2017年1月23日月曜日

南山~高取山・仏果山 (ハイキング)

大寒も過ぎた1月22日。
長らく日本に居座った寒波が和らぐ兆しが感じられますが、高い山々はまだ雪雲の中です。

好天の続く丹沢の低山に、ヒルの居ないこの時期に出かけてみました。


橋本駅からバスに乗り、終点の「鳥居原ふるさとの館」からスタート。


宮ケ瀬湖北岸道路を少し行ったところから、南山への遊歩道を進みます。
20分くらい登ると、送電線の鉄塔が建つ見晴らしの良いところに着きます。

送電線は宮ケ瀬湖を渡り、対岸の高取山の方へ伸びています。
今日は自分もダムを渡って送電線の先へ。..


少し進むと、薄っすらと雪の残る権現平に到着。


ここには立派な展望スペースがあり、ダムが正面に望めます。


さらに20分くらいで南山に到着。


宮ケ瀬湖の先に大山も見えます。
何だか、どのガイドブックにもありそうな写真で、どこかで聞いたような報告になってきました。


左手の山の頂上付近を見てみると。。。
何やら展望台の様な建造物が見えます。 あれが高取山か?


先ずは宮ケ瀬ダムを目指して山を下ります。
ここにも鉄塔が。
ここを右折してさらに下り、「愛川公園 花の森」なる道標に導かれて下りていくと。。。



突然舗装道路に出ました。 ここはどこだ?
愛川公園はどっちだろう?


あったあった。
道路の50mくらい下の方に公園への看板が見えました。


きれいに整備された公園にある吊り橋を渡ります。
ダムは橋を渡って右に登って行くとあるそうです。


公園を背に登って行くと。。。


早速ダムが見えてきました。


が、あれ?
立派な橋がかかっています。


何と、この橋はさっきの舗装道路でした。
そのまま登ってこればすぐ着いたのに。。。

登りきると、ダムの管理事務所と「玉すだれの滝トンネル」があります。


ここからダムの上を歩いて対岸を目指します。


反対側を見下ろすとこんな感じ


公園のトロッコの様な自動車が橋を渡って行きます。


湖の上には、さっき歩いていた丘が連なります。
木が生えていないところは権現平の展望台でしょうか。



対岸にはインクラインというケーブルカーの様な乗り物の駅を兼ねた「水とエネルギー館」が建っています。


エネルギー館と、その先の遊覧船乗り場を通り過ぎた駐車場の脇に、高取山への登山口がありました。


最初は湖に下りていく様に下るので、おや?と思いますが、


すぐに急な階段が延々と続きます。


さっき歩いていたダムを見下ろすところまで、高度差で高取山頂までの4割を一気に登ります。


さらに林の中の適度な登りを15分ほど行くと、送電線の鉄塔が建つ、樹木が刈られた場所に着きました。
遊覧船の航跡が走る湖の対岸に、2時間半ほど前に居た同じ送電線の鉄塔が望めます。
その向こうは大菩薩の峰々。さらに遠くの八ヶ岳は雲の中です。

展望の中でのんびりお昼ご飯とします。
半原側の山の斜面からは、ハンターの人たちの叫び声と猟犬の鳴き声が時折聞こえてきます。



細くてでこぼこした稜線を辿って高取山の山頂に到着。
ここにも2時間少し前に湖の対岸から見た展望塔が建っています。


塔の上からは、厚木側の宮ケ瀬湖と、その先に丹沢の山々が望めます。


その右側はちょっと遠くなった宮ケ瀬ダム。


北側の眼下には半原の町と、遠くに八王子方面の街々が一望できます。


そして、その左側にある山の頂上付近を見ると。。。
どこかで見たような展望塔が見えます。
間違えて20枚くらい前に掲載したのと同じ写真を使ってんじゃないかと思い確かめてみると、微妙に異なります。
 塔は同じなのですが、山の斜面の感じが違う?


さらに、その塔が建つ仏果山の頂上まで進みます。

仏果山の展望塔の上からは、これまで通ってきた高取山からの稜線が、並走する宮ケ瀬湖とともに俯瞰できました。


そして、湖の奥には少し雪を纏った丹沢の山々が、白く輝きます。
出発した「ふれあいの館」から見上げた時よりも高い所から見るためか、もうすぐ肩を並べそうな気がしますが、逆にあちらの稜線上からこちらを見ると、きっと湖の周囲の地面と凹凸に過ぎないのでしょう。

今、あの上を歩いている人たちは、こちらを眺めて何をどのように感じているのでしょうか。



その気持ちを想像すべく、相模湾周方向の湘南周辺を見てみましたが、少し霞んでいるためでしょうか、特に感じることはありませんでした。
しばらく見ていると、向こうからこっちを見ている人はいないような気がしてきました。


