2021年2月1日月曜日

自家用車で登る百名山 ~その29~ 蓼科山(積雪期ハイキング)

 2021年1月最終日の日曜日に、1日だけの晴れ間をついてハイキングに出かけました。

行き先は八ヶ岳連峰の北に接する蓼科山です。

天気予報は自分なりに確認したつもりだったのですが、結果論ではありますが、実は、前日土曜日の方が好天だったみたいです。


とはいえ、時間を選べばこの時期としては大変恵まれた天候となりました。


中央道の諏訪南I.C.を降りてから、昭和の時代に繁栄した蓼科の別荘地を抜け、ビーナスラインをピラタス蓼科スノーリゾートへの分岐を通り過ぎて3kmほど登っていくと、登山口となる女乃神茶屋のそばにクルマを停めることとなりますが、この日は登山口も、その1kmほど別荘地側にある路肩の女の神展望台も一杯で、あふれたクルマが路肩にまで列をなして停まっていました。

仕方がないので、展望台よりも2つカーブを下った(中央道側から見ると戻った)路肩の除雪スペースに駐車し、10分少々歩いてから入山することにします。

というわけで、ここからビーナスラインを歩き始めます。


天候は予想に反してなんか今一つですが、これから晴れてくることを期待しましょう。

車道を10分歩くと女乃神茶屋が見えてきました。
標高は1720mくらいでしょうか。道路の右側(茶屋の対面)からはじまる、大勢の人たちが押し固めてくれた立派なトレースを使って入山です。

登山口から山頂までの標高差は800mですが、前半の半分は風景も路面も全国標準仕様のザ・登山道といった森の中を進んでいきます。

標高2200m付近で、登山道が急傾斜かつ同勾配で一気に直登しだすころから、木々の枝や葉に霧氷が付着しだすようになります。

そして、凍り付いた木の枝には、回復しない空から舞い降りる雪が降り注ぎ、付着していきます。

お、結晶の形が珍しくよく見えるな。
形も結構バリュエーションがあるぞ。
この凍り付いたシラビソの葉を拡大してみましょうか。

どこに雪がついているかを探す目の性能も、撮影するカメラの性能も今一つ、というか全くダメダメですが、コンパクトデジカメでもこのくらい見えました。

こっちのクリスマスツリーみたいな葉っぱも。。

ちょっとしつこすぎましたかね。
でも、このルートは山頂の眺望を除くと単調な登山道の昇り降りだけなので、紙面の半分を雪が積もった葉っぱで埋めさせていただきました。
申し訳ありませんがお許し下さい。

さて、高度を上げるに従い、登山道脇の樹林はだんだん背が低くなり、枝に積もる雪は多くなっていきます。

葉に積もった雪が、時折雲が去った空からの日差しを反射して、ところどころが眩しく輝きますが、カメラでは全く表現することができません。


登るごとに少しずつ広がっていく空が、これまた徐々に登るにつれて青い部分が見え始めてきました。

ここまできたら、山頂までは標高差100mくらい。
あとわずかで樹林を抜け出します。

突然周囲の木々が消え、一気に視界が開けました。
ここから山頂へ直接向かう登山道がなく(あっても埋まっていて気づかなかっただけかもしれませんが....)、一旦頂上直下を通り過ぎて東側にある山頂ヒュッテを経由し、切り返して登っていきます。

とはいえ、ヒュッテから山頂は指呼の距離で、続々と登ってくる後続を見下ろしながら登っていきます。

山頂に到着すると、南東隣にある北横岳が完全に見えるようにはならないものの、雲が途切れる頻度が徐々に増してきます。

反対側に広がる緩い窪地の中になにかあるみたいですね。

窪地の真ん中にあったのは凍てついた蓼科神社奥宮でした。

奥宮をぐるりと囲む周囲は、少しだけ高くなっていて、見回すとお皿の真ん中にいるみたいです。

山頂の反対側の西側から山頂方向を見るとこんな感じですね。

西側から眼下を見ると、八子ヶ峰のスキー場が見下ろせます。
ジェット噴射のような雲がなければ、北アルプスの峰々が見えるはずです。

ちょっとだけ粘ってみたのですが、この雲は微妙に晴れませんね。

北に見えるのは浅間山でしょうか。

夕方までには雲が消え去ると思いますが、じっとしていると寒くなってくるので、そろそろ引き上げることにしましょうか。

雲海が覆う双子山方面を背に帰路につくことにします。

引き返すときの北横岳はこんな感じでした。

下るにつれて、徐々にではありますが、天気は良くなり、周囲の山々が展望できるようになってきました。

登りの時は寒くて視界もなく単調だった下半は、ポカポカ陽気のハイキングです。

駐車スペースに戻るころには八ヶ岳連峰全体がすっかり姿をあらわしました。

でも、なんかこの山の山頂部分だけが、なにかが纏わりついているようにずっとモヤモヤしています。

下山後にピラタス蓼科スノーリゾートで3時間ほどスキーをしてから帰ったのですが、その間も何故か蓼科山山頂部に限って雲が付いており、結局きれいに雲が晴れたのは16:00を過ぎた日没前となりました。
まさに日本晴れです。


