2023年の梅雨が本格化して久しい6月の第三週末は、前日の金曜日(9日)に突如前線が消失して晴れ間が広がってきました。
貴重な梅雨の晴れ間ですが、降り続いた雨の影響でどこの河川も増水気味なので、普段は水量が少なく、かつ非常時の撤退が容易な場所を選定して、林道が並走するナメの川、山梨県北杜市(旧須玉町)の小森川へと行ってみました。
ここは中央自動車道須玉I.C.から塩川沿いの県道23号線(増富ラジウムライン)を北上し、江草の新紅葉大橋付近を右折して支流の小森川沿いに登り、さらに先にある岩下集落のそのまた奥へと続く林道小森川線の標高1050m付近にある橋の脇です。
地図には乗っていない堰堤から水がざあざあ落ちています。
ちなみにこの場所、Miss your kissなどのクライミングルートでお馴染みの甲府幕岩から真下に見下ろせる場所にあり、林道を登って行くと、割とすぐに幕岩への分岐となります。
(そのまま登って行くと、観音峠を経て双葉へ、木賊峠を経て昇仙峡へと続いています)
それでは、堰堤を右岸から越えて林道に沿って流れる川に入渓です。
グレードが付かないくらいの低難度で、もちろん林道から巻いてもOK。
滝の上は平凡な渓流ですが、すぐ横の林道に駐車帯があり、釣りをしている人が3人いました。
目の前で竿を出して刺激するのは躊躇らわれたので、釣り人が見えなくなるくらいまで離れようと歩いていると、すぐに長いナメが始まりました。
平水がどのくらいの水量なのかわかりませんが、梅雨の豊富な雨を蓄えた森に清冽な流れが続きます。
林道を横目に見ながら、
声をかけて通していただきましたが、どなたもとてもフレンドリーで、先を譲ってくれました。
でも、林道から少し離れるとすぐにナメが続きます。
川を渡る橋(小森川線から分岐する奥山林道の橋です)の手前までナメは続きました。
奥山林道の橋を潜り抜けると、左岸から枝沢が合わさって平凡な川原となりますが、わりとすぐに林道小森川線の最初の橋がやってきます。
ゴルジュといっても難度は低く、片側は林道の崖なんですが。
ちなみに、小森川線の橋は全部で3本、いづれも近距離でくぐります。
2本目の橋を抜けた先はクランク状の流れの向こうに二条の小滝があります。
右側に立てかけてある木を手掛かりに(というよりも木が邪魔でした)登ります。
アプローチゼロでこのナメは貴重ですね。
ここに来るまでの林道がとにかく長かったけれども。
この橋を抜けると、それまでのナメが一転して小さなゴルジュっぽくなります。
2つ目の橋の手前は小さなナメ滝となっており、まあどこでもノーハンで登ることができます。
もちろん、もっと右側を簡単に登ったり巻いたりできそうです。
50mほど右俣に入ってみましたが、特段見どころの様なものは見当たらなかったので、二俣まで引き返します。
二条滝の上は二俣となっており、右俣が本流っぽくて左俣は倒木に隠されています。
ちなみに、右俣はすぐ先で林道のヘアピンカーブに簡単に登ることができます。
さて、倒木を乗り越えてライダーが休憩している林道に沿って流れる左俣に入ります。
平凡な流れのすぐ先でボサっぽい3つ目の橋を抜けると、最後のナメがあらわれます。
ナメの先は堰堤で行き止まりとなるので、堰堤下で装備を解除して、左岸すぐ上の林道に登って終了です。
この区間で小森川と完全並走する林道小森川線からは、案の定、沢を遡行したときに見られたのと同じ光景を見ることができました。
いや、そうでもないか、やっぱり沢の中を歩く方が全然よく見えるし、涼しいな。
それに、林道からちょこちょこ降りて釣る方が面倒くさそうだ。
●本日の反省
・取れ高なし。(音もなし)
うぅ~む。練習にもならんかった。
WEBでは結構魚影濃いみたいなことも書いてあったんだが...
水量が多すぎたのか、それよりもこれだけ林道が近いとすぐに釣られてしまうんだろうな。
もともとこういうところだから、釣り人もきっと寛大なんだろうか。
…ということにしておこう。
・ぼちぼち歩きながら、林道を含めて2時間かからない行程で、素晴らしいナメを満喫できました。
どちら側からアプローチしても、林道が長いけど。
もう一つ近所に別の目的を持って行くのがいいと思います。
●2023年6月17日(土)
林道小森川線(標高1050m橋・堰堤;9:30)
→400mナメ(9:45)→奥山林道分岐点(10:20)
→林道小森川線の橋(小ゴルジュ入口;10:30)
→堰堤(脱渓;10:55~11:05)→林道
→出発地(11:25)