2018年1月11日木曜日

吾国愛宕ハイキングコース

強い冬型の気圧配置で日本海側の地域は大雪に見舞われている2018年の1月3日に、正月の運動不足解消の目的で、茨城県の丘へとハイキングにでかけました。

JR宇都宮線の小山駅より水戸線に乗り換え、関東平野北部を行きます。
車窓からは筑波山が良く見えました。


福原駅で下車


この駅がハイキングコースの起点となっています。
駅前の案内図からはじまり、行く道の角ごとにハイキングコースの立派な道標が完備しています。


最初は集落をつなぎながら、縫うように吾国山へと向かいます。


人家が途切れたところにある鳥居からは、百数十メートルごとに角柱状の丁目石が置かれていました。


丁目石に導かれながら登山口へ


登山道は途中で舗装された林道を横切り、徐々に緩やかな山の斜面を登って行きます。


小一時間ほど登ると、周囲はブナの自然林が続くようになります。
里山の中で意外な自然に出会いました。


頂上直下で花壇のような柵が連なるカタクリ群生地の中を登ると、大きなブナの木が立つ稜線にでました。


ここに最後の丁目石と石碑があります。
頂上は目の前です。


山頂の石垣の土台に建つ田上神社。


社殿の前からは北側の平野を見下ろすことができます。


西側は加波山から筑波山へと続く山並みが一望です。


筑波連山とは反対側の東の急斜面を下って行くと、


伐採地でしょうか、突然視界が広がり、加賀田山と太平洋が見渡せます。


加賀田山の右方には涸沼でしょうか。


これから進む南側は難台山へと丘が続きます。


難台山の右には霞ケ浦でしょうか。


桜の木がまっすぐ植えられた登山道を下って行くと、舗装道路を横切り、


洗心館の跡地にでます。
10年ほど前まで営業していた県の施設だそうですが、今は人の気配がなく、建物だけが残っています。


降りてきたまままっすぐ敷地を通過し、吾国山を振り返ります。


軽自動車が通れるくらいの広い登山道は、左手(北側)の舗装道路と並走しながら、自然林と植林の境界線を道祖神峠へと下って行きます。


クルマの往来が頻繁な道祖神峠


道祖神峠からは急な斜面を標高100メートル登っては40メートル下るといった感じで徐々に登って行きます。

途中でスズランの群生地への下る分岐のピーク。


明るい林の中を徐々に登って行くと、


石祠のある難台山に着きました。


山頂からは筑波山の方向のみ、木が取り払われて視界が開けています。


ここから団子石峠までは、見どころ(とは言うほどでないかもしれませんがランドマーク)が続きます。
先ずは屛風岩。


少し進むと「天狗の奥庭」。
なんだろ?


藪の中の踏み跡を20メートほど進むと、加波山が見晴らせました。


続いて「獅子ヶ鼻」
どこに?


今上に立っているこれか?


下に回り込んで見ると、樹木に埋もれそうな岩。
本当にこれが獅子の鼻なのか。それとも見逃している本物が他にあるのか?


大福山との表示がある丘を越えると、


少し下った先に八郷盆地が見下ろせる展望地がありました。


筑波山の左側には霞ケ浦が光っています。


表示は無いがたぶん団子山。


下る途中には「団子石」


すぐそばに舗装道路が横切る団子石峠。


団子石峠からは一息の登りとちょっとで展望台のある南山に到着です。


展望台の上からは愛宕神社のある愛宕山と、ゴールの岩間の町が見下ろせます。


愛宕山へは車道のような登山道が車道と並走しています。


途中に「見晴らしの丘」なるところへの分岐が。
写真左奥のすぐのところに展望台様のものがあります。


ただ、10分くらい前に南山からの景色を眺めてしまったあとでは、少々藪っぽい感じが。。


大きな駐車場がある乗越峠からは舗装道路を歩きます。


宿泊施設の横を通りすぎると、


愛宕神社の駐車場に到着です。


この駐車場は”恋人の聖地”なんだそうです。


愛宕神社への車道の横からはじまる階段を登り、、、


山頂直下の社殿に到着です。


岩間の町へは社殿正面の長い急階段を転げ落ちそうになりながら下ります。


車道を歩いたりショートカットしたりしながら福祉施設の上の鳥居に。


さらに車道と並走する林の中を下って、街はずれに降りてきました。


山から下りて道なりに進むと、スズランの花の形をした街灯がある「すずらんロード」と交差します。
右折してすずらんロードを駅へと進みます。


ゴールの岩間駅。
常磐線は強風でダイヤが乱れていました。


●2018年1月3日(水)
福原駅(8:45)→吾国山(10:30)→道祖神峠(10:50)→難台山(11:35)
→団子石峠(12:30)→南山(13:00)→愛宕山(13:30)→岩間駅(14:30)

思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のその他のハイキング記録はこちら

●本日の反省
 横浜からはちょっと遠かった。(電車での往復時間が長かった)

 一見これといった特徴のない緩い山並みが続く径は、このためにわざわざ遠くから来なくともと言えなくもないが、独特の魅力が感じられた。
 里山の延長で多くの人の生活の気配が感じられ、通行量の多い道路も横切ってはいるものの、途中で下りようとすると公共交通機関は遠く、車道のような登山道が続く一方で、首都圏とは思えない静けさと豊かな自然が続いていた。
 何より、ここに愛着を感じて大切にしたいと思う、地域の人々の思いを感じることができた。



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