2020年12月9日水曜日

厚木大山巡礼トレイル の近く (ハイキング)

 2020年師走の最初の週末に、地元神奈川県のハイキングコースにでかけました。

前日の雨天の後に訪れた今年最後であろう暖かい日曜日です。

本当は遠出をしようと思っていたところが、朝寝坊してしまったため、急遽?近所での体力維持トレーニングとなりました。

「厚木大山巡礼トレイル」は、秦野市蓑毛から、大山、鐘ヶ嶽、日向薬師、七沢温泉、白山などを通って厚木市飯山温泉までを3つのコースに分けて結ぶ全長22kmのハイキングコースです。

このコースの後半を2017年の正月に、大山山頂から広沢寺までの区間を2020年の春に歩いたことがあるので、今日はそのときには通過できなかった区間をなるべく埋め合わせるべく歩きたいのですが…

しかし、町田で小田急線に乗った時にはとき既に遅く、午前9時を回っており、秦野で下りてコース起点の蓑毛へ向かうとスタートが11時近くとなってしまうため、やむなく伊勢原で途中下車し、大山ケーブルへと向かうことにしました。

伊勢原駅のコンビニでお昼ごはんを買い、目の前のバス停へと向かうと、何と大山ケーブル直通の臨時バスがちょうど出発するところだったので、そのまま乗り込みます。

バスはすし詰めではないものの、満席に加えて、通路もほぼ立った人で埋まる状態となり、コロナ第3波へと登り基調の中をものともせずにガヤガヤおしゃべりに興じる若者を乗せて、あっという間に終点に到着です。

道すがら通り過ぎる駐車場がどれも満車の中、定番コースのど真ん中からスタート。

ケーブルカーの駅へと登っていくこの遊歩道の名前は「こま参道」です。



アーケードの参道には土産物屋が軒を連ねて、マスクを着用しないおじさんおばさんが呼び込みの声をかけます。

このすぐ右側がケーブルカーの駅ですが、これ以上の密を避けるべく、ケーブルは使用せずに正面の階段を登ります。

階段を登ると、すぐに男坂と女坂の分岐です。
階段途中の左側から人が出てきたところが女坂の入り口で、上にある紅葉した木の下を右折するのが男坂です。
どっちがどのように違うのかこの時はわからなかったので、自分と同じ「男」の方を選択しました。

男坂はさっそく階段の急登からスタートです。

この階段、傾斜が急な上に一段の段差が大きく、かつ階段の石がガタガタで、下ってくる人はおっかなびっくりです。
上に登ってスタート地点を見下ろすと結構な高度感で、実際は写真よりもストーンと落ちていく感じが強いです。

といはえ、登る分には躓いて転げ落ちる心配はなく、単に苦しいだけなので、どんどん行きます。

少し登ると、出だしの挑発的な急勾配は一段落して、よく整備された普通のハイキングコースに変わり、紅葉の名残を見ながらゆっくり登っていけるようになりました。

でも、やっぱり階段は出てきますが...

この四阿がある少し開けたところまで来ると、少し先で女坂が左から合流してきます。

この合流点から下社はもうすぐです。

下社のすぐ下に出ると、ケーブルカーから降りてくる人たちで一気に人口が増えました。
正面の階段を登ったところが、阿夫利神社の下社です。

神社前の広場からは相模湾と江の島、三浦半島が良く見えました。

参拝したら、今度は日向薬師を目指して先を急ぎましょう。
階段を戻った下の広場の左側にある二重社・二重滝の看板がある入り口から先ずは見晴台へと向かいます。

見晴台へのハイキングコースは、大変よく整備された立派な道です。

途中ですぐに二重滝を通過します。
アーチ型の立派な橋のハイキングコースを少し外れて二重滝の下へと降りてみました。

昨日の雨にもかかわらず水量はチョロチョロですが、低体温症になりにくいという面では滝修行にちょうど良いかもしれません。
そもそもここで滝修行するのかはわかりませんが...

その先もハイキングコースはおおむねトラバースしながら進んで行き、

見晴台で大山山頂から下ってくる道と合流します。
日向薬師方面へは突き当たった分岐を右へと下っていきます。

見晴台は、見晴らしはそこそこですが、日が当たるように木が伐採されてベンチとテーブルがたくさん並んでいます。
ただ、登山客も多く、お昼近くとなった今は満席ですが。。。

見晴台からは日向薬師の奥にある日向ふれあい学習センターまでの標高差450mを一気に下ります。
出だしの少しの区間は尾根上の緩い下りですが、すぐに九十九曲の急下降となります。
途中で舗装道路を横断するときに、もうそろそろ下り切ったのかと思いますが、

