2017年1月11日水曜日

自家用車で登る百名山 ~その8~谷川岳(積雪期ハイキング)

成人の日の3連休初日。
恐らくこの冬唯一となるであろう絶好の好天に、谷川岳に行ってきました。


自家用車とロープウェイの機動力を最大限生かした、速攻登山です。



谷川岳 天神平のロープウェイ降り場からスタート。


遠くに見える白い山の2つ並んで突き出た突端を目指します。


スキー場のゲレンデ脇のトレースをどんどん登り。。。


尾根に取り付くと、爼嵓をはじめとする谷川岳の西側に続く山々が見えてきます。
頂上まではこの山々を左に見ながら高度を上げていきます。


歩き始めて50分くらいで、熊穴沢避難小屋を通り過ぎたあたりから、頂上めがけて一気に斜度が増します。
一面の大斜面を、ほぼまっすぐに登ります。
好天なので、多くの人が山頂を目指します。
ざっと見たところ、半数くらいがバックカントリーのボーダーかスキーヤーです。


ロープウェイ駅から登ること約2時間で、突然「肩の小屋」が現れます。


すぐそばの頂上「トマの耳」を目指して小屋を後にします。
小屋の先の東西に連なる稜線の低いところを、溢れる様に雲が流れて行きます。


新潟県側からは雲海が押し寄せてきます。


「トマの耳」に到着。
すぐ先には最高地点の「オキの耳」があります。
その先の北の方向にには、越後の山々が雲の上に頭をだし、湯檜曽川の谷を隔てた東側の山並みに連なって来ます。


オキの耳に到着。
振り返ると、先ほど居たトマの耳が関東平野と赤城山を背景に聳えます。


こちらは武尊山をはじめとする尾瀬へ続く山並み。


下を覗くと湯檜曽川の谷に向かって崖となっています。


トマの耳の右手には、妙義山などの上州の山並みと、その遠く向こうに富士山も見えます。
(地平線の左の方に富士山が小さく映っているのが見えますか?)



快晴の下を、越後の雲海を見下ろしながら引き返します。
万太郎山や仙ノ倉岳などの三国峠方面に連なる稜線の低いところを雲がゆっくりと流れていきます。
本当に良い天気。


登ってきたコースを、半分くらいの時間で一気に駆け下ります。


出発したスキー場が近くなったところで休憩しながら、大きな雪の塊となった谷川岳を振り返ります。
明日からしばらくは雪雲で見えなくなり、ブッシュが埋まった姿で2週間後くらいに再び顔を見せるのでしょうか。


スキー場まで戻ってきました。



2017年の登り初め?を、めったにない絶好の天候で迎えることができました。

ピッケル不要。多くの登山者が付けたトレースでワカンやスノーシューも不要。
アイゼンは最初から着けたのですが、無くてもたぶん登頂できた?

ロープウェイの山頂駅からのんびり歩いて往復4時間10分で行ける、ストレスフリーのハイキングでした。
無雪期よりも楽に登れたのではないでしょうか。
他の時期に来たことないけど。
お金はたくさんかかったけれど。。。。


2017年1月7日(土)
谷川岳ロープウェイ駐車場(8:30)-(ロープウェイ)→天神平(9:00)
→谷川岳頂上(トマの耳:11:00)→オキの耳(11:20)
→往路引き返し→天神平(13:10)→ロープウェイで下山

2016年12月31日土曜日

自家用車で登る百名山 ~その7~筑波山

今年も残すところあと2日。
明日で終わります。

今年最後の登り収めに筑波山へ。


北千住駅で「筑波山きっぷ」を購入して、つくばエクスプレスで出かけます。
つくばへの往復電車賃にバスとロープウェイがセットとなって、一人¥4,040。


つくば駅から「直行筑波山シャトルバス」に乗ると、終点のつつじヶ丘がロープウェイの駅になっています。
暗くなってからこのバスに乗るときは、運行日と時間に注意。


日もとっぷり暮れて、藪の隙間から富士山が薄っすらと見えました。


このロープウェイに乗ると、6分間で山頂近くにある女体山駅に到着です。



女体山駅の階段を上ったところにある街灯の下を左へ進み、山頂を目指します。


振り返ると、東京方面の夜景が素晴らしい。


目をこらしてみるとタワーのようなものが見えるが、何でしょうか?
デジカメ画像の限界。。。



山頂を目指します。
こじんまりとしたイルミネーションは、何かのイベントなんでしょうか。


遊歩道を5分ちょっと登ると、神社のある山頂(女体山)に到着。
周囲の夜景が見渡せます。

これは土浦市街と霞ケ浦方面

入念な準備をしない夜間の山中歩行は大変危険ですからやめましょう。
このブログは夜間の登頂を推奨するものではありません。

その上空に連なるのは成田空港へ着陸していく飛行機の列でしょうか


その少し上にはオリオン座が。 写ってるか?


