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2023年8月21日月曜日

尾白川渓谷と精進ヶ滝 (ハイキング)

 夏休みも終わりに近づいてきてもまだまだ暑い日が続く8月20日に、山梨県に納涼ハイキングに出かけました。

涼しい渓谷でのんびりハイキングと思っていたのですが...

このサイトは、北杜市の尾白川渓谷遊歩道の神蛇滝までと、石空川渓谷遊歩道を歩いた記録です。
尾白川渓谷は不動滝まで行ってません。また、精進ヶ滝は遊歩道から眺めただけで滝の下までは行ってません。
どちらも一般ハイキングルート上を歩いた内容です。

■尾白川渓谷■

それでは、先ずは尾白川渓谷から。
甲州街道(国道20号線)を甲府方面から北上し、北杜市の「道の駅はくしゅう」前(交差点の名前は白州農協前)を左折して、県道614号(駒ヶ岳公園)線から「竹宇駒ヶ岳神社」を目指して右に逸れていくと到着する、どん詰まりの駐車場からスタートです。
駐車場は駒ヶ岳神社や尾白キャンプ場、甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)への入口でもあります。

駐車場の奥を進んでいくと10分ほどで竹宇駒ヶ岳神社に到着しますので、社殿の左後ろにある吊橋で尾白川を渡ると、すぐに駒ヶ岳への登山道と渓谷道の分岐となります。
川沿いの右側の径へとすすみます。

立派な金属製の階段と桟道を交えながら渓谷沿いを上り下りしていくと、10分少々で千ヶ淵というプールに到着します。
夏の日差しが強烈なためか、川原の奥の方が真っ暗ですが、近寄って行くと広い淵の奥に滝が落ちているのが見えます。

大きな淵は左縁を通って奥へと入ることができるので、ちょっと見物。

谷底でマイナスイオンを浴びて引き返します。

渓谷道は千ヶ淵を右手に見下ろしながら階段で急上昇していきます。
階段が終わってもさらに小さな尾根を急上昇。
流れに沿った涼しい道をイメージしていたのですが、登山の様な急登が始まり、暑くてたまらん。

と思っていると、今度はすぐに急降下して川のそばに下りてきました。
小さな滑滝の上で流れのそばに出ることができるここは絶好の休憩ポイントです。

そして登山道と化した渓谷道はさらにアップダウンを繰り返していきます。

時折渓谷に近付きますが、涼しさが感じられるほど近くまでは迫りません。

そして、千ヶ淵から暑さに喘ぐこと40分ほどで、”旭滝”の看板が出てきます。

看板の奥の岩盤と淵を見下ろすところで踏み跡は行き止まりとなるので、岩の間を伝って川に下りることにします。

すると岩盤の床の左奥には滝が落ちていました。
これが旭滝か?

さて、どんどん先をすすみます。
旭滝から先の遊歩道は急斜面のトラバースが続くようになります。
径そのものはよく整備されているのですが、誤ってスリップすると遥か下の川まで止まらないような危険な場所が連続し、遊歩道で最も緊張するところです。

旭滝からヒヤヒヤしながら歩くこと20分少々で、急なトラバース径はおしまいとなり、下に百合ヶ淵を見下ろします。

百合ヶ淵からは一転、尾根の急登に変わり、アスレチックな登山道を10分ほど登ると、龍神平の石碑がある平坦なところに到着します。
谷の方に張り出した岩に木が渡してあり、その向こうは遊歩道のハイライトとなる神蛇滝が見下ろせました。
もう少し木の葉が落ちた季節に来た方が見晴らしがよかったかもしれません。

さて、遊歩道はこの先も不動滝へと続きますが、暑くてたまらなくなってきたので、不動滝は別の機会としてここで引き返すことにします。

帰路は来た道を戻るのは滑落の危険がある(確かにその通りです)ので、尾根道から戻れとの標識に従い、ここからは尾根をトラバースしている別の径で神社の吊橋まで戻ります。
尾根道は、傾斜が緩やかなよく整備されたハイキングコースで、途中で駒ヶ岳の登山道に合流し、渓谷入口の吊橋に下りてきます。

吊橋の下で水浴びしてクールダウン後に駐車場まで戻りました。
川の水は適度に冷たくてとても爽快。
川遊びだけでよかったかも...

