2025年6月8日日曜日

南秋川 小坂志川 湯場ノ沢 (沢登り;オキノ万六沢)

 ゴールデンウイークが終わって以降、太陽が顔を出さない週末が続き、いつの間にか6月に入ってしまいました。

久しぶりに青空が広がる週末に、今年初めての沢登りにお出かけしました。

武蔵五日市駅から数馬行きのバスに30分ほど揺られて下車した笹平バス停の小屋の裏を通る舗装道路は、南秋川を渡るといつしか非舗装の林道となり、手で簡単に開けることができるチェーンのゲートの先で川を渡って行くヨメトリ坂登山道や薪の集荷場を左手に見送って行くと、40分ほどで路肩が崩れたすぐ先の湯場ノ沢に架かる橋に到着します。

橋を渡った右手(右岸上流側)から川原に降りて、南秋川との出合から湯場ノ沢を遡行するとすぐに沢の名前の由来と言われているコンクリートの浴槽がありました。
ほんとうにここで風呂に入っていたのだろうかと思うほど、径も見当たらず温泉の気配も感じられません。
平凡な川原を歩いて行くと、10分ほどで最初の二段(真ん中の50cmも数えると三段)の滝が出てきました。

一番上の段は設置してあったロープで越えます。

少し狭くなった谷間を時にヘツったりしながら遡上していくと、入渓から20分ほどで正面からトバノ万六沢が出合います。
滝が落ちている左の本流へ。

最初の4m滝は流れの右側を登りました。
もちろん右岸のテラスを歩いて通過することもできます。

最初の滝の上で沢が右にカーブする先から滝が続くようになりました。
最初は三段の滝で、流れの右脇を登ります。

その上の二段は簡単に歩いて行けます。

すぐ上の淵の左上にも、滝が3つ続きます。

ヒョングっている一番上を含めて横の岩盤を簡単に登って行けます。

そしてあっという間に左岸からナカノ万六沢が出合います。
(藪っぽくて良く見えませんが...)

直進して本流(オキノ万六沢)に入り、少々荒れ気味の沢を10分ほど行くと、この沢の遡行価値を代表するゴルジュに到着しました。
流木が詰まっておらず、クモの巣が張り巡らされていなければ、岩壁に挟まれたスリット状の壮観な眺めかもしれませんが...

現実は流木を押しのけながら登り始めます。
少しツルツルする二段目を登ってから振り返ってみると、割と鋭く切れ込んだ谷が見下ろせますが、やはりヤブが景観を損ねている様にも感じられます。
まあ、都心から二時間くらいのところで、そんなに映える場所が合ったらもっとたくさん人がやってくるのでしょうが...

上を見上げると、結構遠くの方まで滝が連なっているのでどんどん登ります。

直射日光が当たるこの滝から上の三段で、最初のゴルジュはほぼ終わりとなります。

一番上から狭い渓谷を振り返ります。

すぐ先にある6m二条滝の上からは、徐々に倒木が目立ち始めました。

左岸枯沢出合に掛かる滑滝を3つほど越えると、ゴーロの川原となり、徐々に植林が目立ってきました。

途中一瞬滑滝が続く場所がありますが、枝打ちの木に埋もれるところがあったりして、あっという間に過ぎ去ってしまいます。

いつしか水が涸れた谷を辿って行くと徐々に傾斜が急になり、半分のクレーター囲まれたような植林内に到着したので、沢装備を解除して右側の尾根に取り付くことにしました。
詰めの登りは急だとのWEBの情報もありましたが、既に稜線登山道との標高差は50m少々で、植林内を斜上していく造林作業のものと思われる踏み跡を辿ると、10分もかからずに万六尾根の登山道に到着しました。

さて、今日はバスで来てしまったので、ここからは最も安直な下山方法である柏木野バス停を目指すことにしました。

南郷共益会の領地に続く緩やかな稜線を下り、万六ノ頭を過ぎてからは良く整備されたスイッチバックの登山道を一時間ほど歩くと、檜原街道を走るバイクの轟音が聞こえてくると、間もなく南秋川を渡って柏木野の集落に到着です。

帰りのバスまで30分以上時間があったので自販機を探していると、そのようなものは無く、バス停とは反対側の国道沿いに「いってんべい」というお店(のようなもの)を発見。
簡単なおみやげ物を販売している場所で、良く冷えたペットボトルを購入すると、何と¥100とのこと。(但し在庫は2本)
休憩していきなさいと店の横の庇の下のベンチに案内されて一服させていただきました。
聞けばこの春から週末の営業を始めたとのことで、それ以前は平日しか開いていなかったのかとか、どういう仕組みでペットボトルが¥100なのかは訊ねずに帰路につきました。
川遊びもできるそうなので、もっと暑くなったら来てみようかな。

●本日の反省…体力・気力の回復を考えなくては...
 沢登りの時間だけを見るとたった2時間半。全行程でも5時間歩いていないのに結構しんどかった。
 シーズン始めの環境順応が目的だったとはいえ、先が思いやられる結果となった。
 往復のバスは混んでいてずっと立っていたからかもと考えてみたものの、じゃあクルマで行ってたら楽勝だったかというとそうとも思えず、やはり加齢に蝕まれているのか?
 そういえば、一週間前に高尾山周辺を5時間弱歩いたときは、電車は同様に混んでたけどそんなことはなかったな。

●2025年6月7日(土)
笹平バス停(9:40)→湯場ノ沢出合(10:25~35)
→湯場ノ沢遡行→トバノ万六沢出合(10:55)
→ナカノ万六沢出合(11:15)→オキノ万六沢遡行
→ゴルジュ入口(11:30)→プチゴルジュ(12:10)
→標高850m(脱渓;12:45)→登山道(12:53)
→万六ノ頭(13:25)→柏木野バス停(14:30)


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