またひと下りして、ようやく大きな建物の屋根が見えてきて、沢を木橋で渡った先で舗装道路に出ました。

日向薬師へは、これまた結構な傾斜の舗装道路を下っていきます。
途中左手の道路脇に石雲寺があります。

本堂はどちらかというと平凡な田舎のお寺さんといった感じです。

その先では右の川の対岸に浄発願寺があります。
こちらは立派な塔があるお寺ですが、寄らずにそのまま通り過ぎます。

周囲は徐々に山奥から山里へと変化してきます。

左手の階段上にある白髯神社に着くと、日向薬師のバス停はすぐそばです。

駐車場と路線バスの転回場所があるバス停のすぐ先のこの石柱が薬師への参道入り口です。

緩い舗装道路を少し登った先の階段から本格的な登りが始まります。

階段の上にある山門を通り抜け、苔むした参道を登っていきます。

遠くの階段の上に大きな建物が見えてきました。

階段を登って本堂に到着です。

参拝後に建物の左脇から、宝物殿や売店の前を通り抜けて裏手へと進みます。
寝坊しなければもっとゆっくり見物するところなのでしょうが。。

路肩に参拝者用の駐車スペースがある舗装道路に出ると、反対側に日向山への登山道入り口の看板が見えますので、そこから登り始めます。

入り口の階段のすぐ上にあるベンチが置かれた園地の様な場所を横に見ながら登山道を登ります。

薬師から登ること20分ほどで、登山道の十字路となるので、日向山へはこの標識を右折します。
ここは天神峠という名前がついているそうで、まっすぐ行くと、昔は弁天の森キャンプ場があった大沢川上流へと下っていき、左折すると梅ノ木尾根との表示でした。

十字路から山頂への道は傾斜が緩くり、間もなく平坦な日向山の山頂に到着しました。

落葉する前の山頂は展望がないので、その先にある見城へと向かうことにします。
下るとすぐにまた十字路となるので、ここは直進します。


十字路から10分ほど登ると、立派な案内板が立つ見城で、広沢寺の駐車場から近いこともあってか、二組が憩っていました。

ただ、展望はあるものの、なんか今一つ。
最初に大山の下社からスタートしたバイアスがかかっているのでしょうか。

見城からは一旦引き返して、先ほどの十字路を右折(日向山から下りて来た時は左折方向)すると、すぐに大沢川沿いの林道に降り立ちます。
この林道を広沢寺方面に下っていきます。

すぐに大釜弁財天を通り過ぎ、クライマーが練習に勤しむ弁天岩の横を通り過ぎると間もなくゲートがでてきて二ノ足林道に合流します。

さて、次なる目標の鐘ヶ嶽はここを切り返して写真右側の二ノ足林道を登っていきます。

時刻は午後二時となり、傾きかけた初冬の日差しは徐々に谷を陰で埋めていきます。
反対側からパラパラと下山してくる人たちとすれ違いますが、もうこの時刻では登っていく人は誰も居ません。

舗装された林道をそそくさと登り、山ノ神隧道までやってきました。

鐘ヶ嶽への登り口はトンネル手前の左側にありますが、尾根に取りつくまでの標高差100mちょっとは、いきなりの急登となります。
あまりイメージしていなかった岩とザレの急斜面です。

山の神峠で稜線上に出たときは、谷を埋める終わりかけの紅葉と相模平野の展望が美しかったです。
見晴らしが抜群に良いわけではありませんが、独特の味わいがある風景は、大山以降のベスト展望だと感じました。

山ノ神トンネルの上を横切るように、西日が照らす緩やかな尾根を登っていきます。

トンネルから30分足らずで鐘ヶ嶽の山頂に到着です。
まだ午後3時を回っていないので、余裕をもって日没前には七沢温泉入り口のバス停に着けそうです。

展望はないのですが、誰もおらずベンチがあるのでのんびり休憩して、県道64号線方面の鐘ヶ嶽登山口へと下ります。
山頂のすぐ下には、この山頂にいったいどうやって立てたのかと驚くほど立派な、浅間神社(七沢神社)が建っています。

神社前の広場の横からは、少々植林が邪魔ではありますが、一方向が開けていて、石製の案内板も置いてありました。
案内板と景色が一致しているのかしていないのか。 よくわからかったのは目が悪いからなのか、それとも夕暮れで暗くなってきたためなのか....

神社からは急な石段を一気に下っていきます。
出だしは本当に急で、階段もまっすぐ積まれているわけではないので、転落注意です。
かなり下って来て傾斜が緩くなったところから振り返ります。

こちら側の登山道(というよりも参道)は、概ね一定の間隔で立派な丁目石が置かれているほかにも、随所に石仏が設置され、要所で伐採が入って展望が効くようになっていました。

まさに多くの人々が頻繁に参拝した巡礼の道なのでしょう。
山頂付近の神社が立派なのも納得です。

七沢自然ふれあいセンターへの分岐を過ぎると、傾斜もだいぶ緩くなり、里山の尾根歩きとなります。

植林が増えてきて、眼下に家の屋根が見えるようになると、浅間神社の立派な鳥居がある登山口に到着です。
山頂にある神社の鳥居が一時間近く下ったここにあるのか、山全体が神社という位置づけなのか。

鳥居前の階段を降りたら、そこからは里の中です。

5分後の次のバスには間に合いそうにないので、ちょっと広沢寺に寄っていきましょう。
バス停の反対側に歩いて10分少々のところです。

広沢寺は、登山者用駐車場の道路を挟んだすぐ隣に広沢寺温泉(玉翠楼)と並んであります。
想像していたよりも立派な建物でした。

午後4時過ぎのバスで厚木へと向かうために、バス停へ。


モデルコース通りに歩いたわけではないのですが、名前の通りの巡礼の道でした。
巡礼以外の要素はあるかと聞かれると、わかりませんという答えになります。
なんせただ歩いただけなので....
もっと狭い範囲をゆっくり歩いてみると何か発見があるかもしれませんが、必ずあるのかと言われるとちょっと。。どうだろう?

●2020年12月6日(日)

大山ケーブルバス停(10:20)→七沢温泉入口バス停(16:10)

どのサイトやガイドブックにも載っているとても一般的なコースなので、コースタイムは省略します。

思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のハイキングの記録はこちら




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