猛暑の記録を更新し続けた2025年の夏も、9月半ばを過ぎて平年並みの気温となってきましたが、奥秩父などの多雨地域ではまだまだ局地的な大雨が発生しています。
そんなときは降雨量の少ない関東平野の山へ...
県道16号(大胡赤城)線の最高地点付近にある軽井沢峠近くの路肩駐車場にクルマを停めて、舗装道路を小沼とは反対側に歩いて行くと、左側に牛石の表示が出てくるので、笹の登山道に入ります。
何のために使用されているかよくわからないシュリンゲが連打されている壁の下に降り立つと、先ほどの小川から流れ落ちてくる滝の上空は、蛇行する流れ同様、見上げる空も蛇行していました。
ご丁寧に安全環も完備されています。
うひょ~。
カッパを着ていても既にびしょ濡れなのですが、これ以上濡れまいとして右岸側によると、ハングしてます。
伽藍内の最大高度差を下降してきました。
滝壺のすぐ下流側には、左岸の枝沢と思われる水が降り注いでおり、その土砂降りを抜けていきます。
振り返ると不気味ともいえる洞窟の様な空間でした。
カッパを着ていても既にびしょ濡れなのですが、これ以上濡れまいとして右岸側によると、ハングしてます。
伽藍内の最大高度差を下降してきました。
沢を登ってきた場合は本当に不気味に感じるかもしれません。
狭い空間をさらに下って行くと...
すぐに、滝壺がある6mの滝上に出ました。
下流方向を見上げると、左岸の上から腐ったロープが垂れていますが、これは用途不明の単なる腐ったロープ。
教訓としては、どうせここを通るのだからちまちませずに、最初から防水・防寒対策して落ち着いて行動しろということでしょうか。
しかし一方で、ヘツりきれない中途半端な釜が続きます。
ドボン。
すぐ下には10mの錦の滝があり、左岸から巻けるそうですが...
あそこを巻くのはなんかイヤだな。
とりあえず落口から見下ろしてみます。
対岸にはボルトも完備されているので、懸垂下降して夫婦滝、亀割の滝まで下って行く(亀割の滝の下までは右岸を巻いて行く人が多いみたいです)のがここをフルで楽しむ定番みたいですが...
抜けてきた細い谷に別れを告げると、
細い踏み跡は、地形図に表現されていないいくつかの崖の尾根を下方からフラフラと回り込むように、網目状でトラバース気味に続いていました。
地形図の等高線で表現されている左岸尾根の上に着くと、一層明瞭な踏み跡が走っており、足下が悪い場所には頼れない古いヒモも残っています。
標高950mくらいまで登るとトラロープも登場し、やがて登山道の様な立派な踏み跡に突き当たります。
その踏み跡の右側はすぐに行き止まりで、銚子の伽藍の側壁と平野が見下ろせる展望台の様になっていました。
引き返して逆方向に行くと、すぐに往路の登山道のここに出て来ました。
あとは往路を引き返します。
さて、クルマに戻ったらまだお昼休みの時間だったので、沼めぐりしてみました。
穴蔵のようなところから抜け出した解放感から、すっかり緊張が解けてしまい、一服しているうちにヤル気喪失。
というわけで引き揚げることにしました。
帰路は右岸の尾根の踏み跡を登って行きます。
薄い踏み跡を登り、崖下のテラスを右へ回り込むようにスタート。
●本日の反省…行程が短すぎ、消極的過ぎたか?
全行程3時間程度。キャニオニングした時間は1時間足らずで、帰って来てみるとなんで錦の滝の上でやめてしまったのだろう?と思うようになってきた。
あの時は確かに十分満足していたはずなのに...
中途半端にやめた様に感じてしまうのは、もしかするとその後の行動に原因があったのかもしれない。
これまで滑滝を滑って遊ぶことはあったものの、険谷をロープで下降するヨーロッパタイプのキャニオニングは人生初体験だった。
これは楽しい。特に谷の細さが絶妙。
そしてこんなに比較的身近なところにあったとは。
もっと近くに他にもないかな?
●2025年9月22日(月)
軽井沢峠付近の駐車スペース(9:30)
→牛石山(9:37)→銚子の伽藍下降点(9:50)
→10m滝(10:30)→6m滝(伽藍出口;10:50)
→錦の滝落口(11:20)→右岸尾根
→登山道(12:20)→牛石山(12:30)→駐車スペース(12:40)
のんびりしていて良いですね。
ハイキングなどせずにすっかり脱力。
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