2022年2月24日木曜日

鎌倉ハイキング(朝夷奈切通~番場ヶ谷~天園~散在ガ池森林公園)

2019年の秋から長らく通行止めとなっていた、いわゆる「鎌倉七口」の一つ「朝夷奈切通」が、2021年末から通行可能となったので、少し間が開いてしまいましたが、行ってみることにしました。

ついでに、これまで行ったことがない(切通の出口付近にある)鎌倉の秘境「番場ヶ谷」にも寄ってみて、それだけではちょっと短いようにも感じるので、さらに街の外周を回り込む形で、反対側にある「大仏切通」にも行ってみたいと思います。

この記録は、上記外周ルートの前半となる朝夷奈切通から番場ヶ谷を経て、天園ハイキングコースを越え、散在ガ池までの区間を記載します。

後半の散在ガ池から荒井沢市民の森、大峯を経て、大仏までの記録はこちらです。

京急線金沢八景駅から鎌倉(又は大船か上郷ネオポリス)行きの路線バスに乗り、「朝比奈」バス停で下車すると、目の前に切通への案内版があります。

表示に従い、横浜横須賀道路の下をくぐると、さっそく切れ落ちた崖(切通)の中へと入って行きます。

最初の切通からしばらくの間は、植林の中の径を行きますが、熊野神社の表示の先でもう一度切通となります。
近代になってからイタズラで彫られた仏像の壁で切通は終了し、径は鎌倉市街に向けて緩い下りとなっていきます。

切通周辺から湧いてきた水でびちゃびちゃする径を下って行きます。

びちゃびちゃする中を下っていくと、小さな滝のようなところで観光ツアーの様な団体さんが集まっていました。
ここが鎌倉側の切通入口に相当する様で、滝から鎌倉側は普通の林道状の道路となり、団体さんはびちゃびちゃの径までは入らずに果樹園方面へと早々に引き上げていきました。

道路を下っていくと、左手の崖上から金沢街道(県道204号線)が下ってきて、すぐに県道の十二所神社バス停の信号に出ます。

さて、次の目的地である番場ヶ谷は、十二所神社バス停の信号を渡ったところにあるお蕎麦屋さん前を50mほど鎌倉側に行った県道の橋の手前の道路が入口となります。

谷間の舗装道路を道なりに進み、最奥の行き止まりの川のフェンス沿いの踏み跡に入ります。

踏み跡はスズタケや雑草の中を小さな流れに沿って奥へと続いていきます。
ぬかるんだところには板や石が置いてあり、ある程度の往来が感じられる踏み跡を行くと、マーキングテープに導かれる形で沢床に降りることになります。

沢の中の岩盤や脇の踏み跡を選びながら行くと、すぐに標高40mほどにある二俣で踏み跡は左俣へと続いていくので、腐ったトラロープがついているナメの小滝を登って本流の右俣へと入ります。

ただ、本流は恐らく2019年の台風の影響と思われる倒木が散乱していたり、流れをせき止めていたりしており、かなり荒れています。

なので、両岸を注意深く見ながら、沢を歩きにくくなったら踏み跡に乗るようにして進んでいきます。

おや? こんなものもありますね。

岩盤があった沢床もやがて土砂に埋もれたぬかるみとなってきたので、谷底を進むことに見切りをつけて、標高60mの二俣の先にある右岸の尾根の踏み跡でハイキングコースへと脱出することにします。

丸太橋の残骸と思われる先に支尾根へと登って行く踏み跡は、地理院地形図で実線で記載されている場所を通り、尾根の南側をトラバース気味に辿りながら、天台山の数百メートル天園側のハイキングコースに合流します。

天園側から見るとハイキングコースがバイパス状に一旦分かれる左側の薄い径の途中にひょっこり出てきました。

ハイキングコースを10分少々歩くと、天園手前の茶屋に到着です。

大平山の広場で少し一服しながらウエアの泥を払います。

次なる目的地の散在ガ池へは、引き続き天園のハイキングコースを建長寺方面に1.5kmほど歩いたハイキングコースの十字路(覚園寺と今泉台を結ぶ径の交点)から、すぐ下にある住宅地の広場に降ります。

住宅街にある標識に従い高圧線の真下を歩いて行くと、散在ガ池森林公園の南口に到着するので、公園に入って鉄塔の下から歩いてきた方角を振り返ってみます。

天園ハイキングコースは鎌倉アルプスの別名があるそうですが、ここから見ると宅地の中にある藪のように見えなくもありません。

ただその後、古いながらもよく整備された園内を進んでいくと、鎌倉アルプスが低いのではなく、今泉台の宅地がとても高い場所にあることが実感できるようになります。

園内は起伏に富んでおり、池に行こうとすると急坂をどんどん下っていくことになります。

階段を転げ落ちるようにして、池の堰堤に到着です。

この後は、一旦横浜市境をさまよいながら鎌倉大仏を目指して歩きます。

続きの後半はこちら

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2022年2月23日(祝)
朝比奈バス停(10:35)→十二所神社前バス停(11:10)→番場ヶ谷(11:15~11:50)
→天園→大平山(12:20)→今泉6丁目(12:40)→散在ガ池森林公園(12:50~13:15)
→今泉不動→荒井沢市民の森(13:40~14:00)→今泉小学校入口(14:30)
→高野台バス停(14:40)→高野の切通し(14:45)→山崎・台峯緑地(15:10~15:25)
→葛原岡神社(15:40)→タチンダイ(16:10)→大仏切通(16:20~16:30)
→高徳院(16:40)→長谷駅(16:55)








2022年2月14日月曜日

池ノ平・湯ノ丸山(BCスキー)

 年が明けてから早いものであっという間に一か月が過ぎ去り、建国記念日の3連休となりました。

連休初日前夜と最終日は関東でも雪の可能性があるとのことなので、真ん中の2月12日、土曜日にスキーに出かけることにします。

ゲレンデスキーも含めて、何とスキーは今シーズン初めてなので、ほぼゲレンデでの練習を目的に、ついでにスキー場トップからサクッと行ける場所で先ずは小手調べ?のつもりで出かけたのですが...


