2017年7月18日火曜日

逆川 (沢登り)

海の日の三連休をどう過ごそうかと考えていたら、なんと15日と17日に出勤する羽目になってしまった。
なんかむしゃくしゃするので、近場で納涼も兼ねた気分転換できる場所はないかと探したところ、2008年に行ったことのある奥多摩の逆川を思い付き、しばらくぶりに再訪してみることにしました。


久々に訪れた奥多摩駅は、炎天下にもかかわらず登山客でごった返しており、たまたま到着した川乗橋行きの臨時バスに潜り込みました。
満員のバスは、ほぼ全員が終点で降りて川苔山を目指すみたいです。

川苔山への林道は、途切れることなく老若男女が連なります。


自分は途中のこのカーブミラーから踏み跡を下ります。


川乗谷に降りたところから入渓。


川乗谷を遡行しはじめてすぐに左岸から流入する逆川に入ると、なにやら周囲が煙っている様に感じられます。
付近にキャンプ場みたいなところは無いはずなのですが,,,,


しばし渓流を行くと、最初の関門の二段の滝に到着です。


2段目は高さ7メートルと言われる傾斜の急なもので、流れの右側を登ります。
出だしに手がかりが乏しく、凹面を突っ張りでスタートしますが、その後は適度にホールドがあります。


滝の上は、もうもうと煙が立ち込め、この岩を越えると、、


なんと家族連れが川原でキャンプしていました。
ここだけ見ると変哲のない渓流のキャンプなのですが、いったいどこを通ってきたのだろう?

左岸に下っていく踏み跡がついていましたが、あそこを辿っていくとどこに着くのでしょうか?


その先は、時折小滝が登場してきますが、どれも快適に直登できます。





この流れが見えてくると、泳いで越える3つの滝が続くゴルジュが始まります。


最初はこの直瀑。
右側を簡単に登れます。


だんだん狭くなってくる廊下を少し進むと、


次の黒い滝です。
傾斜が緩く、どこでも簡単に登れます。


その直後に大きな窯を持った滝があり、これは手がかりの少ない左壁に泳いで取り付いたはずなのですが、
あれ? 登りやすいように木が立てかけてあります。


しかも、よくよく見ると、流れの左側に長いシュリンゲもついているぞ


そして、釜の左側を進むと、何とほとんど埋まっており、首はおろか腰くらいまでの深さしかありません。
最大の難所のはずが、シュリンゲ引っ張って楽勝。
面白くないので、人工物に頼らないで登ろうとすると、シュリンゲと木がじゃまして、うまく体勢がとれないので、そのままスルーします。


その後も2~3手で越える小滝が断続的に続きます。




左岸から大ダワ沢が滝で出会います。
そういえば、かつてこの辺に大ダワ林道の木橋が架かっていたような気がするのですが、無くなってしまったのでしょうか。


その後は頻度が少し冗長となりますが、どんどん滝を越えて行きます。



一番上の段を突っ張りで越える3段の滝


そのすぐ上にある滝。
左岸に巻いた跡がついていますが、流れのすぐ右を登れます。


そして、最後に10メートルの大滝に到着。


これを一人で登るには相当の実力が必要か


でも、よく見ると、右側に傾斜がユルくて手がかりが豊富なところを発見。
しかも滝よりも低いように見えます??
ということで、早速登ってみると、岩がしっかりしていて安心して登れました。


途中から下を見るとこんな感じ


大滝のすぐ上をウスバ林道が横切ります。


沢はこの先も川苔山に向けて2つの滝を懸けて続きますが、今日はこの径を通って鳩ノ巣駅へと向かうことにします。

ウスバ林道は新潟県の登山道よりも明瞭で歩きやすく、、、


15分も歩くと視界が開けて、目指す大ダワ(尾根の一番低い部分)が見えてきます。


尾根で続く本仁田山や、日原川の対岸に続く石尾根の山々も見えました。


大ダワの十字路を直進(歩いてきた径は通行止めだったので、建前上は丁字路を東進)して、登山道を鳩ノ巣駅へ。
正面のロープの向こうから出てきました

大滝の上を出発して二時間後には電車に揺られて家路につきました。

●本日の反省
 暑くてもやもやした三連休に、水と緑の楽園を満喫。
 涼しくて良い気分転換ができました。

 全体的に水位が低く、難度が低下したように感じたが、なぜか最初の7メートル滝だけは以前より難しくなったような気がする。
 感じ方の変化なのだろうか。

 手軽で便利でしたが、遡行だけだと3時間足らずは、少し急ぎすぎ/端折りすぎか。


2017年7月16日(日)
奥多摩(8:35)-(バス)→川乗橋(8:50)→(川乗林道)→川乗谷入渓点
→逆川遡行:(9:40~)→中間ゴルジュ(10:40)→大ダワ沢出合(11:25)
→ウスバ林道(12:00)→大ダワ(12:45)→(登山道)→鳩ノ巣駅(14:00)

2017年7月9日日曜日

奥鬼怒温泉郷 (ハイキング)

五月に旅行した青森県では、行く先々で入る温泉が硫黄臭たっぷりで成分もとても濃いものばかりでした。


帰ってきて一か月以上たつと、体内に蓄えられた?温泉成分が抜けきってしまい、禁断症状が...

