2024年4月9日火曜日

港北ニュータウン さくらウォーク

 横浜市(港北区ではなく)都筑区にある港北ニュータウンは、計画段階からグリーンマトリックスという緑道と民有地の樹林などを連結させた90haのオープンスペースが設定されており、そのところどころに桜が植栽されています。

サクラが見頃となった週末に、緑道に沿ってオープンスペースを歩いてみましょう。

ここは市営地下鉄ブルーラインの中川駅の近くにある烏山公園です。
桜はほとんど植えられていません。
近所のシニアボランティアの人たちが整備と称して園内の竹林からタケノコを掘り出して持ち帰ります。

牛久保中川線の道路を渡った中川駅の先から緑道(遊歩道)「くさぶえのみち」がはじまります。

起点で道路をくぐったすぐ右手にある山崎公園に入ると、おじさんたちがヘラブナを釣っている池の向こうに階段があり、

その階段を登ると円形の広場の周囲に桜の木が植えられています。

緑道に戻って下って行くと、四季舞橋という車道の橋をくぐったすぐ左にも、牛久保公園という桜が円栽された広場を持つ公園がありました。

「くさぶえのみち」は団地の中の一段低い部分に続いて行き、池がある徳生公園でおしまいとなります。
この公園は「ふじやとのみち」という別の緑道の通過点でもあるので、(すぐに行き止まりとなる)直進ではなく左折して坂を登って行きます。

坂を登り切ったところは神無公園という少年野球のグラウンドで、ここも桜の名所です。

神無公園の先で緑道は分岐しますが、「ふじやとのみち」は左手に下って行きます。

下りきって県道102号(日吉元石川)線の下を潜ると、地下鉄グリーンラインの北山田駅に隣接する山田富士公園に出ます。

名前の通り富士山があります。
江戸時代の富士山信仰によるものだそうで、裾野?は花見客でにぎわっていました。

ここから「ふじやとのみち」は県道に沿って続いた後に県道を渡り、どこへともなく消えていきます。

県道を渡って直進する先でも、宅地の中の遊歩道沿いには所々に桜が植えられています。

Uターンする形で滝ヶ谷公園に行ってみます。

途中の道は満開でしたが、滝ヶ谷公園そのものにはあまり桜は植えられていませんでした。

一旦引き返して、丘の上の電波塔近くにある山田神社に行ってみます。
社殿横には前身の妙見社時代からの鐘楼が立ち、神仏習合の気配が残ります。

最寄りの緑道「せきれいのみち」までの区間は緑地が途切れるので、東山田駅の近くを横目に普通の宅地の中を行きます。

南東へと進んで突き当たる早渕川の対岸に、「せきれいのみち」の起点となる早渕かなりあ公園があります。
かなりあ公園の上から、山田神社の丘がある川の向こうを振り返ります。

緑道は団地の中を登って行き、早渕公園のグランドに沿って続いて行きます。

この辺りの遊歩道は、ニュータウン整備の初期に仲町台駅からの通勤・通学を想定して設計された立派な物件で、駅の商店街に隣接するせせらぎ公園へと続いて行きます。

せせらぎ公園の大きな池の畔には移築された古民家もあります。

駅周辺からやってくる人々で大賑わいの公園を通り抜けて数百メートル行くと、茅ヶ崎公園に到着します。

地下鉄の駅2つとアクセスする大きな茅ヶ崎公園は、自然生態園なるものや屋外プールなどがあり、近隣では河津桜が咲く公園として知られていますが、ソメイヨシノはあまり植えられていません。
「せきれいのみち」はこの公園で終わりとなります。

地下鉄の高架を潜って歴博通りを渡ると、「ささぶねのみち」起点となる大原みねみち公園です。

細長い池に沿って続く自然度豊かな公園ですが、サクラは多くありません。

途中からちょっと道を逸れて、茅ケ崎台小学校の脇を通り、東方公園に寄り道します。

グランドと、隣接する斜面の園地に広がる桜の規模は、今日一番です。

「ささぶねのみち」に戻り、葛が谷公園を過ぎて坂道を下って行くと、こどもログハウス「かもいけランド」がある鴨池公園となり、ここで「ゆうばえのみち」が分岐します。

幹線道路 新横浜元石川線の両側に広がる公園の広場を過ぎて道路を渡ると、桜が咲く鴨池があります。

「ゆうばえのみち」は、いくつかの団地の中を通り抜け、池辺市ヶ尾線を渡って宅地内を進んで川和富士公園へと向かいます。
ここもさきほどの山田富士同様、江戸時代の信仰の場所だそうです。

鉄塔の向こうに富士山が見えるのですが、今日は雲が懸かっています。

「ゆうばえのみち」はその先も続き、月出松公園で行き止まりのおしまいとなります。

この先は緑道も公園もなくなり、宅地内の急坂を一気に下ると緑区の鶴見川沿い、ららぽーと横浜・鴨居駅となります。

鴨池公園で「ゆうばえのみち」に入らず、「ささぶねのみち」をそのまま行くと、都筑中央公園の西側外周に沿って進んだあと徐々にフェードアウトして、緑道とも空地ともつかなくなった状態で早渕川に突き当たりました。
最後は川向こうの正面に見える丘に登ってみましょう。

橋を渡って近づいて行くと、丘の上が何やら騒がしいですね。

中川八幡山公園の桜は、本数は多くないものの頂部にある7本は10メートルを超える巨木で、大輪の花を咲かせます。

グーグルマップには公園と表記されていないこの丘の東側からは、ニュータウンの中心部が一望できます。
団地の上にちょこっと頭だけ出している観覧車が、センター北駅前のビルです。

