2023年9月5日火曜日

三頭山 (檜原都民の森;ハイキング)

 2023年の首都圏の夏は、9月に入ってからも猛暑日が続きますが、平野ではない場所では秋の気配が感じられるかも。

東京都檜原村にある三頭山(標高1531m)は、山腹に広がる檜原都民の森入口の駐車場が既に標高1000mで、関東平野よりも6℃以上気温が低いはずです。

というわけで、お昼ご飯を食べたお昼過ぎに、檜原都民の森にやってきました。
駐車場にある茶屋の奥。軽トラが止まっている少し先あたりが標高1000mなはずです。

臙脂色の道路を直進していくとたちまち上り坂となり、都の施設「森林館」の下をトンネルで抜けます。

トンネルを抜けたところにある木材工芸センターの分岐を左へと登り、先ずは鞘口峠を目指します。
都民の森と言えば、三頭大滝への整備された遊歩道からスタートする時計回りで紹介するガイドが多いように感じますが、本日は逆回転で進むことにします。

工芸センターの裏手を左へと登って行くと、急坂を直進する舗装された歩道の先でスイッチバックの園路となり、鞘口峠に到着します。
駐車場との標高差142m。30分弱ですね。

鞘口峠から径は各方面に分かれますが、三頭山へと尾根を直登していく登山道を選択しました。
ただ、都民の森としてはあまり直登する登山道を登ってもらいたくない様で、傾斜の緩い左手の園路を推奨する表示がたびたび登場してきます。
登り方が違っても登る高さは変わらないはずなので、下りが出てくるリスクがある園路へと誘導する矢印には目もくれずに登って行きます。

が、この日は南西風だったので登山道が稜線の風下となる北側に逸れていくこの分岐からは都民の森の矢印に従って稜線の左(南)側の園路へと入ることにします。
この辺りで標高は1300mを越え、森を吹き抜ける風が、(秋風とまでは言いませんが)ぐっと涼しく感じられるようになってきました。

すぐに別の園路と合流する径を登って行くと、腐って立入禁止となった見晴し小屋に到着しました。

見晴し小屋からは登山道の傾斜がぐっと緩くなり、20分ほどで東峰への分岐が出てきたので、ちょっと右へと逸れて寄ってみました。
三角点のある東峰は最高点よりも3m少々低い1327.6mで、木製の展望台があり、木々の隙間から大岳山と御前山が望めました。

分岐へと戻ったすぐ先で木段を登ると、標識とベンチがある山頂に到着です。
体感としては、先ほどまで居た東峰よりもぐっと低いところにあるように感じます。
この山の最高点ってどこなのだろう?

晴れていれば富士山が見えるはずですが、残念ながら雲の中(おそらくこっち方面なはず?)でした。

山頂からは三頭大滝へと向けて下ります。
瑞々しい自然林を15分ほど下ると、ムシカリ峠というところで、大滝へは左折という表示が出てきます。

大滝へと下る径は、伏流する沢沿いを緩やかに下って行く快適なトレイルで、徐々に水量が増えていく沢の流れを渡りながら、40分ほどで森林館と標高が同じくらいの大滝横にある休憩小屋の広場に到着します。
森林館から山頂までと同じ標高差を下って来たとは思えないほど快適な径でした。
ヒザが悪いお年寄りとしては、下りの傾斜が緩い今回の反時計回り方向の方がカラダに優しいように感じました。

専用の立派な吊橋の上から滝見物。

帰路はウッドチップが敷かれた快適な森林セラピーロードを森林館へとトラバースしていきます。

森林館から駐車場へと下るにつれて、何故か暑さが増したように感じました。
何か精神的なバイアスでもあったのでしょうか。


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2023年9月2日(土)
檜原都民の森駐車場(12:35)→森林館(12:45)
→鞘口峠(13:00)→見晴し小屋跡(13:25)
→三頭山東峰(13:50)→三頭山山頂(14:00)
→ムシカリ峠(14:15)→三頭大滝(14:55)
→森林館(15:05)→檜原都民の森駐車場(15:10)

●首都圏は軒並み35℃を超える気温だったそうですが、標高1000mを超える森の空気はひんやり冷たくて爽快。特に標高1200m辺りから上は、理屈と計算では考えられない涼しさでした。
 クルマを降りてから3時間未満のハイキングでこの体感はすごいかも。


2023年9月4日月曜日

南秋川 矢沢本流 (沢登り)

9月に入っても首都圏の猛暑日が続く2023年の夏。

もう一度くらいどこかに泳ぎに行こうかと思っていた矢先、木曜の朝に目が覚めたら腰痛になっていました。

たまには短距離で高低差のない場所へ、のんびり釣りにでも行くことにします。

セブンイレブンあきる野戸倉店で日釣り券を購入。
東京は高いな...