●2023年8月20日(日)
尾白川渓谷駐車場(8:20)→竹宇駒ヶ岳神社(吊橋;8:30)
→千ヶ淵(8:45)→旭滝(9:35)→百合ヶ淵(10:00)
→龍神平(神蛇滝;10:15)→尾根道
→吊橋(11:15)→川遊び→駐車場(12:07)



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■精進ヶ滝(北精進ヶ滝)■

さて、次は性懲りもなくもう一か所。
尾白川渓谷からクルマで30分ほどのところにある石空(いしうとろ)川渓谷で精進ヶ滝を見物します。

精進ヶ滝へは、甲州街道(国道20号線)の宮脇や脇原の交差点などから、一旦甲斐駒カントリークラブを目指します。
ゴルフ場の入口を過ぎてから注意していると、すぐ左側の分岐に精進ヶ滝の標識があるので左折し、黒沢川沿いの林道を5kmほど行くと、見返り峠や精進ヶ滝遠望台の先で、右側に駐車場へと下って行く道があります。

駐車場から先は、看板にある通りの遊歩道となります。

吊橋「精進ヶ滝橋」を渡ってスタート。

よく整備されたとても快適な遊歩道を15分ほど歩くと、一の滝(魚止ノ滝)に到着します。
一の滝のすぐ上にはニの滝(初見の滝)が続いており、その中間で立派な鉄橋が川を横断しています。

一の滝を左に見ながら階段で上り、橋の上からニの滝を眺めます。

鉄橋を渡った先の滝の左側にも急階段が付いており、一気に滝の上へと登ります。

ニの滝のすぐ上には三の滝(見返りの滝)があり、これまた滝の間に架かる吊橋で越えて行きます。

遊歩道には最近設置されたと思われる新しい標識が備わっています。
これは三ッ児石。

こっちは おにぎり石

遊歩道が再び川沿いに出るところは、竜洗峡という表示がある美しい渓流です。

遊歩道は、ほぼ流れに沿ったところを小さく上下しながら続きます。
遊歩道の整備状態が悪くなり、岩に描いた赤ペンキの矢印が苔に埋まるようになると、間もなく遊歩道の終点です。

この大きな石の上を通ったすぐ先の...

滝見台と呼ばれるここで遊歩道はおしまいとなりました。

手前に”九段の滝”を従えた、落差121m、総計200mに迫る高度を流れる水は想像を超えたスケールでした。

最上段の精進ヶ滝は、低く垂れこめる雲と滝自身が巻き上げる水煙で煙ってしまっています。
露出を低くしてもう一枚。

滝見台の少し下にある「③」の標識付近から滝の直下へと続く踏み跡があるようですが、そちらもまた別の機会にしたいと思います。

気持ちの良い遊歩道を引き返します。

入口の吊橋近くにフォッサマグナという標識があったので、案内板のところに寄ってみました。

看板の写真つきで地層の違いの蘊蓄が書いていたので、対岸の斜面と見比べてみましたが...
これって、同じ場所の写真なんだろうか?

おつかれさまでした。

爽快な絶景が堪能できましたが、できればもう少し暑くない時期の方がよかったと思いました。

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2023年8月20日(日)
石空(いしうとろ)川渓谷駐車場(精進ヶ滝橋;13:05)
→一の滝(13:20)→三の滝(13:30)
→竜洗峡(13:35)→滝見台(13:50~14:05)
→おにぎり岩(14:30)→フォッサマグナ(14:50)
→石空川渓谷駐車場(15:05)




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