2024年5月5日日曜日

自家用車で登る百名山 ~その39~ 鳥海山(BCスキー;矢島口から新山)

 2024年GWの東北ツアー。月山に続く2日目は、鳥海山です。

湯沢市院内から登山口へと向かう矢島街道(国道108号線)沿いから眺める巨大な山体は、まさに出羽・秋田・山形と各地地名を冠した富士と呼ばれるにふさわしい、堂々とした山容です。

由利高原鉄道矢島駅付近から県道58号(象潟矢島)線を登った矢島口ゲートは例年GW前日の朝に開通となり、矢島口(祓川)までクルマで来ることができるようになります。
訪れた5月1日は連休谷間の平日でしたが、ヒュッテ付近に2か所ある駐車場は、午前7時前には下の方に半分以下の空きしか残っていませんでした。
9か所ほどある登山口のうち、湯の台と並んでここが最も楽に登頂できる場所だと思います。

駐車場のすぐそばの残雪端から出発。

この時期、基本的には雪の上をどこでも歩いて行けますが、代表的な登るルートはこんな感じです。
自分は基本的に定間隔で打たれている竹竿沿いに、緑破線を進みました。
ただ、七ツ釜避難小屋(下の画像でピンクの小屋印の位置)の下までは竹竿を発見できず、別の場所を登りました。…その間の竹竿が打たれているのは青い破線の部分です。
スキーヤーの大部分は、途中から赤い実線のコースを取っていました。
赤コースは、ほんの少しヤブを漕ぐ必要がありますが、急登がなく傾斜が一定なのでシール登行しやすいためだと思われます。

取り付きの斜面にたどり着くのに藪を嫌って左に寄ったのが竹竿を離れた理由でした。
ちなみに、下の画像の中央から右側は、どちらを登っても雪がつながっていました。

左側にせり出しているヤブの尾根の先端が七ツ釜避難小屋の位置で、多くの人はここから左へとブッシュをくぐって尾根の向こう側を登って行きました。

クレーター状の広い斜面を登った小屋付近で、本荘の町と日本海を見下ろしながら最初の休憩。

竹竿沿いに左方向へと回り込むイメージで登って行きます。

円錐形の山頂が近づいてくると、各方面から登って来た人たちがどんどん集まってきます。

眼下に放射状の大斜面が一望できるようになって来たら、間もなく七高山に到着です。

鳥海山最高点の新山のドームは、七高山の裏に真っ白に聳えており、登山者がわらわらと登っていました。

せっかくなので新山に登って行きましょう。

新山へは、ほんのちょっと行者岳側に行ったところにある露出した夏道のクサリ場を下って行きます。

新山側から振り返って、岩壁の中から足跡が出てきているところからやってきました。

ちなみに、馬蹄形カルデラの中から七高山を見ると、雪と岩がミックスされたところに足跡が付いており、例年だとこの残雪がもっと豊富で簡単に行き来できるそうですが、今年はさすがに下ってくる人は見かけませんでした。

左に千蛇谷を垣間見ながら雪のドームを登って行くと、人が立っている山頂が見えてきました。

一旦右から回り込み、岩をよじ登って登頂。

南の庄内平野。

秋田県側にも海岸が続きます。

来た道を戻りましょ。

それでは、七高山から滑走開始。

山頂があっという間に遠ざかります。

七ツ釜避難小屋下の大斜面は、スピード感覚がなくなってしまいますね。

20分足らずの至福の時間でした。

竹竿に従いブッシュの合間を抜けると、祓川駐車場周辺の広大な雪面が見下ろせました。

平坦な雪面をスケーティングして駐車場に到着です。
路駐も数台発生していました。

●2024年5月2日(木)
祓川駐車場(7:00)→賽ノ河原(7:40)
→七ツ釜避難小屋(8:30)→氷ノ薬師(9:10)
→七高山(10:45)→新山(11:10~11:30)
→七高山(11:45)→往路滑走
→祓川駐車場(12:10)




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