●2021年1月31日(日)
女神展望台下の路肩駐車スペース(9:20)
→女神茶屋(9:30)→蓼科山(11:35)
→女神茶屋(13:10)→駐車スペース(13:20)



2021年1月25日月曜日

権現山・弘法山 (ハイキング)

 初心者向けのハイキングガイドであればどんなメディアにでも登場するといってもいい、丹沢山麓の丘のハイキングです。

近年では特に寒波の激しい年といわれる2021年の一月の最終週末に行ってきました。

ちなみに、天気は雨です。

前日夕方の予報では、「南関東の平地でも広い範囲で雪が降る」とのことだったので、本当は雪見ハイキングに行く予定で、蓑毛からヤビツ峠に登ったのですが、風雨が予想以上に激しいうえに、標高1000m近くまでは雪は全く見られず、敗退してバスで秦野駅に戻ってきました。


というわけで、秦野駅前のバス降車場から、ぐっと難度を落として仕切り直しです。

市街地の東側にある丘を目指して水無川沿いを歩きます。

弘法山への径は、水無川沿いの道を左折して、県道71号線が金目川を渡った先にある登山口の標識が目印です。

フェンス沿いにある橋を渡り、少し惨んだ感じのする川沿いを回り込むように歩いた先から丘を登り始めます。

最初はぐいぐい登っていきます。

急な階段を人登りすると、弘法山へ向かう尾根の途中のテラス状の平地に「浅間山」との表示がありました。
それなりの高さまで登ったみたいです。

途中で舗装道路を横切りながらさらに登っていくと、長い階段の先に中華風の塔のようなものが見えてきました。

登りついた塔は、広く平らな権現山の山頂の一角に建つ展望塔でした。

展望塔の上に登り、雨に煙る秦野の街を見下ろします。
これは二宮方面。

小田急線の電車が、がたんごとんと走って行きます。

その右手に広がる秦野の市街地と、雲に覆われた丹沢の山々。

さて、先へと進むことにしましょう。

足元の広場は弘法山公園の一角となっているようで、すぐ先から立派な階段を下っていきます。

階段を下った先も立派な車道が続きます。

この大きな石碑のところで車道は左下へと下っていくので、まっすぐすすむシングルトレイルの階段を上ります。
車道を下った先は「めんようの里」(グーグルマップでは「木里館」)があるみたいです。

階段を上った先は鐘撞堂と立派なお堂が立つ弘法山でした。

あいにくの天気ですが、お堂の扉は開かれており、中には新しいお花とお供えが供せられていました。

弘法山から先は、ところどころで里に近づくものの、木立の間から町を見下ろす気持ちの良いシングルトレイルが続きます。

この分岐は直進ですね。

迷いそうな分岐にはちゃんと表示がしてあります。
ここは右折して下りへ。

国道246号線のトンネル付近では、トレイルがぐっと国道の近くまで下ってきて、そのトンネル上の善波峠から下ってくる径が左から合流してきます。

右へと分岐する標識が数回ほど出てきますが、今回は鶴巻温泉駅へと向かうよう、まっすぐ歩きました。

おや、反対の左側(矢倉沢道)へと下る分岐もでてきましたね。

最後の登りに差し掛かると、間もなく四阿の立つ吾妻山となります。

ここまで来ると、歩いてきた丘の標高はかなり低くなっており、鶴巻温泉近くの宅地がすぐそこに見下ろせます。

ずんずん下って、この右への鋭角な分岐に入れば、間もなくトレイルはおしまいとなります。

東名高速をこのトンネルで抜けると、あとは表示通り(突き当りを1回右折)で、「弘法の里湯」の前を通って鶴巻温泉駅に到着します。

●2021年1月24日(日)

秦野駅(8:10)→権現山(9:00)→弘法山(9:30)→吾妻山(10:10)→鶴巻温泉駅(10:30)


思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のハイキングの記録はこちら




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