都道33号線(檜原街道)を数馬方面へとひた走り、南郷バス停の集落裏で秋川(南秋川)を渡って矢沢林道を少し走ったところにあるゲート前の路肩に駐車してスタートです。

林道沿いに流れる矢沢は、その支流である熊倉沢や軍刀利沢が沢登りでよく登られていますが、本流はいったいどうなっているのでしょうか。

すぐに熊倉沢との出合に架かる落合橋に到着するので、左俣の矢沢本流を遡行していきます。

矢沢は終始一貫して林道の真横を流れます。

途中、上の写真とは別のなかなか越えられない1.5m高さの堰堤を越えたあたりから少し渓流っぽい風情となりますが、それもつかの間。

新しい巨大法面の先にある5mの堰堤が越えられないので、引き返して林道を歩きます。

堰堤先の下りられそうなところからもう一度沢に戻りますが、小滝が1つあるだけで瀬もあまりないまま、山の神橋となります。

少し上流にまた堰堤があるので、橋の脇で祠のある林道に一旦上がり、20m隣にある矢九郎橋の上流にある作業場跡の平地の先にある堰堤を越えたところからまた沢に下ります。

矢九郎橋の少し上流くらいから、ようやく渓流らしい流れとなってきました。
釜の脇を通過できるところと泳がないと通過できないところがありますが、どちらもお構いなしに日照りの林道で火照ったカラダを冷やしていきます。

いい感じの渓流となってきたところで、赤テープがついた軍刀利沢との出合となります。
渓相が良くなった一方で、木の枝が沢の上部に被るようになり、3.6mの竿を振り回すにはかなり窮屈となりました。

出合を左の本流へと入ると水量は半減し、こっちの方が支流ではないかと感じるくらいのしょぼい流れとなりました。

ただ、ナメと小さなプールが連続してそれなりの景観が続きます。

小振りであるもののちょっとしたナメが続くのは良いのですが、強い獣臭が周囲に立ち込めてきます。

左岸側全体が皆伐されており、作業用の足場だったと思われる丸太が放置されています。
立ちこめる悪臭は獣のものではなく、植林用の肥料の臭いかもしれません。

水量も少なくなり、その後の劇的な変化も期待できないように感じられたので、林道終点までの予定を短縮して、この辺の適当なところで遡行を終了し、脇の林道に上がることにしました。
林道から上流を見ると、まだ少々滝のようなものが見えるようにも感じられますが、あまり気分が乗らないので、林道を引き返すことにします。

矢沢林道を通るのは、この10年で3回目となりますが、常にどこかが伐採されており、その後すぐに植林された森がどんどん成長していきます。
樹木の入れ替えと共に、林道そのものも新しく補修されているような気がするのは、今までは林道上を通っていたので目にしなかった法面を下から見上げていたからなのでしょうか。

3分の1の時間で戻りました。

●2023年9月2日(土)
矢沢林道ゲート(8:10)→落合橋
→矢沢遡行→1.5m堰堤(9:05)
→5m堰堤(9:50)→山ノ神橋(10:35)
→軍刀利沢出合(10:55)
→標高520m伐採地(脱渓;11:15)
→矢沢林道ゲート(11:55)

●本日の反省
 んぅ~ん。収穫がほとんどありませんでした。
 大きな魚体は気配ないですね。来るなら春の方がよいと思います。

 今まで林道で通り過ぎていた沢を遡行してみて、それなりの良さが感じられた部分はありましたが、林業の影響を大きく受けていることも感じました。
 特に山の神橋から下流は、林道造成工事による土砂の影響が感じられる部分が多く、渓流の風情が続くのは矢九郎橋の少し上流から軍刀利沢出合までの短い区間で、そこから上流はちょっと周囲の環境が回復してからの方がよいかもしれません。
 それだったら(目的から釣りを除いてしまって)最初から軍刀利沢を遡行してしまった方が遥かに充実していると思いますし、実際に入渓者の数も圧倒的に異なるのではないでしょうか。




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