2021年2月8日月曜日

鎌倉ハイキング(逗子~名越切通~衣張山~勝上嶽~大仏ハイキングコース)

 毎年寒い時期恒例の神奈川県南部のハイキングです。

今回は京浜急行逗子線の終点、逗子・葉山駅から、鎌倉市街地の外周を回るルートを歩きます。


京急逗子・葉山駅の横浜側の改札をでて地上に降りたところからスタート。


階段を下りて右折したすぐ先にある踏切の通りを左に数分間歩くと、JR逗子駅があります。

最初に目指す名越切通へは、駅に向かって左側の交番の脇の道をひたすらまっすぐ進みます。
この道、地図では「なぎさ通り」なる名前がついているとのことです。

オーケー逗子店の前にある池田通りの信号を渡り、さらに直進し続けます。
信号から先は県道311号線(鎌倉葉山線)となりますが、オーケー前から5~600mほど行ったセブンイレブンの先にLPGのスタンドがあるので、手前を左折します。

ここですね。県道から枝道に入ります。

道は住宅地の中を蛇行しながら急上昇していき、やがて亀ヶ岡の住宅地に入ります。

名越切通入口のここまでは、住宅地を歩くことになりますが、すんなり到着するキーワードは、迷ったら右へ、上へです。

住宅地から出ると、すぐに切通が始まり、崖の間の径を登っていきます。

ただ、鎌倉外周の他の切通と比較して距離が短めで、すぐに通り抜けてしまいます。
そのまま直進していくと長勝寺や鎌倉駅の方へ下っていくので、今回は斎場の上を通り過ぎた先で右折し、浄明寺緑地方面へと右折します。(右折場所には立派な標識が立っています)

右折してから坂を少し登ると、右手のフェンスの向こう側に、なにやら穴のようなものが見えます。

その少し先を左上すると、石柱なる碑が立っており、見晴らしがあまりよくない広場に出ました。

広場にはお猿畠の案内板があり、そこから先は開けていて100mほど切岸が続いています。
ハイキングコースはこの崖の上を通っていますが、崖下を進んでもハイキングコースに合流することができます。

おいおい、悪戯して穴を開けたのは誰だ?

切岸の少し先で浄明寺公園の南端となり、左手に「パノラマ台」の表示が出てきましたので、ちょっと行ってみましょう。

トレイルを数十メートル登った先は、鎌倉の街が見下ろせる展望スペースとなっていました。駅から小一時間歩いたここで最初の休憩。
稲村ヶ崎の向こう側に江の島が頭を出しています。

さて、先へとすすみましょう。
パノラマ台を下ってすぐに左折し、公園へ入っていきます。

ハイランドの住宅地に隣接した公園は、最近は桜の木がだいぶ成長してきたものの、遠く海を臨め、春には満開の花を見下ろせるところです。

今は花が咲いていない桜の木を横目に、先に見える次なる目的地、衣張山へと向かいます。

公園の反対側から登山道を10分ほど登ると、衣張山の山頂に到着です。
展望は2か所にあり、最初は三角点付近。ここは2番目の展望ポイントです。
ここでお昼ご飯にしますが、上空で鳶が見張っており、落ち着いて本格的に食べるのは憚られます。
1回目の休憩からインターバルが3分の1になりました。

衣張山からの下りは、突如湿っぽくなった植林の径で、浄明寺の宅地に降り立ちます。
この林は2019年夏の台風で被害に遭った模様で、随所にその名残が見られました。

町に降りたら、杉本寺の前を通り県道204号線を一旦鎌倉方面へ向かいます。

鎌倉女子大の先で右折して住宅地の中を通り、鎌倉宮に到着です。
ここから次なる目的地の天園ハイキングコースへと登っていきます。

鎌倉宮から天園ハイキングコースへは、先ず覚園寺へと向かい、寺手前の標識を右に登っていきます。
人家の入口のような小径を登っていくと、すぐにシングルトレイルとなり、宅地の合間の藪を通っていきます。

登山道を15分ほど登ると出てくるこの穴のすぐ上に天園と建長寺を結ぶハイキングコースが通っています。

今回はここで左折して建長寺方面へと向かいます。
帰ってからわかったのですが、右折方向の先にある天園と瑞泉寺の間は、2021年2月現在でも、2019年夏の台風の影響がまだ残っており、通行止めが続いているとのことです。

建長寺へは、鎌倉市街側の鬱蒼とした森と、時折公園で遊ぶ子供の声が聞こえてくる今泉の住宅地の間にある尾根を進みます。

この道標が出てくると、建長寺の上にある半僧坊のそのまた上の展望ポイント「勝上嶽(けん)」は目と鼻の先です。

本日3度目にして最後の展望は、由比ヶ浜を正面とし、眼下に建長寺の大伽藍を見下ろす絶景でした。
さて、ここから建長寺の境内に下ると、すぐ下にある半僧坊で拝観料を徴収されますので、反対側の今泉方面へと下ることにします。