最後に早渕川に沿って地下鉄の駅の方へと歩いて行きます。
センター南北駅のちょうど中間にある川沿いの公園は、令和になってから整備されたところで、最も身近な花見スポットとして定着してきました。


歩いた日;2024年4月7日(日)

ニュータウンの緑道を上記の要領で歩くと、だいたい20kmほどの距離となります。
お花見スポットは各所に分散していますので、ショッピングなど別の都合と組み合わせて選択するのが良いと思います。

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら



2024年4月6日土曜日

中津又岳(BCスキー)

 魚沼、三条、長岡の3市にまたがる日本二百名の守門岳は、西から連なる大岳、青雲岳、袴岳の総称と言われているそうですが、大岳の北隣にある中津又岳はその中に入るのか/大岳と実質一体なのかについて考える人は居ないと思います。

というか、そもそも名前や存在を知らない人の方が圧倒的に多い?

積雪期に実質的な守門岳登山口となる長岡市二分の除雪終了点は、少雪の年だからなのか、平日のためなのか、路駐は数台のみで終了点の路肩に駐車できました。

大岳への積雪期の登路は、農道から尾根へと取り付く箇所の雪が消えており、トータル10mほどのヤブを漕いで尾根上に出た以外は、通常通り進むことができました。

長峰を過ぎて尾根上の林道にでると、大岳(右)と中津又岳がぐっと近くに見えるようになりました。
林道脇には新しい建物が立っています。
…ここって、積雪期にしか来たことないんだけど、夏はクルマで来れるんだよね??

新しい建物からほんの少し下って保久礼避難小屋に下りてきましたが、小屋の横を流れる母川は上下見渡す限りスノーブリッジが懸かっているところがありませんでした。
あわよくば帰りはここまで母川の谷を滑って帰ってきたいと思っていたのですが、ここでこんなに雪が少ないと滑ってたどり着けるかが不安になり、大岳へと登る通行人をつかまえて質問してみます。

結果、地元の方は当然ながら母川を滑る考えは毛頭なく、右(南)の大岳か左(北)の中津又岳の尾根を滑ってここまで戻ってくるとのことで、滑りやすい(滑走が快適な)のは中津又岳の方だとのことでした。

ならば、中津又岳の尾根を滑ることにして、川の対岸の尾根を登ることにします。
一旦大岳に登ってから中津又岳へと移動して滑ってくる方も多いそうですが、尾根の末端に雪が途切れている場所が散見されるため、安全を見て滑走する尾根をピストンすることにします。
登路も、傾斜が緩くなるまで母川の右岸を進んでから登ることが多いそうですが、あっという間に川が露出して右岸沿いにすすめるところがなくなり、急な尾根に取り付きます。

傾斜が急なものの、スキーを担ぐほどではない斜面を標高差100m少々登ると、尾根の傾斜はぐっと緩くなり、疎林も斜度も適度なスロープが続いて行きます。

標高1000mを越えたあたりから、振り返ると景色が広がるようになってきました。
中央の白い平原の左下がスタートしたところです。


樹木が無くなって最後の登りとなると、右に純白の大岳が巨大化してきます。

反対側(左)の遠くには下田・川内の地味な山々。

左後方の大きな平野はどこなんだろう。 長岡~見附のあたりかしら?

出発から4時間以上かかって山頂に到着。
これまで見えなかった稜線の向こう側の景色が飛び込んできました。

指呼の間にあるお隣の大岳

雪庇が美しい守門の山々

守門川の谷の向こうは只見方面。

そのさらに左は下田・川内。遥か遠方は飯豊か雲か?

まだお昼になったばかりなので、ちょっと急な斜面を一本滑ってみることにします。

登って来た尾根を左側に見て谷へとちょっと一滑り...
快適なザラメで、どこまでも滑って行ける気になったのですが、帰ってこれなくなるのと、登って来た尾根からの雪庇が所々で崩れているのとで、標高差100mちょっと滑ったところで終了し、山頂に登り返しました。

引き返して山頂で一服して帰路へと着きます。

大岳の尾根の先にあるぽっかり白い平地に向かって滑走開始。

さっき滑ったのはどこかな~?

???

白くて緩い尾根が左へとこれまた緩い弓なりに下っていきます。

樹林に突入しても適度に疎らで滑りやすいです。


最後の急斜面を下って保久礼避難小屋前に帰着。

一旦尾根を少々登り返します。
左の黒い饅頭型を滑ってきました。

長峰からは往路の沢の左岸を斜滑降。

用水路暗渠との交点から右岸に移ると、大平の農地まで雪がつながっていました。

除雪されていない舗装農道を滑って帰りますが、標高が低くなったためか雪が腐っていて全然滑りません。

このくらいの傾斜なら何もしなくとも前に進みそうなのですが汗だくです。
もうちょっと雪が多ければ右側にショートカットするんでしょうが、それも不可。
ちなみに正面の左斜上する尾根がブッシュ漕ぎで取り付いた往路の尾根。

ふぅ。お疲れ様でした。

●2024年4月5日(金)
二分除雪終了点(7:50)→長峰(9:30)
→保久礼避難小屋(9:45~10:05)
→中津又岳西尾根→中津又岳(12:10)
→北西面滑走→中津又岳(13:15)
→西尾根滑走→保久礼避難小屋(13:40)
→大平農地(14:15)→二分除雪終了点(14:40)



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