2022年11月4日金曜日

倉見川 高場沢 (沢登り)

秋も深まり関東周辺の低山が紅葉のピークとなる、文化の日の飛び石連休がやってきました。

初日の木曜日に、根利にある倉見川支流の初心者向け沢登りへとお出かけしました。

ここは群馬県旧利根町だった沼田市の根利から北へと向かう栗原川林道(穴倉林道)を2kmほど進んだ標高950mくらいのところです。
根利から2つほど警告の看板がありましたが、本当に「全面通行止」のゲートが閉まっていました。
ただ、ゲートは施錠されておらず、手で開けて車両も出入りすることができます。
通行止違反を自ら公開することを憚り、お利口に往復4km少々、1時間の林道をここから歩いてスタートすることにします。
よくよく読むと歩行も禁止なるようなことが書いていそうですが、よく読まなかったのでわかりませんでした。

ゲートから歩くこと30分で、目的の高場沢に架かる「しゃくなげ橋」に到着します。

橋のすぐ上流は砂防堰堤で水が溜まっているため、少し上流から入渓すべく、何も考えずに見た目の感覚だけで、橋を渡った先の広場から斜面を登って行く踏み跡を辿ります。

ただ、この左岸側の丘は、沢沿いが切り立っているため、すぐに沢に下りられるところがなく、ぐるっと回って小尾根状の斜面を下ったここで沢支度をして出発です。
帰り道で見直してみたら、右岸側にも踏み跡がついていたので、そちらが正解なのかもしれません。

出だしの高場沢は、基本こじんまりとした川原の沢ですが、ところどころでナメと釜が登場しておおむね飽きることなく歩いて行けます。

入渓してから小一時間くらい歩いたところで、右岸が岩壁となった対岸の川原にオイル缶やポリタンクが散乱する作業所跡のようなところが登場し、その先に小滝が架かっています。
そしてここから、この沢の核心部が始まります。

最初の小滝は左岸すぐ脇の踏み跡で通過します。

小滝の先では巨岩が沢を塞いでいるので、岩の左端の流れ沿いを突っ張りで通過すると、さらに奥にも巨岩が通せんぼしているので、左岸から巻きます。
どうやらこの巨岩帯は左岸の踏み跡で全部巻いて行けるみたいですね。

少し進むと大きなプールにナメが流れ込んでいます。

この釜とナメは、鹿の骨が転がる右岸側の踏み跡を歩いて行きます。

ナメの奥にある小滝の上で沢は右にUターンします。

Uターンしたところに、この沢で最も美しいとされる二段の滑滝が懸かっていました。

流れの脇まで落ち葉が敷き詰まり、レッドカーペットの中を流れるようです。
流れの左側の複数個所を簡単に登ることができます。

滝のすぐ上はナメが続きます。

そのすぐ先の人工物があるところを左曲した先に、また滑滝が見えてきました。

この滝はステップ豊富な釜の右側をヘツって越えることができますが、右壁に開いている穴から何か飛び出してきそうなのと、ヘツりでスリップすると恐らく全身が水没するであろう恐怖で左岸から巻きました。巻きは簡単です。

滑滝の上は広い河原にナメが続き、正面の岩壁で右へとUターンします。

Uターンしたところからは、この沢で最も平滑なナメが始まります。




振り子のようにナメが終わると、左岸の上部に林道が見えるようになり、間もなく1176m標点付近で林道下を流れてくる左岸枝沢が合わさります。

枝沢の先のナメの右カーブを曲がった先で、おサルの群れと遭遇しました。(逃げて行ってくれました)

さて、左岸枝沢出合から先もナメが少々登場しますが、その比率は低くなっていきます。(おおよそ八割以上が普通の川原となります。)

左岸に並走する林道は、時折沢に接近してきて、すぐに上がれそうになります。
そうなってきたら沢沿いはますます荒れてくるので、遡行にこだわらなければおサルの群れの川原からその先1200m右岸枝沢出合までのどこかで早めに脱渓して、林道を引き返すのが良いと感じました。

ちなみにその後、沢はガレ沢となり、車道跡や放置配管の先で倒木に埋まって、林道の橋をくぐります。
今回はこの橋で遡行を終了して林道を歩いて引き返しました。

1176m標点付近の林道からは、午後の日差しに光るナメ床が見下ろせました。

林道沿いは期待通り、というよりも期待を超える見事な紅葉が続いていました。

久しぶりに見た燃えるような黄葉と、時折見下ろせる倉見川の清流を見ながら、二時間の林道歩きがあっという間に感じられました。

2022年秋の栗原川林道の表示です。自己責任でお願いします。
反対側の追貝方面も含めて、もう復旧する予定はないのかもしれませんね。

●2022年11月3日(祝)
栗原川林道ゲート(9:35)-栗原川林道・穴倉林道
→しゃくなげ橋(10:00)→遡行開始(10:20)
→飯場跡(11:05)→1190m二段滑滝(11:30)
→1176m標点左岸枝沢出合(12:10)→たかば橋(12:40)
→林道→しゃくなげ橋(14:00)→林道ゲート(14:30)


2022年11月1日火曜日

緑と道の美術展 in 黒川 2022

  11月1日より川崎市麻生区で開催されている、黒川里山アートプロジェクト「緑と道の美術展」in 黒川 2022 =Open Air Art Exhibition in Kurokawa 2022= に行ってきました。


川崎市の最西端に位置する黒川地区で、地元の緑地管理協議会と、アーティストで構成される実行委員会によって2016年から開催されている屋外美術展で、今年も11月1日~30日の期間に開催されています。

はるひ野の街周辺を取り囲む緑地内を中心に、ゆっくり歩いて2時間程度で回れる範囲に23の作品が展示されているとのことです。




小田急多摩線の”はるひ野”駅がスタートです。
小田急線を新百合ヶ丘で乗り換えて4駅目の南側(唐木田行きを降りたホーム)の改札を出ると、駅前ロータリーのガードレールに案内の冊子が入っているケースが取り付けられていたので、一冊いただいてさっそく歩き始めます。
最初の作品は駅前ロータリーの中にあります。植木の中にぽつぽつ見える花の様なものが作品とのことです。

宅地の中を「黒川よこみね緑地」に向かいます。
案内がとても充実しており、迷うことはありません。

緑地への階段を登ると、2作目以降の作品が順路に沿って展示されています。

それではここからは、素人の余計な作品解説は割愛して、作品の番号のみを記載していきます。
また、作品そのものよりも、展示されている周辺の環境を中心に掲載しますので、作品実物は、是非現地に行って間近で見てご自身で確かめてくださいね。

No.2 ???

No.3



No.4

No.5

No.6

No.7



No.8

No.9

No.10

No.11

No.12



No.13

No.14の作品からNo.21までの作品は、黒川海道特別緑地保全地区の森林の中に展示されています。

No.14



No.15

No.16



No.17



No.18



No.19



No.20



No.21


緑地を抜けて黒川駅への田園風景の中を歩きます。

No.22

No.23


コロナもようやく終息に向かいつつあり、3年ぶりの行動制限がない秋となりました。
昨年よりも作品数が増えて、大きめのものもありました。



出発したはるひ野の一つ東京寄りの黒川駅から帰路につきました。


一昨年(2020年)の同じイベントの模様はこちら。
去年(2021年)はこちら

●2022年11月1日(火)

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