2020年4月5日日曜日

白滝沢・石尊沢 (沢登り) 前半

東丹沢の広沢寺温泉より、2つの沢をつないで大山を目指します。
先ずは前半の白滝沢遡行です。
後半(石尊沢~大山)はこちら。


広沢寺温泉の登山者用駐車場から出発です。
前を通る二ノ足林道の舗装道路を登っていきます。


山ノ神隧道を抜けて林道終点の不動尻を目指します。
なお、二ノ足林道はこのトンネルの手前のヘアピンカーブ下でゲートが閉まっていました。


林道終点の駐車スペースの先で煤ヶ谷からの登山道を合わせます。
その先600mほどで車道の終点となる不動尻です。


不動尻にはまだミツマタが咲いていました。




花の径を左手の白滝沢左岸沿いに少々行くと、この堰堤で径が途切れるので、沢支度をします。


堰堤のすぐ上は三俣となっており、真ん中の沢(写真右側)には次の堰堤があります。


そして、右俣は不動滝7mです。
左岸の踏み跡から小さく巻きます。


不動滝の落ち口のすぐ上には2mの小滝があり、奥の左カーブの先には堰堤が2つ続きます。
どれも簡単に横を通過できます。




堰堤を越えた後に、倒木をかわして先が開けると、遠くに大きな滑滝が見えるようになります。


近寄ってみると、滑滝の手前は標高515m二俣となっており、右俣がこの20mの大ナメ滝となっていました。
ガイドブックには滝の左側から取りつくように記載されていますが、逆相気味で多少ヌメっていることから、傾斜が急ではあるものの順層のスタンスが豊富な水流の中間を登ります。


中断のテラス状から登って来た滝とその下の二俣を見下ろします。


右側の細い水流の向こう側に踏み跡のようにも見える斜面がありますが、極めて薄く、使い物になるかは不明です。


落ち口の上の小滝を登ると、


遠方にさらに大きな滝が見えました。


3mと2条10mの二段の滝です。


上段の2条の滝の上の方には、更に大きな滝がある模様です。


この二段滝は左手の小沢の方に伸びる固定トラロープに沿って巻いていきます。


トラロープは途中で右折して、二段滝の右岸急斜面へと続いていきます。


右岸斜面に取りつくと、二段滝の右奥に、それまで見えていたのとはまた別の、更に大きな滝が見えてきました。


落ち口まで登って奥を見ると、


これはすごい。
2条20mの巨大な滝でした。
これが沢の名前となっている白滝でしょうか。


近づいてみると、美しく、かつ立派な滝です。


白滝は、左隣にある小さな滝の流れを横断して右岸の壁を登っていきます。
ですので、一旦滝の下へと降りてきた斜面を登り返して、この写真の左側の壁の上にでます。


ここをトラバースして、奥にある白滝の左手の崖を目指します。
ちなみにここは、写真に写っている2つの流れの他に、背中側に最初のトラロープで登った沢があり、本流の白滝を右俣とする小さな三俣状となっています。


見上げるとこんな感じの流れを横切ります。


そして、このロープを登って白滝を越えます。


白滝の落ち口を越えたところです。
滝の印象と比較すると流れは意外と細く、すぐ先で枯れてしまいます。


水が枯れたところは、円柱の底のような岩壁のホールで、かすかな沢状の地形が3つ合わさるような形となっています。


ただ、よく見ると、一番左の沢が穴ぐらのようになっているので、のぞいてみます。


穴ぐらに見えたのは5mほどのルンゼの入り口で、これが本流の左俣みたいです。
右岸の岩盤の上を登り、落ち口の細いところに入りこむと、簡単に越えることができました。


枯れたルンゼの上は平坦な沢となっていましたが、奥の方に壁のようなものが見えます。


近寄ると、薄くコケが生えた岩盤の中央がナメ滝状になっています。
仰向けになって開いた股みたいですね。
真ん中の窪みの肛門みたいな穴を足掛かりにちょっと入ってみることにします。


奥はすぐに脆いコケの岩盤で行き止まりとなりました。


これは左手(右岸側)の斜面です。
どこも壁というほど傾斜は急ではないのですが、脆くて滑るのと、登った後の展開が今一つみたいなので、引き返すことにします。


コケの壁の入り口まで下っていきます。


コケの入り口すぐ脇の左岸側にあるこのザレた斜面を登ることにしました。


出だしを過ぎればだんだんと手掛かりが豊富になってきます。
急斜面をひたすら上へずんずんと登っていきます。


標高800mほどで、立派な作業径が横切りますので、左へと進みます。
径は唐沢峠の北にある通称「不動尻三峰分岐」の凸の南側を巻いて唐沢峠へと向かっています。


白滝沢の谷を隔てた左手には梅の木尾根が続いています。
三角形の凸は鍵掛の778mでしょうか。



ベンチのある唐沢峠に到着です。
かつては四阿があったそうですが、なくなっていました。
峠の片隅にシートが被せてある小さい凸地がありましたが、その名残でしょうか。



後半の石尊沢へと続く

2020年4月5日(日)
広沢寺温泉駐車場(9:25)→(山神TN)→不動尻(10:30)
→<白滝沢遡行>→不動滝(10:45)→大ナメ滝(11:05)
→白滝(11:20)→670m脱渓(11:45)→支尾根作業径(12:00)
→唐沢峠(12:15)→唐沢川最終堰堤(12:20)→<石尊沢遡行>(12:30)
→950m二俣(13:20)→大山(14:00~14:20)→<登山道>
→唐沢峠(15:05)→不動尻(15:40)→広沢寺温泉駐車場(16:40)



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