2022年の6月下旬は、梅雨入りしてから一か月も経っていませんが、関東各地は梅雨明けのような連日の猛暑に襲われています。
梅雨の晴れ間を狙って久々の百名山ハイキングにおでかけしました。
ここは長野県栄村の小赤沢から林道を登ってたどり着いた苗場山の三合目登山口です。
積雪期はここまで来るのが最初のひと仕事ですが、五月中旬~下旬に林道の除雪が終わると、マイカーで来ることができます。
首都圏からだと三国峠を越えて新潟県の津南町から国道405号線(今回は見玉から先は通行止めだったので中津川対岸を並走する見倉トンネル経由で到着)を通るアプローチが長いですが、それを除けば山頂までの標高差は840m弱で、途中のアップダウンは無く、ここからの往復が恐らく最短・最楽での登頂と思われます。
きっちり停めれば100台は収容できそうな、トイレ付きの大駐車場から出発です。
スタートしてしばらくは、駐車場の脇を流れていたカエデ沢の右岸尾根上の樹林の中を徐々に登って行きます。
そこに時折、ミツバオウレンとマイヅルソウの小さな白い花が混じります。
緩やかな勾配が終わりを告げる手前の標高1700m付近で見かけたこの黄色い花は、もしかしてナエバキスミレ?
樹林内の花を見ながら登ること約一時間少々で急登が始まります。
基本的には樹林内なので展望はありませんが、時折樹間から景色を眺めることができます。また、しっかりステップが切られておりほぼ安心して通れますが、数回残雪を横切ることもあります。
急登を一時間ほど登り、周囲の展望が開けてくると、すぐに傾斜が緩くなり、木道が設置してある稜線に飛び出しました。
登りついた正面には、この苗場山と同じ信越国境の山、佐武流山と白砂山が望まれます。すぐ右側には2036mの小さな凸があります。
イワカガミと同じ色なので枯れたものかと思ったのですが、よくよくみるとショウジョウバカマですかね。
ハルリンドウの様に見えてちょっと違うこれはなんだろう。
ここからは大展望の中を雪渓を横切ったり、眺めたりしながら、散歩に近いゆるやかな登り坂を山頂へと向かいます。
広すぎてどこからどこまでが山頂部なのかよくわかりません。
山頂付近にある自然体験交流センターの屋根が見えてきました。