勝上嶽の裏側(標識に「無料」と落書きされている、海とは反対側)を5分ほど下ると、今泉二丁目の住宅地の外れに降りることができますが、今回はちょっと気になることがあったので、宅地には降りずにトレイルを直進して、登り返していくことにします。
天園ハイキングコースの建長寺側起点と明月院との間にある山は、地図上は空白ですが、登っていく階段があります。

そして、登りついた丘から藪の中の径を下っていくと、保存用地の標識がひっそりと建っています。
実はこの周辺のハイキングコースは、2年前の台風で最大級の被害を受けたところで、径は跡形もなく破壊され、この看板も散乱する倒木の中に、長い間ひっそりと閉ざされていました。
今回一年ぶりに再訪してみると、随所に台風の傷跡は残されているものの、周辺の山林や竹林は見事に片づけられ、きれいに手入れされていました。
復旧に尽力された方々のご苦労がしのばれます。

昔通りに歩けることを感謝しつつ、立派なトレイルを下って山ノ内の住宅地に下りてきました。

舗装された坂道を明月院通りまで下ったところで、お待ちかねの休憩タイム。
非常事態下でもちゃんと営業されていました。3組まで・一時間以内の入店制限はありましたが、運よく待ち時間なしで入れていただくことができました。
ごちそうさまでした。
さて、ここから北鎌倉の駅は割と近いのですが、世の中には十分な休憩で復活し俄然張り切るタイプと、そのまま終わってしまう2つのタイプがあり、自分は後者なのですが、本日同行した連れはたまたま前者だったようで、張り切って大仏を目指すと言い出します。

仕方がないので、線路わきを右折して駅へ向かいたい気持ちを抑え、先ずは源氏山を目指して踏切を渡り、浄智寺境内を右に見ながら山を登っていきます。

浄智寺から源氏山までは6~700mほどの道程ですが、意外と山深く、数年前に通ったことがあるはずなのに全く別の場所みたいです。
休憩でモチベーションが地に落ちたことによる効果なのでしょうか。

アップダウンも結構あるぞ....

とはいえ、15分も歩けば源氏山公園の北端にある葛原岡八幡宮に到着です。
神社前には昔と変わらぬ「こもれび広場」なる休憩広場もあります。

少し先へ進んで化粧坂切通の出口近くにある頼朝像。
この公園は昔のままでした。

源氏山公園から大仏までのハイキングコースは、市街地の西側を遮る丘の上を行きます。
基本的に両側が切り立って落ちている尾根の上に続くシングルトレイルを行きます。
この径も台風19号により大きな被害を受けて長らく通行止めが続いていましたが、障害物や危険な樹木は撤去され、とてもよく整備されています。
ところどころに修復時に使用したと思われるマーキングが大量に残っており、開通にあたっては相当精力的な作業が行われたことを思わせます。

路面が岩盤となり急な階段がでてくると、市街地を囲む長い道の終わりが近づきます。

大仏切通がすぐそばにあるけど。まっすぐ極楽寺まで行く径もあるけど。
そろそろやめにしましょう。

かつては首都西側の要害となり、14世紀に新田義貞を困らせた大仏切通は、藤沢へ向かう幹線道路が貫通しています。

大仏(高徳院)は拝観していたものの、閑散として寂しそうでした。
そのまま長谷駅へと向かいます。

おつかれさまでした。


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら


●2021年2月7日(日)

逗子葉山駅(10:55)→JR逗子駅(11:00)

→名越切通(11:30)→お猿畠の大切岸(11:40)

→パノラマ台(11:50)→衣張山(12:10)→鎌倉宮(12:50)

→天園ハイキングコース覚園寺分岐(13:15)

→勝上嶽(13:30)→いしかわコーヒー(13:50~14:20)

→源氏山公園(14:45~15:00)→高徳院(15:40)

→長谷駅(15:50)




2021年2月1日月曜日

自家用車で登る百名山 ~その29~ 蓼科山(積雪期ハイキング)

 2021年1月最終日の日曜日に、1日だけの晴れ間をついてハイキングに出かけました。

行き先は八ヶ岳連峰の北に接する蓼科山です。

天気予報は自分なりに確認したつもりだったのですが、結果論ではありますが、実は、前日土曜日の方が好天だったみたいです。


とはいえ、時間を選べばこの時期としては大変恵まれた天候となりました。


中央道の諏訪南I.C.を降りてから、昭和の時代に繁栄した蓼科の別荘地を抜け、ビーナスラインをピラタス蓼科スノーリゾートへの分岐を通り過ぎて3kmほど登っていくと、登山口となる女乃神茶屋のそばにクルマを停めることとなりますが、この日は登山口も、その1kmほど別荘地側にある路肩の女の神展望台も一杯で、あふれたクルマが路肩にまで列をなして停まっていました。