ここは群馬県嬬恋村に接する長野県東御市にある湯ノ丸スキー場です。
地蔵峠を走る県道94号線を挟んで両側にゲレンデがあり、西側は湯ノ丸山、東側は篭ノ登山や池の平への登り口となっています。
先ずは東側の大きい方のゲレンデで一番長いカプセルリフトに乗り、トップからスタートします。

スキー場上部を高峰へと走る湯ノ丸高峰林道は、無雪期には一般車が通行できますが、冬期間はスキー場内も含めて雪に埋もれています。
ただ、この日はキャンプ場がある池の平の駐車場まで、クロカンスキーの練習用にピステン(圧雪車)が入っており、普通に歩いて通行することができました。

左手に東西篭ノ登山を見ながら、スニーカーでも歩けそうな雪面をシール歩行で進みます。

キャンプ場の数百メートル手前で、電線が道路の右側に渡る(少し先に黄色いカーブ標識が見えます)ところで、右側の斜面へと登って行くトレースを辿ります。

先行者のトレースは、ラッセルするとかなりしんどそうな密藪の中を、雷ノ丘あたりへと登って行きます。
本当にありがたいことです。

林道を離れること10数分で、小さな稜線の上に出ると、佐久平方面の視界が一気に広がります。

稜線上の歩きやすいところを南へと行くと、徐々に視界が開けてきて、雲上の丘に到着しました。

雲上の丘は、少しブッシュっぽい南側以外は好展望が広がります。
空には雲がかかっていますが、視界は遠くまで効いています。

時計回りに
東西篭ノ登山→水ノ塔山→黒斑山の上からちょこんと浅間山

池ノ平→西上州の山々→遠くに富士山→佐久平→八ヶ岳

中央アルプス→北アルプス

拡大すると後立山連峰かな?

妙高→根子岳・四阿山

それでは、眼下の平原に向けて滑走開始です。

少々表面が固くなった中を、既存の数本のシュプールに混じって瞬間で滑走します。

本当にあっという間でした。
高度差にして80メートル前後ですので、スキー場のリフトで登った高度の半分にも満たないですね。
実は、この一本に備えて、スキー場を3回くらい滑ってからやって来たのですが、その成果があるのかないのかの評価もできないくらい一瞬のできごとでした。

というわけで、スキー場へと引き返すべくハイカーのトレースを辿って湿原の縁を歩き、この看板のところからキャンプ場(駐車場・ピステンの終点)まで緩く登って行きます。

駐車場からは期待通り、圧雪された林道を滑走します。
ノンストップで平均時速約40㎞。5分足らずでゲレンデに戻ります。

次はゲレンデの正面に見えるあの上部が白い山へと向かいます。

ゲレンデを滑り降り、県道を渡った先のゲレンデのリフトは1本だけで、登ったところにある湯の丸高原の看板の右を直進した先に湯ノ丸山があります。

右側にレンゲツツジ群落の広い平原が広がるあたりから、緩やかな上りが始まるので、シールを装着して登って行きます。

しかしながら多くのハイカーが通行するため、固く締まったトレースが一直線に登って行っており、ツボ足の方が楽そうですね。

振り返って池ノ平方面がよく見えるこの辺りからは、シールが直登トレースの斜度についていけなくなったので、思い切ってシートラし、ツボ足で登るとあっという間に湯ノ丸山の山頂に到着です。

こんな時間にのこのこ登ってくる人は居らず、絶景を独り占めにします。
先ほど行った雲上の丘よりも周囲に高い山が少なく、展望が素晴らしいです。

嬬恋・浅間山の方向を見ると、いかにもかつて火山だったという形の山々がポコポコ連なっています。

また時計回りで、八ヶ岳からお隣の烏帽子岳です。

烏帽子の稜線の向こうに見えるのは南アルプスかしら?

あの遠くは中央アルプス?

こっちは北アルプスですよね。

四阿山の方に見えるお隣の北側凸の斜面は広くてスキーに適していそうです。
ただ、既に滑りつくされてずたずたなのと、行くまでの間に高さをロスしてしまうこと、それに下手に滑ると帰るのに猛ブッシュの登り返し(ないしは県道登り)がありそうなので、面倒くさそうです。

なので、山頂から直接東側に一気に滑ることにしたのですが...

お。意外と藪がないぞ。

あれ?
ここは急すぎて雪があまり積もっていない(積もれば積もったで雪崩れる)ぞ。
藪の少ない斜面は本当にあっという間でした。
池ノ平よりは少し長かったけど...

藪の間を強引に突っ切って登路に合流し、ツツジ平横の登りをスキーを担いで歩き、ゲレンデを一気に滑ってリフト乗り場に戻ります。
残りのリフト券でスキー練習して帰りました。

●2021年2月12日(日)
湯ノ丸スキー場・高速リフト終点 (10:30)→雲上ノ丘(11:30)
→滑走(池ノ平; 11:50~12:10)→林道→湯ノ丸スキー場(12:40) 
→湯ノ丸スキー場・第一ロマンスリフトトップ (13:15)
→湯ノ丸山(14:30)→滑走→湯ノ丸スキー場(地蔵峠;15:20) 






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