早くどこかで補充しなければならないが、神奈川県周辺の温泉には、なかなか強力なものが少ないので、ちょっと気合を入れて、硫黄分たっぷりの鬼怒川方面へでかけることにしました。

梅雨明け宣言も出ないまま(実はとっくに宣言されているのか?)、真夏の日差しが照り付ける中を、鬼怒川温泉駅からバスで一時間半以上かかる女夫渕に到着。
ここから歩いて奥鬼怒温泉郷の最奥部にある日光澤温泉を目指します。

女夫渕からは一般車の乗り入れが禁止されているため、宿の送迎者を利用する以外は歩いて宿泊先を目指すことになります。

終点のバス停から橋を渡ってスタート

橋を渡ってすぐのところから、奥鬼怒への遊歩道がはじまります。


一旦長い階段を登ると、歩道と先ほどの車道に戻る道の分岐点があり、
右に行きます

川の高さまで下りなおして、
「鬼怒の中将乙姫橋」を渡り対岸へ

鬼怒川の左岸の歩道をすすみます。
地図に描いてある「カッタテノ滝」って、この辺なんだと思うけど。。。
滝らしきものが見当たらない

八丁の湯との中間地点に「二ツ岩橋」と「砥の岩橋」が2つ連続して架かっています。
これは二ツ岩橋

左岸から合流するコザ池沢の滝を見ると
八丁の湯がもうすぐ

広い河原を見て

緑の森を抜けると

八丁の湯に到着

その先すぐに頭上を渡るスーパー林道の橋

加仁湯

日光澤温泉のすぐ手前で大規模な土木工事
温泉の脇から流入する日光沢。
ボロボロの土壁の間から流れ出てくる

日光澤温泉の建物の間を一旦通り抜けて、鬼怒沼を目指す

温泉のすぐ裏にある筬音橋

そこから30分くらいでオロオソロシノ滝展望台に
対岸に見える

こちら岸にはヒナタオソロシノ滝があるのですが、お互いに対岸からでないと見えないみたい。


鬼怒沼に到着

みんな引き上げてしまい、誰もいない静かな湿原です。






2013年の7月中旬にこの地を訪れたときはワタスゲが満開でしたが、今回はもうピークを過ぎてしまっているみたいです。





引き返して今夜の宿、日光澤温泉に戻ります。
硫黄臭たっぷりの内湯と、二種類の源泉の露天風呂があります。



***
次の朝

奥日光の金精峠に向けてのんびり出発


温泉の裏の畑?にあるゼンマイの森

根名草山へと向けて鬱蒼とした森を急登します




頂上直前で視界が開けます

振り返ると隣の大嵐山が見えます

昨日行った鬼怒沼も見えるはずなんだが,,,

上の方から人の声がするので見上げると、スマホでこちらを撮影しています。
きっとあそこが頂上の北側に下ったところにある見晴らしがよいところなのかと思って登って行くと、なんとそこが根名草山の頂上でした。


周囲の木がじゃまであまり展望が良くありません。


先客の3名が「鬼怒沼が見えるのでは」と話しており、そのうちの一人が様子を見に行きました。
(自分が登ってきた道を下って行った)
下の方から「見える、見える」と声がし、しばらくすると一眼レフを提げた彼が「鬼怒沼の写真を撮ってきたきた」と戻ってきました。
どのあたりから見えたんだろう?

金精峠を目指してさらに先を行きます。
念仏平避難小屋

温泉平から望む日光方面

そこから見上げる温泉(ゆせん)ヶ岳

温泉ヶ岳への分岐を頂上に向けて進み温泉ヶ岳の山頂へ。

北には歩いてきた山々の向こうに燧ケ岳。
念仏平の避難小屋も右隅に小さく見えます

東側に見える切込湖・刈込湖

金精峠への下りからは、左下に国道120号線のヘアピンカーブを見下ろしながら、バス停のある湯元温泉までのショートカット道を探します。


右手に菅沼も見えます

金精峠

見下ろすと直下に金精峠トンネル出口の駐車場も間近。

日光澤温泉よりはるばる5時間で金精峠トンネルの駐車場に着きました。
さて、湯元までもういっちょ歩こうかと思っていると、ちょうど駐車場を出ようとする車のドライバーと目があいました。
先ほど根名草山の山頂で一緒だった方で、なんと中善寺温泉まで送っていただけることになりました。

ラッキー。
ありがとうございます。

というわけで、中禅寺湖畔にある「山水」さんで日帰り入浴。
その後近くにある華厳の滝を見物しました。

初めて見ますが、さすが知名度に違わぬ見事な眺め。


帰り道に(こちらも見たことない)東照宮に寄ろうと思ってバスに乗るが、どこで降りて良いかがわからないうちに駅まで到着してしまい、そのまま帰路につく。

それにしても東照宮ってどこにあったんだろう?

2017年7月7日(金)
鬼怒川温泉(10:15)→(バス)女夫渕温泉(12:00)→日光沢温泉(13:30)
→鬼怒沼(東電巡視小屋まで:15:20)→日光沢温泉(17:00)泊

2017年7月8日(土)
日光沢温泉(8:00)→根名草山(10:20)→念仏平避難小屋(11:15)
→温泉ヶ岳(12:00)→金精峠(12:45)→金精トンネル駐車場(13:05)

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