仕方がないので、展望台よりも2つカーブを下った(中央道側から見ると戻った)路肩の除雪スペースに駐車し、10分少々歩いてから入山することにします。

というわけで、ここからビーナスラインを歩き始めます。


天候は予想に反してなんか今一つですが、これから晴れてくることを期待しましょう。

車道を10分歩くと女乃神茶屋が見えてきました。
標高は1720mくらいでしょうか。道路の右側(茶屋の対面)からはじまる、大勢の人たちが押し固めてくれた立派なトレースを使って入山です。

登山口から山頂までの標高差は800mですが、前半の半分は風景も路面も全国標準仕様のザ・登山道といった森の中を進んでいきます。

標高2200m付近で、登山道が急傾斜かつ同勾配で一気に直登しだすころから、木々の枝や葉に霧氷が付着しだすようになります。

そして、凍り付いた木の枝には、回復しない空から舞い降りる雪が降り注ぎ、付着していきます。

お、結晶の形が珍しくよく見えるな。
形も結構バリュエーションがあるぞ。
この凍り付いたシラビソの葉を拡大してみましょうか。

どこに雪がついているかを探す目の性能も、撮影するカメラの性能も今一つ、というか全くダメダメですが、コンパクトデジカメでもこのくらい見えました。

こっちのクリスマスツリーみたいな葉っぱも。。

ちょっとしつこすぎましたかね。
でも、このルートは山頂の眺望を除くと単調な登山道の昇り降りだけなので、紙面の半分を雪が積もった葉っぱで埋めさせていただきました。
申し訳ありませんがお許し下さい。

さて、高度を上げるに従い、登山道脇の樹林はだんだん背が低くなり、枝に積もる雪は多くなっていきます。

葉に積もった雪が、時折雲が去った空からの日差しを反射して、ところどころが眩しく輝きますが、カメラでは全く表現することができません。


登るごとに少しずつ広がっていく空が、これまた徐々に登るにつれて青い部分が見え始めてきました。

ここまできたら、山頂までは標高差100mくらい。
あとわずかで樹林を抜け出します。

突然周囲の木々が消え、一気に視界が開けました。
ここから山頂へ直接向かう登山道がなく(あっても埋まっていて気づかなかっただけかもしれませんが....)、一旦頂上直下を通り過ぎて東側にある山頂ヒュッテを経由し、切り返して登っていきます。

とはいえ、ヒュッテから山頂は指呼の距離で、続々と登ってくる後続を見下ろしながら登っていきます。

山頂に到着すると、南東隣にある北横岳が完全に見えるようにはならないものの、雲が途切れる頻度が徐々に増してきます。

反対側に広がる緩い窪地の中になにかあるみたいですね。

窪地の真ん中にあったのは凍てついた蓼科神社奥宮でした。

奥宮をぐるりと囲む周囲は、少しだけ高くなっていて、見回すとお皿の真ん中にいるみたいです。

山頂の反対側の西側から山頂方向を見るとこんな感じですね。

西側から眼下を見ると、八子ヶ峰のスキー場が見下ろせます。
ジェット噴射のような雲がなければ、北アルプスの峰々が見えるはずです。

ちょっとだけ粘ってみたのですが、この雲は微妙に晴れませんね。

北に見えるのは浅間山でしょうか。

夕方までには雲が消え去ると思いますが、じっとしていると寒くなってくるので、そろそろ引き上げることにしましょうか。

雲海が覆う双子山方面を背に帰路につくことにします。

引き返すときの北横岳はこんな感じでした。

下るにつれて、徐々にではありますが、天気は良くなり、周囲の山々が展望できるようになってきました。

登りの時は寒くて視界もなく単調だった下半は、ポカポカ陽気のハイキングです。

駐車スペースに戻るころには八ヶ岳連峰全体がすっかり姿をあらわしました。

でも、なんかこの山の山頂部分だけが、なにかが纏わりついているようにずっとモヤモヤしています。

下山後にピラタス蓼科スノーリゾートで3時間ほどスキーをしてから帰ったのですが、その間も何故か蓼科山山頂部に限って雲が付いており、結局きれいに雲が晴れたのは16:00を過ぎた日没前となりました。
まさに日本晴れです。


●2021年1月31日(日)
女神展望台下の路肩駐車スペース(9:20)
→女神茶屋(9:30)→蓼科山(11:35)
→女神茶屋(13:10)→駐車スペース(13:20)



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