があるこれですね。

貴志嶋神社・洞窟から5分も登れば網代弁天山の山頂です。
見渡せる景色はこれだけ。

山頂直下の151-320標識をスイッチバックして城山へ。

木の階段の急登を3回に分けて登る(というか曲輪跡を3つ通過する)と、好展望の城山山頂330mに到着です。

反対側を急下降していくと、10分ほどで農地があらわれ、五日市トンネル反対側出口付近のあきる野市高尾に降り立ちます。
新旧2本が並走する天王橋を渡り、新61号線のトンネル上を通過する前山(小峰台)公園を通り抜けると、都道32号線沿いにある小峰ビジターセンターに到着です。
滝山から何回も逸れたり乗ったりしながら歩いてきた「かたらいの路」は、都立小峰公園の園内最高地点を通って戸倉の沢戸橋まで続いて行きますが、日没も迫ってきたので今日はこのくらいにしておきたいと思います。

1時間に1本のバスの時刻まで少々余裕があるので、園内の展望広場に寄って行きたいと思います。

ビジターセンター脇の八坂神社の階段を登り、桜尾根と名前が付いた遊歩道を登ります。

馬が歩行できるくらい緩やかな桜尾根は、八王子往還だったとのことで、庚申塚などの往時を思わせる遺構が点在していました。

公園最高点に近い標高となるくらい、だいぶ登ったところにある馬頭観音の塔で展望広場への径が分かれます。

すぐ先の展望広場からの展望?は、ごらんの通りです。
市街地の規模に比べて立派な駅が目立ちます。

思いのほか展望広場が遠かった。
下りてきたらバスが行ってしまっていたので、駅まで歩くことにします。
緩い下り坂を20分ほどで武蔵五日市駅に到着。
お疲れさまでした。

八王子から高月城跡までの前半はこちら。

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2024年6月9日(日)
八王子郵便局(10:50)→小宮公園(11:00~11:30)
→左入橋(11:45)→かたらいの路入口(12:00)
→滝山城址(12:30~13:00)→高月城跡(13:40~13:50)
→南雨間(東秋留橋;14:15)→秋留橋(14:35)
→二城跡(上戸吹バス停分岐;15:00)→雹留山(15:30)
→網代トンネル北(16:00)→網代自治会館(16:15)
→貴志嶋神社(16:30)→弁天山(16:35)
→網代城山(16:45)→天王橋(17:00)
→小峰ビジターセンター(17:10)
→小峰公園馬頭観世音碑(17:30)→八坂神社(17:50)
→武蔵五日市駅(18:15)


●滝山三城とは?
道中に通過した滝山城と高月城について、家に帰ってきてから調べてみたところ、「滝山城築城500年」サイトの中に、「滝山三城」なるものを発見した。
滝山城と高月城、根小屋城の3つの城跡を総称して滝山三城としており、それぞれの位置が地域のみどころと共に記載された加住地域広域マップ縄張り図がそれぞれダウンロードできる。
3つのうち今回行かなかった根小屋城がどこにあるかと見てみると、上戸吹バス停から20分以上歩いて行く丘陵の稜線とのことで、別のサイトによると「戸吹城」や「二城」とも呼ばれているとのことである。
サマーランドの裏山を歩いているときに戸吹バス停からの径が合わさったところにあった(現地では二城と標記していた)社とベンチの平地がそこに当たる。
何と、「滝山三城」全てに意図せずに行ってきたことになる。

パンフレットが作られ、八王子観光協会のサイトにも載っている「三城」に何で今まで気付かなかったのかなとも思うが、滝山城と比較して残る2つの城跡がとてもマイナーなことに起因するというのが行ってみた実感だ。
周囲には駐車する場所などなく、私有地立入禁止の標識が乱立していったいどこを歩くとダメなのかがわからず城見学どころではない高月城に加えて、根小屋城は恐らく北側の大半が自然災害によると思われる崩落で跡形もなく消失していたように感じ、詳しく見ることが危険ですらあるように感じた。

実は制覇(そこに行くこと)自体が困難でレアな三城巡りだったのかも…

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