こちらはダムの下流、中津川が流れていく先の町田・相模原方面。
少し遠くが霞んでいますが、本当に良い天気です。



さて、これ以上山の上を先に進んでも、展望塔も見当たらず、だんだんと見晴らしが悪くなってきそうなので、すぐ麓にあってバスの便も比較的良い半原へと下ることにします。


下る途中で今日辿ってきた送電線がありました。
3回目の電線くぐり。



寒波の合間の小春日和の中を、のんびりハイキングできました。
眼下の町と湖がアクセントになり、ちょっぴり巨人になったような感覚?も味わえました。

最初から最後まで、道標が豊富で、道も多くが階段状に整備され、半ば公園化したコースで、気軽に好展望が得られる楽しい所でした。

帰って地図をみると、鉄塔の下で休憩した送電線は、富士吉田方面から道志川の北側斜面を通って上溝方面へと向かうものでした。
藤野やまなみ温泉の近くにある峰山と菅井集落の間の尾根にもこの電線に連なるの鉄塔があり、冬の晴れた日にはぽかぽか陽気で快適なところです。


●2017年1月22日(日)
鳥居原ふれあいの館(8:50)→権現平(9:45)→南山(10:05)→宮ケ瀬ダム(11:05)
→高取山(12:20)→仏果山(13:00)→半原バス停(14:20)

思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のその他のハイキング記録はこちら

2017年1月12日木曜日

日向薬師~飯山観音 (ハイキング)

1月9日の成人式の前日午後より、関東一円は雨となり、山沿いや北関東の平野では夜に雪が積もるとの予報でした。

成人の日の朝は、関東の山沿いでも「明け方に積もった雪が見られるかもしれない」と勝手に予想して、家族で定番のコースにハイキングにでかけました。




朝の8:30に伊勢原駅のバス乗り場に到着すると、祝日だというのに人影もまばらで、空席だらけの大山ケーブル行きのバスが発車していきます。
たしかあのバスは、先月までは休日ともなれば乗り切れないほどのハイカーが列をなしていたと聞いていたのですが、今日はどうしてしまったのでしょうか。

一方、我々が乗車した日向薬師行きのバスは、10名にも満たない乗客で出発し、他の乗客は全て途中で降りて行ってしまいました。

貸し切り状態のバスで終点に到着し、薬師への参道を歩きます。

仁王像の様な像のある門をくぐって


階段を登ると



日向薬師の本堂です。
長期間の改修を終了して、大変綺麗になりました。


風雨で大きく歪んでいた軒下も、新しく立派になりました。


ハイキングコースを登り、祠の建つ日向山の山頂に着きました。


江の島とその先の三浦半島、さらに東京湾の向こうに房総半島まで比較的くっきりと見えます。
どうやら天気も順調に回復してきているみたいです。


日向山を下り、広沢寺バス停を目指して一旦林道を進みます。
が、このころから天気予報に反して雨が降り出します。

途中、林道の脇にある大釜弁天。


鳥居をくぐって沢の流れを覗くと、、

釜ではあるが、大きいかというと。。。
恐らく、人里近くにあるので、地元の方々から大切にされているのでしょう。


続いてはクライミングのゲレンデである弁天岩。
雨でびちゃびちゃに濡れていて誰もいません。


このころから、雨脚が強くなり、広沢寺温泉が近づく頃には本降りに近い降りとなりました。

たまらず、七沢荘の近くにあるラーメン屋に避難。
昼食休憩とします。

このラーメン屋は大変人気だそうで、休日は長時間並ばないと入れないそうですが、なぜか待ち時間なしで入店。
温かい店内とラーメンで暖まり、すっかりモチベーション消失です。
このまま七沢荘で温泉入って帰りたいモードに突入。


ですが、食べ終わると雨も上がっており、なぜか気を取り直して計画完遂を決意し、飯山温泉を目指します。

重い足取りで、30分もかかって順礼峠に到着。


地蔵像の横の階段を登って白山神社を目指します。

右手の木立の合間から、時折遠くの横浜市街を見ながら、尾根の上に続くハイキングコースを進みます。



が、足取りはますます重く、遅々として進みません。

ラーメン食べて一旦おしまいモードになってしまったのか、
それとも見通しの悪い低空飛行の尾根・・・住んでいるマンションよりも低いのではないかと感じてしまいます(気のせいなんでしょうけど)。
そのくせ、ちょっとしたアップダウンがちょこちょこ続き、さらに実感以上の疲労感を誘います。

そういえば、家を出るときの目的だった雪は、かけらも見かけません。

さっき登った日向山よりもはるかに低い丘のはずなのに、天気も良くなってきたのに、倍以上の時間をかけて、やっと白山の展望台に到着です。


さすがに見晴らしがよいです。

特に東京方面が開けています。


スカイツリーを拡大したベタな写真を撮ったりします


相変わらず江の島もみえるよ


平塚市街と大磯方面



そして、大山は薄っすらと雪化粧をしています。
雪はあの高さまで行かないとなかったのね・・・


5分ほどで行ける白山神社に寄って下ります。


初詣の人がちらほら残る飯山観音に下ってきました。



●2017年1月9日(月)
日向薬師バス停(9:10)→日向薬師(9:30)→日向山(10:10)
→広沢寺(昼食休憩;10:50~11:30)→順礼峠(12:00)
→白山(13:10)→飯山観音(13:50)→飯山観音バス停(14:16)