隣にある男体山の頂上の向こうはつくば市の灯りでしょうか


バスで駅に帰ります。


今年もいろいろありましたが、とりあえず明日でおしまい。
来年もよろしくお願いします。



家を出てから帰り着くまで約7時間。
一昨日の八ヶ岳の歩行時間と同じくらいの外出時間だった。

昼食も晩ごはんも自宅で食べることができた。
自家用車は登場しなかったが。


●2016年12月30日(金)
女体山駅(17:50)→筑波山頂(17:58)

思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のその他のハイキング記録はこちら

2016年12月30日金曜日

自家用車で登る百名山 ~その6~赤岳(積雪期ハイキング)


関東一円に一晩中雨が降り続いた12月27日の翌日に、八ヶ岳に行きました。

関東平野での雨は八ヶ岳山麓では雪だった模様です。


小淵沢I.C.を下りて八ヶ岳の鉢巻道路を行くとすぐに路面は雪と氷に覆われます。
仕方がないので、タイヤチェーンをつけてノロノロと走って美濃戸口へ。

どうせチェーンをつけたのだからと、そのまま林道に突入し、凍り付いた道を無理やり登って美濃戸に到着。

美濃戸の赤岳山荘駐車場からスタート。
雪煙が朝焼けに輝く阿弥陀岳の向こう側にある赤岳を目指します。


南沢沿いの登山道を行者小屋を目指して進みます。
山々や木々は昨晩降ったであろう粉雪を薄っすらと纏っています。


一時間少々進むと、登山道が開けてきて、いつもの岩壁が見え始めます。
まだガスが取れきっていないようです。


横岳周辺の稜線が良く見えるようになってきました。


美濃戸からゆっくり歩いて2時間くらいで行者小屋に到着です。
ここで早い昼食をとり、アイゼンを装着します。


雪化粧した森の上に、阿弥陀岳が相変わらず雪煙を吹き上げています。
まずはしばらくこの山を右側に見ながら、文三郎尾根を登って行きます。


樹林内の急登で一気に高度を稼いで行きます。
樹林限界を抜け出ると、先ほどまでは遥かに見上げていた阿弥陀岳と、その手前の中岳が、かなり近くなってきます。


そして左手には、目指す赤岳の西面が大きく聳えます。


こちらは北へ続く横岳周辺の山々。
空は徐々に晴れてきたのですが、山肌にぶつかる強風が雪に変わり、積もった雪を巻き上げるためか、粉雪がぶつかってきます。
そして、岩肌にもどんどんパウダーが撒かれていきます。


阿弥陀岳への登山道が分岐するところまで来ました。
風の通り道となっているのか、強風が吹き荒れます。


赤岳山頂へは、この岩場を右(南)から回り込む形で、岩の合間を進んで行きます。


風に煽られながら、よたよたと岩の間に逃げ込み、急登を進みます。


頂上へ向かう稜線が近づいて来ました。


右に目を転じると、権現岳へと続く稜線が見下ろせ、その先には南アルプスの山々が。


尾根の上に這い登りました。
無雪期であれば、キレットを経て権現岳へ向かう登山道が見えるはずです。



そして尾根の裏側には、甲府盆地を覆う雲の向こうに富士山がありました。


もうここから頂上は指呼の間です。
この壁の右端を這い登ると。。。



凍てついた祠が建つ赤岳山頂に到着です。
彼方には北アルプスが。



その左側の西方向には、阿弥陀岳の向こうに諏訪湖が。
さらにその先には乗鞍岳でしょうか。
左手に御嶽山、中央アルプスが続きます。


さらに左(南)には権現岳と南アルプスの山々


南東側に富士山



北側の赤岳頂上小屋の向こうの西上州・佐久方面には細かい雲海が続きます。


まさに360°の大展望!
ですが、寒いので早速来た道を引き返します。

強風は山肌に常に雪を供給し続けます。


行者小屋まで戻ってきました。


ここは南沢以外の全ての方向が高くて急な山にぐるっと囲まれています。




いま下ってきた赤岳が、午後の日差しに照らされて輝いています。


朝に積もった雪は相変わらず森にかぶさり、頂上では煙となって太陽を包んでいました。



●本日の反省
〇積雪が危なかった。
 前夜の思った以上の雪で、朝の道路の運転が少し危なかった。
 頂上付近は、急斜面に積もったばかりの雪が、中途半端に柔らかくて危なかった。
 帰りの凍った林道の下りの運転は、すごく怖かった。特に急な下りのヘアピンカーブが。

 しかしなが、自家用車を最大限に使用したことにより、八ヶ岳を往復7時間で日帰りゲット。

2016年12月28日(水)
美濃戸口→美濃戸(8:20)→行者小屋(南沢経由10:30)→(文三郎尾根)
→赤岳(12:30)→(往路引き返し)→行者小屋(13:45)→美濃戸(15:30)

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