2018年10月25日木曜日

自家用車で登る百名山 ~その20~ 男体山

日光男体山は山全体が二荒山神社の御神体であり、登拝期間が5月5日から10月25日の間と決められています。
開山祭の5月5日はわかりやすい休日ですが、閉山祭が行われる10月25日はこれといった目安もなく、意識していても記憶に留まらない人がほとんどではないでしょうか。

そんな閉山祭の日に登山口である中禅寺湖畔の二荒山神社中宮からスタートします。
国道120号線沿いや中宮祠前にたくさん駐車場がありますが、今回は神社の奥日光側にあるこの鳥居の先にある第2駐車場にクルマをとめました。


ここって、わざわざ自家用車で来なくとも、公共交通機関で十分登れるじゃないかって?
まあ、そうおっしゃらずに、それなりの理由はあったのですが、、、


先ずは本殿参拝後にすぐ右にあるこの社務所で記帳し、入山料¥500を払ってお守りと登山案内のチラシをもらいます。


社務所正面の登拝門をくぐり、続く階段を登って登山開始。


頂上までの道中は、多くのSNSに掲載されているので説明は省略します。
遙拝所の四阿がある一合目

紅葉が点在する笹原の中の林を登って行きます

3合目からしばらくは舗装された林道を行きます



4合目の鳥居から舗装道路を離れて登山道へ
避難小屋のある5合目


6合目の石碑は夏の間に色落ちしてしまいました。
7合目付近からは垂れ込める雲の中に突入していきます。


7合目付近の小屋があるあたりは石が大きく、勾配も急に。


瀧尾神社のある8合目

ここからは傾斜も緩くなり土の道に

樹林を抜け出ると青空が広がりました
左手には日光白根山と、頂上付近にある太郎山神社が見えてきます。


赤い砂礫の径になると頂上は間近です。


頂上の二荒山神社奥宮に到着。


振り返ると日光側は一面の雲海です。


神社横に立つ二荒山大神は雲に乗り天空を往くかの様。
この世界を独り占めしたいがために、冬季は登山禁止にするのかと思ってしまいます。


頂上の西側にある太郎山神社の先には白根山が雲上に肩を並べます。


その右手の太郎山(写真に左側の山)は頂上に雲がかかります。


見下ろす戦場ヶ原。


大パノラマを満喫した後は、北側の志津乗越に下るべく、奥宮の反対側に向かいます。
あっちの方が高いみたいです。


一番高いとこには巨大な刀が立っていました。


刀から振り返る奥宮。
時折流れてくる雲に隠れます。


さて、それでは下山。


志津乗越に向けて火口の東縁を行きます。


最初は明るく開けた笹原の平坦な道です。


どんどん下って登山道の右側が崩れたところから先は、深い樹林内を行きます。


徐々に登山道が深く掘れたところが増えてきます。


掘れた登山道に入り込んだり、脇を巻いたりしながら降りて行きます。


砂防ダムが続く沢に出たら、すぐ下が2合目です。
志津乗越はもうすぐ。


えっ。こんな小さな小屋に寝泊まりできるの?


と思ったら、すぐ先に立派な志津行屋避難小屋。


隣に建つ祠のすぐ先で、、、


林道にでます。


砂利道を数分歩くと大真名子山への登山道と女峰山へ向かう志津林道が出合う志津乗越です。


乗越からは舗装された林道を下ります。
山々は終わりかけの紅葉に色付いていました。


そして、林道にもわずかに紅葉が残ります。



車止めのある梵字飯場跡に到着しました。


さて、飯場跡からは予めデポしてあった自転車に乗り、クルマ回収を兼ねた奥日光見物です。
赤沼茶屋から戦場ヶ原の遊歩道へ。






さらに竜頭の滝上の駐車場から竜頭の滝へと遊歩道で観光です。




●本日の反省
今日の反省は少々難しい。
中宮から山頂まで3時間弱で行けるのなら、東京を始発で出発し、9:00頃から登り始めても十分に帰って来れるではないか。
もしかすると、自転車で通過した径を徒歩で歩いても、明るいうちに竜頭の滝まで到着できたかもしれない。
計画時に参考とした「山と高原地図⑬ 日光」(昭文社)は、シリーズの中でも特にコースタイムが長めに表示されていることはわかってはいたが、5割増しとは。。。
このコースはわざわざ自家用車で来る必要はなかったのではないか?

と思ったのも束の間。
帰宅しようと思い、いろは坂に向かうと、華厳の滝駐車場を過ぎてすぐのところから渋滞で全く進まなくなってしまった。
平日というのに恐るべし、紅葉の日光。
とっととUターンして金精峠経由で帰宅した。
ずっと並んで渋滞の距離を確認した訳ではないので、もしかすると少し我慢していれば問題なかったかもしれないが、迂闊に路線バスに乗っていたらその日のうちに家に着けたのだろうか。
というわけで、自家用車の利便性が遺憾なく発揮できた。(かもしれない)