思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のその他のハイキング記録はこちら

●本日の反省
①予想が甘かった/何も予想通りに行かなかった
・雪を期待していたのに外れた(というか、そもそもお呼びでなかった)
・天気予報が当たらなかった(というか、雨具くらい持ってでかけろよ)
・ラーメンを並ばずに食べれたのは良かった。
②計画が甘かった/途中の行動と判断もいまいちだった
・同じ温泉ならば途中で入って終了しても良かったかも
・振り返ってみると、飯山温泉から白山往復だけで良かった?
 (ラーメン以外の要素はそれだけで全て達成できた?)

それにしても、ほとんど人に会いませんでした。
薬師行きのバスの運転手さんを最後に、店舗や集落で見かけた人を除くと、参拝者・寺社関係者11名、散歩する人4名、トレラン2名、ハイカーらしき人3名(しかもこのハイカーは駐車場の近くで雨宿りするだけで歩いていなかった)と、5時間以上ふらついて20名くらいでした。

ポピュラーなコースとされているここで、祝日にこんなに静かだったとは。。。
ハイキングブームも終わったのか。
自分たちが酔狂なだけなのか


2017年1月11日水曜日

自家用車で登る百名山 ~その8~谷川岳(積雪期ハイキング)

成人の日の3連休初日。
恐らくこの冬唯一となるであろう絶好の好天に、谷川岳に行ってきました。


自家用車とロープウェイの機動力を最大限生かした、速攻登山です。



谷川岳 天神平のロープウェイ降り場からスタート。


遠くに見える白い山の2つ並んで突き出た突端を目指します。


スキー場のゲレンデ脇のトレースをどんどん登り。。。


尾根に取り付くと、爼嵓をはじめとする谷川岳の西側に続く山々が見えてきます。
頂上まではこの山々を左に見ながら高度を上げていきます。


歩き始めて50分くらいで、熊穴沢避難小屋を通り過ぎたあたりから、頂上めがけて一気に斜度が増します。
一面の大斜面を、ほぼまっすぐに登ります。
好天なので、多くの人が山頂を目指します。
ざっと見たところ、半数くらいがバックカントリーのボーダーかスキーヤーです。


ロープウェイ駅から登ること約2時間で、突然「肩の小屋」が現れます。


すぐそばの頂上「トマの耳」を目指して小屋を後にします。
小屋の先の東西に連なる稜線の低いところを、溢れる様に雲が流れて行きます。


新潟県側からは雲海が押し寄せてきます。


「トマの耳」に到着。
すぐ先には最高地点の「オキの耳」があります。
その先の北の方向にには、越後の山々が雲の上に頭をだし、湯檜曽川の谷を隔てた東側の山並みに連なって来ます。


オキの耳に到着。
振り返ると、先ほど居たトマの耳が関東平野と赤城山を背景に聳えます。


こちらは武尊山をはじめとする尾瀬へ続く山並み。


下を覗くと湯檜曽川の谷に向かって崖となっています。


トマの耳の右手には、妙義山などの上州の山並みと、その遠く向こうに富士山も見えます。
(地平線の左の方に富士山が小さく映っているのが見えますか?)



快晴の下を、越後の雲海を見下ろしながら引き返します。
万太郎山や仙ノ倉岳などの三国峠方面に連なる稜線の低いところを雲がゆっくりと流れていきます。
本当に良い天気。


登ってきたコースを、半分くらいの時間で一気に駆け下ります。


出発したスキー場が近くなったところで休憩しながら、大きな雪の塊となった谷川岳を振り返ります。
明日からしばらくは雪雲で見えなくなり、ブッシュが埋まった姿で2週間後くらいに再び顔を見せるのでしょうか。


スキー場まで戻ってきました。



2017年の登り初め?を、めったにない絶好の天候で迎えることができました。

ピッケル不要。多くの登山者が付けたトレースでワカンやスノーシューも不要。
アイゼンは最初から着けたのですが、無くてもたぶん登頂できた?

ロープウェイの山頂駅からのんびり歩いて往復4時間10分で行ける、ストレスフリーのハイキングでした。
無雪期よりも楽に登れたのではないでしょうか。
他の時期に来たことないけど。
お金はたくさんかかったけれど。。。。


2017年1月7日(土)
谷川岳ロープウェイ駐車場(8:30)-(ロープウェイ)→天神平(9:00)
→谷川岳頂上(トマの耳:11:00)→オキの耳(11:20)
→往路引き返し→天神平(13:10)→ロープウェイで下山

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