2023年10月9日月曜日

柳沢川(沢登り) 前半:右俣遡行 黒岩滝まで

 2023年の体育の日(改めスポーツの日)の連休に、紅葉を期待して奥日光へと出かけました。

三連休で唯一天気がよさそうな初日に、中禅寺湖の西側の千手ヶ浜付近に注ぐ柳沢川の水源付近を、定番の右俣遡行・左俣下降で巡ります。
先ずは右俣を遡行して黒岩滝まで。

つづきの黒岩滝上流と左俣下降の記録はこちら。

奥日光戦場ヶ原にある赤沼茶屋(赤沼車庫バス停)の駐車場からスタート。
奥の山が白く見えるのは雲が懸かっているからだと思っていたら、雪だったことがこれからわかってきます。

先ずは千手ヶ浜へと向かう低公害バスが走る舗装道路を進みます。
柳沢川方面へ行くには基本的に途中の西ノ湖入口まで低公害バスを利用しますが、最終便が16:29発なので、途中でへボると復路が完全歩き通しとなります。
また、土日祝日朝6時台始発の早朝便運行は時期が限られることから、途中の弓張峠まではチャリを使用することとしました。
ただ、この日は早朝便が運行されており、かつ帰りは終バス前に西ノ湖入口バス停に到着したので、結果的にバス利用の方が楽だったという結末となりました。

そんなことは知らずに小田代ヶ原を過ぎ、弓張峠のヘアピンカーブ手前に自転車をデポして舗装道路を下ります。

峠から30分少々で到着する西ノ湖入口バス停は、正面の非舗装の道路に入り、アザミ橋を渡って、その先で西ノ湖へと向かう左の分岐も見送り、赤岩滝方面へと直進していきます。

林道が柳沢川沿いとなった少々先の林業作業場から先は徐々に道が荒れてきて、地図上のヘアピンカーブの手前くらいからは車両の通行が困難な状態となります。(もともと一般車は走れないのですが)

林道跡は最終砂防堰堤の手前で柳沢川を渡渉して対岸に渡ります。
赤テープの目印で川原に下りると、ヒューム管の残骸があるところの対岸に赤岩滝を指す古い道標が見えます。
これは対岸から下流を振り返ったところ↑で、錫ヶ岳を目指していたおじさんが渡渉をあきらめて帰って行きました。

赤岩滝を目指す古い登山道は、時折それらしい岩壁を遠くに望みながら、柳沢川の右岸を行きます。

渡渉してから20分ほどで再び柳沢川を渡ったところで、赤岩滝の分岐に到着します。
ここで入渓準備をして、滝への径のマーキングが続く右俣を見送って左俣へと入りました。

赤岩滝分岐を見送った沢には、思わせぶりにナメが登場しますが、それは一時的なフェイントで、基本的には岩がゴロゴロした沢が続いて行きます。

退屈な川原を30分ほど歩くと、二段の滝が見えてきます。
左右どちらからも巻ける最初の滝を登り、二段目を右の流側から登ります。

二段目の滝を登ったところからは、右岸から枝沢にしては少々水量が豊富な沢が見下ろせました。
と思ったのは誤りで、見下ろしている枝沢と勘違いしたこの左俣が本流で、今登った滝が左岸枝沢です。
遡行してきて二段滝と思い込んだことによる初歩的な誤りに気付かぬまま、枝沢を登って行ってしまいました。

この枝沢、これまでの退屈な本流とは少し雰囲気が違った渓流となって、どんどん高度を上げていきます。

そしてこの岩壁を登ったところで、振り返った景色を見て方向がおかしいことに気付きました。
あらら、
慌てて引き返して本流に戻ります。

二段(に見えた)滝からの本流は、すぐにますます荒れてきて、右岸の崩落で右折すると黒い土壁の様なゴルジュに入ります。

土壁を抜けた辺りから徐々に小滝があらわれて、ようやく沢登りらしくなってきました。

そして、この端正な5m滝を左から登ると、一気に様相が転じてナメが続くようになりました。

舗装道路の様なナメを進んだすぐ先が二俣で、左岸から合流する枝沢のような右俣を遡行していきます。

右俣に入ってからもナメが続き、やがて遠く奥の方に白い滝の様なものが見えてきました。

ナメの奥に先ほどからずっと見えていたのは、スダレ状の二段15m滝で、ここからスダレ滝が連続していくことになります。

先ずは右の流れ際を登って行きます。
すぐ右横の林の中にも踏み跡があります。

この辺まで来たら、滝の中を横切って二段目は左側を登ります。

二段目を登る途中からもすぐ先に滝が見えます。

次のスダレ状12m滝は、これまた右の流側を登って行きます。(左側からも登れると思います)

登り終えた次のコーナーを左に曲がると、新たな滝が見えました。
どうやって登ろうかを考えながら近づいて行きます。

ただ、いままで正面に見ていたこの滝は、左岸の枝沢でした。

滝の左側からちょろちょろと流れてくるのが本流です。
また思い込みで危うく左岸枝沢に入ってしまうところでした。
あぶないあぶない。

しょぼそうに見えた左俣(本流)に足を踏み入れた途端、この沢最大となる二段30mの黒岩滝が目に飛び込んできました。

枝沢に見えた出合のイメージとは大きく異なるユニークで堂々たる様相です。

このあと続けて黒岩滝の上流を遡行し、左俣を下っていきます。
後半はこちら。

コースタイムとトラックログは後半の末尾にあります。


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