2018年10月25日(木)
二荒山神社(8:00)→作業道(8:30)→四合目(8:50)
→五合目避難小屋(9:05)→八合目避難小屋・瀧尾神社(10:10)
→男体山頂(10:45~11:10)→三合目(12:10)
→志津避難小屋(12:35)→梵字飯場跡(13:50)
→(自転車)→赤沼茶屋(14:20~15:20:戦場ヶ原自然研究路散策)
→竜頭の滝(15:30~40)→二荒山神社(15:55)

2018年10月14日日曜日

正丸峠~子ノ権現~竹寺(ハイキング)

秋雨前線が停滞して今一つぱっとしない天気が続く週末に、植林の山々をつなぐ奥武蔵の定番のハイキングコースに行ってみました。
子ノ権現の本堂

ハイカーで賑わう西武池袋線の正丸駅がスタート。


改札をでてすぐ右手の歪んだ四次元階段を下り、線路をくぐって舗装道路を行きます。


三々五々歩いていたハイカーたちのほとんどは、直接伊豆ヶ岳へと向かう道へ入り、正丸峠へと向かう谷の径はひっそりとしています。


駅から1時間弱で舗装道路が通る正丸峠に着きます。


峠からは尾根上の遊歩道を南に向かって登って行きます。


径が分岐する長岩峠。
右の踏み固められた方が伊豆ヶ岳です。(恐らくどちらからも行けるのでしょうが。。。)


伊豆ヶ岳山頂へ直登する径は相変わらず通行止めです。
かつて男坂と呼ばれたところでしょうか。
右手の登山道へ。


急登を一気に登りついた尾根上を右へ少しで伊豆ヶ岳の山頂です。
木々の葉が茂る季節はほとんど展望がなく、休憩するならもう少し手前が良いと思います。


伊豆ヶ岳からは急斜面を下り、また少し登った古御岳。


さらに15分くらいで高畑山。
この辺り(というか、結局最後まで)は同じような景色と起伏の林がずっと続きます。


高畑山の少し先で、本日数少ない展望が開ける高圧線の切り開きにでます。


奥多摩方面へと続く地味な山並み。


鉄塔から先は、造林/搬出用の作業道が絡みます。


そういえば、正丸峠以来、数人の人しか会っていませんが、駅にたくさん居た人たちはどこへ行ったのだろう。


ウナギの看板がある天目指峠。
蛇行する舗装された林道に囲まれた場所にあります。


下を走る林道は休憩所完備。


峠から子ノ権現の手前までが、本日一番の高度差と勾配の登りとなります。


このあっちに向いた祠で登りはおしまい。


少し下って出てくる竹寺への分岐を左に行くと、すぐに周囲が開けて、子ノ権現の裏に着きます。


林の中になんかあります。


矢印に従い住居の軒下を進むと、社務所の広場に出ました。


これまでの静かな山道とは打って変わって結構な人出です。
西武鉄道のハイキングイベントか何かの日みたいで、写真には撮りませんでしたが、カラフルな衣装と装備のシニアがひしめきます。
来るときの電車で、吾野の駅でたくさんの人たちが下車していきましたが、ここに来るのが目的だったのね。

本堂の横には金属製のワラジと張りぼての下駄が。
そういえばここは足腰にご利益があるところ。。。


本堂裏の一段高い床にある鐘楼には展望台があり、富士山が見えるとのことで登ってみますが、ここのことだったみたいです。
シニアのハイカー達が、すぐ脇の鐘を調子こいて打ち鳴らします。
古御岳を過ぎたあたりから、ずっと鐘の音が聞こえていたけど、ここで鳴らしてたのね。


一旦裏手に戻り、分岐を竹寺方面へと向かいます。
相変わらず続く平凡な植林の中をのんびり一時間歩くと、突然竹寺本堂の裏にでました。
県道にある小殿バス停へと下る径の分岐から本堂を見下ろします。


回り込んだ本堂の正面。


階段を下ったところにある鳥居と茅の輪


さらに正面に下って行くと、社務所があり、


さらに駐車場へと降りていくと、本堂に祀られる牛頭明王をモチーフとした像が。
一般参詣者はこれと逆の順番に見ていくことになります。


さて、本堂裏へと戻り、バス停に向けて30分ほど下ると、石段で県道53号線に到着。
バス停は飯能方面に少し行ったところにあります。


県道を飯能方面にとぼとぼ歩いていると、右にある古民家のような施設の脇に、入間川を渡った対岸を行けば”さわらびの湯“へと行けるような趣旨の手書きの表示があったので、家族連れが遊ぶ河原を歩道橋で渡ります。
渡った先はケニーズ・ファミリービレッジというキャンプ場の敷地内でした。


いいのかな?という気がしたのですが引き返すのも面倒なのでそのまま通り抜けさせていただき、入間川右岸の舗装道路を通ってさわらびの湯に到着。


●2018年10月13日(土)
正丸(8:35)→正丸峠(9:20)→長岩峠→伊豆ヶ岳(10:00)
→古御岳(10:40)→高畑山(10:55)→天目指峠(11:15)
→子ノ権現天龍寺(11:50~12:00)→豆口峠
→竹寺(13:00~13:10)→小殿バス停(13:40)
→さわらびの湯(14:15)

思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のその他のハイキング記録はこちら

●本日の反省
このコースのどこかに巨大な役行者が居るはずだったが発見できず、見逃したかと思っていたら、カン違いでした。


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